The Gift / The Jam * 1982 Polydor

New Wave + Punk
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 ご存知、ネオ・モッズの象徴、ポール・ウェラー率いるジャムのラスト・アルバム。音楽雑誌とかでUKのトップ・バンドとして掲載されてて、知ったのが解散ツアーとかの頃。大成功してんのになんで解散すんのか?と摩訶不思議でしたが、スタイル・カウンシルでの音楽性を聴いて納得。ポール・ウェラーの黒人音楽への傾斜と、スリーピースとしての限界があったんすな。だいぶん後になってアルバムは聴きましたが、多様性を求めるポールと、ビートバンド然としたリズム隊の二人との微妙なバランス加減が面白い最終作です。鳴ってる音は“Going Underground“とかの3ピースにこだわった音とは違って、ホーンに鍵盤と色んな音が入っていて、もはや3ピースのバンドのサウンドやないです。スタイル・カウンシルの前哨戦として聴くと、しっくりくるカラフルなジャムもなかなかです。
 そんなことで当時、一発で気に入った曲はなんといってもNo.1ヒットとなった「Town Called Malice」。ラジオで聴いたこの曲しか当時は知りませんでしたが、モータウンもヘチマも知らない中学生としては斬新なビートでした。肝はブルース・フォクストンのブッとくグルーヴするベース・ラインとオルガン。ヒッツヴィル時代のスプリームスからインスパイアされたもんで、多分ポールが指示したアレンジでしょうけど、メチャかっこいいです。ギターよりベース・ラインをコピーしたくなる曲で、高揚していく歌メロも最高です。シカゴ・ソウルをビート・ロック風に再現した「Just Who Is The 5 O'Clock Hero?」もグレイト。初期のジャムっぽいシャープなロック・サウンドも楽しめる、冒頭の「Happy Together」や、キンクスっぽい「Running On The Spot」、「The Gift」あたりは従来からのファンにもアピール。テンポを落としてじっくり歌い上げた「Carnation」はお気に入りと思われ、ソロでも歌ってるのを見たことあります。朴訥とした佳曲「Ghosts」や、ファンキーな「Precious」、J.B.のブラザー・ラップも感じる「Trans-Global Express」と従来のスタイルにはない球種も披露です。カリプソっぽい「The Planner's Dream Went Wrong」みたいなのまであります。演りたいことを無理矢理ジャムでやった感も、これまた魅力になってます。
「色んなことがやりたくなったポール・ウェラー、ジャム有終の美。まだ微かに匂うパンク臭も◎です!」
Town Called Malice


Just Who Is The 5 o'Clock Hero



テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

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