Synchronicity / The Police * 1983 A&M

New Wave + Punk
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 80年代MTV時代になり、結構テレビでアーティストを見れるようになった頃、色んなトコでへヴィロテで流れてたポリスのラスト・アルバム。当時のニューウェーヴ勢でもちょっと先輩格で、クラッシュと共に貫禄みたいなものも既にあったポリス。「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」の日本語版のシングルが家にあったので、とても親近感があったのですが、そっからゴースト・イン・ザ・マシーンを聴いて“小難しい世界に行っとんな"となり、この最終作ではもうプログレみたいな感触までありです。でも、3人の方向性が変わってくる中、きっちり高次元で大衆性保持しながら、アルバムをまとめたのは流石。
 目玉は冒頭の「Synchronicity I」。James Brownの“Cold Sweat”に匹敵する凄まじい緊張感で突っ走る本作随一のアップテンポの傑作。鳥肌モンのカッコ良さです。イギリス系の若手バンドがどんどんMTVでも紹介されてましたが、“ちょっとお前らとは次元がちゃうぞ”って言ってるかのような突き放した完成度です。アフリカンな「Walking in Your Footsteps」や、エイドリアン・ブリューが唄いそうなクリムゾン・チックなアンディ・サマーズの「Mother」、エスニック感覚溢れるスチワート・コープランドの「Miss Gradenko」など、パンキッシュな初期からすると、エキゾチックな感覚やジャズの影響もガンガン入ってきてかなり球種が増えてます。最も従来のポリスらしい楽曲「Synchronicity II」で前半は〆。アルバムで聴いてると、これ以降はアンコールのようにも聴こえます。シングル・ヒット3連発の後半部分は象徴的な流れでポリス最終章幕開け。普遍的な名曲として知られる「Every Breath You Take」はドえらいヒットとなり、モノクロのPVもTVでしょっちゅう流れてました。新鮮だったのはよくあるポップ・ソングのコード進行ながら、アンディ・サマーズの9thを加えたミュート気味に淡々と弾くバッキング。これが結構、肝でツボにはまります。シンプルで良い曲の見本。後も淡々と、しかもキャッチーにポリスの終幕は進んでいきます。マリンバが効いた「King Of Pain」から、スティングの透明感ある声が映える「Wrapped Around Your Finger」と高度なアレンジも秀逸。なんとも言えん浮遊感が心地よい「Tea in the Sahara」で終幕、と思いきや、今のCDにはジャジーな映画サントラ曲「Murder by Numbers」も追加収録。でも雰囲気、壊してないのでOKです。全体では、スティングのソロ作にも通じるような曲が多く、ポリスとしてはちょっと寂しいところもあり。
「実に独創的なサウンドで頂点まで登り詰めた3人組。完成度高し。」
Every Breath You Take


Wrapped Around Your Finger


テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

THE BADDEST II / 久保田利伸 * 1993 Sony | Home | Sweet Forgiveness / Bonnie Raitt * 1977 Warner Bros

コメント

情報量の足りない田舎に住んでいた私は
この時まだ
ポリス=パンクと信じていました(^^;)

で、すごい衝撃だったという(笑)

今はライブ盤と共に愛聴盤です(^^)

2013/08/09 (Fri) 07:18 | 波野井露楠 #- | URL | 編集
No title

★波野井露楠さん
 いやいやポリスは知的パンクスですよ! もうスティングの顔がパンク。やってるコトは高度になりましたが、タイトル曲のパンキッシュさは、やっぱ最高っすな〜

2013/08/10 (Sat) 22:19 | ezee #- | URL | 編集

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