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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2014.09
27
Category : Funk
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
brain 2rd



  70年代前半のファンクなんかは、わりとJ.B.直系のイカついグルーヴが多いですが、スティーヴィーやアースの台頭後やディスコ旋風が吹き荒れた後のファンクは洗練されたグルーヴが増殖。聴きやすくなった分、重量感は後退した感があるものの気持ちエエ音なのも事実。80年代にジャム&ルイスがプロデューサーとして頭角を現した重要レーベルTabuも今では主要盤が殆ど聴ける時代で、そんな中、70年代後半にはこんな生ファンク・バンドも出してたとは知りませんでした。腐るほどあった70年代のファンク・グループも色んなモンが聴ける現在、レアやヘチマやといって崇める風潮ほどアホらしいもんはないので、こんなもんまでレンタルで気軽&フラットに聴ける現況に感謝です。
 そんなことで、このブレイン・ストームなるデトロイトのグループ。なんで聴きたかったかというとWham!のカッコ良すぎるプロモーション・ビデオ“I'm Your Man”のバックでも弾いてたノリのいいベーシスト、Deon Estusがいたファンク・バンドだったから。1曲目のダンス・クラシック「We're On Our Way Home」からブリブリのチョッパー・ベース炸裂で思わずニヤけます。聴きモノは何といってもベリータ・ウッズ嬢のちょいハスキーな力強い歌声。もうイケイケです。もう1曲のファンキー・クラシックとなるタイトル・トラック「Journey To The Light」でも、ブ厚いバック・サウンドに張り合う熱い歌声を聴かせます。ファンキーにアレンジされた、ヒッツヴィル・モータウン時代のスティーヴィ・ワンダー曲「Everytime I See You, I Go Wild!」もベリータ嬢が大貢献です。ハッキリ言ってこの3曲がハイライトですが、スロウの方もなかなかの仕上がり。伸びのあるスムージーな歌声の男性シンガーのトリニータ氏が情緒たっぷりに歌い上げる「Loving Just You」 や、ベリータ嬢のハスキーも冴える「If You Ever Need To Cry」は聴きごたえある佳曲。他も、イントロの高速展開から優雅なグルーヴへシフト・チェンジする「Brand New Day」あたりもエエ感じです。後にヴォーカリストとしてソロも出すベーシストのエスタスが歌う「Positive Thinking」、かなりフュージョンに傾斜した「The Visitor」あたりは、たいした曲でもないですが、意外に洗練されたサウンドは心地良し。
「ファンクごり押しの一手だけではない器用なバンド。ハーモニーまでしっかり聴かせます!」
::more
2014.09
23
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
earth best



  9月も、もう終盤。すっかり過ごしやすくなった涼しさのなか、時の流れと金が無くなるのは早いなぁとしみじみ感じながら、永ちゃんの“セプテンバー・ムーン”聴いて黄昏。9月の歌っていうと夏歌に比べ、サザンの“湘南SEPTEMBER”とか何となく切ない歌が多い気がしますが、軽快にファンクしてるのがアースのあの曲、「September」ですわ! 名手アル・マッケイが奏でるイントロからシビれる、70年代後半の絶頂期のエッセンスが凝縮されたような大ヒットで、ディスコ定番としても有名。もう、どこでもかかるアホみたいにパ〜リヤパ〜リヤと有名な曲ですが、タイトな演奏やホーン・アレンジ、Gカッティングのカッコよさなど、やっぱよくできた優秀曲。昔、“Let's Groove”で気に入ったあとでカセットに録ってもらったのが、このベスト盤でコレにもバッチリ入ってました。
 しかしながら技術力の高い演奏や高品質なブラジリアン・ファンク・テイストの良さに気づかず、しばらくホッタらかしでしたが、ソウル・ミュージックにのめり込んでから聴き返すとグイグイ入ってきました。特に「Shining Star」のアーシーなファンク魂、「Can't Hide Love」でのドス黒い地ベタを這うグルーヴ、「That's The Way Of The World」や「Reasons」なんかでのフィリップ・ベイリーのメロウな超絶ファルセットと、アース・クラシックと言っていい名演の数々がコンパクトにまとまってます。ポップス・ファンにも受け入れやすい洗練されたアレンジと、黒音ファンも納得の軽快なグルーヴが絶妙のバランスで両立しています。デヴィッド・フォスターなんかも絡んでたのでAORっぽいとこもありですが、「Fantasy」、「Sing A Song」、「Get Away」なんかは結構ポップで聴きやすいファンク。オリジナル・アルバム未収録の重要ヒット「September」や「Love Music」に、サントラ・オンリーだったビートルズのカヴァー「Got To Get You Into My Life」も入っていて、なかなかお得感あるツボを押さえたベスト盤です。グルーヴィーなビートを支えるヴァーダインのクールなベース・プレイも聴きモノです。
「ディスコ&ファンク・ソウル時代に緻密な戦略で大成功したバンド。プロフェッショナルな音です!」
::more
2014.09
19
Category : Hard Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
live-at-leeds.jpg

 夜毎、暇になるとチョコチョコ行く飲み屋で上司のスティーヴ・ガッドとセッション。What's Going OnやらCome Together、関西共和国の国歌(←「月のあかり」のことです)を演ってると、若き血の気の荒いドラマーが登場。よ〜し、これは一発、お手合わせと思いついたのがキース・ムーン。なんでもソーダで割って安酒を上司とバンバン飲んでたので、ヘロヘロでも何も考えんとできる「Summertime Blues」を演ろうっ!と一発ジャムりました。気のええ兄ちゃんでしたが、飲んで話するとハリーのバックで演ってたなどナカナカの経歴。なに演っても適応能力抜群で、こんな男が普通にネクタイ締めて仕事してるとはもったいないと感じました。そんなことで家でも久々に聴いた最もハードな頃のフーのライヴ盤。これは燃えます。
 今ではエクスパンション仕様で色々出てますが、子供の頃、カセットで聴いてたのは6曲入りの濃いLP。オープニングの「Young Man Blues」から超ハイ・テンションな演奏。オリジナルのブルースは全く知りませんが、ココでの度肝を抜く爆裂ライヴ・テイクはハード・ロックとしても最高峰クラス。まさに格闘技のようなセッションで、ピート・タウンゼントが口火を切って挑発すれば、キース・ムーンがタイガー・ジェット・シンの如く暴れまくり。口にはサーベルを咥えていたとしか思えない凶悪な演奏が炸裂です。もちろんブリブリ・ベースでジョン・エントウィッスルも上田馬之助ばりに加担し、ムチャクチャなようでプロフェッショナルなセッションを見せつけます。ロジャー・ダルトリーもいぶし銀のシャウトで坂口征二のように試合を作っていきます。代表曲「Substitute」や「My Generation」、「Magic Bus」なんかも火花散る演奏で、これは爆音で聴くべき。で、やっぱハイライトは「Summertime Blues」。定型のR&R進行ながら、ボディ・スラムを喰らったような衝撃です。今ではデラックス2枚組33曲仕様で「Heaven and Hell」がオープニングで、「A Quick One, While He's Away」や「I'm a Boy」等に加え、ロック・オペラ“Tommy”も丸ごと収録。ファンには、もはやスタンダードはコチラの変化の模様です。
「パンクR&Bバンドから変化を遂げたザ・フー。安もんの定型ハード・ロックよりスリルあります!」
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2014.09
16
Category : Southern & Deep
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
Testify.jpg

 しかし昨今のリイシュー事情はキメ細かくアーティストやレーベルで掘り下げたモノが多く、しかも低単価化で凄い状況。金も暇も無いので、とても追いきれませんが、ハイやらブランズウィックの隠れた名作までが健全価格で聴けるこのご時世。私のような底の浅い移り気ソウル・マニアには手軽になって嬉しいトコロです。多分、そこらの普通の人からしたら、ディープ・ソウルも、ファンクも、ディスコも一緒くたで、そんなもんどうでもエエのでしょうが、ミュージック・ジャンキーは拘るのです。
 そんなことでディープ共和国の4番打者、オーティス・クレイ。昨今のリイシューでHiの代表作はもちろん、AtlanticDarkerTKFameなどの名演も聴けるようになって最高です。しかしながらこのオッサンに最初ブチのめされたのは、大学時代にバイトさぼりの定番で通ってた神戸・元町の濃いレコード屋。今でも興奮するハロルド・バラージのカヴァーで激傑作ジャンプ・ナンバー「Got To Find A Way」が流れた時です。ホーンとリズム隊がド迫力でビートを刻む中、超ぶっとい声でシャウトするこのオーティス。当時に自分がソウルに求めてた熱さが全て満たされたその曲に一発でシビれて、カウンターの汚いオッサンに「これは誰?」と聴いて即購入。その当時のP-Vine盤をさらに充実させて登場させたのが本盤。マイナーな65〜67年のオーティス初期集で、聴き応え抜群のシカゴ・ディープ・ソウル炸裂です。リズム・ナンバーでは「I Don't Know What To Do」、「I Testify」はド迫力の歌唱でオーティスの魅力満開。特にバラードはファンは必携必聴で、後のHi 1stでも再録した名作「That's How It Is」、「I'm Satisfied」、「Cry Cry Cry」、「A Lasting Love」と、これぞシカゴ・ディープ・ソウルの真髄とも言える名演がバシッと聴けます。同レーベル最終作の「Don't Pass Me By」なんか渾身の節回しで失神モンです。ウ〜ッていう一声からシビれます。ミディアムも既に完成形オーティス節が聴ける「That'll Get You What You Want」あたり文句無し。本領発揮とはいかずともシングル曲の「I Paid The Price」なんかもイイ曲です。また当時の未発表曲も収められてて、その辺はそれなりながら「This Love Of Mine」等は唸る出来。少々音が悪い録音も多くありますが、躍動感溢れるゴスペル仕込みのシャウトがすべて帳消しにします。
「色んな洒落たモン食っても、結局豚の生姜焼きは最高やっていうようなゴスペル・ソウル。たまらんっすな〜」
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2014.09
12
Category : James Brown
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
James_Brown_Star_Time_box_set_cover.jpg



 こだわりある男の所有欲を満たすブツ、それがCD時代になって登場したボックスなるアーカイヴもの。最初エリック・クラプトンやロッド・スチュワートのモンが好評で、色々出てきましたがそのJ.B.版がコレ。Living In Americaより前の足跡をまとめたモノで、最高すぎるブツです。J.B.でベスト盤が数多く出てますが、重要曲が多く活動期も長いので、正直どれも帯に短し襷に長し。しかしながらコレは選曲も絶品である以外に、絶対的にマストな歴史的録音もシレッと収められてるのがミソ。1991年にクリフ・ホワイトによりまとめられ登場し、もう20年以上経っている中、いまだ価値が落ちない編纂モノ。J.B.ファン、黒音ファンは元より、全音楽ファン必携と言い切ります。
 まず驚きで腰を抜かしたのが1965年「Papa’s Got A Brand New Bag」。どのベストでも入ってるファンク黎明期の名作ですが、ココで収められてるのは緊張感を増す為に半音ピッチが上げられたお馴染みのシングル・テイクに加え、7分近くある原Keyでのオリジナル・テイク。メイシオ・パーカーがバンドに加入した最初の頃の名演で、あのコンビ芸(メイシオ!と御大が呼んで、サックス・ソロ突入)の原型がバッチリ聴けます。すでにシンコペで、バシバシ切り込むメイシオ隊長のサックスがブロウしまくりで、通常版では聴けない部分でした。メイシオのソロが聴ける名ファンクで言えば、通常Part1とされた3分版の1968年「Licking Stick-Licking Stick」も、5分近くのエンディングまで切れ目無しヴァージョンで聴けます。これだけでも狂喜乱舞です。何よりもそれまで、レコードで聴いてた音も、原曲の良さそのままにリマスターされ、ガッツ・ポーズ連発しながら就職活動してた時期を思い起こします。電車でコレを聴いて勇んだ、今働く会社の最終面接も大遅刻したものの平然と受け今に至ります!
 56年のモロ・ゴスペルな最初の一歩「Please, Please, Please」から、「Maybe the Last Time」までフェイマス・フレイムズと突き進んだR&B期。「Out Of Sight」から「Let Yourself Go」あたりまでのファンキー・ソウル、「Cold Sweat」から「Papa Don't Take No Mess」あたりまで続いた革命の連続というべきファンク神降臨期、「It's Too Funky In Here」に代表されるディスコ・ファンク期と偉大すぎる足跡がこれ以上無い形でコンパイル。発売当時、鼻血が噴水のように出た興奮ライヴ「There Was A Time」や「Brother Rapp / Ain't It Funky Now」などの未発表テイク(←後にちゃんと別盤で全貌が登場)も収録。憎いのがAfrika Bambaataaとの1984年「Unity Part.1」(←後の“I'm Real”に繋がる名演!)で華麗なる〆ってとこ。ヒップ・ホップ時代への橋渡しは“創始者である、コノ俺様”ってトコが粋すぎます。
「義務教育の授業で使用すべき孤高のアフロ・アメリカン、革命史。家宝です!」
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2014.09
07
Category : Jazz Funk
Theme : ジャズ/フュージョン
Genre : 音楽
Chain reaction

 フュージョンってよっぽど楽器好きでないとお店のBGMにしかならん屁みたいな音楽やと思うことが多かったのですが、しっかりグルーヴがあり心地よく“引っかかる”類のモンも結構あると大人になってから知りました。(←遅い) フュージョンって言ってもあまりに幅広くて正直あまり明るくないですが、個人的にはベース&ドラムのコンビネーションが面白くてフェンダー・ローズ系のエレピやサックスが入ったファンキーな感じが好み。苦手なのがF1のテーマみたいなの。。踊れる感じのファンキーな感じなのはクロスオーヴァーと呼ばれてた70年代頃には結構多く、好んで聴くのがこのクルセイダーズです。最初、ソウル・トレインに出て生演奏してるのを見て一発、気に入りました。ファンクやんけ〜と。クラブ・シーンでもターン・テーブルに乗っかることが多いという、このグループ。ソウル&ファンク好きにも支持されるのも、大きく頷けるドえらい気持ちええ職人グルーヴが満載です。
 そんなことでハズレが殆ど無いクルセイダーズの70年代黄金期の諸作。74年の本作はジョー・サンプル(Key)、ウィルトン・フェルダー(Sax、B)、ウェイン・ヘンダーソン(Trombone)、スティックス・フーパー(Dr)に加えて、唯一の白人でMr.335ラリー・カールトン(G)という布陣です。1曲目のウィルトン作「Creole」から重心の低いグルーヴがうねって最高。スティックスの叩き出すファンク魂を感じるビートに惚れぼれです。ウェインが存在感抜群のソロを披露するタイトル曲「Chain Reaction」、ジャジーな「I Felt The Love」に続いて登場するのが、本作で最もキャッチーなテーマを持った「Mellow Out」。ラリー・カールトンの作品でテーマに呼応して入るウェルトンのサックスがカッコいいです。中盤は、リラックスしたムードで癒やし系ソロが廻される「Rainbow Visions」、幻想的な「Hallucinate」の後には、ジョー・サンプル作のファンク・ナンバー「Give It Up」が登場。J.B'sを彷彿させるドス黒いグルーヴが炸裂で、グイグイ腰に来ます。この時代にしては早くもシンセを取り入れた「Hot's It」もスティックスのバスドラ&ハイハット・ワークがシビれるファンキーな逸品。そしてまたクール極まりないのが「Sugar Cane」。ジョー・サンプルのエレピと、ラリー・カールトンの巻弦単音を主体にしたリフの絡みが絶妙でセンス抜群というしかない名演です。オーラスはメンバー全員の共作となる「Soul Caravan」。緩急つけたリラックス・グルーヴの妙を涼しい顔してキメる感じ。生演奏の素晴らしさを余裕で伝えてくれます。
「個人技主体というより、グルーヴ重視で貫いた職人集団。ファンキーです!」
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2014.09
03
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
Nasty.jpg



 クイっと腰のある普通のロック・バンド・サウンドを聴こうって思っても、ナカナカ知らない最近のバンド。いや、知ってるけどシックリ来ないのが多いってのがホンマのとこ。子供が聴いてるのでも、タマにええのもあるけれど、40半ばのオッサンが聴くには派手な展開もないゆる〜いオールド・スタイルのロックってのはやっぱ心地ええのです。90年前後の成熟期に入ったスライダーズのサウンドなんか、ええ感じで今も聴けます。当時は人気のピークも過ぎた頃で、正直ちょっとマンネリ感も出てきてましたが、ロックは偉大なるマンネリ・カルチャーなのでええんです。すぐ飽きるようなモン出してません。飛び抜けた曲もない本作ですが、なにげに成熟アンサンブルが心地良いのが90年の本作。焦ることもなく、淡々と自分等の音を出してるのは好感です。
 冒頭の「Come Out On The Run」から「Cancel」と、曲調自体は“がんじがらめ”あたりに入ってても何にもおかしくない王道スライダーズ路線。やや丸みを帯びた蘭丸のギターもエエ音で鳴っていて、心地良くダラダラ響きます。ファンク風味の「It's Alright Baby」は成熟したアンサンブルが光ります。ゆるいリフが全編リピートする「Friends」や、ルーズなレゲエ・ビートの「Love You Darlin'」なんかもハリーのけだるい歌声が気持ち良いです。しかし今のサビ15秒勝負みたいなデジタル・メディア時代のロックとは違って、ダラダラと曲パーツのゾーンプレスで勝負する、往年の横浜フリューゲルス(←古い)のようなスタイルはやっぱたまらんポイント。60〜70年ロックの泥臭いスタイルではありますが、普通の女の子までワーキャー言って聴いてたのがウソみたいです。アップ・テンポや蘭丸Vo曲は若干精彩を欠く感もあるものの、渋みを増したミディアム系は流石の出来映え。中でも「安物ワイン」あたりは実にエエ感じ。ハリーの哀愁帯びた歌声に、流麗に絡みつく蘭丸のギターはここでも素晴らしいです。お得意脱力系「Panorama」も地味ながら良い曲。オーラスの「Don't Wait Too Long」まで、全盛時のキャッチーさも無いけどエエ感じの肩の力が抜けた感じが実に良いです。
「素晴らしきマンネリズムを貫いた四人衆。新しいことなんもせんと、ダラダラ続けて欲しかったなぁ」
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