The Very Best Of Joe Tex / Joe Tex * 1996 Rhino

JOE TEXという人の名を聞くと何ともいえない高揚感が湧き出すのを禁じざるを得ません。その泥臭くプリーチを交えたスタイルは他のシンガーとは一線を画したオリジナルなもので、塩辛ヴォイスと完璧なバックの演奏と共にどの曲も興奮のるつぼに巻き込むこと間違いなしです。MC的なものじゃなく曲中に熱く語るスタイルは日本では珠にライブで上田正樹や尾崎豊がやってますが、上手にやる人はホンマに人を引き込みます。
さて本盤は絶頂期といえる'60年代半ばから'70年代にかけてのベストでRhino印のリマスターです。1曲目はコレしかないって感じで初の大ヒット且つ超傑作「Hold What You've Got」です。アーシーなバックにプリーチング、そして感動的なサビの王道バラードスタイルでコレが気に入らん人はどれもアカンと思います。他にも「One Monkey Don't Stop No Show」や「Buying A Book」と同スタイルの曲収録ですが正直どれも甲乙つけ難いくらい最高です。普通に唄ったミディアムバラードも「I Want To」「A Sweet Woman Like You」「I Believe I'm Gonna Make It」等は絶対外す事のできない名曲群です。またリズムものやファンキースタイルも言う事無しの格好良さで、これまた大ヒットした「Skinny Legs And All」や「S.Y.S.L.J.F.M」「Show Me」「Men Are Gettin' Scarce」等、何回リピートしたか分からんくらいです。てな事で本盤はヒット曲中心ですので他にもバリバリのがあるんですけど又今度です。
「全盛期にはJ.B.も脅威を感じてつぶしにかかる程やったらしいです」
Men Are Getting Scarce
ジャックスケリントン