Their Satanic Majesties Request / The Rolling Stones * 1967 Decca

Rolling Stones
stones 8



 超忙しい日々、こういう時はワケのわからんモンを聴くのがオツです。いくらストーンズ・ファンを公言してる人でも、コレをフェイヴァリットに挙げる人にはなかなか出会えない作品集。ジャケを見ただけで一目散に逃げ出したくなるインパクトです。時代に迎合するのが好きなミックは好きですが、これは「勘弁してくれ〜、ミック」と言いたくなる怪しいアルバム。キースも全然、好きじゃないアルバムみたいです。でも時代はサイケな時代、1967年。メンバーもレコード会社もOKやったんでしょう。今では10年に1回くらいしか通して聴きませんが、たまに聴くと新鮮なのは真実。これもファンとして、ひいき目に聴いてるからでしょうけど、もし息子が「ストーンズ、何か借して」と言ってきたとしてもコレを奨めるほどアヴァンギャルドな父親にはなれません。
 正直、子守唄にも耳障りな曲もありますが、絶対的に外せん名曲もあるので救われます。それは「She's A Rainbow」。ニッキー・ホプキンスの奏でるピアノに、キャッチーなメロディーが冴えるポップ・ソング。ストーンズらしくないっちゃあらしくないけど名曲であることは変わりないです。初来日でも演ってたブライアンの弾くメロトロンが活躍の「2000 Light Years From Home」も、なんかラリッた感じがクール。アフターマスからのフォーキーな流れの「2000 Man」なんかも、少しまともです。他は実験的と言うか迷走に近いもんばっか。中でも珍品中の珍品として名高いのがビル・ワイマン作の「In Another Land」。いきなりビルの歌が登場してズッコケますが、ミックのコーラスが入って「あっストーンズ、やったんや」とふと気付きます。なかなかの違和感です。最後にはビルのいびきまで聞かされます。これはある意味凄い。冒頭の「Sing This All Together」なんか邦題が“魔王讃歌”。タイトルだけやと聖飢魔Ⅱの曲と勘違いしそうです。強引に想像力を膨らますと「Citadel」や「The Lantern」は次の大傑作“Beggars Banquet”に繋がる曲とも感じます。タンブラーやらシタールやら、ブライアンが思い切り遊ばせてもらってる「Gomper」なんてのもあって、その後を考えるとココでしっかり貢献できて良かったのかも。ともかくアンドリュー・オールダムが去り、初のセルフ・プロデュースだったが故にダメ出しする人がいなかったのが手痛い結果に。いちファンとして、もうちょっと褒めたかったのですがコレが限界。試行錯誤真っ只中で「She's A Rainbow」を生んだ部分には流石やなぁと思わせた迷作でした。
「自分が生まれる前には、こんな変なこともやってたストーンズ。大御所バンドはひと味ちゃいまっせ」

She's A Rainbow



テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

天使たち / The Street Sliders * 1986 Epic Sony | Home | Free Soul. the classic of Paul Weller * 2007 Universal

コメント

No title

ぼくも滅多に聴きませんが、時代の流れをちゃんと取り入れて、こういう“らしからぬ”アルバムを出してしまうところもストーンズ長生きの要因だったのかな、なんて思います。
ビルのいびきにはびっくりしましたね、最初。

2013/10/27 (Sun) 22:44 | Okada #IyXRixCA | URL | 編集
No title

★okadaさん
 まいどっ。頑固に見えて、時代に色目を使うストーンズ。それが、やっぱ魅力です。
混沌とした時代に鳴り響くビルのいびき。
ある意味、これぞストーンズですな。

2013/10/27 (Sun) 23:33 | ezee #- | URL | 編集

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