Every Picture Tells a Story / Rod Stewart * 1971 Mercury

Roots Rock
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言わずと知れたロッド・スチュワートの出世作です。スーパースター度はともかく、生み出した作品については絶頂期と思えるのがコレを発表した1971年。なんせ2月にフェイセズで“Long Player”出して、夏にコレで、年の瀬には“馬の耳に念仏”ですから。今の業界のペースでは考えられんハイペースで、しかも名作連発です。契約の妙のおかげで、ファンはロッドの最高の歌唱を満喫できたのはラッキーだったといえます。元々、ソロ・シンガーとしてキャリアを積もうとしてた矢先、コンビでつるんでたロン・ウッドとフェイセズのセッションに行って「こらぁ、いけるっ」とバンドにも加入。そんな流れで、ソロ・アルバムもフェイセズ人脈で録られたモノが殆どで、あのベスト・タッグと言われるウッディ=ロッドのコンビ芸があちこちで聴けるって感じ。
 そんな中での本作は皮肉にもフェイセズ崩壊のきっかけとも言えるアルバム。というのも傑作「Maggie May」がメインで活動してるフェイセズより先に大ヒットしてしまったから。これでロッドの看板がでかくなってしまい、バンドのバランスがちょっとづつギクシャクしていったといわれてます。とはいえ、出てくる音も歌も曲も最高なのが、この時代。アコースティック・ギターのマーティン・クイッテントンとロッドの共作のこの曲はやはり絶対的名曲。ロッドの名唱もさることながら、ウッデイの弾く歌いまくるベース・ラインや、イアン・マクレガンのオルガン、イギリスっぽいマンドリンもこの上ない名アシスト。女に振り回される歌詞といい、最高すぎる大ヒットです。また、この歌の元々はA面だったティム・ハーディンの「Reason to Believe」も負けず劣らずのたまらん味わい。こっちもフィドルが絶妙に絡むこの時代ならではの哀愁ロッド・サウンドが炸裂です。また他も飛ばすトコがないくらい高水準なのが本作の凄いとこ。冒頭のタイトル曲「Every Picture Tells a Story」からウッディ=ロッドによる名品で、マギー・ベルのコーラスも高揚感を増すフェイセズ・テイスト。アメリカのスワンプっぽさと、イギリスのトラッドっぽさが絶妙のブレンドでたまらん味わいです。そしてテンプスの「I'm Losing You」はフェイセズのライヴでもお馴染み、っていうかココでは丸まんまアノ5人の演奏です。しかしワイルドでカッコいいです。ロニー・レイン最後の姿ともなった86年涙の復活ライヴでも演奏されたのはコレでした。ブリュワー&シップレーの「Seems Like a Long Time」、ディランの「Tomorrow Is a Long Time」、エルヴィスでお馴染み「That's All Right」、元々スコットランド民謡の「Amazing Grace」、自作曲「Mandolin Wind」とマジで捨て曲無しの名盤です。
「チャラけた歌やっても何しても、全てコノ時代があるから許せます。真のロッド節炸裂!」

Maggie May


I'm Losing You


テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

I Love The Way You Love / Betty Wright * 1972 Alston | Home | Unplugged / Kiss * 1996 Mercury

コメント

No title

ezeeさん、毎度です。
この時期のロッドの、何をやっても全部かっこええ、ちゅーのは、今考えれば驚異的かつ奇跡的ですね。
今はカバーしかやらないだけに、こんだけええ曲をよく次々と量産できたもんやと思います。

2014/04/17 (Thu) 23:59 | goldenblue #- | URL | 編集
No title

★goldenblueさん
 まいどまいど
 ロン・ウッドと一緒の時の泥臭いロッドのハスキーは一段と映えますね。積極的に好きです。
コレはgoldenblue流でいくとVintageですわ!

2014/04/20 (Sun) 01:46 | ezee #- | URL | 編集

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