Just A Hero / BOØWY * 1986 EMI

Beat + R&R
just a hero



 歳も重ねると、知ってる人が亡くなっちゃうのが年々多くなるのは仕方のない事。最近も親戚のおばちゃんが亡くなって残念なことでしたが、「向こうには仲良しやったウチの婆ちゃんがおる」っていう発想で悲観せんようにしてます。音楽界も今年になって大瀧詠一氏が天に召されて驚きでしたが、80's世代にとって同じくらい感度が高い偉人やと思ってた佐久間正英氏が夭逝したのも大きな喪失。海外だったらプロデューサーといったら、何人も名職人がすぐ浮かびますが、日本において真のプロデューサーとして思いつく人はまずコノ人です。質の高い音楽を万人の耳に届けるというミッションにおいてはズバ抜けた才能の人やと思ってましたから。日本のティーンが洋楽を聴かなくなったA級戦犯とも言われた程、向こうモンと肩を並べるカッコええ音を聴かせてくれました。スライダーズの出世作や、ブルーハーツの2nd、エレカシの“町を見下ろす丘”、ジュディマリのThe Who的傑作“手紙をかくよ”と、コレはエエっ!と感じた音に必ずコノ人の名がクレジットされてました。カッコええ音を理解してるだけでなく、組み立てる事のできる数少ない存在だったと断言できます。
 数々のグッジョブの中でも金字塔的ワークスがBOØWYブレイクなった3rdですが、ストーンズとのサプライズ共演も話題の布袋寅泰氏が自らプロデュースし、敏腕佐久間氏がサウンド・アドバイザーとしてその名を連ねたのが本作。今も驚くほど古びないカッコいいサウンドで、最高傑作とも思える完成度で光り輝いてます。もう冒頭の「Dancing In The Pleasure Land」で圧勝確定です。この高橋まことの超音圧ドラムに、この頃めきめきスキルUpしたという松井恒松のベースだけで昇天できます。続く「Rouge Of Gray」も震えるほどのカッコ良さ。もうコレはHip Hopです。そして布袋氏の国宝級イントロが鳴り響くメロウ傑作「わがままジュリエット」の登場。ヒムロックの非凡なメロディ・メイカーぶりも再確認できます。ココまでだけで、マーくん並の無敵状態であったと、即座に理解できる天晴さ。人気曲「Justy」、ヨーロッパ的なタイトル曲「Just A Hero」では、布袋氏のギター・アレンジも前人未到の域でした。ZAPPをも彷彿させるファンキーな「1994(LABEL OF COMPLEX)」では吉川晃司の声も聴けます。美しい疾走で魅せる「ミス・ミステリー・レディ」や、予測不能の展開が惹き付ける「Blue Vacation」も、ずっと耳釘付け状態必至。ラストの「Welcome To The Twilight」は、中でもやや普遍的で、後のフォロワーはコノ辺だけを真似したような感じです。まぁあまりにもデカいものを作りすぎて解散の引金ともなったと言われるのも理解できる大作。やっぱ、ちゃいまんな。
「レココレ誌あたりが無視し続けるグレイトなサウンド。偉大な功績に感謝です!」

Dancing In The Pleasure Land


わがままジュリエット


テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Between the Sheets / The Isley Brothers * 1983 T-Neck | Home | Flashpoint / The Rolling Stones * 1991 Virgin

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