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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2013.03
31
marve vol2 220px-The_Marvelettes_(The_Pink_Album).jpg 220px-Sophisticated_Soul_(The_Marvelettes_album)_cover_art.jpg R-1133105-1194725557.jpg 220px-The_Marvelettes_-_Return_of_The_Marvelettes.png



ファン絶賛の中、Hip-O主導で進んだお馴染みハリー・ウェインガー編纂のモータウン復刻。中でも意表を突いたマーヴェレッツのコンプリート企画は、愛あるリイシューでした。前編の黄金期に比べ、スプリームス登場後ってなこともあってか、大きなヒットには恵まれなかった67年以降の後編ですが上質モータウン・サウンドに溢れかえっていて無視するにはもったいなすぎる内容です。ヒッツヴィル・ジャンキーは必須です!
 まず登場なのが、4人から3人になって67年に出されたグループ名がタイトルのピンク・アルバム。初期の立役者グラディス・ホートン参加の最終作ですが、カヴァー中心にスモーキー・ロビンソンが上手いことまとめてます。グラディスの最後のハスキーヴォイスが染みるディオンヌ・ワーウィック曲「Message To Michael」や、ヴェルベレッツのヒット曲「He Was Really Sayin' Somethin'」も秀逸ですが、大活躍なのがもう1枚の看板ヴォーカル、ワンダ・ヤング。ヒット曲となった「The Hunter Gets Captured By The Game」や「When You're Young And In Love」なんかの艶のある歌唱は絶品。躍動感あるロバート・パーカー曲「Barefootin'」も聴き逃せません。68年の“Sophisticated Soul”ではワンダ中心に更に洗練されたスタイルに。アシュフォード&シンプソン作の「Destination: Anywhere」や「Your Love Can Save Me」はグレイトな出来。テンプスのメルヴィン参加の「My Baby Must Be A Magician」や、メリー・ウェルズの「What's Easy For Two Is Hard For One」、新加入アン・ボーガンの迫力ある歌声が聴ける「I'm Gonna Hold On As Long As I Can」も聴きどころ。ファンク・ブラザーズの演奏も冴えまくりです。
 そして実質ラストとなった69年“In Full Bloom”。不発だったようですが内容は良好です。洗練度が増した「Seeing Is Believing」や、ベイビー・ワシントンの名曲「That's How Heartaches Are Made」はマジ聴かせます。初期彷彿のクリスタルズ曲「Uptown」や、ファンクを感じるアンのVo曲「Everybody Knows」、60sモータウンらしいリズム曲「Love Silent, Love Deep」あたりも上々。グループ名義ながらワンダのソロとなる70年“The Return Of The Marvelettes”もワンダの魅力満載。大半がカヴァーですが、エモーションズの「So I Can Love You」や、スプリームスでヒットした「Someday We'll Be Together」、テンプス、ミラクルズ、ヴァンデラス等のリアレンジ曲も新鮮です。スモーキー作のシングル曲「Marionette」も上質だけに、ここで打ち止めとは悔やまれます。
 さらに満足度向上となるのがモノ・ヴァージョンやNot On LP曲に加え、発掘された“Lost & Found Vault Gems 61-70”。グラディス在籍時の泥臭いアーリー・ソウルから、アン・ボーガンが加わった晩期まで、驚くほどクオリティの高い未発表曲が収録。これは収穫です。恐るべしモータウンの倉庫って感じです。
「60年代の至宝、モータウン・サウンド。何時間でも聴いてられます~」
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2013.03
28
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 な~んか株価も上がって急に業績も良くなって、はりきってナイトスポットに繰り出したら予想以上の手痛い出費連発。浮かれてたらあきません。今日は音だけでもナイトクラブの雰囲気で我慢。てなことでフォートップス、66年デトロイトのナイト・クラブ“Upper Deck of the Roostertail”でのライブ盤です。ビッグネームの集まりだった60年代モータウンでも、ややアダルトな雰囲気も併せ持ったグループとして人気を得た人等。スマートでしなやかなスタンダードから、ポップでダンサブルなポップ・ソウルまで器用に曲をこなしてましたが、何といっても魅力はリーヴァイ・スタッブスの男気溢れる熱い歌唱。その熱きソウル魂を見事にパッケージングしたのが本作です。スタジオ録音の秀作に比べ、より荒削りで熱気に満ちたパフォーマンスが楽しめるのが何ともたまらんところ。様々なスタイルを器用にこなすヒッツヴィル・ミュージシャンを従え、興奮のステージを繰り広げてくれてます。
 さて中身。つかみが大事なライヴですが屈指の人気曲「It's The Same Old Song」からボルテージがグッと上がる素晴らしきオープニング。ストーンズも“Under My Thumb”で参考にした、グレイトなモータウン・ビートに乗ってのっけからリーヴァイ節炸裂です。ジャッキー・ウィルソンを彷彿させるトム・ジョーンズ・カヴァー「It's Not Unusual」でテンポ良くエンジンを上げ、記念すべきモータウンでの人気を決定づけた「Baby I Need Your Loving」で観客のサビ合唱も加わった熱き展開に。そしてヒット中だった「Reach Out I'll Be There」、H-D-Hの秀作「I'll Turn To Stone」へと流れる鳥肌モンの構成でブッ飛ばした後は、トニー・ベネットの大ヒット・ポピュラー「I Left My Heart in San Francisco」でクール・ダウン。しかしながら中盤で興奮させてくれるのがスプリームスのヒット「You Can't Hurry Love」。ダイアナ嬢が歌うのとは違った、ソウル臭プンプンのカヴァーがたまりません。ドラマティックな初期ヒット「Ask The Lonely」、サウンド・オブ・ミュージックのスタンダードなんかを挟みつつ、盛り上がりも最高潮となるのがハンド・クラップでノリノリに迫るピート・シーガーの「If I Had A Hammer」から18番の大ヒット「I Can't Help Myself」への流れ。♪Ride Your Pony~とリーヴァイがグイグイ迫る中、会場にいたMarvin GayeやDiana Rossが一節を歌う場面も聴きモノです。最後は2ndアルバムでも光ってた「Like Everything About You」で華麗なる〆。
「ステージングの上手さもしっかり伝わる名ライヴ。モータウン・ファンは必携!」
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2013.03
25
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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  自分が世に誕生する前の映像を見て、何とも不思議な気分。ここまでバンドが続くってホント、凄いなぁ~と感動。ずっとストーンズとつき合ってるけど、よくよく考えてみると50年の内、自分のリアルタイムで聴いたのは30年ほど。知ったような顔してても、青いモンです。そして1965年の若き日のストーンズ。特に初期の3枚は浴びるほど聴いたので、ここらのステージの映像は嬉しい限り。美しすぎるブライアンや、オフ・ステージでビートルズの「エイト・デイズ・ア・ウィーク」や、プレスリー、ファッツ・ドミノをミックとキースが和気あいあいとセッションしてたり、ジャニーズのライヴに負けない熱狂のステージ、当時の音楽観を語るメンバーなど必見の映像が続々登場。すでにミックが仕切ってるのがよく分かります。この後、ほんの数年でブライアンが廃人みたいになっていくのが信じられない、活き活きしたヤング・ストーンズが堪能できます。
 そして初期ファンにはたまらんのが、DX版についてるサントラと65年ライヴの2枚のCD。サントラの方は、映画からの抜き出しながら「The Last Time」、「Time Is On My Side」、観客乱入でグシャグシャになる「I'm Alright」、「Everybody Needs Somebody To Love~Pain In My Heart」、「Satisgfaction」のライヴに加え、遊びでもミックが凄い「Tell Me」のアコギ・セッションと垂涎の音がCD化。また熱かった1stライヴEP「Got Live If You Want It」の拡大版的内容ながらテイクも違う、初期ライヴの決定版と言っていい“Live In England '65”が凄い内容。こんなクリアな初期ライヴが残ってたのか!と驚愕です。「Down The Road Apiece」や「Off The Hook」といった個人的に馴染深い名作“No.2”に収録されていた曲のライヴ・テイクがビンビンの状態で聴けちゃいます。もうマジ最高。ブライアンが渋くスライドを決める「Little Red Rooster」から、フル・スロットルで「Route 66」に突入するなどシビれまくりです。ソロモン・バークのヒット「Everybody Needs Somebody To Love (Finale)」まで黄色い声が飛び交う激熱の演奏が11曲。これは初期ファン必携ともいえる上モノ。
「渋い曲、演っても自然に出る天性のポピュラー感覚。こりゃ皆、ハマるわ。We Want The Stones!」
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2013.03
22
Category : 60's UK Beat
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 実に心地よく眠れるのが電車の中。何というか、あの独特の振動が母親の胎内にいる感覚のような感じ。3駅でも乗ろうものなら簡単に寝れちゃいます。嫁さんには“考えられんっ”とよく非難されますが。。そこでよくやっちゃうのが乗り過ごしや、違う手前の駅で間違えて降車。今日も安眠の中、目が覚めて慌てて飛び降りたのが1駅手前の駅。“ちょっとくらい、かまへんわっ”と1駅間テクテク歩く中、なぜか脳内で鳴りまくったのが「Driving My Car」でした。家に帰って10年振りくらいに本作を鳴らしてます。複雑な和音も取り入れ音楽的に高尚になっていく頃のビートルズ。頭の悪い私は、初期のロックン・ロールでストレートな4人衆ばっか聴いて中期~後期は極端にリピート回数が少ないですが、子供の頃に寝る時に兄貴の部屋からよく鳴ってたので全部子守唄並みに馴染みある曲。こっからR&Bカヴァーもやらなくなって、ライヴにも消極的になっていくのですが、今改めて聴くと結構気持ちええアルバム。初期の初々しさと、Sgtペパーズあたりのポップ・アートな部分がバランス良く収まってて、全然今も古びるどころか新鮮に響くのが凄いです。
 そんなラバー・ソウル。正にドライヴしまくる冒頭の「Driving My Car」にやっぱりシビれます。サビからファンキーに入るポールのピアノといいカッコ良すぎで、7thを重ねた高度なコーラス・ワークも秀逸。黒っぽくてカッコいいけど、簡単にコピー出来る代物やないです。初期のポップさを持った「You Won't See Me」に、ベーシスト必聴のポールのラインが冴えまくる傑作「Nowhere Man」もR&Rバンドとして最高のコーラスが味わえる聴きどころ。進化した独自のロックン・ロールを聴かせてくれます。ファズ・ギターが目立つ独特のコード進行のジョージ曲「Think For Yourself」、ジョン本来の黒さが出た「The Word」、カール・パーキンスみたいなリンゴのカントリー・タッチ「What Goes On」みたいなのがヒョコっとあるのもイイです。好き嫌いは別にして「Norwegian Wood」みたいにシタールを取り入れたりした実験的な部分も出てきてるのも特徴。昔、全然好きやなかった音楽の教科書に載ってそうなポールの「Michelle」も本作の曲。ジョンの「Girl」の方が庶民的ではあります。他も「I'm Looking Through You」、「Wait」などインパクトあるビート曲が収録。武道館の映像が浮かぶ「If I Needed Someone」や、ファンから愛され続ける「In My Life」も本作と、偽(=ラバー)ソウルと開き直った割にはクオリティ高すぎの中身です。
「音楽的に同時期のバンドを圧倒的に引き離した本作。粋の極み!」
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2013.03
20
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 60'sモータウンに惹かれ続けるのは、グルーヴィーなソウルでありながら実にポップでとっつきやすいところ。その要素としてはファンク・ブラザーズによるツボを押さえた演奏もありますが、何といってもクオリティの高い洗練された楽曲。ビートルズを始めとして、数々のビート・グループがお手本としたクールなアレンジやメロディは、まさにエヴァーグリーンです。その魅力を体現してくれた代表格がスプリームスですが、彼女達の数多くあるヒット曲に携わったのがH-D-H(ホーランド=ドジャー=ホーランド)の曲作りのプロ集団。そのH-D-Hが全曲を手掛けた65年のスプリームス全盛期の6枚目は、ダイアナ・ロスのコケティッシュな魅力もあって大ヒットとなった優秀作12曲です。
 収録曲の目玉はやはり破竹の勢いでチャート連続No.1を続けていた時のシングル曲「Stop! In The Name Of Love」。いきなりキャッチーなサビで始まるインパクトはやっぱり抜群。メアリー&フローレンスのコーラスも楽しいモータウンを代表するメガ・ヒット。そしてもう1曲のNo.1ヒット「Back In My Arms Again」も本作の代表曲。モータウン・サウンドの象徴ともなっているタンバリンで強調されたスネア頭打ちビート(←ストーンズで言うとサティスファクション)が何ともカッコいいです。他も、初っ端のキャッチーな「Ask Any Girl」、頭打ちビートの秀作「Nothing But Heartaches」、シャッフル・ビートがたまらん「Mother Dear」に「The Only Time I'm Happy」など目一杯キュートなガールズR&Bが楽しめます。他も、メアリー・ウェルズが歌ってた「Honey Boy」、ダイアナのスウィート極まりない「Whisper You Love Me」から、最後のしっとりした「I'm Love Again」までエエ曲はみんなスプリームスに行ってたのかと思うほどクオリティ高し。
 さらに凄いのが2011年Expanded盤。“恋のキラキラ星~ベイビー・ラヴ”をアレンジしたCM曲「Coca-Cola Commercials」に、1964年FOXシアターライヴの3曲などは楽しさ抜群。未発表音源だった「Come Into My Place」や「Take Me Where You Go」、映画“踊る太陽”からの「Surfer Boy」や「Beach Ball」、本編の別テイク、マーヴェレッツ曲、ヒット曲のドイツ語ヴァージョンなど盛り沢山の51曲2枚組仕様。たまらんのが最後の65年パリ・オリンピア・ライヴ5曲で、ヒット曲からブロードウェイ曲まで色とりどりに魅せながらオーラスがサム・クックの「Shake」。この辺の器用さも魅力です!
「ヒッツヴィル・サウンドの輝ける3人組、スプリームス。華、ありますわ~」
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2013.03
17
stax girls



 学生の頃、快挙!と話題になったスタックス&ヴォルト・シングル・ボックス。20年くらい前に出た、バイト代を注ぎ込んで即行で買った愛着あるブツでしたが、己のサザン・ソウル熱がグイグイ上がった危険なほどにグレイトなBOXでした。オーティスやサム&デイヴ以外にも魅力的な楽曲がアホほどあることを思い知らされたのは大収穫で、特にモータウンの専売特許みたいだった魅惑のガール・グループがスタックスにもおったってのも発見でした。そのボックスに入ってたシングルしか出せなかったグループがここに来てアルバムとしてまとめて聴けるようになりました。アトランティックのスウィート・インスピレーションズ同様、ゴスペル臭さがたまらん2つのグループにフォーカスしたこれまた快挙のマニアックな編集盤です。
 さて両グループ共に'60年代後半に著名なスタックス・シンガーのバック・コーラスを務めてた実力派。ヘイズ&ポーターの制作した楽曲中心に実に素晴らしいパフォーマンスに陽を当ててくれてます。最初に14曲並ぶのがJeanne And The Darlings。誰やねんそれ、って感じですが、オーティスの激傑作“I've Got Dreams To Remember”で印象的なコーラスをしてた人達です。BOXでも聴いてた1stシングル「How Can You Mistreat The One You Love」でファンキーな幕開け。たまらんサザン・バラード「That Man Of Mine」や、大ヒット“Soul Man”のアンサー・ソング「Soul Girl」と総じて好調。中でもとりわけグレイトなのがジョニー・テイラーのヒットで男を上げたドン・デイヴィス制作の「It's Unbelievable」に、ディープ・バラード「I Like What You're Doing To Me」あたり。69年の強力ミディアム「Standing In The Need Of Your Love」や、気持ちええコーラスがバシッとはまるアップ・テンポ「Singing About Love」も実力通りの高品質メンフィス・ソウル。不運だったとしか言いようのないクオリティの高い楽曲の数々に唖然とします。そして後半15曲のThe Charmels。何といっても「As Long As I've Got You」が有名な4人組。あのウータン・クランの金字塔“CREAM”の元ネタ曲としてヒップホップ・ファンにもお馴染みです。スタックスらしいリズムに可憐な声が映える「She Shell」や、ライチャスBrosの「You've Lost That Lovin' Feeling」あたりも上々。未発表だったクール・ファンク「Let's Exchange Hearts」、エラ・フィッツジェラルドの「A-Tisket, A-Tasket」の心地良い4声コーラス、とコチラも不発だったのが惜しまれる快心の出来。
「さすが老舗の漬けもん屋スタックス。みなええ味だしてまっせ~」
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2013.03
14
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 “血の成せる技”、ずいぶん昔からこう言い続けて地に足のついた音楽活動を続ける上田正樹。今週、小倉智昭のTV番組に出て熱いパフォーマンスを披露。サウス時代の盟友、正木五郎も従えてルーファス・トーマス“Breakdown”やオーティスの“The Dock Of The Bay”なんかを演ってくれました。ソウル・ミュージックをルーツを持ち、関西人としての血も大事しているスタイルをいつものように熱っぽく語ってくれました。しかし、司会の小倉氏も言ってましたが結構多い関西弁が苦手な関東の人。なんか下品で乱暴に感じるみたいです。東京に標準語しか喋らない隠れ関西人が多いのも、その辺があるからかも。自分も東京の人と仲良くなって、それは実感しましたが、故郷の血は大事にしてほしいもんです。関西弁を音に取り入れた不朽の名作“ぼちぼちいこか”を作ったキー坊だからこそ、南部訛りの言葉を大事にしたオーティス・レディングへのリスペクトを語った場面も実に真実味がありました。番組で「自分なりのR&Bを演ります」と言って披露したのが93年のオリジナル曲「That's All I Wanna Do」。超久々に聴きましたが、これがまた素晴らしかった。還暦を過ぎたキー坊、不滅のソウルを実感です。
 そんなことで、その曲が入ったN.Y.録音の本作。ここでのテイクも、タワー・オブ・パワーにオーティス・レディングが加入したような激熱テイクで、80年代に付いた「バラード=上田正樹」のイメージを大幅に覆すグレイトな録音。ちょうどサウスの再結成“シンパイスナ、アンシンスナ”の後だったので、このソウル&ファンク回帰はちょっとした興奮でした。ホーン隊とチェスター・トンプソン彷彿のオルガンが肝のナイス・ファンクで、ライヴでは桑名の正ヤンとも歌ったりしてました。あともバイ・オール・ミーンズばりに90年代なりの音で、上手くサウンド構築してます。「It's Your Birthday,My Dear」、「The Bubbles Busted」や「The Girl In My Song」もモダンなアプローチが奏功の優秀作。東京録音のシングル曲「風が駆けぬける」もオーティスのDNAをしっかり感じるスロウです。
「90年代では一番の傑作。まだまだ熱い歌とステージ、頼んまっせ!」
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2013.03
11
Category : Soul Compilation
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 70年代はモータウン並みにソウル・サウンドの潮流となったフィリー・サウンド。テディ・ペンの“If You Don't Know Me By Now”や、オージェイズの“Love Train”なんかがすぐ浮かびますが、「ワシらも聴けっ」とジャケに写るイエロー・サンシャインの面々が脅す、あんまり有名じゃないけど良い曲を集めたシングル集。軽快なダンス・サウンドに、とろけるような甘いスロウをギャンブル&ハフのプロデューサー・チームを中心に量産したフィリー・ソウル。70年代前半、洗練されていったソウルがまたエエ感じです。
 ブギウギ調のピアノが60年代を感じさせるPat & The Blenders「Hard Workin' Man」からスタート。力強いダーティ・ヴォイスとコーラスのレスポンスがゴスペルを感じさせます。そして収穫だったのがBunny Sigler & Dee Dee Sharpの男女デュエット「Conquer The World Together」。明らかにマーヴィン&タミ―のデュエットを意識したもんで、二人のスリリングな歌唱に聴き入ってしまいます。ライターとしても要人だったBunny Siglerはファンキーな曲が他にも2曲。また本作に手を出すきっかけとなったのがJohnny Williamsの収録。シカゴ・ソウルの編集盤で気に入った人ですが、スムージーな塩辛声はフィリーに来ても最高。「It's So Wonderful」はイントロの“Listen to me, Darling”ってフレーズからシビれます。スウィート・ソウルの名グループThe Futuresのブッダ以前にP.I.Rで出したたまらんスロウ「Love Is Here」、ディスコ・ヒットで有名なPeople's Choiceの意外なブルース「The Big Hurt」、後にテンプス加入のロン・タイソンのファルセットも光るLove Committee「Darling Come Back Home」と憎い選曲が光ります。ジャケのYellow Sinshine「Yellow Sunshine」も熱いファンキー・ダンサーで◎。他は無名な人も多いですが、売れなかっても気合入ってます。ディープな歌声のレディ・ソウルRuth McFadden、モータウンにもいたCarolyn Crawford、実力派Frankie & The Spindles、ブルース・シンガーBobby bennettなど聴きどころ多数。
「懐深きギャンブル&ハフの軽快サウンド。春一番も過ぎたらフィリーっすわ!」
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2013.03
06
intruder savethech

焼き肉を食った後にミント・キャンディー並みに効くフィリー・ソウル。爽やかな風が全身を吹き抜けます。友達に借りたウォルター&スコッティで聴いた93年「I Wanna Know Your Name」の魅力にノックアウトされ聴き進んだのが、このイントゥルーダーズ。フィリー・ソウルの立役者ギャンブル&ハフの下で、クリーン・ヒットを打ち続けた名門グループです。とりわけ殿様キングスにも負けない存在感で迫るジャケの本作はなかなか聴かせてくれます。
 冒頭はギル・スコット・へロン「Save The Children」、ポール・サイモン「Mother And Child Reunion」と時代を映したカヴァーが続きますが、やはり最大の聴きどころは傑作キャラメル・スロウ「I Wanna Know Your Name」。ウィスパーズの双子版も最高でしたが、キース・スウェットのカヴァーも絶品でした。ええメロディは歌い継がれるんですなぁ。一目惚れした女性への求愛ソングですが、なかなか綺麗な人に出会っても名前など聞けないモノ。先日あった某イタリア・ブランドのパーティでも綺麗な人ばっかで、ハトのようにキョロキョロして、名前など聴く事も無くしょーもない業界話でタダ酒飲んで帰るだけの始末でした。こうロマンチックに歌で伝えたいもんです。ちょっと脱線しましたが、同曲から始まる中盤以降は素晴らしき展開。これぞフィリー・サウンドと言える爽やかなストリングスに粋なコーラスが映える「To Be Happy Is The Real Thing」も心地良さ満開の名曲。ヒットしたダンサー「I'll Always Love My Mama」、美しい失恋スロウ「Memories Are Here To Stay」、ドゥーワップのカヴァー「Teardrops」といなたいリトル・サニーの声が心に響きます。シングル・ヒット「She's a Winner」、「A Nice Girl Like You」とフィリー・ダンサーに、未発表ナイス・ミディアム「Traveling Home」なども現行盤は4曲追加収録。
「フィリーの香りをしっかり感じさせるコーラス・ワーク。サクッと聴ける好盤ですわ」
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2013.03
03
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
change of seasons



ちょっとしたホール&オーツ・ブームも去り、チャート的にはヘロヘロになってきた頃の力作。売れまくってた頃は少し気障な男前のキリンみたいな趣きのダリルでしたが、ライヴとかではチャイ・ライツの“Oh Girl”を演ったりなんかしてナイス・ソウルを教えてくれたのはありがたかった。歌声的にはよりソウルフルなジョン・オーツの声も聴けるデュオとしての活動がやっぱ魅力的です。90年代初っ端の本作では80年代のギラギラ感も抑えられ、アトランティック時代回帰とも思えるエエ作品でした。
 結構、起死回生的な感じでプロモーションされてた本作でしたが肩の力を抜いて録られた感じが好感度大。最初、カヴァーと知らずに気に入って、“どんだけ聴くねんっ”ってくらいリピートしたのが2曲目に鎮座する「Starting All Over Again」。極上カヴァーの見本みたいな素晴らしい仕上がり。WBCマエケン並みの好投です。大ヒット時代はダリルが唄う歌ばっかでしたが、ココではジョンと2人でパートを分け合うデュオ・スタイル。特にジョンのパートはゾクゾクするほど。あまりにも気に入ってしまいメル&ティムの元版レコードを買いに行った程です。スタックス後期の名曲の見事なカヴァーで、コレだけでも本作を聴く価値あり。そして、もうひとつの聴きどころといえば、間違いなくタイトル曲「Change Of Season」。ジョン・オーツのソング・ライティング力がビカビカに輝く逸品です。コチラもデュオ・スタイルの良さを明確に打ち出した傑作で、マンハッタンズにでもカヴァーして欲しいと思わせたグレイト・スロウ。秀作Abandoned Lanchonetteと地続きを感じさせます。他も、大ヒット時代のキャッチ―なメロディを感じる「Everywhere I Look」に「Give It Up」、小粋な「Halfway There」とミディアム~スロウ中心に上手さも光る良曲が随所に挿入。ジョン・ボン・ジョビもライターで加わった1stシングル「So Close」みたいな少しベタな曲もバランス良く収まってます。
「装飾を極力抑えたアレンジで本来の旨味を見せつけたコンビ芸。地味やけど長いこと、飽きません!」
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