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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2016.10
28
Category : Motown
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 フィリー・ソウルの名門グループの感が強いスピナーズも、実はデトロイト出身で60年代は地元モータウンで名を上げたグループ。大阪で時代を築いた南海ホークスが、福岡に移りダイエー・ホークスになりまた強くなった感じです。フォー・トップスなんかと違って、テンプスと同様にこのグループも時期により看板ヴォーカリストが変遷するグループ。ボビー・スミスを中心に据えながら、67年より加入したG.C.キャメロンが個性を発揮し、ヒットを放ったのがモータウン末期です。72年にはアトランティックに移りフィリップ・ウィン、ジョン・エドワーズと4番打者が変わりますが、このキャメロン期のスピナーズもなかなかの魅力。
 まず本作で最も世に知られた曲はなんといっても70年のヒット「It's A Shame」。90年代にエロR&B伝道師R.ケリーやヒップホップ・シーンでリミックス・ネタに頻繁に使われ大きな注目になり、フリー・ソウル・シーンでもテーマ曲みたいに愛され、2回に渡ってヒットしたような曲。60'sから洗練された曲で、コンポーザー、ベーシック・トラック・ミュージシャンにもスティーヴィー・ワンダーが名を連ねてます。ちょうどスティーヴィーがモータウンから自由を勝ち取った時期に、スピナーズにもグッジョブをシェアしてました。カヴァー曲の注目はStairstepsのヒットを早速に取り上げた「O-o-h Child」で、キャメロンがソウルフルに仕上げます。一方、デヴィッド・ラフィンの「I've Got to Find Myself a Brand New Baby」や「My Whole World Ended」もラフィンに負けない熱い歌。他もリズミカルなナンバー中心でデトロイト・モータウンとの相性の良さを見せつけます。コーラスが素晴らしい「(She's Gonna Love Me) At Sundown」 ではテンプスに匹敵のチームワークです。また「Together We Can Make Such Sweet Music」ではスマートな前半のボビー・スミスと後半の躍動感溢れるキャメロンの歌が上手く配置され、この時期しか味わえないナイス・リレーが味わえます。「Bad, Bad, Weather」、「Pay Them No Mind」も平坦なモータウン王道ラインを、良い意味でキャメロンがスリルを投入。ファンクっぽい要素も加わった「Souly Ghost」では、熱いシャウトも映えます。最後の、デルズをお手本としたペギー・リーのポピュラー「Can Sing A Rainbow / Love Is Blue」は上品ながらキャメロンが熱いソウルを注入です。
「大ブレイク前のデトロイト・スピナーズ。地元でもしっかり足跡残してます!」
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2016.10
23
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 「なかなか、やりよるな〜」と感じるのが、配信のおすすめプレイリスト。例えば「リンゴ・スターのドラマーとしての参加名選」や、「スクープ・デビルの注目トラック」、「フォー・トップスの70年代」、「マッドネスのアワ・ハウス以外の隠れた名曲」などなど。コンピレーションCDとして商売成立しそうな、興味が湧くプレイリストをポンポンと提案してきます。これは私のアイ・チューンズを俯瞰した上で提案してくるのですが、最初の頃の屁みたいなオススメ・リストとは格段の進歩で薦めてくるので、なかなか楽しい発見が多く配信ストリーミングの良さをしみじみ体感です。そんな事で最近オッと思ったのがシカゴの兄妹ティーンズ・ソウル、ステアステップスの大ヒットが入ったアルバム。元々カーティス・メイフィールド近辺でFive Stairstepsとして演ってた彼等が、少し大きくなって、“Five”を取って再出発した頃のモノ。グループはソロでも売れたケニー・バークもいました。
 目玉は、なんといっても70年の大名曲「O-o-h Child」。エエ曲ゆえにカヴァーも非常に多い曲で、スピナーズ、ヴァレリー・カーター、ディー・ディー・シャープ、ニーナ・シモン、ローラ・ニーロ、ホール&オーツと皆に愛された曲。色んな映画の挿入歌としても人気だったようです。じわじわ盛り上がっていくドラマティックな展開が70'sを象徴していて良いです。中身はカーティスと演ってた頃よりシカゴ・ソウルっぽさは薄れたものの、ニュー・ソウルなテイストが味わい深し。どういうわけかビートルズ中期のカヴァーが冒頭から2連発で「Getting Better」、「Dear Prudence」と聴けますが、これが結構ハーモニーもクールでイケてます。後はオリジナルですが、ポップで洗練されたもの中心。グルーヴィーな「Sweet as a Peach」はなかなかですが、ファンクっぽい「Vice The Lights」あたりはしょーもないです。低音Voをフィーチャーした「What About Your Wife」、スロウ「Up & Down」とまったり系で大人っぽく迫りますが少々退屈。大袈裟な展開の「Because I Love You」あたりはドラマティックでよろしいです。ラストはミディアム・テンポのリズムもの「Who Do You Belong To」でポップな感覚が素晴らしい出来。ボートラは69年シングル曲「Madame Mary」はノーマン・ホィットフィールドのファンク・テンプスから影響大のナンバー。
ジャクソン5より早かったバーク兄妹のファミリー・グループ。こっちもイイ曲、演ってます!」
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2016.10
20
Category : Southern & Deep
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 70年代後半位から急に聴くべきモノが激減するサザン・ソウル。実は簡単なようで、ええ塩梅の味を出すのが非常に難しいのがこの手の音楽で、器材の進化に比例して音の方は陳腐化が進んだジャンル。エイドリアン・ヤングやないですが、68年くらいの機材・音処理のアナログ・テイストで録音してこそ輝きが倍増するややこしいジャンルです。ダンス・ミュージックやアーバンなメロウ・ソウルはデジタル・テイストでもエエのが多いのに、この味噌汁音楽はやたら手作りアナログ感覚と相性が良いのです。なので歌の技量に関係なくサザン系の優秀シンガーが時代とともに懐メロ歌手化していった感じですが、唯一スタジオの進化にもなんか分からん特効薬で輝きを与え続けたレーベルが、スタックスSS7フェイムではなくマラコでした。ベーシック・ソウルの良さを守り抜いた優秀なレーベルです。
 そんなことで、あの泥まみれの音楽にモダン・テイストを注入したマラコの筆頭シンガー、ドロシー・ムーア。南部のグラディス・ナイトと呼ばれるほど、声質もスタイルも似てますが曲作りでもあの“Neither One Of Us”で名を上げたJim Weatherlyを多く起用して見事なアルバムを作ってます。鳥肌モンの絶品スロウ「Being Alone」はじめ「If I Could Just Find My Way Back To You」、「He Knows Just Where To Touch Me」と、ドロシーのスムージーなハスキー声とジムの曲が抜群の相性。グラディスも74年作で歌った「The Going Ups And The Coming Downs」までリズミカルにカヴァーしてます。そして更に格を上げるのがサム・ディーズ作の2曲でビル・ブランドンでも有名な「Special Occasion」と、人気のライト・メロウ「Girl Overboard」。ラルフ・グラハム作グルーヴィー傑作「What Am I To Do」も今のフリー・ソウル的な曲調でグレイトです。サザン・ソウルの範疇に収まらないポップなテイストも素晴らしく、なによりドロシーの魅力的な声に惹かれます。他も、「(We Need More) Loving Time」あたりモダンなミディアムで心地よくドロシーが歌ってます。一番、南部らしいつくりのキング・フロイド作「Write a Little Prayer」はホッコリするものの正直そこそこ。
「美味しい実を作れなくなった南部の畑を整地したマラコ・サウンド。落ち着いて聴けます!」
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2016.10
17
Category : Southern & Deep
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 秋になって人肌恋しい今日この頃。ここはリイシューも活発になってきたハート・ウォーミングなソウル・ミュージックが心地良いです。最近、素晴らしきソウルを聴かせてくれたのが、ゴスペル直系シンガーJeanette Jonesのアルバム。フェイムの再発なんかでもファンを唸らせたケントのまたもやグッジョブです。誰やねんって感じの60年代後半のレディ・ソウルですが、コンピではチラホラ登場していた存在感抜群のシンガー。なんせシングルしか出していない人だったらしく、アルバムが組まれたのは初のようです。レコードでの再発だけかと思ったら、SpotifyやAppleの配信でガンガン全曲聴けます。注目のSound Stage 7関連のリイシューといい、またこの秋ソウルが熱いです。
 このジェネット嬢、レコードの世界ではレア極まりない人だったらしいのですが、サンフランシスコのレーベルから69年出された唯一の曲が「Darling I'm Standing By You」というバラード。これがまた一発でKOされそうなドラマティックでゴスペルライクな良い曲です。エタ・ジェイムスなんかに負けないハード・シャウターぶりで、可愛い顔してなんとも力強い歌声をビシバシ聴かせてくれます。コノ曲中心はもちろん当時は発売されなかった12曲が40年以上経って陽の目を見てます。冒頭に配された強力リズム・ナンバー「Cut Loose」、「I'm Glad I Got Over You」から素晴らしきホーン&女声コーラス入りバンド・サウンドでガンガン歌ってくれます。レア・ソウルがしょーもない珍しいだけのモノという概念が即行で吹き飛ぶクオリティで聴き入ってしまいます。ポップな曲なのに強烈なゴスペル臭を充満させる「Jealous Moon」、オールド・スタイルのスロウで圧倒する「Dreams All Come True」、アレサやキャンディを彷彿させるバラード「What Have You Got To Gain By Losing Me」と聴きどころありすぎ。もう歌い回し、声質から私のストライク・ゾーンど真ん中にバシバシ放り込んできます。後半も、モータウンをディープにしたようなダンス・ナンバー「Break Someone Else's Heart」、「Quittin' the Blues」と迫力満点の歌唱が連続。ブルージーな「You'd Be Good For Me」、古さを感じるバラード「I Want You Mine」あたりは曲が少し弱い気もしますが、「I Want Action」なんかの親しみやすさはたまらんトコ。ラストは69年シングルのB面「The Thought of You」はwithストリングスの雄大なバラード。ファンクやニュー・ソウルが台頭する70年の大気圏突入期に、時代が合わなかっただけとしか思えない素晴らしきソウルです。
「侮れないカリフォルニア生まれの熱いソウル。濃いソウルを欲する人はぜひ!」
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2016.10
16
Category : Southern & Deep
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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サザン・ソウルという魅惑の響きに魅せられて数十年。この60〜70年代に一時代を築き上げた素晴らしき様式美を体系的にまとめあげた編纂モノ。じっくりディープなソウルを聴きたい時にコレほどよく整理されたものは無いってくらい、基本を中心に聴かせてくれます。時間を忘れて聴き入ってしまうソウル黄金時代の名演が、最良のリマスター音質で味わえる贅沢な名編集。洒落たグルーヴィー・ソウルや、ちゃらいディスコ・ソウルも良いですが、時にとっくに廃れたこの濃ゆ〜いのを聴いとかんと私の体内細胞は満足しません。
 3分の曲中、僅か数か所のフレーズで涙し、その一瞬の感動を追い求めるのがサザン・ソウルの病み付きポイント。61年のスタックス初期を飾る歴史的バラード「You Don't Miss Your Water」を歌い上げたWilliam Bellから、こだわりの75曲。じっくり聴かせます。この分野でのキングOtis Reddingデビュー曲「These Arms Of Mine」の素晴らしさには何度聴いてもシビれますが、「Try A Little Tenderness」は(Take 1)なる聴いたことなかったテイクでこちらもグレイト。もちろん、Percy Sledge「When A Man Loves A Woman」、James Carr「The Dark End Of The Street」、 Aretha Franklin「Do Right Woman, Do Right Man」、Laura Lee「Dirty Man」、 Etta James「I'd Rather Go Blind」 、Don Bryant「 I’ll Go Crazy」、Spencer Wiggins 「Uptight Good Woman」 といった、金字塔となる超定番もしっかり収録。一方で、唯一の例外として西海岸録音ながら重要曲として収められたJoe Simonの64年作「My Adorable One」、絶品レディ・ソウルJune Edwards「You Ain't Woman Enough」、洗練された作品で知られるAl Johnsonの初期67年「Bless Your Little Sweet Soul」、白人ながらマッスル・ショールズで活躍した要人Eddie Hintonの傑作「Cover Me」など比較的知られていない名演も聴け、選曲の素晴らしさに唸ります。今年ダン・ペンのオリジナルも聴けるようになったJames & Bobby Purify「She Ain't Gonna Do Right」も激グレイト。
 60年代中盤から後半にかけては、単独編集も待たれるチェスのダイナマイト・デュオMaurice & Mac「You Left The Water Running」、泣き崩れるしかないBill Brandonの名唱「Rainbow Road」、ナッシュビルの偉人Joe Tex「Buying A Book」、フロリダのレディ・ソウルGwen McCrae「Lead Me On」といったところにグッときますが、Ollie & The Nightingalesの未発表曲なんかもシレっと聴けます。Fame絡みの要人Clarence CarterCandi Statonもさることながら、熱さ満開のKip Anderson、Thomas Bailey、Jimmy Braswell、ここで初めて聴いたPaul Thompsonといったマイナーながら胸を打つ名唱も嬉しい収録。
 そしてモダンな要素も帯びてきた70年代も、メンフィスの貴公子Al Green出世作「Tired Of Being Alone」を筆頭に、Mel&Tim「Starting All Over Again」、ミック・ジャガーも大好きFrederick Knight「I've Been Lonely For So Long」Luther Ingram「(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right」、Soul Children「I'll Be The Other Woman」など重要作をバッチリ収録。Ann Peebles、Denise LaSalleのHi録音、King Floyd、この時期を代表するレディ・ソウルMillie Jacksonといったポイントもしっかり押さえてますが、George Jackson「How Can I Get Next To You?」を入れてるとこにセンスの良さを感じます。シーンを支えた功労者Sam DeesBobby Womackや、水前寺清子ばりの歌唱を聴かせるTommy Young、初聴ながら素朴な良さを教えてくれたChet Davenport、オーラスをブルージーに〆るGeater Davisとコテコテの素晴らしさを満喫。
「サザン・ソウルのバイブルとして何年も君臨しそうな圧巻の3枚組。ベタの美学です!」
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2016.10
12
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 ウータン・クランの初期作に取り憑かれ、いまだに離れられない輩が多くいますが、私もその1人。60〜70年代前半の独特のソウル・テイスト・ラヴァーにはたまらんのが、総帥RZAの無茶苦茶なようでいて、徹底的にこだわったソウルフルなサウンド・メイキング。影響を受けたトラック・メイカーも数多出てきましたが、そのドープなトラック・メイキングでRZAも絶賛するのが奇才エイドリアン・ヤング。この人、まだ30代にして徹底的なアナログ至上主義者のプロデューサーとして注目で、ベースや鍵盤もこなす自身のバンドで来日もしてます。アナログ機材での録音にこだわり、1968年と同じ環境で制作し、古い環境で新しい音を作り出すという頼もしいヘンコ。そんなエイドリアンが、ウータンの売れっ子ゴーストフェイスと作ったコミックの架空サントラが本作。
 中身は殺された黒人ギャングの遺体から作られた12枚のレコードがプレイされると、復讐が始まるというコンセプト仕立て。古いブラック・ムーヴィーの雰囲気が充満で、ウータンが築き上げてきた世界と相性抜群です。1発目の「Beware of the Stare」でゴーストフェイスが切り込んだ時点で、ウータン好きは100%ガッツ・ポーズのあの質感です。(←聴けば分かる) オルガンと重いビートが引っ張る「Rise of the Black Suits」、Masta Killa参戦の「I Declare War」とすべてコッチの期待にジャスト・ミートしてくれるアナログ感満載の埃臭い音。「Blood On The Cobblestones」では渋い声が個人的に大好物なU-God & Inspectah Deckが嬉しい参戦。ファンク・ビートの中、ウータン・ファミリーのコラボに燃えます。さらにCappadonnaも駆けつける「The Center of Attraction」でドープにキメると、「Enemies All Around Me」では、あのファルセットが。そうデルフォニックスのWilliam Hartがサビで、ゴーストフェイスをバッチリ盛り上げます。“Tearz”と地続きのサウンド・メイク「An Unexpected Call」や、「Rise of the Ghostface Killah」では、あの大傑作“Da Mystery of Chessboxin'”のO.D.B.の雄叫びサンプリング登場と、ニヤリとさせる憎い展開。終盤、U-God, Masta Killa, Inspectah DeckにWu軍団KillarmyのKilla Sinも参戦して不気味なビートでマイク・リレーする「Murder Spree」から、ゴースフェイスのキレ抜群のラップが聴ける「The Sure Shot」への怒涛の流れは鳥肌モンです。
そして本作を気に入った人には更なるお楽しみで、“The Brown Tape”なるデトロイトのApollo Brownのリミックス盤もあり。ザラつき感満載のスペシャル仕様で、ずっとプチプチ針の音まで入るドープなトラック炸裂の番外編でこちらも超オススメ。
「時代を無視した、男道を貫く人達の熱い音。もはやヒップ・ホップの良心です!」
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2016.10
09
Category : Vocal Groups
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 あま〜いアンコのおはぎを食しながら、まったり聴きたいスウィート・ハーモーニーの草分け、デルフォニックス。タランティーノの映画や、ウータン・クラン関連の音源でも頻繁に登場する甘茶の代表グループです。最近のエイドリアン・ヤングとのコラボにもシビれましたが、70年代のフィリー・サウンド全盛の先陣を切ったのがまさに本作。豪華絢爛なサウンドで、グルーヴィー&スウィートな世界を届けてくれたフィラデルフィアからソウル・ミュージックでしたが、洗練一歩手前のこの頃のサウンドで炸裂するファルセット・ヴォイスはなんとも言えん魅力です。後にスタイリスティックススピナーズで株をあげたプロデューサー、トム・ベルの冴えた初期ワークです。
 まずアルバムのサウンド・雰囲気からして抜群なのですが、やっぱ皆が大好き「La La Means I Love You」は彼等の代名詞といっていいグレイトなラヴ・ソング。ウィリアム・ハートの切ないファルセットがこれ以上無いというくらいのハマりっぷりです。ジャクソン5、エスコーツ、ジェッツ、キャロウェイ、プリンスに阿川泰子とカヴァーも枚挙に暇無しですが、曲が素晴らしすぎるがゆえにどれも良いです。この曲の大ヒットに続いて出された、アルバムでは冒頭の「I'm Sorry」も素晴らしき甘さ。夢見心地のソウル桃源郷を体感させてくれます。シングル曲「Break Your Promise」や、「Can You Remember」も甲乙付け難い、絶妙の配球。ただのアマアマやない、ふたばの豆餅(←絶品)に通ずる後味も最高の甘さです。中盤登場のミディアム「You Are Gone」含め、アレンジまで文句無し。ベース・ラインがカッコいい、唯一のアップ「Losing You」は良いアクセントです。急造アルバムだったのかカヴァーも多いですが、それさえトム・ベルのマジックで上品な流れで聴かせてくれます。ポピュラー「The Shadow of Your Smile」、リトル・アンソニー「Hurt So Bad」、バカラック「Alfie」、「The Look of Love」、Toysの「A Lover's Concerto」と、どれも悪くないです。ボートラで69年「You Got Yours and I'll Get Mine」、「Funny Feeling」などのシングルも配信版で聴けます。
「純度の高い黒汁を垂らしてくれる3人組。秋風に染みる哀愁ファルセットですわ!」
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2016.10
06
Category : 90's Male R&B
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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  普通のアーティストにしたら、人生3回分くらいの多作で曲を残してくれたプリンス。偏執な信者でもないので、“グレイト!さすが〜”と思えば、ワケのわからん録音もあるな〜って感じで聴いてましたが、ずっと気になる人でした。あまりの天才的多様性についていけてなかったとこはありますが、根底にあるソウルのルーツを感じさせる面も多々あり、そこがヤケにお茶目だったりして親近感が湧くトコロ。そんな殿下、一時的にせよ結婚してた頃の幸せに満ちた解放感あるアルバムがコレ。ワーナーとの確執で契約を無理矢理終了させる為に荒いアルバムをヘンテコリンなマーク名義で乱発してた殿下でしたが、久々のフテ腐れてない“純新作”として話題に。サンプル盤をしょっちゅうくれる御用達CDショップのおネエちゃんから頂戴し、ラッキーにもすぐに聴けた3枚組でした。
 そんなことで本作。60分3本勝負というボリュームで及び腰になりそうですが実に充実した内容。殿下にしては珍しくカヴァーが堂々と4曲も入ってるのも特徴。ソウル・クラシックのカヴァーを聴くと、その人のセンスやスキルが見えたりしますが、コレは凄いって思ったのがスタイリスティックスの「Betcha By Golly Wow!」と、デルフォニックスの「La, La, La Means I Love U」。共にルーツを大事にしつつ、狂おしいほどのファルセットで歌われ、アレンジも含め絶品中の絶品。同時に90年代の楽曲もカヴァーで、シタール使用で見事なスウィート・ソウルとなったボニー・レイットの名曲「I Can't Make U Love Me」、ジョーン・オズボーンの大ヒット「One Of Us」も。新曲のほうはタイトルどおりの解放感に満ちたモノで、普通のR&Bファンにもウケそうな曲が連打。冒頭のミディアム・ファンク「Jam of the Year」からナイス・グルーヴで、仲間のロージー・ゲインズもソウルフルに絡みます。90's R&B的な「Right Back Here In My Arms」、ジャイヴ・スウィングの「Courtin' Time」、ベタなファンク「We Gets Up」、アイス・キューブをサンプリングの「Mr. Happy」、生粋のポップな感性が光る「In This Bed I Scream」など、ヤケに分かりやすいアプローチが多いのが嬉しいです。2枚目が本作セールス・ポイントと言っていい極上メロウ攻めで「One Kiss At A Time」、本作を象徴するポップ・ヒット「The Holy River」、大作「Friend, Lover, Sister, Mother/Wife」など、お得意のファルセットを駆使してバッチリ聴かせます。これまた毒ポップ秀作「Sex In The Summer」、密室ファンク組曲「Joint 2 Joint」も聴きどころ。3枚目もクールに決めるファンク「Style」や、淡々ながら実にキャッチーな「My Computer」とエエ曲、放り込んできます。オーラスのタイトル曲「Emancipation」もプリンスお得意のミディアム・ファンクで素晴らしいです。
「ヤケクソ期を脱してゴキゲンさんで作った力作。カヴァー演っても凄いです!」
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2016.10
04
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 この前、京都に帰ってウチのバカ息子に今、何聴いてんねん?と聴いたらワン・リパブリックやJ.ティンバーレイク、ダフト・パンクに続いて出てきたのが、なんとマイケル・ジャクソン。しかも、どの曲や?と聞くと“Rock With You”や“Human Nature”ではなく、死後に出た新曲が「コレ、最高」と。あの世に行っても、まだティーンに訴求し続けるマイケル。やっぱ凄い男です。そんなトップ10ヒットまで生んだ未発表曲集として話題を呼んだ、死後のアルバム第2弾。生きている時のボツ作品ばっかやから、ロクなもんないと高をくくってたら仰天するクオリティの秀作です。
 その筆頭が冒頭の「Love Never Felt So Good」。オフ・ザ・ウォールの頃の作品をコンテンポライズしたものだそうで、共作者はなんと、あの“ダイアナ”のポール・アンカ。はっきり言ってムチャクチャええ曲です。これ聴いて、なんじゃこんなモンって言う人はまずいないであろうキング・オブ・ポップ。グルーヴィーでキャッチーでダンサブルで文句無し。ここ数年、リバイバルして新しい感もあるディスコ・ソウルなアレンジが心地良さ抜群で、最近のファレルとかが好きなら即お気に入りとなる傑作です。こりゃ、ウチのガキが気に入るのも納得。とにかく何回も聴きたくなる名曲ですが、ボートラで収録のマイケルを師匠と崇めるJustin Timberlakeとのデュエット版も極上の出来です。そしてティンバランドが手掛けた素材もグレイト。「Chicago」のハードな感じもなかなかですが、スムージーな「Loving You」がまた凄く良い出来。鋭角的な「Slave To The Rhythm」や「Blue Gangsta」はティンバランドらしいダンサブルな仕上げ。そしてスターゲイト手掛ける「A Place With No Name」は、なんとアメリカ“名前の無い馬”のカヴァーで、これも素晴らしい。原曲の良さもちゃんと生かしてます。ラストのタイトル・トラック「Xscape」はロドニー・ジャーキンスがプロデュース。すなわち生前最後の名作“Invisible”のボツ作品です。そしてご丁寧にデラックス版では、元トラックとなる全曲デモ版まで収録されてます。
「死人に口なしとは言いますが、コレならマイケルも“Thanks、Woo〜!といったかも。」
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2016.10
01
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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大学生の時、遅れてきたスライダーズ・ファンとなった私が、出てすぐに買ったアルバムがコレ。“リプレイズ”っていうベストが、結構お気に入りだったので、コレも即行で聴きましたが、内容的には大満足でした。定番曲は初期が多いけど、90年代の停滞→解散を考えると、ココらあたりがバンドのアンサンブルやサウンド的には到達点だったような気もします。なんかスタジオ入っても絶好調で、曲作ってもエエ曲できて、女にもモテてって感じで何やっても上手くいってるようなバンドの勢いを凄く感じる作品です。この頃ってRCも末期で、BOOWYも解散してて、日本のロック・バンドでは向かうところ敵無しって感じでした。当時のレッズやらエレカシからしても格上を感じさせ、どことバトルしても勝てそうな勢いでしたヨ。マジで。
 なんせ曲自体のクオリティが異様に高いのが本作。前作“Bad Influence”や1stと双璧やと思ってます。制作前にはインドにも行ってたそうで、ファッションに影響に感じますが、ビートルズのように音楽にまで影響は与えてません。まず登場の「風の街に生まれ」から完璧なツカミ。ストーンズ直系のリフに、パワフルなリズム、“おまえ次第さ〜♪”とすぐに歌いたくなるキャッチーなサビで万歳三唱です。奇をてらう事なく、皆が欲しているモノを“ほれっ”と与えてくれます。続くホーンを効かせたナイスなけだるいグルーヴ「Oh!神様」、スロウ・ダウンした中でハーモニーも歌詞も絶品のレイドバックを見せる蘭丸作「かえりみちのBlue」と素晴らしき展開。極めつけがシングル曲「Baby,Don't Worry」。ハリー&蘭丸のGコンビネーションもグレイトで、インパクト抜群のリフ、これまた魅惑のお得意キャッチー・サビと非の打ち所無しです。そしてギター・サウンドのグレイトさも特筆モノ。一時、アンペグのアンプが本当に欲しくなったくらいイイ音が鳴ってます。他の曲も絶好調丸出しで、ライヴ映えしそうなR&Rグルーヴ炸裂の「Hey, Mama」、ラテン・ファンクなダンス・テイスト「Yooo!」、ブルージーに染みまくる優秀スロウ「おかかえ運転手にはなりたくない」と、どれもが最高のクオリティです。ジェームスには悪いけど急に二流バンドに落ちたような箸休め曲「Rock On」でトイレに行った後は、哀愁傑作「ありったけのコイン」が登場。どんだけエエ曲、書くねんハリー!とひれ伏したくなります。オーラスの「いいことないかな」はイイ曲だらけのアルバムで少し目立ちませんが、ええ感じのスライド・プレイが聴けます。
「80年代最後をキラキラの作品で締めくくったスライダーズ。ええバンドでした!」
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