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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2015.10
26
tower mon

  もはや過去のファンク・バンドとして認知されつつあった80年代後半のT.O.P。ヒューイ・ルイスのバックなどでアルバイトしながら、コツコツ活動しつつも、不遇の時を経て復活の狼煙をあげたのが本作。80年代後半、全盛を極めた音楽のデジタル化。「何でもコンパクトにしたら、ええっちゅうもんちゃうぞっ」という揺り戻しみたいなモンも起こり、堂々バンドとしてメジャー・ディールでの復活でした。管の数も減らさず10人編成という非合理ともいえるメンバー構成で、です。全世界のファンク・ジャンキー推定5億人が一斉ガッツポーズです。中心にいるのは勿論、親分エミリオ“ミミ”カスティーヨ(Ts)とステファン・クプカ(Bs)のサックス両巨頭。ブイブイいわしてます。鬼の2フィンガー・ベースでミュートした16ビートを刻み続けるベーシスト、フランシス・"ロッコ"・プレスティアも健在で狂喜乱舞でした。
 さて中身。どれもスッ飛ばして聴かなくてはならないのが、中盤にそびえ立つ「Believe It」。当時のNHKで放送されたライヴや、大阪に見に行ったライヴでも必ずオープニングでブチかましてた目が覚める鮮烈ブリブリ・ファンク。イントロのペットの隙間を縫って入り込むクプカの地を這うバリトン、オーロラのような見事なホーン・アレンジに、お得意のヴォーカル・コーラス・ワークも効かしたスタイリッシュで独特のファンクが君臨です。この時期に加入してた凡庸な白人ヴォーカル、トム・ボウズも頑張ってますが「なんか歌とるわい」と見事な霞み具合です。全体も、70年代の鬼気迫る演奏より、ソフィスティケイトされた感もありますが根本はなんも変わらず。1発目の「A Little Knowledge」から快調なファンク道。ロッコのフレージングも絶品です。TOPらしさ満開の「Attitude Dance」、ミミが自らダミ声で切り込む「Funk The Dumb Stuff」と要所に配置されたファンク系は、音処理こそ洗練されてますがバンドらしさを体現した名演。お得意の変なリズム構成の「Miss Trouble」もおもしろいです。80年代を支えたヒューイ・ルイスも作者に名を連ねる、タイトルともなったファンク「Keep Your Monster On A Leash」はそこそこ。一方では、70年代の香りも残す憎い「How Could This Happen To Me」や「You Can't Fall Up」など、もう一つの看板でもあるチル・アウト系も快調。ただ久々のメジャー復帰だったせいか、明らかに万人受けを狙ったくだらん曲もあったりするのが玉に瑕。聴きやすくてもTOPらしくないのはダメです。で、〆はホーン・アレンジが圧巻のインスト「Mr. Toad's Wild Ride」。
「シンセ・ホーンに慣れてきた80年代の後、“ワシらをナメんなよ”と稲妻のように切り込んだ意欲作。流石です!」
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2015.10
23
friend.jpg

 やたら残業が続くヘロヘロの日々。ここは癒やしの歌声、ディオンヌです。アブソルートで感動できる曲ってのが、この世にはいくつかありますが、そのなかのOne Of Themがディオンヌの「That's What Friends Are For」。バート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガーの黄金コンビによって書かれた曲で、オリジナルのロッド・スチュワートが歌ったのを先にラジオで聴いてたけど、ココまでええ曲に進化するとは思いもしませんでした。さすがバカラックを長年、歌ってきたオバちゃん。お見事です。チャリティとしてシングルで“Dionne & Friends”名義で出され大ヒットでした。そのフレンズがまた豪華でGladys Knight、Elton JohnStevie Wonderって布陣。しかも豪華なだけで終わらず、各々が最高のポテンシャルを発揮したパフォーマンスで曲のクオリティを劇的に向上させてます。哀愁あるスティーヴィーのハーモニカにヴォーカルに呼応するディオンヌの包み込むような暖かい歌唱。終盤のグラディス・ナイトからエルトン・ジョンへのマイク・リレーは感動のハイライトで、何度聴いても耳が釘付けになります。発売翌年の86年には見事、グラミーも獲得。
 そんな神曲を含んだ本作。全編、上質なブラコンのお手本みたいな作品でなかなか優雅な気分に浸れます。やはり目を引くのがバカラック作品。チャカ・カーンも歌った「Stronger Than Before」、「Stay Devoted」とスロウ中心に流石バカラックと思える、起承転結がしっかりしたプロフェッショナルな楽曲を提供。見事に歌いこなすディオンヌとの相性はバッチリ。また色男バリー・マニロウがプロデュースし、ナラダ・マイケル・ウォルデンも作者に名を連ねる「No One There」も負けじとグレイトなメロディを持った名曲。他も上質な曲が多く、あの名曲“ハート・ブレイカー”を手掛けたアルビー・ガルテン制作のシングル曲「Whisper In The Dark」や、スティーヴィー・ワンダー曲でサントラ“Woman In Red”で本人版も聴ける「Moments Aren't Moments」あたりは聴きどころ。ただ80年代的なアレンジのしょーもなさを露呈する「Remember Your Heart」、狙いすぎの美メロがうざいデヴィッド・フォスターの「Love At Second Sight」あたりはスキップOKです。そして最後を飾るのもバカラック印のロマンチックな佳曲「Extravagant Gestures」で〆。なんとも上品な味わいです。美味しい紅茶でも飲みながら聴きたい感じです。
「最もバカラック曲を歌いこなすシンガー、ディオンヌ。プロのええ仕事はこれやと見せつけます!」
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2015.10
19
pointer sisters

 米オバマ氏も、最後は中国のイニシアチブ阻止を掲げて上手いことまとめてたTPPも大筋合意。なんじゃかんじゃ心配の声も多いですが、競争力が上がり流通するモノのクオリティは上がるはずです。日本も賛否で揉めて大変でしたが保護ばっかでは、利権は生まれても進化はないですから。そんなことで、かねてからサム・クックやポインター・シスターズのヒット曲でのフレーズを使って、キャッチーなキャンペーンをするオバマ氏。かつてポジティヴな掛け声として使った“Yes We Can”というフレーズも、ポインター・シスターズの大ヒットからでした。80年代はビバリーヒルズ・コップの挿入歌とかのティーン向けポップ・ソウルでブレイクしてた3人組ポインター・シスターズですが、70年代は4姉妹体制でジャジーでアーシーなソウルを演ってます。
 この73年、1stで光輝くのは何といってもアラン・トゥーサン作の「Yes We Can」。とにかくカッコいいです。女性に尊敬をとか、住んでる場所を大事に、今こそ秩序が重要とか、我々ならできる!と、リー・ドーシーのニューオリンズ・ファンクをさらにシャープに発展させてます。西海岸オークランド出身の技量バッチリ姉妹を、ハービー・ハンコックとかと仕事してたプロデューサーのデヴィッド・ルービンソンが上手く調理。コーラス・ワークの技量が抜群に優れてて、ゴスペル・ライクな「River Boulevard」あたりもシビれるほどのクールなパフォーマンスです。ただバリバリのソウルは数曲のみで、あとは30年代ファッションに身を包んだジャケのようなオールド・ジャズを意識したスタイル。この時代のグループとひと味違うのは、「Cloudburst」や「Jada」などポピュラーやジャズ寄りのスタイルも器用にこなしていて、黒人版アンドリューズ・シスターズのようなとこも売り。オールド・ポピュラーを繋いだ「Old Songs」、スキャットだけで進行する「That's How I Feel」、アコースティックなピアノ・コンボでジャジーにキメる「Sugar」や、スウィングしまくる「Pains And Tears」と実にヴァラエティ豊かに卓越した技術を見せつけます。ホンマの芸人です。最後はハウリング・ウルフの「Wang Dang Doodle」をグルーヴィーなスウィンギン・ブルースに仕立てあげて熱く聴かせます。
「分かりやすさでブレイクした80年代。本当の実力を知るなら70年代の本作です!」
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2015.10
17
Category : Funk
Theme : アルバムレヴュー
Genre : 音楽
p gold

人力ファンク・グループ絶滅寸前期の優れたアルバムがコレ、ピュア・ゴールド。70年代全盛のファンクも土着的なモンから、アースコモドアーズAWBなんかがドンドンと受け入れられやすい耳触りのよいサウンドを提示していって、コノ80年代前半はかなり洗練されたモンが聴けます。スムージーなサウンドで、アーバン・テイストってのがラジオ・エアプレイにも重要だったようなので、かなり聴きやすいファンクが多いのが特徴。メロウなバラ−ドに、ノリのよいスタイリッシュなファンク・テイストが同居してるのが魅力で、まったく売れなかったというこのジョージア出身のバンド、ピュア・ゴールドもクオリティの高い演奏を残してます。
 この唯一の81年モノ。アルバム前半から洗練されたファンクでガンガン押してきます。ほぼメンバー8人による共作のクレジットとなる作品で、冒頭の「Move Your Sexy Body」でバンドでの素晴らしきアンサンブルを聴かせます。ホーンもメンバーにいるので、まだ70年代の残り香が味わえるのがエエ感じ。ヴォーカルのロナルド・グローヴァーって人が上手いけど個性に欠けるのが若干マイナス・ポイントくらい。綺麗な声なんですけどね。Gカッティングもカッコいい「Hold On To Your Love」や、シンセ・ベースが這いまわる「Don't Fight The Feeling」なんかもノリの良いグルーヴですが、同時期に登場のZappほどの斬新さが無いのが後々まで残れなかった理由かも。ピアノ主導のバラード「It's All Over Now」は綺麗な曲で、デヴィッド・フォスター的な美メロ曲ですがソコソコ。後半戦のダンサー「Summer」は往年の西城秀樹的な歌謡ファンクで今聴くとやや古さを感じちゃいます。しかしながら素晴らしいのはこの後の展開。「Give A Little Bit More」のようなメロウ・ミディアムは、レイ・パーカーJrが演りそうな感じですが、ロナルド・グローヴァーのスムージーなヴォーカルもピシャリはまります。この辺は問答無用のカッコ良さ。4分弱でフェイド・アウトしますがもっと聴きたいグルーヴ。続くドス黒い「Who Loves You Better」もグレイトで、バンド・サウンドの醍醐味と同時に熱いソウル・テイストが堪能できる力作。ここらは正に本作のハイライト。ラストの8分に渡るミディアム「I Miss You」もメロウなテイストも心地良いナイス・グルーヴ。生ホーンの添え方も絶妙です。
「80年代のデジタル化の波に飲まれた惜しいバンド。もう1枚くらい聴きたかった音ですわ」
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2015.10
14
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“隙があったらかかってこんかいっ”でおなじみのレオン・ヘイウッド。裏ジャケでは“くっさ〜”のポーズも披露です。(←嘘です) さて最近、ろくすっぽ持ってもいないアルバムを(←クラウドやHDDには一応あります)、さも大事に所持してるような感じで偉そうにレヴューしてて、こんなんホンマに許されるのか?と感じてましたがコレはフィジカルで持ってます。ジョー・サンプルやデヴィッド・T・ウォーカー、レイ・パーカーJr、ウェルトン・フェルダー等の西海岸系腕利きミュージシャンを従えたセルフ・プロデュースの本作。自らもオルガン奏者として活躍してましたが、ここで素晴らしいのがレオン本人のディープで男らしい歌声。これは押さえておきたい名盤です。
 一発目の「Come And Get Yourself Some」からユルいトロピカルなリズムでムムッと思ってたら、途中からレオン氏の劇的に素晴らしいコブシが炸裂。Bメロの♪ルゥ〜ズ・コントロ〜ル”って部分だけでも、ソウル・ファンは万歳三唱です。なぜこれが名作とされるのか一発で理解できる場面が1発目で堪能できます。こういうグレイトなのを聴くと、中毒の沼にハマっていくのである意味危険な曲。確実にソウル・ミュージックの醍醐味が味わえます。デヴィッド・Tのプレイも光るムーディなミディアム「This Feeling's Rated Extra」に続いては、Dr.DREのウェッサイ傑作サンプリング“Nuthin' But A G Thang”がまず頭に浮かぶ「I Wanna Do Something Freaky To You」の登場です。このオリジナルは喘ぎ声も挿入されたセクシー・ソウルでチャートでもヒット。ミュージシャンもカブってるせいか、非常にマーヴィンの“Let's Get It On”あたりの影響を感じます。曲調は平凡ですがミッド・ファンク「Who You Been Giving It Up To You」でのレオンの歌唱も絶品です。スタックスAnnette Thomasのカヴァー「You Need A Friend Like Mine」は作者のFrederick Knightも歌ってるサザン・スタイルのリズム・ナンバー。エレガンスなスロウ「Consider The Source」の後、「Just Your Fool」はもろにアル・グリーンの“Love and Happiness”の影響下にあってサウンドもハイ・サウンドをトレイスしてます。ムーディに「I Know What Love Is」をキメた後は、「Believe Half Of What You See」でステイプルズの“If You're Ready”をきっちり西海岸版にトレイス。抜け目ないです。
「いろいろ聴いて、リセットしたい時にバッチリはまるアルバム。歌良し、演奏良しのザ・70's ソウル!」
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2015.10
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 インバウンド、富裕層と10月になっても衰えないラグジュアリー需要。先日の雑誌取材にも強気に語っちゃいました。そんな感じで週末は調子に乗って飲み過ぎてヘロヘロに。ここは細胞を癒やすスウィート・ソウルです。ソウル・ミュージックの全盛期の音を聴こうとすると、絶対に避けられないシカゴ・サウンド。カーティス・メイフィールドのインプレッションズを筆頭に、シャイ・ライツアーティスティックスロスト・ジェネレーションなど枚挙に暇がないほど優秀ヴォーカル・グループを産出してますが、このノーテイションズも素晴らしい。60年代から活動していて、コツコツとシングルを発表してたようですが、アルバムはこのカートム傘下のGemigo盤が1枚目。70年代ど真ん中だけあって、シカゴ・サウンドもフィリーの影響も受けた感じで、洗練具合も進み少しスピナーズ風。ストリングスに、ハープやシタールを混ぜ込んだサウンドに、いなたい4人組の甘茶ヴォイスが鳴り響きます。
 中身はリード・ヴォーカル、クリフォード・カリーの地声とファルセットを駆使した歌唱がなんとも心地良くて飽きない音。冒頭の軽快ダンサー「It's All Right (This Feeling)」から絶妙のコーラスと共にウィンディ・シティと呼ばれるシカゴの爽快な風を感じさせます。でも、こんなの序章で次の「Take It Slow」がさらに凄い。クリフォードが高ぶる感情をストレートに炸裂させる激ソウルな歌唱がしっかり味わえる名曲。濃ゆい素材に、すっきりしたスープを掛け合わす、この美味。たまらんです。「Bills Breakup Homes」と、ラストの「Think Before Stop」でもダンサーも披露ですが、しっとりとしたシタールにファルセットを絡めた甘茶的展開「Make Me Twice The Man」、サビの高揚感もたまらん「There I Go」、クリフォードのテナーが素晴らしい「Since You've Been Gone」あたりのミディアム系が絶品。スウィートなヒット・シングル「It Only Hurts For A Little While」が普通すぎて置きにいった感さえあり。語りも交え、まったり進む甘茶「Make Believin'」もエエ感じです。また、ボートラはCurtis Mayfieldとの、もろカートム印となる「Super People」は全然毛色が違うクールなファンクですが、こちらの必聴のシングル曲傑作。
「ハマると暫く抜けられないヴォーカル・グループの快感。風の街が織り成す絶品ハーモニーです!」
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2015.10
07
Category : 90's Female R&B
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 90年代中頃からの生音ソウル復権で、黒音ファンの楽しさも倍増する中、とんでもない名曲を引っさげて登場したのがメイシー・グレイ。最初、聴いたとき、なんと汚い声なんやと思ったものの、次第にハートを揺さぶるダーティ・ヴォイスと感じ、その年のヘヴィロテです。そのハート鷲掴みとなった曲が、“愛する人への告白”を感動的に歌い上げた「I Try」は当時、毎日聴いた曲。日本でいうと金子マリにも少し似たブルージーな節回しも魅力的で、生音サウンドがしっかりバックアップしてます。90年代半ばより、盛んになってきたオールド・ソウル回帰の匂いをプンプンさせたサウンドで、オルガンやストリングスを上手く使ったアレンジも見事でした。何よりも後半部分でのゴスペルチックに盛り上がるメイシーの歌声が絶品。20世紀のソウル・ミュージックを締めくくる名曲誕生です。
 そんなことで“I Try”に釣られて購入したこのデビュー作。29才というコノ時期のR&B界からしたら、かなり遅いデビューではありましたが、そのせいか、すでに大物の貫禄も感じるオーラを漂わせ1枚でした。いきなりスライが演ってたオールド・ファンクをアップデイトさせたような「Why Didn't You Call Me」で見事なしわがれ声をのせてきます。シングル曲「Do Something」ではアウトキャストにナイス&スムースのスクラッチをサンプルしながらも、クールな生音グルーヴに乗っかり相当カッコよし。ルーズなファンク「Caligula」で気怠いアプローチを見せた後は、傑作「I Try」でじっくり聴かせます。エロエロで迫るアーシー・ファンク「Sex-O-Matic Venus Freak」、往年のスタックスを彷彿させるサウンドに溶け込む「I Can't Wait To Meetchu」とバンド・サウンドでのグルーヴがこの声によく合います。もろソウルって感じでもなく、ロックっぽいフェイクも混ぜながら聞かすので、得体のしれないスリルがたまらんトコ。「Still」も“I Try”には及ばないものの歪な愛を歌った哀愁ミディアムでナカナカ。他も、ラテン風味での「I've Commited Murder」、ロック風味のゆるいファンク「A Moment To Myself」、ザ・バンドwithステイプルズを彷彿させる「The Letter」と色んな表情で惹きつけます。また日本盤に入ってたボートラ、70'sソウル・ライクな「Rather Hazy」も是非聴いておきたい好トラック。
「息の長いシンガーとして今も活躍中のメイシー。またのホームラン、待ってまっせ!」
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2015.10
05
Category : Mainstream
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
christine mcvie



 ホーム・タウン京都の嵐山にて瀬戸内寂聴さんとお仕事。御年93歳にしてパワフルな講話にびっくりです。70歳くらいの人も子供扱いしてたのが笑えました。そんなことで70代になってフリートウッド・マックに復帰したクリスティン・マクヴィー。かつてグループの美女コンビの一人として、世界中の熟女ファンを虜にしたあのソフト・ウォーミング・ヴォイスのピアニスト&ヴォーカリストです。まだまだ元気みたいです。ここは40代の頃、美魔女時代のアルバム。“恋のハート・ビート(Got A Hold On Me)”は当時のスマッシュ・ヒット。ラジオとかで聴いてたヒット曲しか知らなかったですが、最近、遅ればせながら聴いたアルバムも素晴らしかったのでココで紹介。
 たしかマックのミラージュが大ヒットした後のソロ作で、グループでは名曲“Hold On Me”もリードを取り、20代の頃の1stアルバムではあのソウル名曲“I'd Rather Go Blind”も歌ったクリスティン。信頼できます。いきなり流れてきたのはMTVでもよく観たシングル曲「Love Will Show Us How」で、ポップで楽しい雰囲気がたまらんです。そしてやっぱ最高なのがヒット曲「Got A Hold On Me」。マックで演ってても何らおかしくない曲調ですが、音処理もアレンジも凝ったことやってないので今も新鮮に響きます。ハスキー熟女のスティーヴィー・ニックスも良かったですが、この優しく包み込んでくれる歌声は耳に心地よく響きます。ここではマックからリンジー・バッキンガムも参加です。そして他の曲も結構いい曲がありました。エリック・クラプトンが心地良いソロも聴かす「The Challenge」、リンジーがオールディーズなギターを弾く「So Excited」、Steve Winwoodがデュエットする「One in a Million」など聴きどころも多いです。クリスティンは英国の人ですが後期ドゥービーズやリンダ・ロンシュタットにも通じる西海岸系の音も好感です。後半もマックのアルバムかと錯覚するリンジーのコーラスも冴える「Who's Dreaming This Dream」、本作のメイン・ギタリストであるトッド・シャープ作「I'm The One」に「Keeping Secrets」と、とにかく良い曲が多いです。そして全編ドラムを叩くのはA.W.Bのスティーヴ・フェローン。この時期の主要作にジェフ・ポーカロ並みにクレジットされてる引っ張りだこの凄腕で、堅実にイイ仕事してます。
「当時から持っときゃ良かったと思わせた好盤。秋の晴天にもぴったしです!」
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2015.10
01
brothers by



 レア・グルーヴ盤としてお馴染みだったブラザーズ・バイ・チョイス。レア・グルーヴってのは元々たいして売れてないけど、ヒップ・ホップのサンプリング使用とか、クラブDJがフロア向けに「こんなん、知ってる?」って使用して、後になって人気になったビートを持った再発見曲。(←違ってたら、すんまへん。) 代表的なのがJ.B's関連の曲や、ジャクソン・シスターズとかで、今や新スタンダード。といっても足尾銅山と一緒で、無尽蔵にあるわけでもなく、枯渇してくるもんです。だいたいこの20年くらいで、もう掘り尽くされた感もありますが、ほとんどDJユースでレコードだったりしますので、普通の音楽ファンがサブスクリプションとかで気軽に楽しむのはむしろこれからかも。
 そんなことで70年代後半のL.A.3人組の唯一となる本作。なんといってもブッダの“天運我に有り”のサンプリングで知られる「She Puts The Ease Back Into Easy, Pt 1」であのグルーヴがど頭から登場。ゲスト参加のデヴィッド・T・ウォーカーが一聴で分かるナイス・プレイで先導するグルーヴィーなインストで、これはなんともクール。終盤に収録のPt.2はチャック・ヒギンズなるヴォーカリストが歌う、歌入りモダン・ダンサー。メンバーの顔さえ知りませんが、なかなかスタイリッシュに歌い上げます。2曲目の「Baby, You Really Got Me Going」も、ナイス・グルーヴとノリの良いソウルフルなヴォーカルが相性抜群。アーバンで洗練された感じも、心地良し。M.E.D.でのサンプリングでも知られる「Take a Little More」はジョニー・ブリストルみたいなモダン・ソウル。70年代特有のイナタいダンサーが特徴的な本作で、典型的なのが「Girl I Need You Too」や「Young, Single And Free」、「I've Got What You Need」。ちょっと野暮ったいトコがご愛嬌。「You Keep My Love Alive」もダンサブルですが、ファンクバンドっぽいアプローチでソコソコ。一方、重要なのがボートラで収められた上質なシングル曲でこれは要注目。79年のスウィートな「Oh, Darlin'」も素晴らしいですが、80年の「How Much I Feel」なんか超グレイトなミディアムでノーブルなサビの展開といい最高。レアだとかヘチマとかを超越した名演を残してます。
「いい仕事してれば、ちゃんと後からでも評価されるっていう典型。真面目にやっとかなあきません。」
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