Risqué / Chic * 1979 Atlantic

Groovy & Mellow
chic 2



70年代は個性あるグルーヴ・メイカーが次々に登場したディケイドですが、まだまだアナログの時代ですから微妙な人間特有のタイム感も感じられて面白い。ディスコ時代に波に乗ってブレイクしたシックの面々も気持ちええグルーヴを量産した名ユニットです。最近も大ブレイクのダフト・パンクに、そのグルーヴが流用され大注目です。既に演奏メンバーは、Gカッティングの名手ナイル・ロジャース以外は故人でもうこのグルーヴは再現できない状況ですが、アルバムはどれも聴き応えあります。グルーヴの肝はなんといってもバーナード・エドワーズのブリブリのかっこええベースライン。これがあってこそナイルの2〜3弦しかヒットしない独特のカッティングも映えます。そこにパワー・ステーションにも参加したトニー・トンプソンのドラム、アルファ&ルーシーの女性ヴォーカルが淡々と乗っかるクールな構図。マドンナやデュラン・デュラン、デヴィッド・ボウィと80年代はヒット請負い人みたいなプロデューサー、ナイル・ロジャースとして最初知りましたが、やはりバーナードと組んだディスコを利用したNewファンクは格別です。
 で、この3枚目はディスコ・クラシック「Good Times」を含んだヒット作。この曲のグルーヴがループされシュガーヒル・ギャングのラップ初ヒット“Rapper's Delight”となったのは、あまりにも有名。演ってることはJ.B.同様、延々ワン・グルーヴで8分間押し通す構造ですが、フィリーの流れにあるストリングスやピアノがスパイスとなってかなり洗練されてます。ヴォーカルは無駄にシャウトやアドリヴもしない分、さらにバーナードの強烈グルーヴが浮き出る仕組みです。インスピレーションされたクイーンは“地獄へ道づれ”の大ヒットまで生み出しますが、そりゃ流用もしたくなる魔力を持った華麗でカッコ良すぎるグルーヴです。同タイプの「My Forbidden Lover」や、間奏のニコラス・ブラザースのタップにもシビれる「My Feet Keep Dancing」も文句無しの傑作グルーヴ。また残暑の夜にぜひ聴きながら寝たい「A Warm Summer Night」は実に心地良いメロウ。ここでのバーナードのベースも絶妙です。もう1曲ある官能的なスロウ「Will You Cry」もイケてます。最後の「What About Me?」は、この後ヒットするダイアナ・ロスの“Upside Down”みたいなクールな秀作。
「バーナード&ナイルの職人的コンビ芸が炸裂。グルーヴ・クラシックの名品です!」

Good times


My Forbidden Lover


My feet keep dancing



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Pink Pussy Cat / Ann Lewis * 1979 Victor | Home | The Game / Queen * 1980 EMI

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