音系戯言

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Chapter 2 / Roberta Flack * Atrantic 1970

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ソウル・シンガーっていうと、がなってシャウトして感情むき出しで歌って興奮させてくれるのが魅力のひとつですが、その対極にあるのがロバータ・フラック。 大ヒットKilling Me Softlyが有名な人で、日本ではネスカフェのCMで馴染み深い人。アトランティック所属だった、同じ黒人のアレサ・フランクリンなんかと比べると感触はかなり違います。ゴスペル的要素よりも、クラシックやジャズを基礎に持ってるとこが大きく、時に物足りなさも感じますが、色々と抱えてる時なんかスーっと入ってくるヒーリング・ソウルって感じで重宝している人。ソウルのあつかましさや泥臭さが嫌な人には歓迎されたであろう、上品で澄んだアプローチ。80年代に出てきたシャーデーと同様、ソウル〜R&Bの中でカテゴライズできない独特の感覚は魅力です。
中身はEugene McDanielsの曲「Reverend Lee」でスタート。この曲だけ聴くと、エリック・ゲイルやチャック・レイニーが絡んだ所謂ニュー・ソウルっぽい展開で、ロバータも通常イメージするソウル・シンガーっぽく歌ってます。しかしながら本作の真髄はコレ以降の澄んだスロウ中心の流れ。大傑作としか言いようがない真の名曲「Do What You Gotta Do」。アル・ウィルソンとかで知られる言わずもがなの名曲ですが、ここでのロバータの崇高な歌唱は特筆モノで何とも感動的。弦アレンジを効かせたバック・サウンドも絶品です。この流れで聴くボブ・ディランの「Just Like a Woman」もグレイトで完全ロバータ・ワールドで料理。またポップス・スタンダードで数々のソウル・アーティストも歌った「Let It Be Me」もゆったりとした独自のスタンスで聴かせてくれます。カーティスのインプレションズ、カヴァー「Gone Away」は原曲をさらにドラマチックにした感じで、ココでもロバータの真っすぐな歌が映えます。後半も、スピリチュアルな感覚さえ感じる「Until It's Time for You to Go」、“見果てぬ夢”として知られるミュージカル主題歌「The Impossible Dream」、マーチング・ドラムを用いて厳かに歌われるラスト・ナンバー「Business Goes On As Usual」まで統一感を持って作り上げてます。
「心が毒されてると感じたら、真っ先に聴きたい人。スーッと雲が晴れていく感じ。」

Do What You Gotta Do



Comments 5

goldenblue

No title

ezeeさん、こんばんはー。
これ、持ってます。けっこう気に入っていたのですがすっかり忘れてました。
ちょっと引っ張り出してみよう。
さらっとクールで落ち着きますよね。
ディランのカバーも秀逸でした。

2013-10-08 (Tue) 00:00 | EDIT | REPLY |   

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2013-10-08 (Tue) 01:04 | EDIT | REPLY |   

ひるのまり

しっとりもええもんですね

そろそろソウルの季節がやってきましたねえ。
ぼちぼち じっくり聞きたいと思い始めました。

カーティスのインプレッションズ時代のを聞いてます♪

2013-10-08 (Tue) 21:16 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★goldenblueさん
 落ち着くんですよ、この人のフラットな歌唱は。心配事が多い時に効きます。
ぜひ引っ張りだしてくださ〜い

2013-10-09 (Wed) 21:00 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★まりさん
 そうですね〜 人肌恋しい季節にはソウルはピッタリです!
カーティスの独特のファルセットも暖かいですよね。じっくり聴きたいです。

2013-10-09 (Wed) 21:02 | EDIT | REPLY |   

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