BEST BEST BEST 1984-1988 / 吉川晃司 * 2005 Universal

ティーンエイジャーだった頃、彗星のように現れ沢田研二に替わってアイドルRock'n Rollerとして茶の間を賑わした吉川晃司。ベストテンなんかにも毎週のように登場してハチャメチャに動き回ったりバック転をビシバシ決めながらパフォーマンスする様はキャッチーな楽曲と共に目を釘付けにさせられました。当時、高校生だった私は学園祭のバンドで吉川晃司を率先して選曲し受けまくりで大変気分が良かったもんです。そんな彼のアイドルロック時代の自身の選曲によるリマスタリングベストがコレ。
前半は当時アーティストとしてもコンポーザーとしても大活躍であったNOBODYによる楽曲中心で最もなじみが深い曲群です。登場から度肝を抜いたアクセル全開のパワーポップ「モニカ」は心の琴線を刺激するコード進行も素晴らしい名曲。続く同趣向の「サヨナラは八月のララバイ」はサビの吉川のセクシーさも絶品の大傑作。NOBODY関連では名曲「にくまれそうなNEWフェイス」で頂点を極めます。スネアのディレイ処理やシンセ(DX-7)の音色が80年代してますが、今聴くと逆に新鮮ささえ感じます。その後はシックな感触も模索し始め、佐野元春作の「すべてはこの夜に」では詞・歌唱共にびしゃりのハマリ具合を見せまたもミーハーな私は狂喜乱舞しました。他にもCharのGソロが印象的で殿下のパープルレインを彷彿させる「INNOCENT SKY」、トーマスドルビーの出来損ないみたいながら面白い「サイケデリックHip」やアーティスト志向が強くなってきたロックな自作曲「Hot Lips」等々初期の名曲満載です。
「グラマラスな伊達男、今も気になる存在です」
にくまれそうなNEWフェイス
スノードロップ
グラマラスな伊達男