The Final / Wham! * 1986 Epic

80年代MTV全盛時代、良くも悪くもひとつの曲に対する印象や影響を支配していたのがプロモーション・ビデオですが、その流れに乗って大成功したのがワム!。ジョージとアンドリュー2人の構図は楽曲・ビジュアル的にも絶妙で、楽しく凝った映像はすっかりミーハー気分で盛り上がれました。当時、友達に薦めまくって買わして借りて録音という手法を多用していた私にとって1stなんかは「自分で買っても良かった」と思わせる程素晴らしい出来具合でした。音の方も後になって分かったのですが、MiraclesのカヴァーをやってたりでMotown~Funkの影響を受けた実に黒くもPopな80'sフレイヴァをまぶした新鮮なものでした。当時は完全にミーハー的に盛り上がって聴いてましたが、今聴いても無茶苦茶カッコええサウンドにジョージ・マイケルの歌の巧さは目を見張るモノがあります。
コレはグループ最後に出たベストですが、やはりジョージ・マイケルのソウルフルな歌声が断然光ります。1stからはアンドリューが弾いてるなら嬉しいGカッティングが魅力的な「Bad Boys」やグイグイ引っ張るBassも素晴らしい「Club Tropicana」が収録。ファンクをオシャレに消化した楽曲は実にスタイリッシュで、評価が高いのも頷けます。2ndからはFour Tops調のイケイケ感がたまらん「Freedom」が嬉しいチョイスで、マクセルのCMでもガンガン流れてたポップ佳曲。そして3rdからはジョージのソロにも通ずるCool Funk「Battlestations」や、私的に最高傑作と信じて疑わないPop Soulの金字塔「I'm Your Man」等、名曲がビシバシ収録。特に「I'm Your Man」はPVも最高で、マーキークラブで録ったモノクロ画像でバンド一体となったパフォーマンスは何ともいえないカッコよさで必見です!アンドリュー&マイケルのカッコええ動きにも注目です。
「ジョージ・マイケル殿。この頃のお手軽Pop感はもう出せまへんか?」
I'm Your Man
Freedom
温泉猿
(ウキッ>d( ・し・ )b