I'm Gonna Miss You / The Artistics * 1967 Brunswick

Vocal Groups
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 20年ほど前から比べれば信じられんほど手軽に聴ける60'sシカゴ・ソウル。ヴォーカル・グループとなれば、シャイ・ライツインプレッションズですが、負けず劣らずの存在感でアルバムを何枚も残してるのがアーティスティクス。デヴィッド・ラフィン在籍時のテンプスに匹敵する質感で、ビシッと聴かせてくれます。名門オーケー・レコードから重鎮プロデューサーのカール・デイヴィスと共に、躍進のブランズウィックへ移籍して放った2ndが本作。流麗なコーラスとタイトなシカゴ・サウンドに、ハートを揺さぶるダイナミックなヴォーカルが乗っかる図式はたまらんモンがあります。
 中身は、本作でのリード・シンガーとなるトミー・グリーンの活躍が光る優秀シカゴ・ソウル。柔軟性の高い、プチ・ハスキーが心地よく響きます。冒頭の「Sweeter Than Sugar」からシャキッとしたGカッティングが躍動感を呼ぶ軽快なダンス・ナンバーが登場。そのトミーがファルセットも使いスウィートな面も見せるミディアム「Glad I Met You」と器用さも見せます。しかしながら安モンのモータウンみたいな「There Is No Sadness」なんかはソコソコ。シングル曲「Girl I Need You」なんかも典型的ノーザンなビートでちょっと軽いですが、モータウンがお得意にしてた“スネア頭4つ打ちビート”(←スティーヴィーのUptight)の「I'll Always Love You」や、ジャッキー・ウィルソンの“Wispers”にも似た「On & On」は耽美なコーラスも決まったカッコええ曲。トミーの歌も映えます。中でも猛烈にカッコええのが、これぞシカゴ・ソウルという瑞々しいサウンドにワイルドな歌いまわしが絶妙な「Why, Why, Why」。有無を言わせぬ舌触りで、中枢神経を刺激してくれます。さらに聴き逃せないのが、なかなか骨っぽい歌唱で聴かすバリトン、ラリー・ジョンソンの歌う3曲。力強い「Love Song」に、シカゴ・ソウルの華麗さが上手く出た「It's Gonna Be Alright」、「You're Wonderful」はスムースな歌唱が好感です。とはいえアルバムの中心に位置するのは本作で一旦グループを離脱するマーヴィン・スミスのリードの最大ヒット「I'm Gonna Miss You」に「Hope We Have」。前者ではエディ・ケンドリックばりのスウィートなファルセット、後者は武骨なバリトンでバシッと決めてます。これを置き土産にソロでバリバリいく予定だったマーヴィンですが、結局泣かず飛ばずでその後のアルバムでも、また復帰。
「泥臭い南部のソウルには無い、洗練されたポップ感がたまらんシカゴ産。黒さもエエ塩梅です!」
Why, Why, Why




テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

Hi-Five / Hi-Five * 1990 Jive | Home | Rainbow Cafe / 忌野清志郎 Little Screaming Revue * 1998 Polydor

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