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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2017.02
26
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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  この一瞬をずっと、待っていたんだぜ♪っと鼻歌まじりで異動整理していると、“なんか、嬉しそうですね”と、皮肉られて感情表現も難しい今日この頃。やっぱり転機に聴きたいのは硬派の代表格、A.R.B.の田中一郎時代の絶頂3部作のSnap Your Fingers 指を鳴らせ!ですわ。(←バッドナイス常田調でお願いします) これもレコードも持ってなかったのに、友達間で廻したダビング・カセットで全曲覚えているアルバム。やっぱBad NewsからBoys & Girls、本作までのクソガキ時代の世界観で聴いた凌の詩はインパクトありました。男たるものこうでないと、っていうのを植え付けられたかもしれません。ドラマーのKEITHが入院で不在だったながらも仲間内のバンドメンバーが助演して名盤に仕上げてます。
 いつも1曲目で勝利宣言をする名曲を配置するA.R.B.ですが本作も例に漏れず。名曲「イカレちまったぜ!!」アナーキーのコバンこと小林高夫が実に“らしい”ビートを刻みます。凌の“悪いことばかりはそう続きやしない”という名フレーズに全国3千万のキッズが勇気づけられたものです。DTBWBの相原誠が叩き、Gプレイも工夫を凝らした「13番街のワル」に続いて登場なのが、またもやド級の傑作「I'm Jumping」。ここではサンハウス浦田堅一が叩いていますが、サンジ、一郎との複雑なアンサンブルも絶妙で初期の名演のひとつ。リムショットと共に凌が発する“この一瞬をずっと、待っていたんだぜ”ってフレーズが光ります。B面の1曲目にあった「STANDING ON THE STREET」も人気曲で、題名通りストリート宣言をしっかりしてくれてます。個人的には高校のライブ・ハウス・デビューでも演った懐かしき曲。ここらが最重要曲ですが、他も、浦田氏のドラムにオールド・タイムなセンスが渋い「HIP,SHAKE,HIP」に「PALL MALLに火をつけて」、コバンの気合一発ビートが小気味よいR&R「教会通りのロックンロール」、相原氏のダウンタウンBW風「シティー・ギャング・シャッフル」、「Well, Well, Well」と一郎の切れ味抜群のギターが光る佳曲もあり。そして最後はスロウの代表作「さらば相棒」。映画にもなった名曲で、これを一番好きな人も多い曲です。東京を去っていく友人を歌ったドラマティックな詞がシビれます。TVのニュー・イヤー・ロック・フェスで初めてこの曲を聴いた時の感動も忘れません。
「チャラけたバンド・ブーム前の硬派な80年代前半。熱い男達の魂はココにあり!」
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2017.02
20
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 ロッドが豪快に大西洋を跨ぐジャケがなんとも印象的なワーナー移籍1発目。これまでマーキュリーでのソロ作ではトラッド寄りの英国風味溢れるロックを演っていたロッドでしたが、ココに来てアメリカ・マーケットでも本格的なスターを目指して勝負をかけ、転機となったアルバム。発表時、かろうじて存在していたフェイセズと同じレコード会社となりプロモーションにも力が入ったようです。コレを出してから、フェイセズはJesse Ed Davisを加えた6人体制でU.S.ツアーをしたものの残念ながら幕切れ。本格的にロッドのスーパースター期到来です。
 アルバム全体は偉人トム・ダウドがプロデュースし、ブッカーT&The MG'S、マッスル・ショールズ・スタジオの米南部勢が録音メンバーとなり、今迄のフェイセズ一派中心の音とは一新。豪快さやスリルは後退しましたが、安定したアーシー・サウンドでのロッドも良いです。前半がロック・テイスト、後半がスロウ中心と分けられていて、冒頭の自作曲「Three Time Loser」は泥臭いロッキン・ロッド調。本作で唯一フェイセズのライヴでも演奏された曲で、ロン・ウッドのゼマティス・サウンドなら更にバッチリ合いそうな曲。ジェシ・エド・デイビスの共作でレゲエ調の「Alright for an Hour」、「All in the Name of Rock 'n' Roll」と自作曲で快調に飛ばします。ドビー・グレイのカヴァー「Drift Away」、「Stone Cold Sober」なんかもそうですがフェイセズのような酔いどれ感が無いのは少し寂しいところ。でもハイライトはスロウの後半に待ち受けます。それがクレイジー・ホースのカヴァーとなる「I Don't Want to Talk About It」。もう一発で自分の代表曲に射止めた感じで、ライヴでの大合唱も感動的な名曲です。しゃがれ声が切なさを倍増させていてたまらん出来。バリー・ゴールドバーグとジェリー・ゴフィンの「It's Not the Spotlight」、アイズレー・ブラザーズThis Old Heart of Mine」も好調ですが、自作曲の「Still Love You」は最もマーキュリー時代を感じる良曲。最後はゲップが出るくらい大メジャーな「Sailing」。一般的にはコレが本作の代表曲で、これも実はSutherland Brothersのカヴァーです。ずっとたいした曲やないと思ってたのに、今は何故か心に染みます。
デラックス版はスコットランド民謡「Skye Boat Song」、MG'Sとの未発表セッションでビージーズの「To Love Somebody」、リー・ドーシーの「Holy Cow」、エルヴィスの「Return to Sender」なども収録で、どれも一聴の価値ありのナイス・セッション。他は収録曲の初期セッションとなる別ヴァージョンも収録です。
「ここから黄金期を築いたロッドのサクセス・ストーリー。オレも関ヶ原クロッシングで頑張るぞ!」
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2017.02
16
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 コテコテと言われながらも、そこそこ市民権を得てきた関西弁。ちょっと言いにくいコトを伝えるのでも、なんとなく言えてしまうのが関西弁の良いところです。私もビジネス・シーンでは標準語と両方使っていて、堅苦しさが交渉の壁になりそうな時は必ず関西弁。東の人も結構使ってますが、アクセントまで習得されてる方は少なく、ちょっと話しただけでもリアル関西人か否かはすぐ分かります。自分自身の関西勤務復帰も決まり、やっとシングル・ライフ脱出な中、ノリノリで大阪ソウルの音を満喫です!ワークライフ・バランスを盾に、根回ししたのが奏功です。しかし東京勤務の間、サウスの藤井裕ちゃん、桑名のアニキ憂歌団の島田さんに石ヤンと関西ミュージック・シーンの重鎮が次々に旅立たれましたが、自分もそれだけ歳とったってことですわ。
 で、実に関西らしいソウル&ファンク・バンド、ソー・バッド・レビュー。キー坊サウス・トゥ・サウスと双璧です。砂川正和(←TOPのヒューバート・タブスに似てる)の黒い歌声に、元芸人でゼンジー北京の弟子というのもイカす北京一のダブル・ヴォーカルに、ファンキー石田長生にブルージー山岸潤史のWギター、国分輝幸とチャールズ清水のWキーボード、大上留利子や桑名晴子等とのベーカーズ・ショップでも知られるドラマ−土居"ベーカー"正和にベースの永本忠と、短命に終わったのも頷ける個性派テクニシャン揃いのスーパー・バンド。全曲オリジナルでL.A.録音された唯一のスタジオ作は関西ソウル屈指の名作です。ワウを効かせたカッティングからエレピの音まで70’sソウルの香りプンプンの「ソウル地下鉄」、金子マリ&バックスバニーもカヴァーした名曲「最後の本音」とファンク・テイストでガッツリ魅了してくれます。サウスの“むかでの錦三”と双璧のファンク「銀太郎」、「透明人間」といった砂川の強靭なソウルフル・ヴォイスが冴え渡る曲もあれば、北京一の大阪臭さを炸裂させた「おおきにブルース」、「お母ちゃん、もう出かけるで」といった語りも交えたアーシーな曲も魅力。スロウは「ここを過ぎて悲しみの街」もありますが、石やん作で砂川が熱唱した「青洟小僧」が白眉。メロウ・ソウルな石やんヴォーカル曲「真夜中の歌姫」も素晴らしいです。
「やたら安心感をおぼえる、このベタベタ感。演奏はシャープ&クールってのが超カッコ良し!」
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2017.02
10
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 ソウル・ミュージックが洗練される前の濃ゆ〜い時代、1966年の奇跡とも思われるアメリカのTVプログラム“The Beat !!!!” よくぞ、こんなもんがブラウン管から流れてたもんやと驚愕した番組です。ショー・ビジネス・エンターテインメントで観ることのできたTAMI Showや、エド・サリヴァン・ショーの映像も、生まれていなかった後追いの私などそれなりに興奮しましたが、ここまでブルース&ソウルに徹したTVショーがあったというだけでビックリでした。オーティスや、カーラ・トーマス、エスター・フィリップス、ジョー・テックスらが熱い表情で歌う鮮明なカラー映像は何とも新鮮。ここらはまだ分かりますが、ドン・ブライアントやオヴェイションズなんかの「こんな濃い奴ら、TVに出してええんか?」みたいな人らが次々に出てきて興奮しまくりです。バーバラ・リンやルイ・ジョーダンの生パフォーマンスや、芸達者なゲイトマウス・ブラウンのヒューストン・ジャンプ等、エクセレント!と連発したくなる垂涎の演奏てんこ盛りです。ジミー・チャーチみたいな“コンピでしか聴いたことないぞっ”ってマイナー人まで続々登場で、とにかく黒音が好きな人は、さらにリズム&ブルースやソウルに惚れ込むこと間違い無しの歴史的映像。ホス・アレンというナッシュビルの白人プロデューサーに拍手です。
 そんなことで見たことない人は是非、DVDやYou Tubeでご覧いただきたいのですが、こちらは音だけでも充分に凄いぞっていうダイジェストCD。ここだけ切ってみても大充実の内容です。番組のハウス・バンドThe Beat Boys「The Beat Theme」から軽快にスタートですが、このレギュラー・バンドの仕切りがあのGatemouth Brownで、フェイム・ギャングの名ドラマーFreeman Brownも叩いてます。「Have You Ever Been Mistreated」でもカッコいいブルースを披露です。女性ブルースシンガーCleo Randleの「The Best Man I Ever Had」でのド迫力の歌唱、動く姿が見れただけでも凄いThe Kelly Brothersのイナたいバラード「I'm Falling in Love Again」、ファンキーでドスの効いた女性Gerri Taylor「Empty Arms and Bitter Tears」など、貴重な名演がゾクゾク登場。他もJ.B.の名バラード「Try Me」をスマートにこなすFrank Howard & The Commanders、まったく知らなかったけどノリ抜群のArt Grayson、ターバンを巻いた熱いシンガーMighty Hannibal、日本でも知られたBobby Powell、泥臭いハスキーがたまらんRodge Martinと知名度は低くともグッと心に染み入るシンガーが聴けます。中でも映像付きでコノ人が見れるなんて!と驚いたLattimore Brownはロイ・ヘッドの名ジャンプ「Treat Her Right」をバシッと披露です。ヒット曲「(I Don't Know Why) But I Do」を歌うClarence Frogman Henryや、ニューオリンズのRobert Parker、ブルージーなEarl Gaines、意外にアーシーに迫る“Sunny”で知られるBobby Hebbなど、後半もゴキゲンさんな展開。
「Soul Train再放送以来の衝撃だったThe Beat!!!!  古き良きソウル、感動の名演集です!」
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2017.02
06
Category : Vocal Groups
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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60年代から活躍したニュージャージーの名門グループ、マンハッタンズ。初代ヴォーカリストはジョージ・スミス、そして70年代黄金期に2代目リード・シンガーとしてグループの魅力を高めたのが本作でも歌うジェラルド・アルストン。サム・クック影響下のヴォーカリストで、魅惑のシルキー・ヴォイスを武器にソロでも成功した人です。ギャンブル&ハフと同様にフィリー・ソウルを盛り上げたプロデューサー、ボビー・マーティンが本作でもタッグを組んでいて、流麗な弦アレンジにハーモニー、そこへ乗っかるソウルフルでハート・ウォーミングなジェラルドの歌唱が冴えまくるという王道マンハッタンズが楽しめます。
 そのジェラルド在籍時にヒット曲が数多くありますが、学生の時に一発で気に入りマンハッタンズといえばコレってくらい聴いた曲が冒頭のスロウ「There's No Good in Goodbye」。これが史上屈指の名曲で、数多いコーラス・グループの曲でも輝き続ける名スロウです。しかもジェラルドがスムージーかつ激ソウルな節回しを彼方此方で連発してるのがたまりません。元々、大ブレイクしたのが76年の“Kiss And Say Goodbye”ってこともあってか、やたら曲名に“Goodbye”って単語が登場します。本作だけでも3曲もあって、野村のヨッちゃんもビックリです(←古い)。続く「Then You Can Tell Me Goodbye」は白人ドゥーワップのカジノズというグループがヒットさせた曲。またミュージカル“アニー”の「Tomorrow」もカヴァーが多い曲ながら、かなり高得点の仕上がり。上品だけど、ソウル臭をしっかり匂わせるのが粋です。「Share My Life」、シングル・ヒットもした「Am I Losing You」とスロウ中心にしっかり聴かせます。中盤登場のポップなミディアム「Happiness」は良いアクセントとなり、楽しいコーラスも最高。これまた良曲の「You're My Life」から「Goodbye Is the Saddest Word」、「Movin'」と得意のスロウ攻めですが、胃もたれ無しで聴ける上品さ。本編ラストとなるビリー・ジョエルのカヴァー「Everybody Has A Dream」が冒頭のタイトル曲に続く銀メダル表彰台の仕上がりで、ジェラルド節も炸裂です。79年のシングルB面曲「Don't Say Goodbye」がボートラ収録なのも嬉しいトコロ。
「信用のマンハッタン印で聴かす安定コーラス・ワーク。ハズしません!」
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2017.02
03
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
beat k



踊れるキング・クリムゾン、ディシプリン期の2枚目です。久々に本屋さんに寄ってぶらぶらしてると、目に入って来たのがあの名ファンク作“ディシプリン”の紋章とボルドー・カラーの雑誌。まさに、一番、酷評されていると言われるファンク・クリムゾン期の特集レコ・コレでした。プログレ・ファン以外にはウケがいいと思しき、このダンサブルなクリムゾン。アフリカンで鋭角的なリズムを提示した、コノ時期が正直一番好きです。雑誌をきっかけに久々に聴いてみましたが、なかなかのカッコ良さです。難解じゃない、黒っぽいキング・クリムゾンもオツなもんです。しかし廃刊が続き本も売れない時代、このマニアックな掘り下げが雑誌も生き残りのKeyかもです。
 そんなことで“ビート”と題された本作。冒頭の「Neal and Jack and Me」からトーキング・ヘッズにも似たポリリズムを取り入れたファンクですが、文句無しのカッコよさ。本作のガッツ・ポーズ・ポイントがいきなり登場です。そして、バンド史上最もヒット・チャートの曲みたいなノーマル・ポップ・ソング「Heartbeat」。自分も最初、ラジオ番組で聴いたくらいのキャッチーな分かりやすさです。こんな普通の曲をクリムゾンがなんで演るのか?という意外さが良いです。Gサウンドも面白く、いろんな音を駆使するエイドリアン・ブリューと、ロバート・フリップの対比も絶妙。そして再び鋭角的なリズムで迫るインストゥルメンタル「Sartori in Tangier」。ややメタリックに切り込んだ後は、ブリブリのポリリズム調でワケの分からん快楽へと誘う「Waiting Man」が登場。なかなかの面白さです。しかしながら後半戦はやや難解さが際立つ展開で、プログレ・ファン以外は窮屈かも。変拍子でわけワカメの「Neurotica」、部分的にはシャープながらとっ散らかった感じの「The Howler」とちょっとしんどいですが、「Two Hands」あたりの不思議な浮遊感と切なさはイケてます。最後は大作「Requiem」。ロバート・フリップの難解ワールド炸裂で、前衛ジャズのような趣きです。すんません、ここらはワカりません。。
「プログレという言葉に拒絶反応を示す人にもってこい。半分は踊れる感じです!」
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2017.02
01
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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  FUJIWARA原西の遠縁にあたるBill Withers(←嘘です)。切れのいい一発ギャグも頼めばやってくれそうですが、グルーヴィーであたたかい音楽をやったら右に出るもの無しです。70年代中心に実に良質な音楽を作っていた人なんやと、加齢臭が出始めた頃にやっと気付きました。そしてこんな良いアルバムもあったんやとストリーミングで教えてもらえたのが本作。ジャケさえ見たこと無かったのでなんかの編集盤かと思ったら、純粋な78年作の売れなかったアルバム。ホームワークから逃避したいが故に、なにげに聴いてると“コレ、まじでええがな!”となったので、取り上げちゃいます。
 中身はなんてことない、いつものビル・ウィザースなのですが、70年代最後の作品ってことで、ケニー・バークなど優秀なミュージシャンと共に洗練されたアナログ・グルーヴで全編貫かれてます。ここがミソで、たいして激情型シャウト&スクリーミングもしないビルと、クールな職人ミュージシャン・グルーヴの相性が抜群で、心地良さ満開。夜に落ち着いて聴きたい時の、ベストな音選択となること間違いなしです。具体的には1発目「All Because Of You」の頭から流れるエレピの優しい音色、地味に厚みを加えるホーン・アレンジ、淡々と刻むビートに、安心感満載のビルの人肌の体温を感じるマイルドな歌声。これですわ、コレ! 派手な仕掛けは無いけど、基本サーヴィスをしっかりサーブしてくれる老舗旅館の大将みたいな人です。“なんもおまへんけど、ゆっくりしていっておくれやす”とジャケでも言ってる感じ。メロウながら力強いサビの「Dedicated To You My Love」、弾かれたベース弦を中心に最高のアンサンブルを奏でるスマッシュ・ヒット「Don't It Make It Better」、クラビネットと共にビルの静かなるファンク魂も燃える「You Got The Stuff」と、この上ないおもてなし。後半も、ストリングスと共に愛の伝道師に扮する「Look to Each Other for Love」に、メイク・ラヴに突入するスロウ・グルーヴのズバリ「Love」と優しく導きます。さらにハネるチョッパーとストリングスが最高の絡みを見せるグッド・ミディアム「Love Is」とラヴ3連発を経て、ちょっとブルージーなまったりスロウ「Memories Are That Way」で終わるとこもイイです。
「疲弊した一日の終わりに最高の癒やしをもたらす男、ビル。あんま師並みに疲れを癒やしてくれます!」
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