Castles In The Sky / The Futures * 1975 Buddah

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 寒いときにおでんを食うってのは日本人にとって最高の幸せ。ビール片手に、厚揚げ、大根、こんにゃく、鶏肉などに辛しを塗った、コノ上ない舌上のハーモニー。そんなおでんのような絶品ハーモニーを音楽で味わえるのがコーラス・グループ。テナーにバリトン、ファルセットが絡みあい、何声ものハーモニーにストリングスのええ出汁が合わされば、もう昇天です。テンプスに、デルズ、ドラマティックスと数多の名店あれど、75年に完璧な鍋をこしらえたのがフューチャーズ本舗。本作は、時にその最高峰に君臨するのではないかと思っちゃう素晴らしき内容です。
 冒頭は緊張感溢れる70'sファンク調の「Castles」で、バリトンのフランク・ワシントンが荒々しく駆けずり回ります。疾走感あるスリリングな演奏にコーラス・ワークと8分近くある大作ですが、コレは序章に過ぎません。本作が皆に愛されるのは、やっぱ数々の悶絶スロウの収録。甘茶ファルセットがコンガを効かせしっとり歌い上げる「(Love Lives On A) Windy Hill」、そよ風のような軽快ミッド・ダンサー「Don't Close The Book」、先頃に大往生されたジョニー・アレンのアレンジも冴えまくる人気のスロウ「Super Love」に「I Had A Dream」ともう失禁モンの展開です。ベース・シンガーが渋ファンクを決める「Everyman Is God」、オージェイズ風の「Do Unto Others」の後は、またもや嗚咽号泣の瞬間が。そう、必殺スロウ「Love Will Be Around Forever」の登場です。サビでの濃いコーラス・ワークにたっぷり旨味を含んだ熱々の厚揚げのようなバリトンが炸裂。 ♪If You Think〜の初っ端から大火傷、涙腺爆裂で大変です。これは個人的に本作1等賞の舌鼓。そして本編オーラスはクールなファンク「Ninety Days」で締める憎すぎる構成。ギャンブル&ハフのとこでもコノ後に良盤作ってますが、やっぱこれが最高傑作です。以前に聴いてた盤ではココで終了だったのですが、近年出た、追加トラック収録のアップデイト版はシングル曲も加えた、更なる完璧な内容。小躍りして買い直しです。本編に何ら劣らないキリマンジャロ級のバリトンが聴ける「That's The Way Of A Woman In Love」、ダンサーも一級品「You Better Be Certain」や、ファルセット&語りで一撃の「No One Could Compare」と転げまわる出来の良さ。さらに悶絶必至のBarbara Mayson参戦デュエット・スロウ「We Got Each Other」と、おかわりだけでお金を払いたいような内容です。
「これぞヴォーカル・グループの醍醐味。ビッグ・ネームじゃないけど最高の味、保証です!」

I had A Dream


Love Will Be Around Forever


テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

beauty and harmony / 吉田美和 * 1995 Epic Sony | Home | Too Low for Zero / Elton John * 1983 Rocket

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