Star Time / James Brown * 1991 Polydor

James Brown
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 こだわりある男の所有欲を満たすブツ、それがCD時代になって登場したボックスなるアーカイヴもの。最初エリック・クラプトンやロッド・スチュワートのモンが好評で、色々出てきましたがそのJ.B.版がコレ。Living In Americaより前の足跡をまとめたモノで、最高すぎるブツです。J.B.でベスト盤が数多く出てますが、重要曲が多く活動期も長いので、正直どれも帯に短し襷に長し。しかしながらコレは選曲も絶品である以外に、絶対的にマストな歴史的録音もシレッと収められてるのがミソ。1991年にクリフ・ホワイトによりまとめられ登場し、もう20年以上経っている中、いまだ価値が落ちない編纂モノ。J.B.ファン、黒音ファンは元より、全音楽ファン必携と言い切ります。
 まず驚きで腰を抜かしたのが1965年「Papa’s Got A Brand New Bag」。どのベストでも入ってるファンク黎明期の名作ですが、ココで収められてるのは緊張感を増す為に半音ピッチが上げられたお馴染みのシングル・テイクに加え、7分近くある原Keyでのオリジナル・テイク。メイシオ・パーカーがバンドに加入した最初の頃の名演で、あのコンビ芸(メイシオ!と御大が呼んで、サックス・ソロ突入)の原型がバッチリ聴けます。すでにシンコペで、バシバシ切り込むメイシオ隊長のサックスがブロウしまくりで、通常版では聴けない部分でした。メイシオのソロが聴ける名ファンクで言えば、通常Part1とされた3分版の1968年「Licking Stick-Licking Stick」も、5分近くのエンディングまで切れ目無しヴァージョンで聴けます。これだけでも狂喜乱舞です。何よりもそれまで、レコードで聴いてた音も、原曲の良さそのままにリマスターされ、ガッツ・ポーズ連発しながら就職活動してた時期を思い起こします。電車でコレを聴いて勇んだ、今働く会社の最終面接も大遅刻したものの平然と受け今に至ります!
 56年のモロ・ゴスペルな最初の一歩「Please, Please, Please」から、「Maybe the Last Time」までフェイマス・フレイムズと突き進んだR&B期。「Out Of Sight」から「Let Yourself Go」あたりまでのファンキー・ソウル、「Cold Sweat」から「Papa Don't Take No Mess」あたりまで続いた革命の連続というべきファンク神降臨期、「It's Too Funky In Here」に代表されるディスコ・ファンク期と偉大すぎる足跡がこれ以上無い形でコンパイル。発売当時、鼻血が噴水のように出た興奮ライヴ「There Was A Time」や「Brother Rapp / Ain't It Funky Now」などの未発表テイク(←後にちゃんと別盤で全貌が登場)も収録。憎いのがAfrika Bambaataaとの1984年「Unity Part.1」(←後の“I'm Real”に繋がる名演!)で華麗なる〆ってとこ。ヒップ・ホップ時代への橋渡しは“創始者である、コノ俺様”ってトコが粋すぎます。
「義務教育の授業で使用すべき孤高のアフロ・アメリカン、革命史。家宝です!」

Papa's Got A Brand New Bag (complete version)


Licking Stick




テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

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