音系戯言

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Neither One of Us / Gladys Knight & the Pips * 1973 Soul

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 ちょっと前の真夜中、やり残した仕事の休憩中にふと“一発で感動させてくれるソウルを浴びたいっ”て衝動にかられ聴いたのがグラディス・ナイト。そういう時、決まってチョイスするのは"Midnight Train To Georgia"や、この「Neither One Of Us」。いや、ホンマ確実に感動に浸れます。共にカントリー系のシンガー・ソング・ライターJim Weatherly氏が書いた曲で、コンポーザーとシンガーがこれほどベスト・マッチングを見せた曲も珍しいです。ライオネル・リッチーの新作(←コレがまた最高)や、ジョー・テックスの良作でもあるように、やはりカントリーとソウルは蜜月にあるってことを実感します。ポップ・チャートでも大ヒットした曲ですが、聴くものを完全に歌の中に引きずり込む情景描写、ドラマティックなグラディスの歌唱、ストリングスやエレピを効かした絶妙のアレンジと非の打ちどころ一切無しの完璧な曲です。It's sad I think〜と唄いだすと、一滴たりともこぼさんと聴こうっと身構えてしまいます。とにかくソウル史上、これほど完璧な曲はなかなかございません。
 そんなことでこの大傑作を冠にしたモータウン末期の本作。タイトル曲は別れを前にしたカップルが互いにさよならを言えずにいる切ない気持ちを、コレ以上無い説得力・情感で聴かせます。ん〜シビれる〜 これで仕舞かと言うと、それで終わらへんのが本作の凄いところ。デヴィッド・T・ウォーカーもナイス・アシストのジョニー・ブリストル作の「It's Gotta Be That Way」、名曲「For Once In My Life」と冒頭からのスロウ3連発が絶品で、余韻を壊すことなくグラディスの声に引き込まれます。もうココで勝負あり。ビル・ウィザースのカヴァー「Who Is She」も演ってますが、原曲の強烈なイメージがあるので若干の形勢不利。あとの聴きどころは後半のジョニー・ブリストル絡み。グラディス自身もライターに加わったファンキーな「Daddy Could Swear, I Declare」、ここでも感動的な歌唱を存分に聴かせてくれる「Can't Give It Up No More」、ニューソウルっぽいミディアム「Don't It Make You Feel Guilty」とセンスの良い楽曲が並びます。
「グラディスの実力をフルで発揮した“Neither One of Us”。富士山と共に世界遺産です!」

Neither One Of Us




Comments 4

哀愁の春日野道

No title

これホントに最高よね。こんな素晴らしい曲、唄はそうそうない。引っ張り出して聞きますわ。

2013-06-24 (Mon) 01:00 | EDIT | REPLY |   

ezee

やっぱりコレでんな。
梅雨のミッドナイトに、グラディス爆音聴き。最高すぎるぜ!

2013-06-24 (Mon) 22:55 | EDIT | REPLY |   

goldenblue

ezeeさん、毎度です。
この曲はほんまうるうるして最後はどばっと号泣してしまいますよね。もっていかれます。
まさに世界遺産!

2013-06-26 (Wed) 08:06 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★goldenblueさん
 いやホンマに凄い吸引力っすね。もう、辛い別離の光景がコト細かに伝わってくる表現力。
ブラボー、グラディスです!

2013-06-27 (Thu) 01:07 | EDIT | REPLY |   

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