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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

    なお当ブログはLink Free 連絡不要です。
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2013.10
30
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 今週は重要なプレゼンが立て続きで月曜から久々に完徹。ヘロヘロの五臓六腑に暖かいソウル・ナンバーが染み渡ります。大物感はあんまり無いながらもソウル・ファンに愛され続けるシンガー、アーサー・コンレイ。やはり魅力はサム・クック直系の歌い回しに、歯切れ良いハスキー・ヴォイス。デビュー作の"Sweet Soul Music"も素晴らしさ満開のサザン・ソウル・アルバムですが、曲の良さも含め甲乙つけ難い力作がコチラの3枚目。兄貴分みたいだったオーティス・レディングが亡くなった直後に出されたアルバムで、追悼バラード「Otis Sleep On」が入ってることで知られる作品。リズム・ナンバーでの冴えに加え、スロウでの丁寧な歌い込みも絶品でサザン・ソウル好きはマストと言っていいアルバムです。
 まず真っ先にリコメンズしたいのがダン・ペン&スプーナー・オールダムが書いたスロウ2曲。冒頭の「You Really Know How To Hurt A Guy」から、これやがなっ!と手を打つグレイトな歌唱が聴けます。渾身のバラード「This Love OF Mine」もきっちり泣かしてくれます。レジー・ヤング擁する絶好調だったメンフィス・アメリカン・スタジオの良さを体感できる「Burning Fire」、「Get Yourself Another Fool」、そして「Otis Sleep On」と続く怒濤のスロウ攻撃はまさに本作のハイライト。さすが“I'm In Love”を生んだアメリカン・スタジオ。何の文句もありません。もちろんアップ・テンポもバッチリで、アーサーのジャンプ・ナンバーでも指折りの「Funky Street」はシングル・ヒットもした好曲。生前のオーティスが制作に関わったも2曲あり、リズム・ナンバー「Hear Say」に、これまた高得点獲得のスロウ「Love Comes And Goes」とオーティスが歌ってもカッコよさそうな曲。後半では、女声コーラスとアコギを上手くアレンジしたミディアム曲「Put Our Love Together」が素晴らしきアクセントになってます。最後は平凡なジャンプ曲「People Sure Act Funny」で〆。スロウが素晴らしすぎてショボく聴こえちゃうほどです。
「サムの残した遺伝子が見事メンフィスで開花。オーティスも天国で万歳した名盤!」
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2013.10
27
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 出張で大阪行ったついでに1日オフにして京都に帰還。で、嫁さんが面白そうっていうので見に行ったのが“Baby,大丈夫かっ”という映画。何の気なしに行きましたが結構おもろいライヴ・ドキュメンタリーでした。うるさ型の音楽ファンには評価の低いPATiPATi世代の80'sロックですが、我々にとってはど真ん中。色々とロック・フェスも盛んになってきた時、こんなウッドストックみたいなオールナイト野外イベントが熊本の阿蘇で繰り広げられてたとは知りませんでした。改めて声力に感動した尾崎豊、全盛期のBOØWY、勢い抜群のブルーハーツにレッド・ウォリアーズ、お笑い芸として見ると最高だったハウンド・ドッグ、プリンスへの敬意を改めて感じた岡村靖幸、辻仁成を従えた佐野元春のセット等、皆どしゃ降りの雨の中での壮絶なパフォーマンス。ステージも客席も記録的豪雨の中、何度も中断し、体力を奪われ救護される観客も続出。そんな中、「もう、雨なんで帰りますわ」と真っ先にボイコットしそうなストリート・スライダーズが、ズブ濡れで髪の毛もペシャンコになってちゃんとライヴを務めたのは印象的でした。この人等も常識あるプロやったんすな。
 この映画で演ってた頃のアルバムがこの“天使たち”。当時ストーンズをガッツり聴いてたので、代表曲「Boys Jump The Midnight」はあまりの類似性に少々戸惑いましたが、この疾走感は流石です。個人的には、カラフルなPVもカッコよかった「Special Women」がベスト・トラック。ハリー節が冴えまくりです。甲乙つけ難い傑作が「Angel Duster」で、コチラも絡みつく蘭丸のギターがセンス溢れてます。他もアンサンブルが絶妙な「Back to Back」に「蜃気楼」あたりも必聴の、バンドの勢いを感じるナイス・トラック。曲はカッコええのに蘭丸のVoの弱さが残念な「Up & Down Baby」なんかも収録ですが、全体的には女性ファンにも取っつきやすかったと感じるカラフルなサウンド・メイキングです。アルバム全体はBOØWYのプロデュースで名を上げた佐久間正英で、賛否あるでしょうが垢抜けたリヴァーヴ・サウンドで仕上げてます。
「蘭丸以外の3人で活動してるという最近のハリー周辺。いっそのことスライダーズ再編しとくんなはれ〜」
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2013.10
23
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
stones 8



 超忙しい日々、こういう時はワケのわからんモンを聴くのがオツです。いくらストーンズ・ファンを公言してる人でも、コレをフェイヴァリットに挙げる人にはなかなか出会えない作品集。ジャケを見ただけで一目散に逃げ出したくなるインパクトです。時代に迎合するのが好きなミックは好きですが、これは「勘弁してくれ〜、ミック」と言いたくなる怪しいアルバム。キースも全然、好きじゃないアルバムみたいです。でも時代はサイケな時代、1967年。メンバーもレコード会社もOKやったんでしょう。今では10年に1回くらいしか通して聴きませんが、たまに聴くと新鮮なのは真実。これもファンとして、ひいき目に聴いてるからでしょうけど、もし息子が「ストーンズ、何か借して」と言ってきたとしてもコレを奨めるほどアヴァンギャルドな父親にはなれません。
 正直、子守唄にも耳障りな曲もありますが、絶対的に外せん名曲もあるので救われます。それは「She's A Rainbow」。ニッキー・ホプキンスの奏でるピアノに、キャッチーなメロディーが冴えるポップ・ソング。ストーンズらしくないっちゃあらしくないけど名曲であることは変わりないです。初来日でも演ってたブライアンの弾くメロトロンが活躍の「2000 Light Years From Home」も、なんかラリッた感じがクール。アフターマスからのフォーキーな流れの「2000 Man」なんかも、少しまともです。他は実験的と言うか迷走に近いもんばっか。中でも珍品中の珍品として名高いのがビル・ワイマン作の「In Another Land」。いきなりビルの歌が登場してズッコケますが、ミックのコーラスが入って「あっストーンズ、やったんや」とふと気付きます。なかなかの違和感です。最後にはビルのいびきまで聞かされます。これはある意味凄い。冒頭の「Sing This All Together」なんか邦題が“魔王讃歌”。タイトルだけやと聖飢魔Ⅱの曲と勘違いしそうです。強引に想像力を膨らますと「Citadel」や「The Lantern」は次の大傑作“Beggars Banquet”に繋がる曲とも感じます。タンブラーやらシタールやら、ブライアンが思い切り遊ばせてもらってる「Gomper」なんてのもあって、その後を考えるとココでしっかり貢献できて良かったのかも。ともかくアンドリュー・オールダムが去り、初のセルフ・プロデュースだったが故にダメ出しする人がいなかったのが手痛い結果に。いちファンとして、もうちょっと褒めたかったのですがコレが限界。試行錯誤真っ只中で「She's A Rainbow」を生んだ部分には流石やなぁと思わせた迷作でした。
「自分が生まれる前には、こんな変なこともやってたストーンズ。大御所バンドはひと味ちゃいまっせ」
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2013.10
20
Category : New Wave + Punk
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 仕事中にファッションの記事を色々見てたら、英ダックスのイメージ・キャラにポール・ウェラーと娘のモデル、リア・ウェラーが起用されるってニュースが。すっかりお洒落なオヤジのイメージでした。会社では娘の名前が頻繁に飛び交うステラ・マッカートニーといい、ファッションの分野で活躍する2世も多いですが、コノ人の娘もモデルやったんすな。そもそも渋谷系とかヘチマ系とか言い出した頃の教祖といえば、ポール・ウェラー。パンキッシュなロックから始まって、ソウル、ファンク、ボッサなんかを上手いこと取り入れファッショナブルな感覚で仕立て上げたのもコノ人でした。私の同期のメンズ・ファッション部門の奴や、夜になんちゃってDJしてる先輩にも大ファンがいて人気の高さを日常レベルで感じられる人です。
 さてフリー・ソウル・シリーズの本丸といっていい、ポール・ウェラーのオールタイム・コンピレーション。同期の奴に借りておきながら、PCに放り込んだだけだったので真面目に聴いてみました。やっぱ光るのがジャム後期〜スタカン初期のヤング・ソウル的感覚。シスター・スレッジのソロ・カヴァー「Thinking Of You」から始まりますが、圧巻なのが中心となるThe Style Council黄金期の曲達。「Headstart For Happiness」から始まって、モータウン・ライクな「A Solid Bond In Your Heart」、アンセムともなってる「My Ever Changing Moods (12inc Ver.)」、問答無用の代表曲「Walls Come Tumbling Down」に「Shout To The Top」と、まさにイケイケの選曲。後半では、打ち込みビートがクールな「Long Hot Summer '89」、メロウ傑作「You're The Best Thing」、Dee C. Leeの黒い歌声をフィーチャーしたスウィンギーな「The Lodgers」、ボッサな感覚「Have You Ever Had It Blue (Uncut Ver.) 」など、忘れ難い名演もしっかり聴かせます。合間には、スタカン前の名曲「Beat Surrender」やカーティス・メイフィールド「Move On Up」、ソロ・ライヴからの「A Town Called Malice」とThe Jam時代の名曲も挟む憎さ。ほんとポール・スミスのショップでかかってそうな怒濤の選曲です。ロック回帰のイメージだったソロからは「End of The Earth」や「Above The Clouds」と、リラックスした感じの演奏が◎。「Here's A New Thing」なんかはスタカン時代みたいでカッコいいです。また、トラフィックの「Feeling Alright」やディランの「I Shall Be Released」までジャンルに捕われず演ってます。この辺がフリー・ソウルって言われる所以なんでしょうな。
「粋なオヤジとしてファッションも音楽もリスペクトされるポール・ウェラー。憎いオッサンです!」
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2013.10
17
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 結構、大きかった台風も去って、ここは落ち着いてサザン・ソウル。ディープ好きには、ほとんど神として崇められるスペンサー・ウィギンスです。60年代活動期に在籍したレーベルもゴールドワックスサウンズ・オブ・メンフィスと、好き者ならばその名を聞くだけで海綿体に血が流れ込むキャリア。個人的な好みではプライオリティはドン・ブライアントやオーティス・クレイの方が上ですが、濃厚でコクのある歌唱はやっぱグレイト。こちらのゴールドワックスでの録音集は、ディープ・ソウルが好きっていう人にとってはマストの1枚。本国アメリカでは無名だったにも関わらず、日本では早くから愛されてきた人です。自分の出会いも、昔に神戸元町にてバイトをさぼってよく寄ったレコード店で壁に飾られてた"Soul City U.S.A"なる日本編集LPが最初。日本はこの手のシンガーに理解が深く、ラティモア・ブラウン同様、最初にLPが組まれたのは日本だったそう。今はすっかりお家芸となるソウル発掘仕事で英Kentが音質向上で上手くオーガナイズしてくれてます。
本作は65〜69年の作品集。LPでは冒頭を飾っていた「Take Me Just As I Am」の抑揚をつけた感情表現にやっぱ心惹かれます。アーサー・コンレーで初めて知ったダン・ペンの傑作ですが、ココでのスペンサーの完璧な歌唱は最高。まぁダンって名の人は、檀蜜といい、モロボシ・ダンといい、皆ええ仕事してます。本作のポール・ポジションに位置する「Once In A While」などイントロの女声コーラスからスペンサーのハスキー・テナー炸裂といきなり琴線を刺激してきます。バラードは数々は他も絶品で、「That's How Much I Love You」に、「The Power Of A Woman」、こちらもダン・ペン作の大傑作「Uptight Good Woman」と丁寧な歌唱と気張った独特の荒れたガナリ声に酔いしれます。3連ミディアム「Old Friend」、アレサの名曲「I Never Loved A Woman」あたりも味わい深し。リズム物も、デビュー曲「What Do You Think About My Baby」、「He's Too Old」、最もポップな「I'm A Poor Man's Son」、迫力のジャンプ「Soul City U.S.A.」と全く売れなかったのが不思議なハイ・クオリティ。未発表曲では、イナたいソウル・バラード「I'll Be True To You」、重心低くスウィングするリズム・ナンバー「Who's Been Warming My Oven」あたり聴きどころ。他に、ボビー・ブランド感覚のブルースなんかも歌ってます。
「ソウルの心は演歌の心。メンフィスの"村木賢吉"が泣かせます!」
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2013.10
14
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 サザン・ソウルの魅力にハマったきっかけとなった人、ドン・ブライアント。80年代の後半、ビクターがスタックスやマラコのCDを発売する中、その中で見っけたのが自分にとって未開の域だったハイ・レコードのコンピレーション。それを聴いてしまった日からもうメンフィス・ハイ・サウンドの虜。オーティス・クレイやアル・グリーン等の代表曲に混じって収録されていたドン・ブライアントの「I'll Go Crazy」は、“俺の探し求めてた音はコレ!”っていうくらい気に入って聴きまくり。実はアルバムも1枚(写真中、Precious Soul)しか残してない人で、嫁さんアン・ピーブルズのようにヒット・シングルがたくさんある人ではないのですが、ソウル・ファンにはシングル曲中心に確固たる評価が高い人。ハイ全盛期には主にコンポーザーとして貢献しつつも、自らのシンガーとしての曲もサザン・ソウルの金字塔的傑作が多く個人的にスペシャルな人。こんな男前声の塩辛ハスキーはなかなかいません。
 何はともあれ、サザン・ソウルの完成形と声高に言いたい68年「I'll Go Crazy」は正に絶品中の絶品ソウル・バラード。You sure know how to Love me〜♪という出だしからブルブルきます。緩急のつけ方もパーフェクトで、3番の感情が高ぶった歌唱など失禁もので、僅か2分で終わってしまうのが残念でならない珠玉の名曲。他のスロウも完成度は総じて高く「Don't Turn Your Back On Me」、「I'll Do The Rest」、「The Lonely Soldier」、「The Call of Distress」、「Is That Asking Too Much?」等、60年代中心なのでハイ・サウンドはまだ完成されてないですが、泥臭いメンフィス・サウンドでドンが熱い歌を繰り広げてくれます。ここらのシングル曲中心に70年代に日本独自でLP(写真右)が組まれたのも納得です。65年頃のウィリー・ミッチェルのバンド・シンガーだった時の「That Driving Beat」あたりのジュニア・ウォーカーっぽいジャンプ・ナンバーも垢抜けずとも、カッコ良し。また少しカーラ・トーマスっぽいMarion Brittnamとの曲は「I Will Be True」始め7曲収録でこちらも相性の良いデュエットが聴けます。本作にまるまま入ってる69年アルバムの"Precious Soul"は自作曲がブレイクしなかったからか、当時のソウル・ヒット・カヴァー。「Funky Broadway」など3曲も演ってるピケット曲は相性良し。溌剌な「Soul Man」、「When Something Is Wrong With My Baby」、C.カーターの「Slip Away」のスタックス曲や、「Expressway to Your Heart」、「Cry Baby」など聴き応えはあります。60年代は未発表に終わった「Walkie Talkie Love」等のジーン・ミラー・バンドのコラボも切れ味抜群の歌唱を披露です。
「私にとってのディープ・ソウルの理想を示してくれた人の、ほぼ全貌。しびれる〜!」
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2013.10
11
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
tin pan

 小学生の頃、鮮烈だった人民服にテクノ・カットで、最先端を行くエレクトロ・ミュージックを提唱したYMO。その頃、細野晴臣氏が実はアメリカン・ルーツ・ミュージックに造詣が深く、日本のロック黎明期に貢献した人なんてち〜っとも知りませんでした。はっぴいえんどや、ティン・パン・アレーなんか聴いてみると、ニューオリンズやらウェストコーストのクールなサウンドを本格的に取り入れて実践してるのが分かります。でも、そんなのは色々聴いて。大人になってからやっと分かったこと。一緒に演ってた鈴木茂がムチャクチャ上手く、センス抜群のギターを弾くと分かったのも社会人になってから。子供には渋すぎました。我々、YMO世代にとって細野サンはずっと鍵盤でシンセ・ベースを弾く人やと認識やったくらいです。
 そんなことで、全く疎いはっぴいえんどやシュガーベイヴの系譜。南佳孝や桑名兄妹も参加したキャラメルママなんか玄人受けしそうな音で、あまりに高度な演奏にビビった実にカッコいい大人のロックです。でもこの再結成Tin Panはリアルタイムですから興味はありました。細野晴臣、林立夫、鈴木茂っていう日本のロック重鎮メンバーのアルバムってのもありましたが、目玉は何といっても忌野清志郎の参加。「Hand Clapping Rhumba 2000」っていう大瀧詠一カヴァーのセカンドライン・ファンクで1曲歌ってて、コレがまた素晴らしい。90年代はRCを解散してラフなユニットで好き勝手やってましたが、こんなのを聴かされると「また、ちゃんとやってくれ、清志郎」と切に願っちゃう、ナイスな共演でした。(その後、カッチリした名作を作ったのは流石!) 大貫妙子、久保田麻琴、小坂忠、高野寛、中村一義、矢野顕子、吉田美奈子など一派となる豪華なメンバーが参加してる中、清志郎だけは明らかに「異物」。ステージの映像なんか見ると、自然に清志郎が場を支配しちゃってるのが笑っちゃいます。全般的には、ゆるカッコいい細野氏の「Fujiyama Mama」、エイドリアン・ブリュー的な「Queen Notions」、ケイジャンな「Bon Temps Rouler」など、リラックスした大人のルーツ・ミュージックから、アンビエントで実験的な音までゆったり楽しめます。最後は加山雄三かベンチャーズがやりそうな美しいエレキ・インストで〆。
「ゆったり聴くアダルトなティン・パン・ワールド。清志郎の浮き具合も痛快!」
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2013.10
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ソウル・シンガーっていうと、がなってシャウトして感情むき出しで歌って興奮させてくれるのが魅力のひとつですが、その対極にあるのがロバータ・フラック。 大ヒットKilling Me Softlyが有名な人で、日本ではネスカフェのCMで馴染み深い人。アトランティック所属だった、同じ黒人のアレサ・フランクリンなんかと比べると感触はかなり違います。ゴスペル的要素よりも、クラシックやジャズを基礎に持ってるとこが大きく、時に物足りなさも感じますが、色々と抱えてる時なんかスーっと入ってくるヒーリング・ソウルって感じで重宝している人。ソウルのあつかましさや泥臭さが嫌な人には歓迎されたであろう、上品で澄んだアプローチ。80年代に出てきたシャーデーと同様、ソウル〜R&Bの中でカテゴライズできない独特の感覚は魅力です。
中身はEugene McDanielsの曲「Reverend Lee」でスタート。この曲だけ聴くと、エリック・ゲイルやチャック・レイニーが絡んだ所謂ニュー・ソウルっぽい展開で、ロバータも通常イメージするソウル・シンガーっぽく歌ってます。しかしながら本作の真髄はコレ以降の澄んだスロウ中心の流れ。大傑作としか言いようがない真の名曲「Do What You Gotta Do」。アル・ウィルソンとかで知られる言わずもがなの名曲ですが、ここでのロバータの崇高な歌唱は特筆モノで何とも感動的。弦アレンジを効かせたバック・サウンドも絶品です。この流れで聴くボブ・ディランの「Just Like a Woman」もグレイトで完全ロバータ・ワールドで料理。またポップス・スタンダードで数々のソウル・アーティストも歌った「Let It Be Me」もゆったりとした独自のスタンスで聴かせてくれます。カーティスのインプレションズ、カヴァー「Gone Away」は原曲をさらにドラマチックにした感じで、ココでもロバータの真っすぐな歌が映えます。後半も、スピリチュアルな感覚さえ感じる「Until It's Time for You to Go」、“見果てぬ夢”として知られるミュージカル主題歌「The Impossible Dream」、マーチング・ドラムを用いて厳かに歌われるラスト・ナンバー「Business Goes On As Usual」まで統一感を持って作り上げてます。
「心が毒されてると感じたら、真っ先に聴きたい人。スーッと雲が晴れていく感じ。」
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2013.10
02
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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最近はチョコチョコ、活動も再開してて依然として需要の高さを感じる80'sバンド、バービー・ボーイズ。レイザーラモンRG+椿鬼奴や、グループ魂(←パロディ曲・片付けられない7Days、最高)など、当時に聴いてた人達が盛り上げたりなんかもして、ココ数年、再注目が高まってる感あり。男女ツイン・ヴォーカルにソプラノ・サックスと、とにかく個性的なバンドでした。バンドマン的にはコンポーザーでありギタリストのいまみちともたかの、コピーも少し難しい凝ったアレンジのギターも聴きもの。当時はバンド・ブーム全盛期で、ラフィン・ノーズやBOOWYの似たようなバンドはいっぱい出てきましたが、バービーは個性が強力すぎて後継バンドは出現せず。基本8ビート主体で、変にビートをスウィングさせなかったのも潔いアプローチでした。
 さてこの√5なるアルバム。高校生の頃に流行った“なんだったんだ7Days"くらいから喜んで聴いてたんですが、個人的にはちょっと離れつつあった頃のアルバム。しかしながら改めて今聴くと好調維持の良いアルバム。やたら尖ってた初期からすると、幾分聴きやすさも増してましたが、独特の詞の世界は健在。やはり目当てはコノ曲「目を閉じておいでよ」。やはりレイザーラモンRGではなくコンタで聴きたい代表的ヒットで、バービーらしさ満開の名曲。エロチックな歌詞も、らしくてエエ感じ。基本キーボードに任せたいようなバッキングも縦横無尽で駆けずり回るイマサ氏のギターも秀逸です。そして、もう1曲のシングルヒットでメロウな「Chibi」も負けず劣らずの秀曲。杏子の寂しげで色気のある声がたまらんところ。他の曲は一生懸命聴いてませんでしたが、冒頭の「ト・キ・メ・キ」や、初期風のアップテンポ「さあ、どうしよう」、「せまって day by day」もバンド特徴が良く出たシャープな佳作。「もうだいじょうぶヒステリー」も印象的でしたが、「Late Again」なんかは珍しくレゲエで、ちょっとミスマッチ。
「80年代後半を彩った個性派バンド。スタイリッシュでええバンドでした!」
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