The Fame Singles Volume 1 1966-70 / Clarence Carter * Kent 2012

Southern & Deep
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この2年位で喜ばしい状況が進んだソウル・ファンの桃源郷“フェイム”のリイシュー。その中でも象徴的存在でもあるのが盲目の4番打者、クラレンス・カーター。数々の名作を残してるので、ファンも多い人ですが、アトランティック配給以前のシングルも理想的な形でまとめたのが本作。要所で聴けるトレードマークともいえる、あのガッハッハッという高笑いもファイムの創始者リック・ホールが要求して多用するようになったとのこと。流石の男です。ミュージシャンとシンガーのコラボレーションが今より重要だった時代の理想的なソウル・ミュージックがしっかり満喫できます。
 トップは何といってもコノ曲、1966年自作「Tell Daddy」。Etta Jamesも“Tell Mama”として歌ってヒットした曲のオリジナルです。躍動するリズムにダイナミックなホーン、そして実にエキサイティングなクラレンスのヴォーカルが乗っかった至極の銘品。名刺代わりにしては完璧すぎるジャンプ・ナンバーです。フェイム初期のシングルは比較的、オーソドックスなサザン・スタイルが楽しめ、「The Road Of Love」ではデュアン・オールマンの豪快なスライドも聴けます。67年「Looking For A Fox」からは、いよいよアトランティック配給に。次の「Funky Fever」も同様にサム&デイヴ的に豪快なジャンプで飛ばしますが、その名を知らしめた大ヒット「Slip Away」は当初B面曲。何とも言えない哀愁感漂うミディアムで、次の同タイプ「Too Weak To Fight」や「Let Me Comfort You」と共にクラレンスの雄大な歌唱が満喫できます。クリスマス・アルバムでも有名な「Back Door Santa」も人気曲で、裏口から入る下品なサンタをファンキーに歌ってます。また奥さんにもなったキャンディ・ステイトンの“Sweet Feeling”のクラレンス版「That Old Time Feeling」も味わい深し。69年の名ジャンプ「Snatching It Back」もカッコいいですが、そのカップリング「Making Love」がまたグレイト。ダン・ペンの傑作スロウ“At The Dark End Of The Street”のクラレンス版です。その後は、小気味良くスウィングする「The Feeling Is Right」、哀愁ミディアム「I Can't Leave Your Love Alone」、本格ファンク「Devil Woman」など抜群の安定感なのがジョージ・ジャクソン関連曲。ほんま、ええ感じです。ヒット曲「Doin' Our Thing」、18番の語り系スロウ「The Few Troubles I've Had」も含め、質の高いディープ・ソウルの連打で満足度高し。
「今も活躍する盲目のソウルマン。男の哀愁を見事に綴ったフェイムの主砲です!」
Tell Daddy


Making Love (At The Dark End of The Street)



テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

After School Session / Chuck Berry * 1957 Chess | Home | Movin' On / Commodores * 1975 Motown

コメント

No title

クラレンス・カーター大好きです! 今でも活躍しているとは嬉しいな♪

ローラー・リー最近ダンナが買ってきたので
じっくり聴こうと思ってます。
あの村上春樹もクラレンス・カーター聴いていて「
パッチズ」が好きみたいですね。
どの曲も好きですが「Slip Away」は特に好きな曲です!



2014/01/19 (Sun) 21:55 | ひるのまり #- | URL | 編集
No title

★ひるのまりさん
 まいどでおます。村上春樹がクラレンス・カーター聴いてるとは驚きです。さすが深い人ですね。
私も最初のお気に入りは「Slip Away」でした!

2014/01/20 (Mon) 00:19 | ezee #- | URL | 編集

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