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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2012.08
29
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
sinnkuu.jpg



 夏の終わりの寂寥感、癒してくれるのは女性の歌声です。鮎川誠が関わっていたYMOの流れで聴いたシーナ&ロケッツ。コノ頃はかなり洗練された印象で、後のイメージとは少し違った趣きでしたが長身でレスポールを弾く鮎川氏と、セクシーなルックスで魅了したシーナが絶妙のバランスです。この細野晴臣プロデュースの2ndアルバムは79年当時のティーンのハート鷲づかみとなったクールな1枚。泥臭いロックの70年代とは隔世の感もあった新鮮なアプローチはやっぱりYMOとのコラボレーションの賜物。まだサンハウス路線だった“レモン・ティー”の1stなど存在すら知りませんでしたから、これがデビュー作やとずっと思ってました。路線変更してテクノ・サウンドを取り入れた新機軸とシーナ嬢のコケティッシュな声は相性も抜群で、めんたいロック一派ながら全然別モンみたいな感覚で聴けて差別化もバッチリ。当時“コール・ミー”でブレイクしてたブロンディの日本版みたいな感じもあって結構なブレイクでした。
 中身は何といっても大出世作となったヒット曲「You May Dream」!“あなた~の事想うとすごく胸が熱くなるのぉ”と舌たらずの声で歌われると、もうメロメロ。ロネッツの“Be My Baby”をコレ以上無いって形でアップデイトさせた大傑作で、まさにエヴァー・グリーンな曲。“♪いつもは憂うつな雨もサンバのリズムに聴こえる♪”っていうフレーズも最高っす。途中のシーナの可愛いトーキングからキャッチーなサビと完璧な構成で今聴いても胸キュンものです。コステロっぽい「センチメンタル・フール」や、YMOチックな「Lazy Crazy Blues」もイカしてますが、やっぱエエのがシーナのブリっ子Voが冴える「Moonlight Dance」みたいな曲。カーズにも負けない音作りがカッコいいですが、まずシーナ嬢に萌えます。シーナが荒っぽく迫るジェイムス・ブラウン「I Got You, I Feel Good」や、キンクス「You Really Got Me」などカヴァーもスタイリッシュに決めてます。また高橋ユキヒロのセルフ・カヴァーでもお馴染み「Radio Junk」は鮎川誠が唄うバックで坂本龍一のkeyにユキヒロ氏がビートを刻みます。そして唯一めんたいロックっぽさを打ち出した「オマエガホシイ」は荒々しい演奏が良いアクセントとなってます。
「ポップな感覚のロックン・ロールも魅力のシナロケ! ずっと現役でお願いします~」
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2012.08
25
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 まぁ一世を風靡したYMOことイエロー・マジック・オーケストラ。当然、感化されてます。ツイストとかサザンでウォ~っと思ってたら次はコレが出てきましたから。そっからさらにRCやらめんたいロックも出てくるという、今から思うと明治維新みたいな時です。小学生高学年の多感な時に私もビンビンに反応しちゃいました。まさに未来の音って感じで、何かしら興奮したもんです。ヨーロッパ・ツアーが大ウケしたとか、ソウルの名作“タイトゥン・アップ”もカヴァーして「ソウル・トレイン」にも出演したとか、ワールド・ワイドな活動も日本人として誇らしく感じたもんです。後になって聴くと、細野晴臣のファンクな感覚もあってか黒人が支持したのも頷けます。ココを通過してる人等は40代くらいにメチャ多くて、割とデジタル・サウンドやヴォコーダーも抵抗なく受け入れられた世代です。そういや、バンド時代の変態ドラマーも、どういうわけかユキヒロ・フリークでした。
 さてテクノなるものが一般家庭にまで浸透した金字塔的大ヒット作。あちこちで聴けたのがシングルにもなった「Technopolis」と「Rydeen」。今もYMOといえばコノ曲っていう代表曲ですが、ヴォーカルも無いのに大ヒットしたくらい、斬新で耳に残るサウンドでした。デジタル・サウンドといえども、ポップで耳馴染みの良いメロディーが大ブレイクした勝因。またアルバムでいうとB面アタマだった「Behind The Mask」も有名。最もシンプルな曲構成がウケたのか、クラプトンにマイケル・ジャクソンと海外でもカヴァーされた曲です。しかしながら本作が今でも魅力ある存在なのが、高橋ユキヒロが歌うヴォーカル曲の存在。白眉はなんとも斬新なアレンジの「Day Tripper」で、本作のポップさを印象づけてます。中学までビートルズの曲やとも知りませんでしたが実にクールなカヴァー。ゲスト参加の鮎川誠の空間を飛び交うギターも大貢献です。そしてタイトル・トラック「Solid State Survivor」も今聴いても新鮮で、ムチャムチャかっこいいです。ここでもノイジーに迫る鮎川誠のギターが光りますが、高橋ユキヒロのクールな英詩ヴォーカルもサウンドにピシャリ。他も、細野氏の沖縄テクノ・ファンクみたいな「Absolute Ego Dance」や、シニカルな「Insomnia」も子供の時は“変なの”って思ってましたが、今聴くとカッコいいです。ただ教授の重苦しい「Castalia」だけは、今聴いても何となく怖いのは変わらず。
「世界中に影響を与えたデジタル・サウンド。どう考えても偉業ですわ」
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2012.08
22
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
drink.jpg

 先週、家族でカラオケにビシッと行ってきました! 曲はジャニーズやら、いきものがかりにエグザイルなどなど、、、。“これは俺の守備範囲やないから、おとなしくしておこうっ”と思いつつ、知ってる歌ばっかなもんですから大人げなくマイク奪って歌ったりなんかして。“won't be long”やら“銀河鉄道999”やら子供らが歌いよるんですわ、コレが。カヴァーで知ったのでしょうが、時代は回ってます。しかし、嵐の“モンスター”やらスマップ“青いイナズマ”なんかは子供と一緒に歌いましたが、やっぱ歌うとメチャメチャ気持ちエエです。そこで感じたのは、やはりジャニーズ系は歌謡ディスコ4つ打ちが多く盛り上がりやすく、歌いやすいのが多いってこと。そう思うと、スマップの90年代のフリー・ソウル路線は異色でかなり尖がってました。例の国民的メガヒット以降は全方位的になりましたが、この路線も捨て難いモンがあります。アルバムでもDavid T. WalkerやらChuck Raineyのプレイも聴けたりでなかなか楽しめたもんです。
 そんなフリー・ソウル路線の最後の名曲にして大傑作が本作収録のNo.1ヒット「freebird」(←PVはコチラ)。イントロのエレピ&スクラッチからワウ・ギター&アコギとグルーヴィーなバック・トラックも秀逸ですが、歌の方も中居クンのソロ・パート含め決して上手くはないもののユルくて実にエエ感じ。“がんばりましょう”以降のスマップ・ファンは大満足の出来でした。そして本作で無視できないのが槇原敬之、起死回生の1曲となったメガ・ヒット「世界に一つだけの花」。賛否ある歌詞ですが、素直に大名曲やと思います。実力主義の名の下、ギスギスしてしまった日本国民を救ったのは紛れもない事実。本作から評判となり後日シングルカットされ、グループの代表曲となりました。構成も各々の歌うパートも変更されたシングルVerはさらにグレイト!カラオケでも、ついつい振り付きで歌ってしまいます。しかしながらアルバム全体はバラエティ豊かになった分、スマッピーズ期よりややとっ散らかった印象。とはいえツーステップの「Go Now!」に、ヒップ・ホップ・テイストの「Over Flow」、ディスコ・ソウル調「Jive」、グルーヴィーに迫る「People Song」なんかは、結構気持ちいい展開。ノレます!
「ガキ向けと侮ってはいけないエンターテインメント。結構、楽しめまっせ~」
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2012.08
21
barry.jpg

 様々な愛に触れた極楽ホリデーも終わり、再び遠洋漁業のような日々へ。♪何でもないような事が幸せだったとおも~う♪と高橋ジョージ並みに絶叫してシングルライフに逆戻りです。ここはバリーの“愛のテーマ”で崇高な愛を妄想です。愛=エロってのが黒人音楽では結構ストレートに表現されていて、どの時代にも師匠みたいなオッサンが存在。エロ愛の伝道師っていえば、最近ではR.ケリー氏が独走状態やったりしましたが、70年代でいけば笑福亭鶴光と双璧といえるのがコノ人、バリー・ホワイト。何と言っても伝説のウィークエンダーのテーマ曲に採用の「Rhapsody In White」です。もうコノ曲を聴くだけでパブロフの犬状態でコソコソしてしまいます。今からしたら“なんじゃこれ”ってくらいの可愛いエロでしたが、僅かでも動く裸体が見れるのは、11PMかこの番組“再現フィルム”が定番。まぁ親の目を盗んで見る小学校高学年くらいやったら丁度ええ刺激でした。そしてバリー・ホワイトが創り上げた性愛の世界。素晴らしいマッチングで、脳内に心地良く鳴り響きます。魅惑の低音ヴォイスで、Mr.猫なで声のロナルド・アイズレー氏と共にエロさを競ってましたが、ココではインスト中心に清らか?に愛を奏でます。
 そんな事で本作。アイザック・ヘイズを洗練させたような感じのバリーの世界観が開花した名作です。全編インストで、絶品といえるデヴィッド・T・ウォーカーのメロウなギターに、ワー・ワー・ワトソンの切れの良いカッティング、ウィルトン・フェルダーのスムージーなベース、エド・グリーンのタイト極まりないリズムがバリーによる愛の世界を織り成します。中でも、ジーン・ペイジの華麗なストリングス・アレンジと共に素晴らしい演奏が聴ける「Love's Theme」は最大の聴きモノ。これぞバリー・ホワイトって感じの煌びやかな世界が弾けます。黒いフィル・スペクターって感じで大編成のオーケストラを巧みに使い、優雅な愛の世界を見事に表現で「Rhapsody In White」同様に必聴。冒頭にある「Barry's Theme」も曲構成は似た感じながら、コチラも壮大な感じが心地良さ抜群。「I Feel Love Coming On」や「Don't Take It Away From Me」も同系で、しつこい押しの一手がたまらなく快感です。かたや、バリーの“Ride On”って低音ヴォイスがエロく響く「Midnight And You」や、「Baby Blues」なんかはメロウなセクシー系。是非、ベッドインした際にはサラウンドで流したい感じです。あとクルセイダーズばりの黒いグルーヴがうねる「What's A Groove」も聞き逃せないトラック。こちらはファンキーな味わいも楽しめます。
「フルチンで空を翔びたくなる、ナイス・グルーヴ。素晴らしき愛の世界!」
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2012.08
18
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  とうとうクルクルパーになったかと心配したマライア90年代最後にして20代最後のアルバム。“虹とビキニの私、最高でしょ~”といった、能天気なジャケも若さあってのこと。微笑ましいじゃないですか! こういうとこも含め好きです~。でもいまや立派なお母さんですから、熟女マライアの邁進も楽しみ。何だかんだいってもデビュー時点からの大スターの才女。やや人気も落ち着きつつあったものの、トミー・モトーラとの離婚後のふっ切れ感も素晴らしく、前作“バタフライ”から更にR&B色を押し進めた本作はブラック・ミュージック・ファンからはなかなかの歓迎ぶりでした。
 中身で何ともエレクトさせてくれたのが「Heartbreaker (Remix)」です。なんとスヌープの傑作“Ain't No Fun”を使用したウェッサイ・グルーヴでマライアが迫り狂うファンク曲。クソ暑い時、プールサイドなんかでもピッタリ。ゲストでラップするDa Brat & Missy Elliottも曲を盛り上げます。なおSnoop Dogg本人はチルアウトな「Crybaby」でゲスト参加もありです。一方シングルヒットした、Jay-Zをフィーチャーした「Heartbreaker」の方も、ステイシー・ラティソウをサンプリングしたキャッチーさで、これもなかなか。アップではシェイクスピアの切れが冴える「X-Girlfriend」もイケますが、同じ年に大ヒットしてたTLCの“No Scrubs”とイントロが酷似しててビックリした「How Much」もUsherがゲスト参加のナイス・チューン。でもノー・リミット勢(Mystikal & Master P)との「Did I Do That?」は調子乗りすぎって感じです。そしてスロウは、久々に全力ソウルを見せてくれたジャム&ルイス制作の「Can't Take That Away」が超強力。ベタすぎたウォルター・アファナシエフの名が消えたのは正解です。90年代半ばに鼻につくバラードで黒音ファンからひんしゅくだったもののコレには唸らされました。“I'll Be There”をカヴァーしてた頃の熱い歌唱にシビれます。鳥にしか聴こえないと言われた超高音ヴォイス多用のメロウ「Bliss」や、最後のJoe & 98 Degreesを迎えたゴスペル・バラード「Thank God I Found You」も好感触でした。でも他は、お馴染みカヴァーのフィル・コリンズ「Against All Odds」がオリジナルよりは良好って程度。ややウィスパー・ヴォイス多用しすぎってのはマイナス材料でした。
「やたらと肌の露出が増えてきた頃のマライア。音作りは、よりクールにブラッシュアップ!」
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2012.08
13
Category : Golden Pops
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 今年、奇跡の復活を果たしたビーチ・ボーイズ! なんとメンバー間で裁判までしてたのに、ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴ、アル・ジャーディンと現存する主要メンバー揃い踏み。なんとも嬉しいニュースやないですか。来日公演は日程の都合で涙を呑みましたが、新作は年寄りの余興という予測に反して非常に気合の入ったもの。これも嬉しい誤算でした。(←失礼なことですんません) 高尚なブライアンのソロ作はアホな私には馴染みませんでしたが、俺様マイク・ラヴがそこに加わると何とも庶民的馴染みやすさが加わります。やっぱこの顔ぶれです。なかなかの現役感を見せた新作は、御年70才にして新たなる1ページを書き加えてくれました。ウチの会社もセプティエーヌ(70代女子)はアクティヴな注目世代として捉えてますが、このボーイズ達も我々がまだまだガキやと思わせる充実ぶりです。
 ビックリさせてくれたのは、昔と変わらない黄金のハーモニー。ニュー・シングル「That's Why God Made The Radio」からバシッと決めてます。ブライアンの声も、このメンバーで聴くと化学反応からかイキイキと聴こえてきます。長年、音楽を盛り上げてきたラジオを讃えた内容もグッド。60年代はAMラジオやったみたいですが、我々がティーンの80年代もFMラジオ全盛でした。親に買ってもらったラジカセで、よくエアチェックして聴いたモンです。最初はストーンズもニューウェーヴもそっから教えてもらいました。カセットもワカメ状態になるくらい何回も重ねて録って、録音ボタンも変色したくらい。なのにウチの息子などI-pod touchでユーチューブ鑑賞。ふざけんな~っ!といっても時代は変わってるのでした。ネット恩恵もあるけど、音楽や情報にしても味噌も糞も氾濫しすぎてる今が“本当にコレでええんかいな?”とも思っちゃいます。まぁセンスの良い音をセレクトして流して耳を肥やしてくれたラジオ局には感謝です。横道にそれましたが中身は他も、ブライアンのクリエイターのセンスが光る曲が多く「Isn't It Time」なんかブライアン、マイク、アル、ブルース各々がリードを取るまさかの光景。3つのバンドに分裂してた10年前からは信じられない場面です。「The Private Life Of Bill And Sue」や「Shelter」あたりの口ずさみたくなるようなポップな曲も実に素晴らしい。マイクのソロでトロピカルな「Daybreak Over The Ocean」もココモ調でニンマリです。
「しかしホント、曲の充実ぶりに驚き。立派なリユニオンで看板に磨きをかけました!」
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2012.08
08
Category : Golden Pops
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 涼を誘うポップR&Bといえば何といってもガール・グループ。フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドは涼感抜群で疲労回復にも効きそうです。最高なのはやっぱロネッツですが、負けじとキュートなのがクリスタルズの曲たち。女の子が寄り添って可愛い振り付けで歌う構図は、オッサンになってもその魅力に抗えません。日本にも熱狂的ファンの多いフィル・スペクター・サウンドを担った女の子達が奏でる楽しいサウンド。これはビールにも最高の相性です(←結局これ)
 そんな事で、このクリスタルズ。ヒット曲も多い中、プリティーな輝きを放つ最高の1曲が63年の「Da Doo Ron Ron」。聴いてるだけで顔がほころぶキャッチーなビート・ポップスで、間違いなく“Be My Baby"と共にスペクター・サウンドの金字塔です。ララ・ブルックスの透りの良い声も絶妙ですが、すぐに真似したアイク・ターナーのアイケッツ版のイナたさも好きです。また負けじと素敵なのが「Then He Kissed Me」。最初、ビーチ・ボーイズのカヴァーで知ったのですが、原曲のカスタネットを効かせたキュートなエコー・サウンドにも一発で惹きつけられました。他にも魅惑のガール・ポップ乱れ打ちで、ロネッツ版も良かった「I Wonder」に「Woman In Love (with you)」、“Be My Baby”と同じリズム構造の「Little Boy」、ブ厚いビートがたまらん「All Grown Up」など、ガール・ポップかくあるべしというララ・ブルックスの歌唱が堪能できます。しかしながら摩訶不思議なのが出世作の「He's A Rebel」や「He's Sure The Boy I Love」。クリスタルズ名義ながら歌ってるのはDarlene Love & The Blossomsという無茶苦茶な事態ですが、ウォール・オブ・サウンドがココで完成って感じで曲は最高です。また前半に収録のバーバラ・アルストンがリードを取っていた頃の初期はスペクター・サウンド完成前。でも、61年のフィレス初ヒット「There's No Other (Like My Baby)」、62年「Uptown」、SMチックなタイトルの「He Hit Me (It Felt Like A Kiss)」にキャロル・キング作の美メロが光る「Please Hurt Me」などモータウン初期と同様、アーリーソウルの美しい魅力があります。
「海岸線を浮き輪でものっけて走りながら聴きたい音のシャワー。細胞も踊りだします♪」
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2012.08
05
Category : Atlantic, Stax
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 いつものことながら、こう暑い日々が続くとグダグダになってしまいます。こういう時は睡眠が一番だというのに、ついつい見てしまうオリンピックの中継。まぁ今年は仕方が無いっと勝手な解釈で、うつろな目で朦朧と日中を過ごしてますが、夏休みまでは何とか頑張らねばっとケツに鞭打ってます。そんな時、オフタイムにアルコールでも注入してアホみたいな顔して聴くのに最適なのが、涼感ある耳触りの良い音楽。洗練されたポップな音をドゥーワップ&ラテン・テイストで届けてくれたドリフターズのヒット曲なんかは、胃にも優しいサッパリ仕様です。
 さてドリフターズの64年本作。夏にお薦めってことで、ありきたりですが名曲“渚のボードウォーク”こと「Under The Boardwalk」が収められてます。遊歩道の下で女の子と人目を避けてイチャイチャするってな他愛もない歌詞が何とも最高です。ストーンズや憂歌団のカヴァーもイイですが、本家によるスマートなパフォーマンスも格別。60年代を代表するヒット・メイカー、バート・バーンズによる名作で、ジョニー・ムーアによる伸びのあるヴォーカルにアイスクリームのようなストリングス・アレンジ、可愛いベース・ラインとポップス・クラシックと呼ばれるに相応しい名演です。バート・バーンズが手掛けた「One Way Love」や「Vaya Con Dios」や、あのリーバー&ストーラーが手掛けた「I Feel Good All Over」や「Rat Race」といったルディ・ルイスのVo曲も聴きやすいR&Bでゴキゲンです。全編、ドゥーワップの流れにある都会的でポップな音が楽しめますが、ヒット曲「Up On The Roof」や「On Broadway」は実にスタイリッシュ。前者はジェリー・ゴフィン&キャロル・キングの代表作。残念ながらルディは64年に事故で他界したようですが、前任のベン・E・キングに似たストロング・ヴォイスは非常にカッコよろしい。後者はフィル・スペクター関連曲で有名なバリー・マン&シンシア・ウェイルの作品で、この夫婦は本作の「I'll Take You Home」も提供。こっちはジョニー・ムーアが歌ってます。他も、珍しくアーシーに迫る「If You Don't Come Back」や「Didn't It」等も、なかなかの聴きもの。
「一流のコンポーザーが手掛けた音は聴きやすさ抜群。R&B界のそーめんです!」
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2012.08
02
Category : 60's UK Beat
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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  ストーンズ初期のR&Bテイストにハマって、「もっと、こんなのちょーだいっ」てなった時期がありました。そこでハートにグッと来たのが、スペンサー・デイヴィス・グループアニマルズ、そしてこのゼム。どのグループもアメリカのR&B~ソウルの影響下、本場モンのカヴァーも含めソリッドなサウンドにモッズなファッションがクールなのが共通項です。(←ここがミソ) タイトなスーツや皮靴が似合う音がエエんですわ。そして肝となるのが、後にソロで大成するヴァン・モリソンのヴォーカル。新人らしからぬ浪曲師顔負けのダミ声です。エリック・バードンやスティーヴ・ウィンウッド同様、ブルー・アイド・ソウルの先駆けとなる黒い歌唱にシビれます。
 まず度肝を抜かされるのが65年の「Baby Please Don't Go」。ブルースのクラシック曲ながら、ファスト・テンポの切れ味抜群のアレンジに仕立て上げたのが歴史的偉業。ストーンズが“I Just Want to Make Love to You”をボ・ディドレー風に高速仕上げしたのと同じくらい素晴らしい。グイグイくるビートもさることながら、エゲツないだみ声で迫るヴァン・モリソンのVoはインパクト抜群。バート・バーンズ作のLuluカヴァー「Here Comes The Night」、R&Bシンガーのガーネット・ミムズのカヴァー「Half As Much」などR&B色の濃いものが、とにかくカッコいいです。ブルース系も、クラシック「Stormy Monday」や「The Story Of Them」と渋さ満開。ヴァン・モリソンが脱退直前の頃の66年「Richard Cory」はサイモン&ガーファンクルのカヴァー。ここらは純正オリジナル・アルバムでは未収録のシングル曲で、本作のようなベストで聴くのが最適。またヴァン・モリソン作のオリジナルも秀逸で、ドアーズはじめ後々に多くのカヴァーも産んだ名作「Gloria」、性急なビートで突き進む「Mystic Eyes」など実にクール。アイリッシュな旋律を感じる「My Lonely Sad Eyes」や、後のソロ作にも通じる「Hey Girl」、ボビー・ブランドの「Turn On Your Love Light」あたりもカッコいい仕上がりです。スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの傑作「I Put A Spell On You」や、ジョン・リー・フッカーの「Don't Look Back」にもトライしてます。なおレコーディングは、ジミー・ペイジ等の当時のスタジオ・ミュージシャンが参加しているようですが詳しくはよう知りません。
「アメリカの黒人音楽をよりスタイリッシュに仕上げたイギリスの60s。後の要人が続々登場です!」
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2012.08
01
Category : 60's UK Beat
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
meaty_beaty_big_and_bouncy.jpg

 たまに無性に聴きたくなるザ・フー。予定調和と対極にある異物感バリバリの演奏。これこそロックのスリル!コーラスとかもバシッと決めれるのに、ブリブリのベースが突如入ってきたり、ココでこのフィルイン?っていう爆裂ドラム。これはかなり快感です。(←大音量で効果倍増) 特に鋭角的な60'sのヒット曲はR&Bの影響も顕著で何かしら魅力的です。インパクト抜群で他を探してもコノ感覚は味わえません。ジェイムス・ブラウンに憧れつつも我を押し出さずクールに歌うロジャー・ダルトリー、パワーコードと綺麗な和音を巧みに使い分けるピート・タウンジェント、やたら音数が多い歪んだベースが痛快なジョン・エントウィッスル、予測不能かつ奇想天外なドラミングで聴く者を虜にするキース・ムーンとそれぞれが最高の役者揃い。大作主義っぽくなる時期は正直あんまり知りませんが、アルバムでいうと不朽の傑作“My Generation”や、“A Quick One”なんかは最高。でもシングル主体の60年代は、アルバム曲以外でもアホほどカッコええ曲があります。そこで重宝したのがこのシングル・ベスト。今では色んなベストがあって、どれでも本作収録曲は聴けそうなもんですがレコード時代は本作がマストでした。
 65年のデビューシングル「I Can't Explain」からですが、やはり魅力はモータウンなんかにも通じるポップなR&Bの香りと、ワイルドな演奏の融合。特に2ndシングル「Anyway, Anyhow, Anywhere」なんか何度聴いてもブッ飛びます。途中からフィードバックやら何やで無茶苦茶になる展開かと思いきや、ちゃんとポップなAメロに戻るっていう破天荒な構成。そしてピストルズも演っててそこで最初知った激カッコええ66年ヒット「Substitute」も傑作。ピートの華麗に決まるリフにフォートップス系のモータウン・リズムをパンク化したようなリズム隊が覆いかかる凄まじき曲。また歌メロ自体はスプリームスみたいなキャッチーさなのに、例によってジョン&キースの凶暴なリズム隊が暴れる「Pictures Of Lily」とマジ最高です。同じようなノリの「I'm A Boy」あたりもグレイトです。パーカッシヴなアレンジが映える「Magic Bus」、イギリス的な「Happy Jack」、ポップ&ハードな名曲「I Can See For Miles」なんかも聴きモノ。勿論モッズ・アンセム「The Kids Are Alright」に「My Generation」もビシッと収録。
「長髪になる前のフーはやっぱ格別。最強のフー・ベスト盤といえばいまだにコレですわ。」
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