The Singles Volume Nine 1973-1975 / James Brown * 2010 Hip-O

James Brown
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おっしょさんも成長期が終わり、成熟期に入った頃のシングル集。ジャケに写る御大もゼンジー北京なみの怪しさで最高です。60年代後半から72年くらいまで革命的シングルを発表しまくって、J.B.スタイルを真似たファンクもソウル・シーン全般からジャズ界に至るまで浸透。そしてストイックな管理体制で維持していた本家本元も、それなりの名声を得たからか緊張感は減退し新たな革命とはなりませんでしたが、まだまだ重要ファンクは量産です。デイヴ・マシューズ、フレッド・ウェズレーと優秀なアレンジャーも、まだコノ頃は行動を共にしてますのでクオリティも高し。ヒップホップ勢からもサンプリングされまくった録音も多数で、この時期の渋みを増したファンクの数々も需要が高かったことを証明しています。
 コノ頃のR&BチャートNo.1にもなった大ヒットは3曲で、最も有名なのはサンプリング・ネタとしても有名で、マーサ・ハイのコーラスも印象的な「The Pay Back」。今迄のヒットに比べレイドバックした感じですが、この路線で猛烈にカッコええのが74年の「Papa Don't Take No Mess」。メイシオ、フレッドのホーン隊のキメ・フレーズから、J.B.自身のワケの分からんピアノ・ソロまで全てが有機的に絡み合う大傑作。もう1曲のNo.1ヒット「My Thang」は新鮮味は薄いものの、テナーでピーウィー・エリスも参戦。でも、そのB面「People Get Up And Drive Your Funky Soul」は何とジョー・サンプル、デヴィッド・T・ウォーカー、チャック・レイニー、ハーヴィ・メイソン等の強者がJ.B.マナーでプレイした傑作ファンク。サントラにも入ってましたがコレは震えます。他は「I Got A Good Thing」、「Stoned To The Bone」、「Funky President」、「Reality」、「Coldblooded」等で、なんとかJ.B.ブランドのファンクをキープ。明らかに初出より精彩に欠ける75年版「Sex Machine」も収録で、「Dead On It」や「Hustle!!!」あたりになると、やや緊張感が足りません。
関連系では、メイシオのサックスやリー・オースティンをフィーチャーしたThe First Family「Control」ってのもありますが、強力なのは何といってもFred Wesley & The J.B.'s名義の「Damn Right, I Am Somebody」で、決めもバッチリの傑作ファンク。「Same Beat」や「Thank You For Lettin' Me Be Myself, And You Be Yours」も入ってます。そして歴代女性シンガー中、最も強力なレディ・ソウルLyn Collins。御大とのデュエットでの「Rock Me Again & Again & Again & Again & Again & Again」は人気ファンクです。ヴィッキー・アンダーソンとも歌ったLet It Be Me」のサルサ・アレンジや、インプレッションズの「It's All Right」も御大と一緒に歌ってます。デイヴ・マシューズの洗練されたアレンジも秀逸。
「イノベーション連発とはならずとも、ファンク本家の貫禄は維持。さっすが〜」
Papa Don't Take No Mess


People,get up and drive your funky soul



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

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