Mistaken Identity / Kim Carnes * 1981 EMI

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80年代のビッグ・スターで忘れられん人の一人、キム・カーンズ。琴線に訴えかけるしゃがれ声で、グラミー獲って、We Are The Worldでも歌ってた人(←シンディ・ローパーの次)です。すでに売れまくった時はソコソコのお歳でしたが、なかなかのシャガレ具合の声で魅了してくれました。当時、最高やんけって思ったロッド・スチュワートのライヴ・アルバムにゲストで出てきて“Stay With Me”のシャガレ対決を演ってたのもポイントが高かったです。もともとはカントリー畑で地道に演ってた人みたいですが、この頃からシンセも導入したモダンなアレンジで勝負し、見事に大成功でした。
 そして転機となったこの大ヒットアルバム。なんといっても冒頭に収められた「Bette Davis Eyes」です。9週連続No.1で、グラミーも獲得した名曲ですが、実はジャッキー・デシャノンのカヴァーやったと後で知りました。カヴァーといっても雰囲気はガラリと変えられ、のんびりカントリー調だった原曲が洗練されたドラマティック傑作に生まれ変わってます。この大ヒットで再注目となった30年代の大女優ベティ・デイヴィスは作者とキム・カーンズに感謝の手紙を綴ったそう。バックではワディ・ワクテルも弾いてます。中身の楽しみはコレだけかいなというと、そこそこ楽しめる佳曲が他にも収められてます。「Hit And Run」あたりウエスト・コースト系のロック調で、かなりカッコ良し。「Break The Rules Tonite」はパンドラの匣の頃のロッド・スチュワートに通づる強力アーシー系ロックン・ロールで、結構ハマってます。さすがの貫禄。フランキー・ミラー作の「When I'm Away from You」とかの哀愁カントリー・ロックな感じは実にハスキーが冴えまくりです。エリック・カズとキムが一緒に書いた「Still Hold On」や、ラストのピアノをバックに切々と歌うスロウ「My Old Pals」などナカナカ聴かせてくれます。他は今迄、売れなかったからか80'sライクなモダンなアレンジが目立ったつくりでたいして悪くないのですが、もうちょっとアーシーに迫って欲しかったところ。現行盤は6曲プラスでシングル・ヒットしてたカントリー界の大御所Kenny Rogersとのデュエット「Don't Fall In Love With A Dreamer」も収録。
「ジトジト雨が続く日々。この枯れた声はなかなかの除湿効果ですわ」

Bette Davis Eyes


Break The Rules Tonite



テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

James Brown's Original Funky Divas / Various Artists * 1998 Polyglam | Home | Natalie Live! / Natalie Cole * 1978 Capital

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