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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2014.10
28
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  90年代の初頭、結構気に入って聴いてたキッズ・グループ。2ndが結構な秀作だったので、ホイホイと借りにいったのがこのデビュー・アルバムです。キッズ・グループはいつの時代も需要があって、古くから見渡してもフランキー・ライモン、ジャクソン5、ニュー・エディション、そして三浦大知のフォルダーと、自分のI-tunesの中にもなんやかんやと入っておりますが、共通するのはなんかしらホッコリするところ。オッサンの声にはあり得ない甘酸っぱさを、男性の声で味わえるのはなかなか美味です。ニュージャック時代のキッズ・グループの筆頭だったハイ・ファイヴ。最大の魅力だった、リード・シンガーのトニー・トンプソンは惜しくも2007年に若くして永眠してしまいましたが、ジャイヴでの3枚のアルバムはどれもトニーのスムージーな歌声が満喫できてエエ感じです。
 さて中身。やはり当時15才のトニー君のニキビ声が初々しくソウルしてます。中でもグルーヴ・マスターと呼ばれた“テディ・ライリー”のプロデュース作品は要注目で、ただのバブルガム・ソウルとちゃうぞっとカマしたのがミディアム・スウィートの「I Like The Way」で出世作ともなりました。吹き出物も一掃するテディ印のアッパー「I Just Can't Handle It」と共に存在感抜群の曲をデビューにして披露です。さらに本作を魅力的にしてるのがエリック・フォスター・ホワイトで、バキバキのファンキーなビートと彼等のコーラスも見事かみ合った「Just Another Girl」、少年ならではのスウィートさを見事引き出した名曲「I Can't Wait Another Minute」、曲は平凡ながらしっとり迫る「The Way You Said Goodbye」と彼等の成功に大貢献です。他もなかなかの充実で、最もバブルガムなダンサー「Rag Doll」はNEのラルフ子供時代のような甘い声が可愛くて胸キュンもんです。かたや90年代の幕開けらしく、ヒップ・ホップ・テイストもガンガン押し出した「Too Young」や、80年代の残り香もするオケヒット多用のアッパー「Merry-Go-Round」も聴きモノ。そしてラストのミディアム・スロウ「I Know Love」が、またもやたまらんバブルガム・スウィート炸裂で、文句無し。この後、さらに充実の2ndを発表し、3枚のアルバムを残してくれました。
「最近ちょっと少なくなり、寂しいキッズ・グループ。オッサンには出せない甘さですわ」
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2014.10
23
Category : Vocal Groups
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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 20年ほど前から比べれば信じられんほど手軽に聴ける60'sシカゴ・ソウル。ヴォーカル・グループとなれば、シャイ・ライツインプレッションズですが、負けず劣らずの存在感でアルバムを何枚も残してるのがアーティスティクス。デヴィッド・ラフィン在籍時のテンプスに匹敵する質感で、ビシッと聴かせてくれます。名門オーケー・レコードから重鎮プロデューサーのカール・デイヴィスと共に、躍進のブランズウィックへ移籍して放った2ndが本作。流麗なコーラスとタイトなシカゴ・サウンドに、ハートを揺さぶるダイナミックなヴォーカルが乗っかる図式はたまらんモンがあります。
 中身は、本作でのリード・シンガーとなるトミー・グリーンの活躍が光る優秀シカゴ・ソウル。柔軟性の高い、プチ・ハスキーが心地よく響きます。冒頭の「Sweeter Than Sugar」からシャキッとしたGカッティングが躍動感を呼ぶ軽快なダンス・ナンバーが登場。そのトミーがファルセットも使いスウィートな面も見せるミディアム「Glad I Met You」と器用さも見せます。しかしながら安モンのモータウンみたいな「There Is No Sadness」なんかはソコソコ。シングル曲「Girl I Need You」なんかも典型的ノーザンなビートでちょっと軽いですが、モータウンがお得意にしてた“スネア頭4つ打ちビート”(←スティーヴィーのUptight)の「I'll Always Love You」や、ジャッキー・ウィルソンの“Wispers”にも似た「On & On」は耽美なコーラスも決まったカッコええ曲。トミーの歌も映えます。中でも猛烈にカッコええのが、これぞシカゴ・ソウルという瑞々しいサウンドにワイルドな歌いまわしが絶妙な「Why, Why, Why」。有無を言わせぬ舌触りで、中枢神経を刺激してくれます。さらに聴き逃せないのが、なかなか骨っぽい歌唱で聴かすバリトン、ラリー・ジョンソンの歌う3曲。力強い「Love Song」に、シカゴ・ソウルの華麗さが上手く出た「It's Gonna Be Alright」、「You're Wonderful」はスムースな歌唱が好感です。とはいえアルバムの中心に位置するのは本作で一旦グループを離脱するマーヴィン・スミスのリードの最大ヒット「I'm Gonna Miss You」に「Hope We Have」。前者ではエディ・ケンドリックばりのスウィートなファルセット、後者は武骨なバリトンでバシッと決めてます。これを置き土産にソロでバリバリいく予定だったマーヴィンですが、結局泣かず飛ばずでその後のアルバムでも、また復帰。
「泥臭い南部のソウルには無い、洗練されたポップ感がたまらんシカゴ産。黒さもエエ塩梅です!」
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2014.10
18
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
Screaming.jpg



実に残念。。病気と戦っていた日本が誇るベーシスト、藤井裕氏が永眠。関西人にとっては馴染み深い人で、私も高校生の頃に毎週見てた紳助の番組“夜のAタイム”。そこでレギュラー出演してたのが、石田長生が率いて裕さんもグルーヴィーなベースを弾いてたザ・ボイス・アンド・リズム。シャープで黒っぽい演奏が毎週聴けるだけでなく、石ヤンは紳助と普通にレギュラーでトークもしてました。当時、関西のベタなバラエティはヤング・プラザしかり、このAタイムしかり、必ず生演奏などを聴かせてくれる場面があり、サタデーナイトライヴのようなセンスの良さでした。それからしばらくしてして聴いたのが、タコ焼き器と同様に必ず関西の家庭に必ずあるキー坊&有山の“ぼちぼちいこか”、そして日本ソウルの金字塔となるサウス・トゥ・サウスのライヴ・アルバム。藤井裕氏の出世作でもあり、代表作のコノ2枚は今なお人気の伝説作。90年頃のサウス再結成には自分も3回ほど足を運びましたが裕さんのブットい5弦ベースは最高でした。先月の再結集サウスに病院から駆けつけ参加したのが最後だったようです。見たかった・・
 ココは藤井裕さんを偲んで90年代の代表作。清志郎との1枚です。サウスのドラム正木五郎とのコンビも最高でしたが、ここではTENSAWのグリコ氏と強力ロック・グルーヴを聴かせてくれます。三宅伸治のヘヴィーなGリフが主導する「世の中が悪くなっていく」でスタート。続くシングル曲「サンシャイン・ラブ」は清志郎のポップ・センスが光る逸品で、本作中もっともキャッチーな曲。そして染み入るスロウ傑作がザ・バンドを彷彿させる「ギビツミ」。さすが清志郎というべき名曲で本作の個人的ハイライト。RC初期からの作品で、スマップも演ってた「弱い僕だから」はフォーキーに演奏。ストーンズ“Heart Of Stone”彷彿のハード・スロウ「Make Up My Mind」、モータウン調の「イキなリズム」でも、曲はそこそこでですが素晴らしいアンサンブルを披露。特にメロウな感触の名曲「溶けるように」ではジェームス・ジェマーソンのような存在感抜群のスムージーなベースを裕さんは弾いてくれてます。ここらは天国でも清志郎とゆったりセッションして欲しい曲。ラストは竹中直人に提供したセルフ・カヴァー「危ないふたり」をロッキンにキメてます。
 しかし本年、再始動のサウスが首都圏で演ったら必ず見に行こうと思ってた矢先の訃報。本当に悔やまれます。サウスの時、上田正樹がいっつも“お前を救けにいく”の終盤メンバー紹介で言ってたのが、
「一番、腰に来んにゃ、オーライ、日本一のベーシストや、藤井裕!」 R.I.P
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2014.10
15
Category : New Wave + Punk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 ご存知、ネオ・モッズの象徴、ポール・ウェラー率いるジャムのラスト・アルバム。音楽雑誌とかでUKのトップ・バンドとして掲載されてて、知ったのが解散ツアーとかの頃。大成功してんのになんで解散すんのか?と摩訶不思議でしたが、スタイル・カウンシルでの音楽性を聴いて納得。ポール・ウェラーの黒人音楽への傾斜と、スリーピースとしての限界があったんすな。だいぶん後になってアルバムは聴きましたが、多様性を求めるポールと、ビートバンド然としたリズム隊の二人との微妙なバランス加減が面白い最終作です。鳴ってる音は“Going Underground“とかの3ピースにこだわった音とは違って、ホーンに鍵盤と色んな音が入っていて、もはや3ピースのバンドのサウンドやないです。スタイル・カウンシルの前哨戦として聴くと、しっくりくるカラフルなジャムもなかなかです。
 そんなことで当時、一発で気に入った曲はなんといってもNo.1ヒットとなった「Town Called Malice」。ラジオで聴いたこの曲しか当時は知りませんでしたが、モータウンもヘチマも知らない中学生としては斬新なビートでした。肝はブルース・フォクストンのブッとくグルーヴするベース・ラインとオルガン。ヒッツヴィル時代のスプリームスからインスパイアされたもんで、多分ポールが指示したアレンジでしょうけど、メチャかっこいいです。ギターよりベース・ラインをコピーしたくなる曲で、高揚していく歌メロも最高です。シカゴ・ソウルをビート・ロック風に再現した「Just Who Is The 5 O'Clock Hero?」もグレイト。初期のジャムっぽいシャープなロック・サウンドも楽しめる、冒頭の「Happy Together」や、キンクスっぽい「Running On The Spot」、「The Gift」あたりは従来からのファンにもアピール。テンポを落としてじっくり歌い上げた「Carnation」はお気に入りと思われ、ソロでも歌ってるのを見たことあります。朴訥とした佳曲「Ghosts」や、ファンキーな「Precious」、J.B.のブラザー・ラップも感じる「Trans-Global Express」と従来のスタイルにはない球種も披露です。カリプソっぽい「The Planner's Dream Went Wrong」みたいなのまであります。演りたいことを無理矢理ジャムでやった感も、これまた魅力になってます。
「色んなことがやりたくなったポール・ウェラー、ジャム有終の美。まだ微かに匂うパンク臭も◎です!」
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2014.10
10
Category : New Wave + Punk
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
damned 3



ん〜パンクって、やっぱエエね〜って心底思えるのがザ・ダムドあたりのバカっぽい感じ。そもそも私自身がIQイルカ並みなのでシックリきます。このバンド、ピストルズクラッシュと共に3大オリジナル・パンクって呼ばれてました。ジャムビリー・アイドルなんかも出てきた70年代後半のパンク・シーン。どれも個性あってナカナカ楽しめます。中でもダムドやストラングラーズは長いことシブトく活動していて、正直ずっと追ってませんが、今でもコノ辺の初期作をたまに聴くと熱くなります。また日本のミッシェル・ガン・エレファントが読み間違えてバンド名にしたというのも、まあまあ有名な逸話となるこの3作目。Voのデイヴ・ヴァニアンのドラキュラ・メイクは好みやないですが、この疾走感は気持ち良いです。
 そんなことで中身。2ndでコケてレーベル移籍となり、要人キャプテン・センシブルがベースからギターに持ち替えて挑んだ力作。ド頭の痛快パンク「Love Song」で勝利を決定づける名曲が登場です。ドラマーのラットがブチかますパワフルなビートも強烈。さすが初期パンクの立役者と呼ばれるだけあります。続くタイトル曲「Machine Gun Etiquette」はスラッシュ・メタル並みの激しさ。もうひとつの激名曲「I Just Can't Be Happy Today」ではすでに80'sっぽいニュー・ウェーヴなモードも披露。才人キャプテン・センシブルと思しきキーボードもクールです。この辺のセンスはストラングラーズも同様で、ブームが立ち去った後も残り続けた勝因です。エコ・バニあたりをも彷彿させます。他もエンジン全開で「Melody Lee」、「Anti-Pope」、「Noise Noise Noise」、「Looking At You」、「Liar」などオリジナル・パンクに恥じないスピード感でブッ飛ばしてくれます。中でも「Plan 9 Channel 7」なんかはダムド独特の世界観がバシッと決まる名パンク。カッコええです。ラストはシングルにもなった人気曲「Smash It Up (Part 2)」で軽快に〆。
「音の悪いカセットで爆音聴きしたいロンドン・パンク。理屈抜きのカッコよさ満開です!」
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2014.10
07
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
Vap.jpg 1st lagh sos.jpg lagh roll



 高校生の時、なんか盛り上がってたのがインディーズ・ブーム。大手企業に縛られるコトなく自由に自分達の音を奏でるってのが支持を獲得。そのインディーズの連中がメジャーになり出して、正直“そんなにエエのん無いやん”って思ってました。ところが、この人達はちょっと違うぞって感じたのがラフィン・ノーズ。ファッションとしてのパンクも好きだったのと、クラッシュも終わり、アナーキーも路線が変わってきてたので、このイキの良さはやたらフレッシュに感じました。数年後、大学時代に後輩が演ってたコピーバンド“虎の穴”(←センス抜群の名前)に強引加入したくらい、コノ時代は好き。絶頂期に日比谷のライヴ事故があり失速を余儀なくされたのはバンドにとって不幸でしたが、軽快でポップだったメジャー時代のラフィンのカッコよさは今も記憶に鮮明です。
 レンジが狭い独特の硬派なヴォーカル・スタイルがなんともカッコいいチャーミーの存在が肝。そこにナオキのカラフルなギターが絡むのが魅力です。1985年のメジャー・デビュー作“LAUGHIN’ NOSE”なんかは本来のパンク・サウンドから適度にポップなアレンジが施されてますが、拳が上がる代表曲「Get The Glory」や「Broken Generation」は必聴です。翌86年のミニLP「SOS」のタイトル曲は個人的に最初にお気に入りとなった曲。ストレートなポップ・パンクの最高峰クラスで、イントロのハーモニクスfでのモールス音からして興奮。インディーズ時代から人気の「聖者が街にやってくる」の新録も聴けます。デビューからここまでは半分ほどのトラックで土方隆行もギターを弾いてるようです。そして86年の傑作アルバム「Laughin' Roll」が登場。Voチャーミー脱退を匂わせ遊んだジャケや、ボブ・ラディックが手掛けた装飾を取り除いたストレートな一発録りバンド・サウンドも最高で、特にタイトル曲の弾け具合は特筆モノ。イントロのハーモニカから、“なに、メンチ切ってんねん”のセリフ・ブレイクまで、すべてグレイト。他も「I Am I」、「R&R Desire」、「Bad Trip」、「Last Teen」などシンプルでカッコいい曲、てんこ盛りです。パンク版「White A Christmas」もイケてます。そしてこの全集、「Teenager」のVap Versionや、ソノシート配布の名曲「I Can't Trust Woman」や「Paradise」、「戦争反対」とかが入った激バンク・ライヴまで収録。
「♪Don't Worry お前のアクション!我慢できないフラストレーション!! 今もって最高のフレーズです!」
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2014.10
04
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 一時期にせよ、個人的にストーンズ離れが起こった記念すべき(?)アルバム。発売当時、ヒップホップやR&Bばっか聴いてたってのもあるのでしょうが、それにしても地味だったアルバム。必ずアルバム単位で1〜2曲はキラー・トラックが収められてて、それに釣られて他の渋い曲もカッコよく聴こえるってのが必勝パターンやったのに、そのキラー・トラックとなる曲が弱かったのが要因。よく聴くと渋いエエ曲は結構あるのに、全部聴こうと思っても“待ってました!”の曲が無いのが辛いトコロ。しかも完全CD時代に入ってて、80年代まで45分で収まってたアルバムが、1時間超すようになったってのも追い打ち。よっぽど突出した曲がないと、ベスト盤みたいに長時間続けて聴くのは集中力持たないですからね〜。例えばこの前年に出たミックのソロ傑作曲“Sweet Thing”みたいなのがあっただけでも印象が変わったかもしれないのですが、決定的だったのが1stカットの「Love Is Strong」。ビル・ワイマンがいなくなっただけでも、マイナス要素だったのに前面に打ち出したコノ曲の地味さ。渋いのもいいですが、ポップでキャッチーなイチビり感や、トレンド・スパイスが無いとストーンズ・マジックは成立しません。
 全体を見渡しても、無理矢理に王道路線を狙ったような「You Got Me Rocking」も最初はあまり響かず。美メロのバラード「Out of Tears」、単調な「I Go Wild」など他のシングル・カットも決定打とはならない弱さ。今さらブライアン・ジョーンズがいたときのフラワー・チックなスロウ「New Faces」も気に入らず。まぁ文句ばっか言ってますが、普通のバンドに比べハードルが高いのがこのスーパー・バンドの宿命。ちょっとくらいの良さでは“おいミック、手ぇ抜くなよ、こんなもんやないやろ”となるのです。そんな中、もちろんカッコええお気に入り曲も存在します。その代表が「Sparks Will Fly」で、80's前半っぽい勢いある得体の知れない若々しさにはガッツ・ポーズでした。他も、ファンク調の「Suck on the Jugular」、年輪あるメッセージを持ったスロウ「Blinded by Rainbows」、ギター・アンサンブルや何げないサビもクールにキマる「Baby Break It Down」あたりは“コレやがなっ!”ってなる少ない瞬間。ラストのおまけながらシンプルなオールド・ロックン・ロールに徹したスタイルに救われた気分になる「Mean Disposition」など、グダグダのエンディングも含めストーンズの真髄が味わえ最高です。とにかく、メイン・ストリーツ以来のヴォリューム感でしたが、ここに“Tumbling Dice”や“Happy”が無かったのは痛かった。
「ちょっと焦って過去をなぞりすぎてしまったミック&キース。こんなことも、あります。」
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2014.10
01
Category : Hard Bop
Theme : ジャズ/フュージョン
Genre : 音楽
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 たまに4ビートの音楽を聴きたくなるのですが、スリルあるアドリブがジャズのたまらんところ。基本3和音に味付けしていくポップスに比べると、色んな音が入るから取っつきにくいとこもありますが、何でもありの自由さは魅力的でよりプレイヤーのセンスが問われるところ。曲がどうこうというよりも楽器演奏を楽しむのがメインなので、同じ曲でもプレイヤーによって全然曲の表情が変わるのがおもろいです。だいたいテーマとアドリブ、アンサンブルがカッコよく決まってくると名演となりますが、ソニー・ロリンズの躍動感溢れるテナー・サックスが随所でキマる本作は、内容・ジャケ共に文句無しのカッコよさ。
 このブルー・ノートでの2作目、メンツはアート・ブレイキー(ds)、ポール・チェンバース(b)、ホレス・シルヴァー(p)、J.J. ジョンソン(tb)という達人揃い踏みのオールスター戦みたいな豪華作。ハード・バップの真髄みたいな演奏がバシッと決まりまくりです。なんといってもシビれるのが、ロリンズのオリジナルとなる冒頭2曲。「Why Don't I」からロリンズのフレーズもクールにブロウしてきますが、アート・ブレイキーの煽るようにスウィングしてくるドラミングも絶妙。また続く「Wail March」はタイトル通り、テーマでマーチ風に固めてから、ハイスピード4ビート突入後は凄まじきJ.J.の火を吹くトロンボーン・ソロ炸裂。ココまで凄まじいトロンボーンでのハード・バップはなかなかお目にかかれず。感化されたようにロリンズのソロもスリル満開のソロで続きます。エンディングのテーマ回帰時のブレイキーも鳥肌モンです。中盤は部分参加のピアニスト、セロニアス・モンク(p)の書いた2曲。「Misterioso」ではブルース進行に豪快なフレージングのロリンズが冴えます。バックでもモンク自らお手本のようなテンション・コードをクールな間で打ちつけます。しかも後半はホレス・シルヴァーがピアノをタッチ交替するというテリー&ドリー・ファンクスのような荒技も。またムーディな「Reflections」もブレイキーのアヴァンギャルドさが垣間見えます。終盤はスタンダード曲「You Stepped Out of a Dream」、「Poor Butterfly」ですが、前者のようなアップのスウィングではブレイキーとロリンズが組んだ時の弾けるような化学反応がココでも炸裂です。
「各々の個性がガンガン出たエモーショナルなジャズの名響宴。秋のミッドナイトによろしおます。」
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