Deep Down In Florida : TK Deep Soul / Various Artists * 1995 Sequel

Southern & Deep
TK Deep

 TKといえば90年代は小室哲哉、70年代はK.C.& The Sunshine BandのいたTKレーベル。キーウェストやマイアミのカラッとした気候で澄んだ海のイメージ(←行ったコト無い)ですが、ごっつい濃いディープ・ソウルも残してくれてます。メンフィス産の音なんかと比べると、バック・サウンドはやや洗練された感覚なのが特徴。しかしながら、ココに勢揃いした面々、歌い込みはこれでもかというくらいにディープです。ディープ・ソウルの神様オーティス・クレイ目当てに、昔購入しましたがあまりに素晴らしき内容で、フロリダ恐るべしとなった強力編集盤です。
 中身の目玉はやはりディープ・ソウルの神様Otis Clayの6曲。アルバムの頭も〆もコノ人が押さえてます。One-derful、Atlantic、Hiとスルー厳禁の名唱を残してますが、この70年代後半T.K.時代も強力な歌声を披露。Hiの名作のようにアルバム単位で録音を残してないので要注意です。T.K.傘下でのシングル曲中心で、いつも通りの心底に染みる激ディープさです。リラックスした緩いミディアム「All Because Of Your Love」に「Sweet Woman's Love」、横山剣も絶賛バラード「Let Me In」、TKらしい軽快サウンドも意外にマッチする「Special Kind Of Love」など流石の仕上がり。Hi録音ほどの濃密さは無いですが、コレは充分聴き応えあり。ちょっとらしくないディスコ調「All I Need Is You」とかもやってます。勿論、Otis以外も聴きどころ満載で、要人Bobby Pattersonの76年TK録音「If I hadn't Slipped Up and Got Caught」や、GoldwaxにいたLee Shot Williams「The Love You Save」も極上のブツ。何とも染みる名スロウやないですか。そして本作で知ったCharles Allenって人のアル・グリーン名作「God Blessed Our Love」。こちらもO.V.ライトばりの歌い込みでシビれます。また3人組The Facts Of Lifeの素晴らしい2曲も、当時は単体で組まれてなかったので重宝でした。後は不勉強で恐縮ですがノーマークの人達。80年代に通ずるモダン感覚のDavid Hudson「Honey Honey」、スムージーな歌唱に惹かれるMeadows Brothers「I've Tried It All」、ジャッキー・ウィルソン系のCharles Johnson「Baby I Cried Cried Cried」、王道ハチロク・リズムで激ディープに迫るWillie & Anthony「It's Never Too Late」、キバり声にグッとくるJohn Mitchell「Love On The Phone」など、決して埋もれてはいけない名演が収録。だんだんと時代の音と乖離していったディープ・ソウル・サウンドですが、ここではまだまだ輝いてます。
「サザンソウルの灯を消してはいけないと踏ん張った70年代後半マイアミの奇跡。美味しいです!」
Otis Clay - All Because of Your Love


Willie & Anthony − It's Never Too Late



テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

The Midnight Mover / Wilson Pickett * Atlantic 1968 | Home | Super Best Singles / 華原朋美 * 2005 Universal

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