On How Life Is / Macy Gray * 1999 Epic

90's Female R&B
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 90年代中頃からの生音ソウル復権で、黒音ファンの楽しさも倍増する中、とんでもない名曲を引っさげて登場したのがメイシー・グレイ。最初、聴いたとき、なんと汚い声なんやと思ったものの、次第にハートを揺さぶるダーティ・ヴォイスと感じ、その年のヘヴィロテです。そのハート鷲掴みとなった曲が、“愛する人への告白”を感動的に歌い上げた「I Try」は当時、毎日聴いた曲。日本でいうと金子マリにも少し似たブルージーな節回しも魅力的で、生音サウンドがしっかりバックアップしてます。90年代半ばより、盛んになってきたオールド・ソウル回帰の匂いをプンプンさせたサウンドで、オルガンやストリングスを上手く使ったアレンジも見事でした。何よりも後半部分でのゴスペルチックに盛り上がるメイシーの歌声が絶品。20世紀のソウル・ミュージックを締めくくる名曲誕生です。
 そんなことで“I Try”に釣られて購入したこのデビュー作。29才というコノ時期のR&B界からしたら、かなり遅いデビューではありましたが、そのせいか、すでに大物の貫禄も感じるオーラを漂わせ1枚でした。いきなりスライが演ってたオールド・ファンクをアップデイトさせたような「Why Didn't You Call Me」で見事なしわがれ声をのせてきます。シングル曲「Do Something」ではアウトキャストにナイス&スムースのスクラッチをサンプルしながらも、クールな生音グルーヴに乗っかり相当カッコよし。ルーズなファンク「Caligula」で気怠いアプローチを見せた後は、傑作「I Try」でじっくり聴かせます。エロエロで迫るアーシー・ファンク「Sex-O-Matic Venus Freak」、往年のスタックスを彷彿させるサウンドに溶け込む「I Can't Wait To Meetchu」とバンド・サウンドでのグルーヴがこの声によく合います。もろソウルって感じでもなく、ロックっぽいフェイクも混ぜながら聞かすので、得体のしれないスリルがたまらんトコ。「Still」も“I Try”には及ばないものの歪な愛を歌った哀愁ミディアムでナカナカ。他も、ラテン風味での「I've Commited Murder」、ロック風味のゆるいファンク「A Moment To Myself」、ザ・バンドwithステイプルズを彷彿させる「The Letter」と色んな表情で惹きつけます。また日本盤に入ってたボートラ、70'sソウル・ライクな「Rather Hazy」も是非聴いておきたい好トラック。
「息の長いシンガーとして今も活躍中のメイシー。またのホームラン、待ってまっせ!」

I Try



テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

Notations / Notations * 1975 Gemigo | Home | Christine Mcvie / Christine Mcvie * 1984 Warner Bros

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