Dee Dee Bridgewater / Dee Dee Bridgewater * 1976 Atlantic

Groovy & Mellow
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 ジャズ畑の人ながら、70年代はソウル寄りのアルバムも何枚もあるディー・ディー・ブリッジウォーター。チャカ・カーンもそうですが、ランディ・クロフォード、ナタリー・コールなど上手いシンガーは、どんなジャンルの曲を唄ってもしっかり人を惹き付けますね〜 そのジャンルレスの先駆けみたいな大御所ナンシー・ウィルソンに憧れ、音楽一家の中で実力を磨いたディー・ディー。レンジの広い歌唱でありながら丁寧な唄い方で抑揚もバッチリ。しかも本作ではロサンゼルス、ニューヨーク、マッスルショールズの3カ所で録音され、各々のスタジオで名手がしっかりサポート。グルーヴ・マスター達とディー・ディーの素晴らしいコラボレーションが存分に味わえます。
 1曲目から躍動感溢れるディスコ系のリズムに乗ったN.Y.サウンド「My Prayer」で弾けます。ロジャー・ホーキンスのビートも心地良く跳ねる南部録音「It Ain't Easy」はアラン・トゥーサンの作品。同じく南部録音の「Every Man Wants Another Man's Woman」もアーシーな感触。またGカッティングが鋭角的なファンキーさで迫る「You Saved Me」は重心低くドスの効いた歌声を響かせます。L.A.の重鎮エド・グリーンのドラムに、重厚感あるホーン・セクションもカッコよし。特にL.A.録音は聴きモノで、当時のセッション・マンでも最高峰のワー・ワー・ワトソン、レイ・パーカーJr、デビッド・T・ウォーカーが揃い踏みで、ツボを押さえたGプレイを聴かせます。中でも、たまらんのがホール&オーツのカヴァーで女性版の「He's Gone」。ジョー・サンプルのエレピに、デヴィッド・Tのシルクのようなギターが絡む逸品で、そこにディー・ディーがソウルフルに歌い上げるという何とも贅沢な仕様です。タリブ・クウェリがサンプル使用した、じっくり聴かせるスロウ「My Lonely Room」なんかも、ストリングスの魔術師ジーン・ペイジのアレンジが冴えまくりです。しかしながら曲として1等賞なのは南部録音の「Goin' Through The Motions」で、ディー・ディーの魅力を最大限に引き出してると言っていいグレイトなミディアム・バラード。歌唱、アレンジ共に申し分無しです。最後はしっとり「My Prayer (Ballad)」ですが、ココでも極上の歌唱で〆ます。
「心地良い演奏にダイナミックな歌唱のコラボで魅了。じっくり聴くべし!」
He's Gone



テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

Disco To Go Vol.2 / Various Artists * 1999 Victor | Home | Ten Years Ago / 矢沢永吉 * 1985 Warner

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