What's The 411? / Mary J. Blige * 1992 MCA

90's Female R&B
WhatsThe411?

 社会人成り立ての頃、新譜が出るもん、出るもん、面白くて仕方なかった時期に結構聴いたアルバム。それはフレッシャーズな時期を思い出す、今や大ベテランのメアリー・J・ブライジ。(←当時はブリッジ) 何が新鮮だったかというと、ニュージャックの次の音を明確に示した点。ファンク〜ヒップ・ホップのサウンドで、オールド・ソウルの気持ち良さも融合させた当時としてはかなり斬新なサウンド。80年代の音が急に古臭くなるなるくらいの圧倒的なパワーを持ったアルバムでした。ループ感を持った中枢神経を確実に刺激するサウンドに、ラップではなく薄くソウルフルな歌い回しのメアリーがグイグイ来るという構図。後の「90年代のアレサ」とかいう風潮は、ちょっとアレサに失礼なんちゃうか?と思いましたが、本作でのシーン開拓の貢献は相当なモノです。後の宇多田ヒカルの“オートマティック”なんかの原点はココ。
 何をもって本作でメアリーが名声を勝ち取ったか1曲で象徴するのが革命的ヒット・シングル「Real love」。Audio Twoネタの気持ち良いキック・サンプリングにピアノ中心にグルーヴィな上モンを被せた、ストリート感溢れる決定的な新R&Bの誕生でした。当時、中毒になって何回もアホほど聴いてた人がごまんといるはずです。本作の立役者デイヴ・ホール製作のデビュー作「You Remind Me」に、これまた中毒性の高い本作の象徴的ヒット「Love No Limit」、クールなグルーヴがたまらん「My Love」なんかは抜群のクオリティ。当時、車の窓ガラスが割れるかと思う程に爆音聴きしてたもんです。その合間に入る「Intro Talk」の若き日のBusta Rhymesのラップ・トラックもピシャリはまります。そして、従来のソウル・ファンの支持も獲得するきっかけになったのはルーファス&チャカ・カーンの「Sweet Thing」。チャカのほどの深みは無いですが、ここでのリスペクトを感じるストレート・カヴァーもなかなか好感。ディヴァンテがプロデュースし、 K-Ci Haileyがデュエットする濃厚スロウ「I Don't Want To Do Anything」は完全JODECI仕様で、これも目玉。オーラスはDebra Lawsの81年作"Very Special"をブランド・ヌビアンGrand Pubaと再現したタイトル曲「What's The 411?」。極めてヒップ・ホップなアプローチでラップ中心に構築。この辺もバシッとキマってます。コレ以降、どのアルバムも売れ続け、今や大御所の域ですが、最もクールな佇まいで迫るのは、やっぱ本作。ショーン・パフィ・コムズがイチビり出す前の名仕事が詰まってます。
「ヒップ・ホップ・ソウルなるカテゴリーまで作り出した名作。 ええ仕事してはりまんな」

Real Love


CHAKA KHAN / MARY J - SWEET THING


テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

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