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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2012.09
26
Category : 10's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  間もなく新作リリースもされるフェイス・エヴァンス。当時、出てきたシンガーもすっかりどこにいったか分からん人も多い中、近年でも存在感を示してるのは実力あってのこと。2000年以降も大傑作だった4thやクリスマスアルバムなど、良作連発だったので久々だった本作は待望の1枚でした。2Pacとの抗争の中、射殺されたビギーの未亡人として知られるためか、ヒップ・ホップ・ソウルとして括られる事がいまだに多いですが、本来は自らソング・ライティングも手掛ける実力派レディソウル。シャーリー・マードック等にも影響を受けたゴスペル仕込みの歌い回しが強力な人。バッド・ボーイからの生き残りの中でも、しぶとく活動を続けて欲しいシンガーの一人です。
 そんな事でベテランの風格も出てきたフェイス嬢の一昨年の6枚目。冒頭のイントロから、スムージーなミッド・グルーヴ「I Still」の幕開けで思わずニンマリ。そして長年の付き合いとなるチャッキー・トンプソン制作の「Way You Move」はSnoop Doggも参加した安定感ある90's風ミッド。ジャジーに3拍子で決める「Real Things」、密かにドス黒いビートがクールな「Worth It」、1stカットだったスロウ「Gone Already」と長打はなくともコツコツ進塁してくれます。中盤は、Redmanも絡む四つ打ちビート「Party」や、ジャジーな「Your Lover」、Keyshia Coleとの歌姫共演「Can't Stay Away」など緩急つけつつ展開。マイケル・ワイコフをサンプリングした「Sunshine」はどうしてもジャネイを連想ですが、大注目なのがウータンのRaekwonを迎えた「Everyday Struggle」。なんとビギーの激傑作1stに収められてた同曲のフェイス版って感じです。そして充実の終盤。やはりこの人、サラーム・レミ制作の「The Love In Me」では、映画用のスコアをバシャついたビートをハメこみ独特のクールな世界観を構築。渋いです。オーソドックスながらフェイスの魅力が浮き彫りになるダンサー「Change」の後は、本編ラストのブルージー極まりないスロウ「Troubled World」。実力派Kelly Price & Jessica Reedyと共に濃厚な絡みを見せますが、i-tunes版などに収録の同曲の「Pt.2」では何とEstelle & Lil' Moという後輩レディ・ソウルとも共演。ボートラでの注目はオートチューン使用のまさに「Robot」。中毒性の高い、ロウ・ビートでFonzworth Bentley & Malik Pendletonも絡みます。
「飛び抜けた曲も無く4thを上回る事は無かったけど流石の安定感。熟女R&Bの筆頭です!」
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2012.09
23
Category : Cool Groove
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
pink cloud



 ギターを弾くことがクールやと思わせてくれるようなプレイヤ-が少なくなったような昨今、見た目や振る舞いも含め常にカッコいいのがチャー。自分の好みど真ん中のシングル・コイル・サウンドで、長年イカしたサウンドを届けてくれてます。シャープなカッティングに、テクニカルなフレージング、センスのよいコード・ヴォイシニングはいつも惚れ惚れ。ソロ・アルバムや様々なユニットでも数々の名演がありますが、バンドの一員として80年代中心に活動してたのがジョニー・ルイス&チャー a.k.a. ピンク・クラウド。残念ながらドラマー、ジョニー吉長の永眠で3人での活動は叶わぬものとなりましたが、ミュージシャン・シップに裏打ちされた3人による垢抜けたサウンドは洋楽オンリーのリスナーにも支持が高かったもんです。録音技術の進歩が皮肉にも没個性化を著しく進展させた90年代以降、“あんなサウンドが欲しい”となると音源の切り貼りで容易にサウンド・メイキングが省力化され、ますます需要が無くなったミュージシャン。プロの音楽制作がデジタル化し低予算でいろんな人に門戸が開かれたのはエエのですが、熟練した演奏技術も無い制作者が増えたのは不健康なことでした。こういう職人系の人等が生まれにくい現況はちとヤバいです。
 そんなことでピンク・クラウドと名乗りだしたVap期の3人。ジョニー・ルイス&チャーって名前の方が3人の個性が戦う感じがして好きだったのですが音は変わらず1級品です。どのアルバムにも必ず好きな曲があるハズレのない人達でしたが本作は何といっても「Stuck In My Brain」。m7th系のコード主体に普通なら鍵盤で補完するような音もギターのクリーントーンを駆使してクールに構築するカッコよさ。時折決める16ビートを織り交ぜたカッティングもセンス抜群です。またこのバンドの渋いのがミディアム・テンポでのクルセイダーズ風の黒いグルーヴも決めてくれるとこ。「Tripping Woman」や「Hug Letter」はピアノを効果的に使ったシティ・ソウル風の逸品で本作の聴きどころ。冒頭を飾るハード・ロック「Why Aren't You Ready」や、スモーキー系のブラック・フュージョンでグルーヴィーなリズムもシビれる「Depression」なんかはケツの青いガキには分からない渋カッコよさ。と思えば洗練されたThe Bandといった趣きの「Today Is The Day」なんかもあって球種の豊富さもグレイト。最後は骨太ロック・サウンドでバンド名を冠した「Pink Cloud」でガッツリ締めてます。
「オトナが聴いても様になるロックをマイペースで提供してくれた3人組。粋な音ですわ~」
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2012.09
19
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
planet.jpg



 人間、知らん間に年は食っていくもんで、それにつれ昔はこれっぽっちも思わんかったような感情もでてくるって話。本屋で立ち読みした雑誌に感化され、家に帰って珍しくボブ・ディランなど聴いていると、説得力ある歌声と心に響く歌詞にずっと聴き惚れてしまいました。それはディランが息子の為に書いたという屈指の傑作「Forever Young」。“君が星へ届くハシゴをかけられますように、その1段1段をしっかり歩んでいきますように、いつまでも、素敵な君でありますように”と唄われると、つい子供の事を思ってほろっとしてしまいます。子供だけでなく全ての人間愛にも通じる深く美しい歌詞に、何度聴いても共感。いつも“なんで、こんなこともできひんねん!”とか口うるさく言っちゃいますが、何とか頑張って欲しいと思うもの。たまに会って、いろいろともがいてる姿を見ると、余計そう思います。自分が年を重ねて経験したようなことを、これから子供達も立ち向かうのかと思うと心配にもなります。これほどまでに人に清く成長して欲しいという感情は昔、あまり無かったもんです。思いやりも年輪と共に深くなるのかと、ふと思ったりです。
 さてディラン74年の本作。蜜月だったザ・バンドと共にレコーディングしたアルバムで、ディランが小難しいオッサンやと敬遠してた私も聴きやすかった好作です。中でもスロウ・ナンバーがお気に入りですが、やはりハイライトは「Forever Young」。ロビー・ロバートソンやガース・ハドソンも絶妙すぎる演奏です。映画“ラスト・ワルツ”でも終盤に劇的な緊張感の中で歌われ、何回も繰り返し見た名場面でした。テンポを早めたカントリー調の2テイク収録ですが、断然バラード版がシビれます。そしてこれに負けず劣らず素晴らしいのが感動的ラヴ・ソング「Hazel」や、ロビーの個性的なギターも存在感抜群の「Going Going Gone」。まさにディラン・ソウルここにありって感じで、レヴォン・ヘルムの歌を大事にしたドラムも最高です。また「On A Night Like This」や「Something There Is About You」、「Never Say Goodbye」のように力強い歌声にアーシーなサウンドとの相性もバッチリでザ・バンド・ファンも必携です。
「ディランのメッセージと南部調サウンドが見事融合した好盤。ほっこりします。」
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2012.09
16
hall of fame

先日のW杯予選で本田がゴールは「ケチャップみたいなもん。出る時はドバドバでる」と頼もしい発言をしてましたが、近年になってドバドバ出てきたのがフェイムの音源。自分が聴きたかった学生時分など、ブートレグまで出回ったくらい聴けなかった幻の音源だったのに、ここにきて英Kentの熱心な仕事により色々聴けるようになったのは嬉しい限り。代表的なモノが出揃ってきたと思ったら、さらに垂涎のブツが登場。未発表音源ながらエゲツないクオリティのディープ・ソウルを届けてくれました! これは家宝級の3枚組のアナザー・ストーリーとして楽しめます。
 まず登場なのがシングル1枚で消えた男James Barnettによるファルコンズの「You're So Fine」。なるほどって感じですが、次に早速シビれる瞬間が。Jimmy Hughesのスロウ「I Worship The Ground You Walk On」です。やっぱフェイムのスロウは熱い! この流れでまったく無名のRichard Earl & The Corvettesの「Blind Can't See」まで絶品バラードに聴こえます。そしてスタジオのバッキング・シンガーだったというJackieなるシンガーの「Almost Persuaded」。このミディアムがまたエエ感じでグッときます。そしてJoe SimonPrince Phillipの著名シンガーの珍しいフェイム録音も登場しますが、目玉はClarence Carterのデモ。エタ・ジェイムスも歌った「Tell Daddy」に「Too Weak To Fight」と初期テイク収録ですが、これが何とも素晴らしい出来。エエ曲をエエ歌い手が歌うとやはり無敵です。Otis ClayのシングルB面だったリズム・ナンバー「I'm Qualified」に、スロウ「Your Helping Hand」も言うこと無し。ディープ=フェイムの王道スタイルを堪能させてくれます。チェス盤でお馴染みのBobby Moore & The Rhythm Acesが71年にフェイムに戻って録ったという「Baby Come Back」もゴキゲンなリズム・ナンバーです。あとのお楽しみは、知られざるシンガーのクオリティの高い極上サザン・ソウル。歯切れ良いデュオBen & Spence、暖かいカントリー・ソウルのJames Gilreath、激ディープ声のRalph "Soul" Jackson、アーシーなレディ・ソウルMarjorie Ingramなんかは、マジでお宝発掘といって差し支えないグレイトな録音。最後を飾る、キャンディ・ステイトンが歌ったGeorge JacksonFor You」のホーム・デモが、また泣かせます。
「聖地マッスル・ショールズの格を更に上げた名録音の数々。続編も待ってまっせ!」
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2012.09
12
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 先に掲載したソウル・マスターズの続編がこのグループ編。発売当時('92年)、全く知らないアーティストばっかでしたが“傑作選りすぐり”という言葉を信じて購入。ワーナー傘下でアルバムさえ出せなかった無名のグループのシングル盤中心で、帯に書かれた言葉通り素晴らしきディープソウルの連打は賞賛モンの企画。20年経った今でも光り輝いています。この手のモンはレアなだけでロクなもんが無いという概念を吹き飛ばしてくれました。
 さて、この選りすぐり20曲。いきなりハート鷲づかみにしてくれるのが70年代前半のグループCool Sounds。元々、日本の熱心なファンには人気だったらしいですが一般的には超のつく無名。しかしながらココでの素晴らしき録音はソウルファンなら聴き逃せない名曲。デヴィッド・ラフィンを彷彿させるバリトン・リードに耳釘付けとなります。冒頭の劇的なスロウ「Boy Wonder」には120%ブッ飛ばされます。これ1曲で元は取れると言っていい極めつけの傑作。興奮のミディアム「Free」、女声Voをフィーチャーしたスロウ「I'll Take You Back」、ファンキーな「Where Do Go From Here」、スウィートな味がたまらん「Love Like Ours Could Last A Million Years Or More」、「Who Can I Turn To」と珠玉の6曲が収録。次に登場なのがリプリーズ発73年セント・ルイスのHypnoticsは、ほのかなシカゴ・テイストも魅力。スウィートな逸品「Girl, You Know That I Love You」に惹かれますが、躍動感溢れるダンサー「Dance To The Music」も魅力。また激レアだったという73年のAristocratsは「IP Slippin Dippin」がカッコいいリズム・ナンバー。軽快ダンサー「Let's Get Together Now」は後にWBのフィリー・コンピにも収録されました。そして本作で初聴し、ようやく今年アルバムが組まれたThe Apollas。もう能書き不要の絶品女性3人組で激傑作バラード「Who Would Want Me Now」はじめ避けて通れない6曲が収録。これは是非、Kentの決定版で保持していただきたい60's ソウルの至宝。最後に登場するのが64年のLoma系グループ、Enchanters。ご存知ガーネット・ミムズとやってた人達です。押しの一手で迫るブルース・ソウル「I'm A Good Man」に、ホロっとくるイナたい名スロウ「I Wanna Thank You」と泥臭く聴かせてくれます。
「発掘作業も大分進んだ良質ソウル。キリが無いと分かってても、なんぼでも聴きたい~っ」
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2012.09
11
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ちっとも有名じゃない人でも、上手くてイイ曲を演ってるシンガーは沢山おるって教えてくれたコンピ。近年ではKentやNumeroなんかがミッチリ掘り起こしてくれてますが、日本でも優秀なのが出てました。20代の頃、日本におけるソウル・ナビゲーター重鎮である鈴木啓志さん監修の下、ワーナーが素晴らしい仕事をしてくれたのが本作。メジャーなソウルを一通り聴いた頃に、「こんなんも聴きなはれ」というように出てきたので、すぐに買ったコンピです。
 アルバムはLou Raglandの軽快ダンサー「Since You Said You'd Be Mine」で始まりますが、当時は知る人ぞ知るシンガーでした。バラード「I Didn't Mean To Leave You」は衝撃の傑作で、大ヒットしてもおかしくない逸品。すでにコノ時点でガッツポーズです。そしてLoma レコードLukas Lollipopもグレイトなスロウ「Don't Hold On To Someone」もグレイトですが、こりゃエエわいっ思えたのがハスキー・ヴォイスのJerry Combs。汚い声ながら、何とも惹かれるシンガーで極上バラード「It Takes A Whole Lot Of Woman」、絶妙なミディアム「I Don't Want To Cry」と申し分無し。教えてくれてありがとう~って感じです。オーティスの「I Can't Turn You Loose」もテンポを速めてド迫力でキメてます。ジャニスの“Try”で知られるレディ・ソウルLorraine Ellisonはジミー・クリフの「Many Rivers To Cross」を収録。これは正直ソコソコ。そして本作の中では比較的有名なPaul Kellyは2曲。カントリー寄りの「Love Me Now」など優しく聴かせてくれます。またニューオリンズ系のシンガーで、そっち系のアルバムでも聴けるWillie Westはリズムの効いたミディアム「It's Been So Long」はじめ2曲聴かせてくれ、伸びのある声が心地良し。そして近年、決定版が出たフィル・スペクターの下で活躍したBobby Sheenはスムースな声が魅力。マスル・ショールズ録音で、「It Ain't Easy Being Your Fool」など3曲がココでは収録。フリー・ソウル隆盛以降、すっかり有名になったAlice Clarkも、これで初めて知りました。「Heaven's Will」での気持ち良すぎるハイレベルの歌唱はマジ絶品。最後のCarl Hallなる人もLoma系の人。美しいテナーと思いきや、気張った高音では激辛ヴォイスに変化する魅力的な声の持ち主。「You Don't Know Nothing About Love」といったバラードは絶品の出来です。
「日本のソウルファンのボトムアップに繋がった名コンピ。探求心旺盛な方は是非!」
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2012.09
09
Knock On Wood



 仕事で京都里帰りができた週末。ラッキ~!ってことでスタックスの定番Knock On Woodです。スタックス黄金時代の看板シンガーで、アトランティック以降のスタックスでも名曲を残したエディ・フロイド。最近のMG's復活興行でのフィーチュアリング・シンガーでも活躍です。ずっと、最大ヒットである本作タイトル曲ばっかクローズ・アップされますが、よく聴くと結構イケてる曲をたくさん歌ってます。良くも悪くも“ノック・オン・ウッドの人”ってイメージがつきまとっていて、一発屋でもないのに少々不運な感じ。これ聴いときゃもうエエわ、みたいな。そもそもコノ人の熱心なファンってあんまりいなさそうですが、実は68年“I've Never Found A Girl”なんかの激名曲も歌ってます。名門ファルコンズ(←ウィルソン・ピケットも在籍)出身、スタックスのコンポーザーと経歴も立派な人。MG'sの重量感あるバッキングにも伸びのある声がよく合ってます。
 さて今さらながらこのアルバム。スタックスといえばコノ曲、「Knock On Wood」でスタート。アーチー・ベルや、ピケットからデヴィッド・ボウィまで歌ってる代表曲で、幸運よ続けっていうおまじないフレーズもウケて大ヒットとなったリズム・ナンバー。これぞMG's+メンフィス・ホーンズっていう王道サウンドもピシャリはまります。同タイプといえるミディアム・テンポのリズム曲「Raise Your Hand」も力作で、後にB.スプリングスティーンもステージで演りまくってます。またバラードは絶対無視できない「Got To Make A Comeback」が収録で見事なサザン・ソウル。S.クロッパーとの共作「I've Just Been Feeling Bad」も丁寧な歌唱でなかなか。他はタイトル曲のヒットを受けて急造だったのか、大半がカヴァー。ピケットに作った自作曲のセルフ・カヴァー「634-5789」、南部ソウルの定番であるクリス・ケナー「Something You Got」なんか演ってますが、やや軽い感じも。それよりもカッコいいのがJ.J.ジャクソンの「But It's Alright」や、ジェイムス・レイの「If You Gotta Make A Fool Of Somebody」。後者はボニー・レイットやロン・ウッドでもお馴染。またチャック・ジャクソンの初期ヒット「I Don't Want To Cry」や、ジェリー・バトラーの「I Stand Accused」、モッズ御用達のトミー・タッカー「High-Heel Sneakers」も取り上げてますが正直ソコソコ。最後はパーシー・スレッジで有名な名バラード「Warm And Tender Love」を優しく歌い上げて締めます。
「超定番ですが、たまに聴くとエエ感じ。サバの味噌煮定食みたいなもんですわ」
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2012.09
06
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  今年、待望のデビュー・アルバムを発表した驚愕の新人バンド、アラバマ・シェイクス。各方面で絶賛の嵐だったこのバンド、アデルを始め多数のプロ・ミュージシャンからファンを公言する人も続々出ている評判の4人組です。私も今年の初めに存在を知って“なんじゃ、こりゃ~”となりました。なんちゅうか、スワンプ・ロックのようであり、サザン・ソウル的でもあり、まぁ古き良き南部のエキスをこの2012年に最良の形で抽出してくれてます。その核となるのが、ギターを抱えて絶唱する黒人女性シンガー、ブリタニー・ハワード。とにかく、この人が猛烈に素晴らしい。エタ・ジェイムスやジャニスの再来とか言われて彼方此方で褒められてますが、ゴスペルチックでエモーショナルなヴォーカルは相当グレイトであながち大袈裟でもないです。ルース・ブラウンさえ感じさせます。高石太風に“ええで、ええで、ええでーっ”と叫びたくなります。
 さてこのデビュー・アルバム。レイドバックしたサウンドが心地良い「Hold On」でスタート。CCRにアーマ・トーマスが乱入したかのような耳を惹くサウンド。で、次の「I Found You」がまた強烈。“古いディープ・ソウルなんか探さんでもアタシが歌ったるわい,,まかしときなはれっ”とでも言ってるかのような凄まじきソウル魂が炸裂。とても20代前半の歌とは信じられません。「Hang Loose」でもプラウド・メアリーを想起させるアーシーな音がたまりません。バラードでもオーティス・レディングに捧いだような「You Ain't Alone」、オルガンをバックに激情ヴォーカルが冴えわたる「Heartbreaker」、名曲“For Your Precious Love”を彷彿させる「Boys & Girls」と何れもがサザン・ソウル・マナー。他も南部の香りプンプンの「Be Mine」、「I Ain't The Same」と劇的な名演が続きます。マッタリ感も心地いい「On Your Way」や、デラニー&ボニーっぽい「Pocket Change」、J.B.をも想起させる「Heavy Chevy」なんかギター・サウンドとR&Bヴォーカルの心地良き融合の連続。アーシーながら若さも感じる演奏も好感度高し。ほんま楽しみなバンドです。
「豚の生姜焼きをなんべん食べても美味いのと一緒。オーソドックスながら最高です!」
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2012.09
03
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
louisianna_20120903011124.jpg

 デビュー40周年ライヴを横浜で開催した永ちゃん。凄いことやったみたいです。レディー・ガガの全裸レコーディングにときめいている場合じゃありません。某ブランドのマネージャーに誘われつつ、参戦できなかったこと後悔しきりです。そのステージの中盤で度肝を抜くサプライズがあったとのこと。それは何と、あれだけ敬遠してきたキャロル時代のメンバーとの共演! ギターの内海利勝と共に傑作“ファンキー・モンキー・ベイビー~ルイジアンナ”を披露。今朝のTVで、皮ジャンを着てビワ型ベース弾く姿をチラっと見て半泣きになりました。これはマジ見たかった。ただ残念だったのが確執が取り沙汰されるジョニー大倉の不参加。ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴが一緒に演れた(←スマスマにも登場!)ように、時の流れが全てを洗い流してジョニー&永ちゃんのWヴォーカルをもう一度見せて欲しいもんです。最近シンプル回帰とメディアで言ってる永ちゃんなら、この時代の劇的に輝いた音も理解してるハズ。あのポール・マッカートニーだって以前キャヴァーン時代の再現でファンから絶賛を受けてます! そんなファンの夢想も、永ちゃんに届いて欲しいっという思いを込めて、キャロルとして世に出た1stアルバムをピックアップです。
 まずは記念すべきデビュー・シングル「ルイジアンナ」。この強烈R&Rで既に永ちゃん節を聴かせてくれてます。ソロになってもライヴでは演ってますが、ここでのビートルズ初期にも例えられる荒削りなアプローチがやっぱりグッときます。昔、なぜか永ちゃん命の人とバンドすることになり、最初コノ曲やることになって“やった~”と思ったもんです。そしてジョニーのスムージーな声が冴える「ヘイ・タクシー」、「やりきれない気持」とキャロル・クラシックの連打。英語っぽい日本語の乗せ方も絶妙で、ジョニー作詞・永ちゃん作曲っていうコンビも大充実です。永ちゃんが歌う「最後の恋人」なんかもキャッチーで最高です。後半のカヴァーも激強力で、Cat Mother & The All Night Newsboysの「Good Old Rock'n Roll」、チャック・ベリーの「Memphis Tennessee」に「Johnny B. Goode」、エルヴィスで有名な「One Night」、リトル・リチャードの「Tutti Frutti」に「Kansas City」とビートルズ・ハンブルグ時代を彷彿させるロックンロール攻め。じつは大半の曲がジョニーがリードってのも今更ながら驚きですが、ハーモニーをつけベースを弾く永ちゃんも素敵です!
「裕也さんと、ミッキー・カーチスが争奪戦をしたのも頷ける内容。ダイヤの原石はココにあり」
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2012.09
01
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
gonna ball

 小~中学校の時、やたらヒップな音楽に敏感な奴がおりました。笑いのポイントも一緒やったので、よく一緒に行動してましたがその彼が教えてくれたのがストレイ・キャッツ。貸してくれた1stや本作はカセットでよく聴いてて、クリームソーダっていうブティックにボーリングシャツやらまで買いに行くほどビジュアルも魅力的でした。とにかくVo&Gのブライアン・セッツァーがやたらカッコよくアイドル並の人気でしたが、音楽のテクニック・センスともにズバ抜けてました。コピーした人なら分かるハズですが、独特のスウィングするギター・プレイは単なるロックン・ローラーとは次元の違うものです。スコッティ・ムーアのようなR&Rギターにカントリータッチのギャロッピング奏法やオクターブ使いは朝飯前で、スリー・コードの曲でもジョー・パスに影響を受けたジャジーなシングル・ノートにテンション・コードまで織り交ぜたバッキング・プレイは実に緻密なもの。それをR&Rど真ん中でファッションも決めてカマすもんですから憎いです。またスリム・ジム・ファントムのタム抜きのバスドラ、スネア、ハイハットのみの3点セットや、リー・ロッカーのウッド・ベースと何れもが新鮮でクールそのもの。パンクとかと一緒くたで聴いてましたが、上手さは格段に違いました。
 で、この本作。最初、本国アメリカでデビューできずロンドンに渡ってブレイクした頃の2nd。デビュー作同様、激重要作でストーンズの鍵盤イアン・スチュワートや、リトル・リチャードとかと演ってたサックス奏者リー・アレンも参加です。まずド頭の「Baby Blue Eyes」からブラボーって叫びたくなるロックンロールが登場。ジョニー・バーネットのカヴァーですが激グレイト。攻撃的な「Little Miss Prissy」や、グイグイ飛ばす「What's Goin' Down」やタイトル曲「Gonna Ball」あたり文句無しの出来。1stに比べよりルーツを意識したアプローチながら秀作揃いで「Cryin' Shame」や「You Don't Believe Me」でのブルージーな感覚もイカしてます。チャック・ベリー風の「Rev It Up And Go」等、新人らしからぬ安定感ですが、更なる注目は「Wasn't That Good」。何とワイノニー・ハリスのジャンプ・ブルースに踏み込んだ意欲作で、ルーツ・ミュージックへの造詣の深さもバッチリです。今、思うと後にソロでグラミーまで獲得するオーケストラ・スタイルの原点とも感じます。終盤も、ロマンチックなロッカ・バラード「Lonely Summer Nights」や、荒々しく迫る「Crazy Mixed Up Kid」まで流石のクオリティ。
「残暑の夜にビール飲みながら聴くのが最高なロカビリー。喉ごし最高です!」
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