The Motown Box / Various Artists * 2005 Motown

私自身の性格として物を“見る”時にすぐに細かい部分を見ずして、とりあえず美味しいトコだけ見る傾向が顕著です。なんでも触って、表層だけで判断。会議でもつい口走るのが「はしょっていこう」とか「エエから結論だけ言って」とか。プロセス重視と言われる近年、非難ごうごうですわ。趣味やライフスタイルも一緒ですがコレはコレでエエもんです。そんなもんで所持物も昔からベスト盤やら編集盤の多い事!殆ど持っていても癖で買っちゃいます。てなわけでまた買ったMotownのヒット曲集(4枚組72曲)ですが、上っ面だけかじってるようで実はこだわりのある良い編集です。数あるモータウン王道編集モノでも一番のオススメと言いきっちゃいます。何が良いかというと、①ありがちなオールタイムベストじゃなくてデトロイト時代の'60年代に特化した選曲。②中に沢山カッコいいフォト満載③リマスターされ音がクリアで迫力満載で楽しい④殆ど有名曲ながら9割がたミックス違いや別テイクで新鮮に聴こえる!⑤1枚は知られざる名曲選になっている、といったところです。これなら、ココから入り口にして単体でアーティストを追って買ったときもずっと持ってたいと思える品です。
中身は当時の先発スタメン組はバッチリ押えてあってThe Miracles、Marvin Gaye、Stevie Wonder、Martha & The Vandellas、Four Tops、The Supremes、The Temptations等惜しみなくヒット曲を収録ですがボーっと聴いてるとエンディングや唄い回しが聴きなれた物と違っていたりでビックリします。またThe Spinnersの「I'll Always Love You」や、Gladys Knight & The Pipsの「I Heard It Through The Grapevine」など他レーベル移籍後にピークを迎えたアーティストのモータウン時代が押さえてあるの好感度大です。他にも単体ではあまり聴かないMary Wells「Two Lovers」、The Elgins「Heaven Must Have Sent You」、Kim Weston 「Take Me In Your Arms」や語りから入るVersionのJimmy Ruffinの涙の名作「What Become Of The Brokenhearted」等々控え組もしっかり収録。裏ベストなる4枚目もBrenda HollowayにChris Clark、ボ・ディドレービートがカッコいいThe Andantesとかも入っていて聞き逃せません。
「エエ料理人が作った弁当はやっぱ美味い!食べ残し無く頂けます」
Kim Weston - Take me in your arms
takahirock
はじめまして。