First Step / Faces * 1970 Warner Bros

Roots Rock
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 再現不可能な音が増えていくってのは、何とも寂しいもの。ミスター・ブラウン・シュガーと呼ばれたストーンズの名脇役でフェイセズの“Had Me a Real Good Time”でもナイス・ブロウを残したボビー・キーズに続き、フェイセズの象徴であり、中学の時に映画で見たストーンズの81年USツアーでもナイスな鍵盤を叩いたマックことイアン・マクレガンも永眠。出ては消えていたロッド入りのフェイセズ再結集もこれで夢となっちゃいました、残念。70年代の4枚のアルバムは、どれも聴き応えがありロック黄金時代の至宝。スティーヴ・マリオットが脱退し、レコード会社から相手にされなくなったスモール・フェイセズの3人がロン・ウッドと意気投合しリハを重ねて再出発しようとしてた時、専任ヴォーカリストの必要性を感じ旧友のロッド・スチュワートを呼び寄せたってのは有名な話ですが、一人のスター・プレイヤーを招き入れるのは最初、抵抗があったそう。しかしながらケニー・ジョーンズ曰く「初めて一緒に演った時、鳥肌がたった」というほど息ピッタリでプレイでき、すんなり加入が決まった模様。ロニー・レインのグルーヴィーでぶっといベース、ケニー・ジョーンズのバタバタ・ドラム、マックの豪快なオルガン&ピアノに、天才ソウルフル・ドランカーのロッド&ロンが加わるという凄まじき化学反応が生まれてます。
 で、再出発の第1作目。ロッドはすでにソロ・アーティストでしたが、メンバーとして端でひょこっと写ってます。冒頭のディラン・カヴァー「Wicked Messenger」からマックのオルガンに、ウッディのスライドが大活躍のブルース・ロック調で「これから、こんな感じで行きます」と分かりやすい宣言。アルバム中、最もフェイセズらしいブギー・ナンバーとして君臨するのが「Three Button Hand Me Down」。アトランティック・ソウル“Some Kind Of Wonderful”にインスパイアされたイアン・マクレガンとロッドの共作。カッコいいとしか言いようのないロッドのワイルドさに、ウッディとマックのオルガン&ギターの掛け合いも楽しい展開です。コレを聴くと、よくぞフェイセズに入ってくれたロッド!と、この歴史的邂逅に感謝です。泥臭いインスト「Pineapple and the Monkey」はマックのセンス良いオルガン・プレイもバッチリ。サザン・ソウルなロニー・レイン曲をロッドが熱唱する「Devotion」もたまらん味わいです。スワンプなR&Rが最大の魅力ですがトラッド趣味も絶妙で、スリム・チャンスでも再演したロニー・レインが歌いロッドがコーラスを付ける「Stone」も粋な逸品で、ロッドが弾くバンジョーもGood。二人のデュエット「Nobody Knows」も渋いけどイイ曲。売れなかったけど、好きなアルバムです。
「後の名曲Ooh La Laも、あなたの転がるピアノ・ソロがあるからこそでした。マック、R.I.P」
Three Button Hand Me Down


Devotion



テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

Lady Soul / Aretha Franklin * 1968 Atlantic | Home | On Air-Live at the BBC Volume 2 / The Beatles * 2013 Apple

コメント

ほんとに寂しい限りですよね。
これからも
きっと
と言うか
絶対こういうことは増えていくんだろうなあと思うと
さすがにつらいです。

でもネガティブなことばかり考えても仕方ないので
音源聴いて明るくなろうと思います。

2014/12/14 (Sun) 22:07 | 波野井露楠 #- | URL | 編集
No title

★波野井露楠 さん
 ロック黄金時代60〜70年代に活躍の人って、殆ど70以上ですもんね。そりゃあ仕方ない・・
でも音に自分の軌跡や主張を残せてるって素晴らしいっすね。魂は残ります!

2014/12/15 (Mon) 22:01 | ezee #- | URL | 編集

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