After School Session / Chuck Berry * 1957 Chess

50's Pioneers
After School Session (extended version)

 ロック・ギターで雛形があるとしたら、間違いなくオリジネイターとして崇めなきゃいけないのが大師匠チャック・ベリー。80年代の名作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のダンス・ホール・シーンが、チャックのスタイルが如何に斬新だったかを端的に表現してますが、それを超メジャーにしたのがビートルズやストーンズのイギリスのビート・グループ。この辺が面白いトコで、歌だけ聴くと当時の黒人のジョー・ターナーやらサム・クックとかと比べると平坦にスムージーで実にカントリーっぽいのがミソ。白人もコレなら自分のスタイルに合うやんけっと受け入れ。けどバックのジョニー・ジョンソン(p)や、フレッド・ビロウ(Dr)の演奏はR&B的に見事なスウィング感です。そこに既に30歳だったチャックがティーンズ・ライフを題材に歌うっていう仕組み。そのイカサマ師っぽいとこがたまりません。また注目がギター奏法の確立。3コード・ロックのギターは今もって、巻弦の刻みや、プレーン弦での複弦トーンの組合せなんかチャック・スタイルの踏襲が基本。これって何気に凄いコト。キース・リチャードジョージ・ハリスンの愛情満載のコピーっぷりのおかげで、世界中にロック・ジャンキーが増殖し続けてるのは言わずもがなです。
 しかし、この全曲自作の1stアルバムを聴くと、雑多性を持ったチャックだからこその突然変異、革新やったんやと、なんとなく分かります。当時、かなり斬新だったと推測できるオリジナルなスタイルの「School Days」や「Too Much Monkey Business」、「Brown Eyed Handsome Man」は真のR&Rクラシックでマスト中のマスト。R&Bシンガーじゃなく、圧倒的に非黒人にカヴァーされまくった全く色褪せない名曲です。チャック奏法オンパレードのインスト「Roly Poly」も高揚感満載。一方「We We Hours」とか数曲、従来の黒人っぽいブルースも演ってますが、後見人マディ・ウォーターズのと比べるとやや薄味です。でもジョニーのピアノは極上スパイスとなっていて必聴。そして見逃せないのが、チャックもう一つの魅力でもあるお茶目なラテン・テイスト。名曲「Havana Moon」や「Drifting Heart」、「Berry Pickin」あたり実に惹かれます。   
 現行盤は元々の12曲に加え、14曲追加。ストーンズでお馴染み「You Can't Catch Me」に、「Maybellene」、「Roll Over Beethoven」のライヴテイク、「Rock And Roll Music」、「Sweet Little Sixteen」、「Reelin' And Rockin' 」とかの別テイクなんかに「Merry Christmas Baby」も加えた最強仕様。
「87歳にして、いまなおライヴも演ってるという最強の爺さん。ブラボー!」

Too Much Monkey Business


Brown Eyed Handsome Man - Chuck Berry with Friens




テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

The Artistry Of Brenda Holloway / Brenda Holloway * 1968 Motown (Kent) | Home | The Fame Singles Volume 1 1966-70 / Clarence Carter * Kent 2012

コメント

アフタースクール・セッションという題名も男心をくすぐりますね!

まさに最高のロケンロー爺さん!
愛すべき怪物爺さんですね(^^)

遅くなりましたが今年もよろしくお願いします!

2014/01/26 (Sun) 17:12 | 波野井露楠 #- | URL | 編集
No title

★波野井さん
 偏固っぽいけど、なんか可愛い人ですね。でもすべての音楽好きにとって神みたいな人やと思います。
しかし今聴いても、新鮮ですね〜
今年もバリバリでお願いします!

2014/01/26 (Sun) 21:10 | ezee #- | URL | 編集

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