Nasty Children / The Street Sliders * 1990 Epic Sony

Beat + R&R
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 クイっと腰のある普通のロック・バンド・サウンドを聴こうって思っても、ナカナカ知らない最近のバンド。いや、知ってるけどシックリ来ないのが多いってのがホンマのとこ。子供が聴いてるのでも、タマにええのもあるけれど、40半ばのオッサンが聴くには派手な展開もないゆる〜いオールド・スタイルのロックってのはやっぱ心地ええのです。90年前後の成熟期に入ったスライダーズのサウンドなんか、ええ感じで今も聴けます。当時は人気のピークも過ぎた頃で、正直ちょっとマンネリ感も出てきてましたが、ロックは偉大なるマンネリ・カルチャーなのでええんです。すぐ飽きるようなモン出してません。飛び抜けた曲もない本作ですが、なにげに成熟アンサンブルが心地良いのが90年の本作。焦ることもなく、淡々と自分等の音を出してるのは好感です。
 冒頭の「Come Out On The Run」から「Cancel」と、曲調自体は“がんじがらめ”あたりに入ってても何にもおかしくない王道スライダーズ路線。やや丸みを帯びた蘭丸のギターもエエ音で鳴っていて、心地良くダラダラ響きます。ファンク風味の「It's Alright Baby」は成熟したアンサンブルが光ります。ゆるいリフが全編リピートする「Friends」や、ルーズなレゲエ・ビートの「Love You Darlin'」なんかもハリーのけだるい歌声が気持ち良いです。しかし今のサビ15秒勝負みたいなデジタル・メディア時代のロックとは違って、ダラダラと曲パーツのゾーンプレスで勝負する、往年の横浜フリューゲルス(←古い)のようなスタイルはやっぱたまらんポイント。60〜70年ロックの泥臭いスタイルではありますが、普通の女の子までワーキャー言って聴いてたのがウソみたいです。アップ・テンポや蘭丸Vo曲は若干精彩を欠く感もあるものの、渋みを増したミディアム系は流石の出来映え。中でも「安物ワイン」あたりは実にエエ感じ。ハリーの哀愁帯びた歌声に、流麗に絡みつく蘭丸のギターはここでも素晴らしいです。お得意脱力系「Panorama」も地味ながら良い曲。オーラスの「Don't Wait Too Long」まで、全盛時のキャッチーさも無いけどエエ感じの肩の力が抜けた感じが実に良いです。
「素晴らしきマンネリズムを貫いた四人衆。新しいことなんもせんと、ダラダラ続けて欲しかったなぁ」

Love You Darlin'



テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Chain Reaction / The Crusaders * 1974 Blue Thumb | Home | Xanadu / Original Motion Picture Soundtrack * 1980 Jet

コメント

No title

丁度このアルバムから聴かなくなってました。
90年代のスライダーズも今聴くと味わい深いかもしれませんね。
スクリュー・ドライバーの「おかかえ運転手にはなりたくない」なんかも昔作ってた曲だったそうですから、90年代もブレてないのかも。
ちょっと聴いてみたくなりました(笑)

2014/09/04 (Thu) 18:24 | 元親 #- | URL | 編集
No title

★元親さん
 じつは最近、スクリュー・ドライバーとコレを聴いてたんです。基本はなんも変わってませんね。エエ感じです!
最近の蘭丸抜きの3人ライヴ、You Tubeで見てたら、結構スライダーズ曲演ってて、解散なんか言わずにダラダラ、オリンピックペースくらいで演ってたらよかったのにって思いましたわ。

2014/09/05 (Fri) 00:01 | ezee #- | URL | 編集

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