Voodoo Lounge / The Rolling Stones * 1994 Virgin

Rolling Stones
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 一時期にせよ、個人的にストーンズ離れが起こった記念すべき(?)アルバム。発売当時、ヒップホップやR&Bばっか聴いてたってのもあるのでしょうが、それにしても地味だったアルバム。必ずアルバム単位で1〜2曲はキラー・トラックが収められてて、それに釣られて他の渋い曲もカッコよく聴こえるってのが必勝パターンやったのに、そのキラー・トラックとなる曲が弱かったのが要因。よく聴くと渋いエエ曲は結構あるのに、全部聴こうと思っても“待ってました!”の曲が無いのが辛いトコロ。しかも完全CD時代に入ってて、80年代まで45分で収まってたアルバムが、1時間超すようになったってのも追い打ち。よっぽど突出した曲がないと、ベスト盤みたいに長時間続けて聴くのは集中力持たないですからね〜。例えばこの前年に出たミックのソロ傑作曲“Sweet Thing”みたいなのがあっただけでも印象が変わったかもしれないのですが、決定的だったのが1stカットの「Love Is Strong」。ビル・ワイマンがいなくなっただけでも、マイナス要素だったのに前面に打ち出したコノ曲の地味さ。渋いのもいいですが、ポップでキャッチーなイチビり感や、トレンド・スパイスが無いとストーンズ・マジックは成立しません。
 全体を見渡しても、無理矢理に王道路線を狙ったような「You Got Me Rocking」も最初はあまり響かず。美メロのバラード「Out of Tears」、単調な「I Go Wild」など他のシングル・カットも決定打とはならない弱さ。今さらブライアン・ジョーンズがいたときのフラワー・チックなスロウ「New Faces」も気に入らず。まぁ文句ばっか言ってますが、普通のバンドに比べハードルが高いのがこのスーパー・バンドの宿命。ちょっとくらいの良さでは“おいミック、手ぇ抜くなよ、こんなもんやないやろ”となるのです。そんな中、もちろんカッコええお気に入り曲も存在します。その代表が「Sparks Will Fly」で、80's前半っぽい勢いある得体の知れない若々しさにはガッツ・ポーズでした。他も、ファンク調の「Suck on the Jugular」、年輪あるメッセージを持ったスロウ「Blinded by Rainbows」、ギター・アンサンブルや何げないサビもクールにキマる「Baby Break It Down」あたりは“コレやがなっ!”ってなる少ない瞬間。ラストのおまけながらシンプルなオールド・ロックン・ロールに徹したスタイルに救われた気分になる「Mean Disposition」など、グダグダのエンディングも含めストーンズの真髄が味わえ最高です。とにかく、メイン・ストリーツ以来のヴォリューム感でしたが、ここに“Tumbling Dice”や“Happy”が無かったのは痛かった。
「ちょっと焦って過去をなぞりすぎてしまったミック&キース。こんなことも、あります。」
Love Is Strong (MTV Video Music Awards 1994)


Sparks Will Fly , Rio De Janeiro, 1995


テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

Vap Tracks / Laughin' Nose * 2005 AA | Home | Vol.2 / Sonny Rollins * 1957 Blue Note

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