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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2012.06
29
saadigss.jpg

 ここまでやるか?っていうほど鮮明なオールド・ソウル回帰を見せた前作から2年経って発表されたトニーズのラファエル、ソロ作。前作がソウル黄金期の美味しいエキスをええ塩梅で抽出した優秀作品だったのですが、去年のコレはさらにフィールドを広げた問題作。モータウンあたりの60'sソウルの再構築にとどまらず、ロックや古いリズム&ブルースまで踏み込んだ作品が多く、相変わらずの器用さです。しかしながら、トニーズ時代からラファエルを聴き進んできた人がコレを期待してたか?って思うと甚だ疑問。先人の良き部分と、今のヒップな部分を融合させてくれるのが魅力やったのに。これなら50'sや60'sの素晴らしき遺産をチョイスして聴いたほうがマシやと思っちゃいました。ずっとラファエルをリスペクトして聴いてきたので、期待値が高かっただけに辛口で申し訳ないですが、コレは借りるに留めるのが無難。
 さて文句ばっかで、こうやって取り上げるのはファンだから。あなたが好きだからっ!(←武田鉄矢調でお願いします) 勿論、全部ダメってことは無くナイス・トラックも存在で、それに偏って聴いてますぅ。それはウィリアム・デヴォーンを感じさせる「Moving Down The Line」。コレは単純に素晴らしい。スウィング・ビートの中、名手ワー・ワー・ワトソンのギターも地味に貢献です。そして最後に隠しトラックで収められた、暴動の頃のスライっぽい「The Perfect Storm」。ラリー・グラハムも登場で興奮です。ここらは無視できない秀逸作で、さすがラファエル!と思わせてくれます。またモロ50'sレイ・チャールズの「Day Dreames」あたりも面白い出来。しかしながら、初期のスライを意識したような「Heart Attack」や、ポール・ライザーがストリングスを彩る「Go To Hell」、チャック・ベリーにホットロッド調の「Radio」など、一般的には好評やったみたいですが個人的には不発。グランジみたいな「Over You」や、ハッキリ言ってモノ足りんブルース「Stone Rollin'」もラファエルが演らなければならない必要性が一切感じられず。救いは、ボートラながら本編とは毛色が違うアシッド・ジャズ風の「Books」なんかで、カッコいいです。これがオマケとは複雑・・。いやマジで、でっかいメガネして、こんなのばっか提示されたら坂本ちゃんにしか見えなくなります。古いのに、新しいって部分が無いのがイタいです。
「これをクールと言えない器量の狭さですいませんっ!次は本道へ戻ってきてくれ~」
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2012.06
28
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
invis.jpg

 なんか意味深のちょいエロジャケがええ感じの、ディスコ系ファンクがお得意インヴィジブルマンズ・バンド(←舌、噛むわ!)。カーティス・メイフィールドの息がかかったキッズ・ファミリー・グループFive Stairstepsの進化形です。つまりジャクソン5の後のジャクソンズみたいなもん。ケニー・バークがソロになる前にやってたグループ。(のはず) 基本的には70年代後半のオハイオ・プレイヤーズとかコモドアーズの流れで充分聴ける、デジタル突入前の洗練グルーヴ。大傑作とまでは言いませんが、結構気持ちエエ演奏も聴けます。その筋の人なら確実にツボは何回か突いてくれる場面が存在しますので御安心を。
 中身は、凡人である私にはちょっと難解な「Full Moon」で肉声ビートを活用したアフリカン・テイストでスタート。この辺は好き嫌いが分かれるトコでしょう。ちなみに私はヒヤキポリネキセサナモペ共和国国歌(←ごっつええ感じ)にしか聴こえず、あかんので毎回スキップです。そして本作最大の売りであるディスコ・ヒット「All Night Thing」が登場。ちょっとアースっぽくもありベタな展開でもありますが、冒頭曲より取っつきやすさは格段に上。演奏もシャープです。次もフロア向けっぽい長尺ダンスビート曲で「X-Country」で、クラビネット&四つ打ちに被さってくるのは耳を疑うバンジョーの音。何でもありです。洒落なのか凡庸ディスコとの差別化か分かりませんが、意表突きすぎ。なんやかんやで結構戸惑う前半の後は、個人的にこのバンドの最も好きな部分が浮き出る後半部分に突入。バーク兄弟のペンによるシティ・ソウル・ミディアムの傑作「9X's Out Of 10」は本作最大の聴きどころ。何とカッコええ曲なんでしょう。粋なコーラスもばっちり決まって本アルバムの1等賞。また後期P-Funkっぽくもある変態的要素を多分に含んだナイス・グルーヴ「Rent Strike」もかなりエエ線で、1級品ファンクと言っていい仕上がりで流石。結構、腰に来ます。そして最後はラテン・フレイヴァも散りばめた「Love Can't Come / Love Has Come」で7分以上、優雅にグルーヴ。フィーリーダンサーの流れも感じますが、これも個人的には、あんまり趣味ではないです。
「長年、廃盤だったのも少し理解できる内容ですが、無視できん曲も存在。コアなソウル・ファン向けっすな」
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2012.06
26
Category : Groovy & Mellow
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
got to be



  ぱららら、ぱららら、ドン、ぱららら ジャジャ! 何やゆうてもコレです。Got To Be Real! ソウルファンならずともイントロだけでビビッと分かっちゃうインパクト絶大の初っぱな。完璧と言っていいディスコ・ソウルの金字塔で、マライア・キャリーの“Emotions”や、エターナルの“Power Of A Woman”、アルトン・マクレインの“It Must Be Love”など、コノ曲の流れにある傑作も数知れず。そして元祖スウェイ・ビートとなるコノ曲の威光が消えることはありません。その名曲をフィーチャーしたシェリル・リンのデビュー作がコレですが、元々オーディション番組で勝ち抜いて、TOTOの“ジョージー・ポージー”なんかでも起用されセッションでも鍛えられた実力派シンガー。洗練された西海岸系ミュージシャンのタイトなダンス・サウンドに、パンチ力ある歌声が響き渡る好作です。
 冒頭のウルトラ傑作ダンサー「Got To Be Real」が、やはり断トツに素晴らしい出来でジェイムス・ギャドソンが弾き出したと見られる激タイトなリズムに、レイ・パーカーJrのツボを押さえたバッキング・ギター、伸びのあるシェリル嬢の声が絶妙にマッチング。まさに奇跡の傑作です。単なるディスコ・クラシックとして片づけられない珠玉の逸品。他の曲が見どころ無しかというと、そんな事はありません。全般でのアルバム参加メンバーがデヴィッド・ぺイチ、スティーヴ・ルカサーなどのTOTO一派、レイ・パーカーJr、チャック・レイニー、リチャード・ティーなどL.A.名うての一流ミュージシャン参加で、演奏・歌ともになかなかの充実。中でもナイス・グルーヴで色褪せないのが2曲目「All My Lovin'」や、AORの香り漂う「Come In From The Rain」などの洗練された楽曲。シェリル嬢の豊かな歌声も見事に応えてます。他も、レイドバックした感じの「Nothing To Say」、洗練されたメロディが気持ちいいスロウ「You're The One」、美しいアレンジに聴き惚れるバラード「Daybreak (Storybook Children)」などソコソコええ曲が後半にも入ってます。ただ、今ではちょっとしんどいのが「Star Love」なんかのベタベタ・ディスコ調の曲。さぁ、ハリきっていきましょー!って無理矢理に引っ張られる感じが、ちとキツい。それなら「You Saved My Day」なんかの方がベタベタでも、まだスタイリッシュでイケてます。
「鬼キラー曲をデビューと同時に手にしたシェリルさん。まだまだコレで営業できまっせ!」
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2012.06
23
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
無題 b0033699_2121939.jpg b0033699_023947.jpg



 ちょっと前に出た本で“第四の消費”っていう三浦展氏の書いた面白い本がありましたが、80年代は総中流の名の下で経済成長し消費が成熟化したものの、実際は格差社会も同時進行したという鋭い指摘。誰もが都市的な生活様式を目指しブランド志向やバブル景気の中で繁栄したようでいて、貧富差も明確になった80年代。何かしら都会的な優雅さを疑似体験すらさせてくれた永ちゃんは流石でした。自身の著書“成り上がり”で記してたように、貧しかった広島~アマチュア時代から、まるで日本の繁栄と同じような軌道を描いてのし上がってきたロックンローラー。自ブランドを磨く手段として西海岸のミュージシャンを起用した豪華な音や、トレンドとなるデジタルをいち早く取り入れ、ヤザワ流に「その上」を提示して進化してくれました。そこがビジネスマンとしても永ちゃんの凄いトコ。我々、リスナーはビッグになっていく永ちゃんに酔いしれました。
 そんな80年代の永ちゃんを総括した本作。ロックのゴージャス化が気に入らんって人も多かったのかもしれませんが、日本人が少し上を目指した成熟社会に合致したのは事実。しかもその音がカッコええもんとして成立してる以上なんの文句もつけようがありません。能書きばっか記したものの、“裕福さを身に付けた男”の音に相応しい大人のヤザワはクールに光ります。超重要曲ながらシングルのみだった「This Is a Song For Coca-Cola」が聴ける本ベストは必須です。商品名が入ってるってことで露出も制限されたものの大ヒットした曲で、煌びやかな80年代のスタートに相応しい力作。♪ゆ~れ~る、か~みぃ切なく♪って出だし5秒でKOしてくれる大傑作スロウです。80年のワーナー移籍第1弾ってことで名作“Kiss Me Please”からの流れにある渋いサウンドがまたシビれます。商品名が入ってたからかフォーカスされる事が少ないのが残念ですが、本ベストにも収録の大傑作「Yes My Love」(←CMではこの歌の替え歌もあり)と同格で語られるべき名曲です。そして、もう1曲、絶対外せんのが83年「Last Christmas Eve」。永ちゃん真骨頂である泣きのメロディと洗練されたアレンジでじっくり聴かせる永遠の名曲。“時間よ止まれ”で始まったバラードのYAZAWAも、ここらで確立されたと言っていいです。またコカ・コーラB面の極めて70年代的なロック「Run & Run」、シングル曲「The Border」に「I Said I Love You」、米盤仕様で聴けた「Fash In Japan」、The ROCKに付いてたオマケ「兄貴に相談」、90年版「I Love You, OK」なんかが聴けるのもポイント高し。他も80年代を全力疾走した永ちゃんの名曲ワンサカですが、特に81年“YAZAWA”の「抱かれたい、もう一度」、“Rising Sun”の「Shampoo」、“PM9”の「LAHAINA」、“I am a Model”の「ミスティ」あたりは、後期ドゥービーズにも通じるメロウさを備えた名曲群でYAZAWAブランドをさらに高めた傑作。ここらは是非オリジナル・アルバムで!
「ほとんどTVへの露出も無く、神格化されたディケイド。好き嫌いあれどもやっぱ凄い人です。」

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2012.06
18
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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  朝から何にも食わずに定期検診。バリウム飲んで情けない格好でグルグル台の上で回って、マジ最悪の気分で一日仕事です。うさ晴らしに“ちょっとアルコールでうがいして帰ろうっ”と誘おうとするも、皆察知してかそそくさ帰っちゃっう始末。フテくされてスーパーに寄るとストーンズ・ベロマークのビールもどきを発見!コレは買うしかないっと束で買ってテンション上がりまくりです。やるやんけ、サントリーって感じ。今日はストーンズ聴いて、飲むしかないってことで一気にゴキゲンさんです。(←小市民) ここは橋下市長に“コノ顔で雇っておくれやす!”と問いかけてみたいストーンズの刺青入り大傑作。しかも数年後に殆どボツ曲の寄せ集めであることもタネ明かしされたのに、当時2カ月以上に渡ってビルボード1位に居座った驚愕作。当時、最新のロックンロールと信じきってましたから。ほんま最高のペテン師集団です。そしてこのクオリティ。それもそのはず、個人的に最も好きな『Emotional Rescue』からのセッションが大半で、悪いワケがおまへん。
 最も近作での殿堂入りストーンズ・クラシックと言っていい名曲「Start Me Up」から堂々の先頭打者ホームラン。2万回は聴いてますが、いまだにテンション上がります。今年のオリンピック・スポンサー「オメガ」もセンス良くCM使用してますが、ビル・ゲイツがウィンドウズ登場の頃にCM使用したのも間違いなく企業価値向上に貢献してます。そしてチュールル・コーラスが最高すぎるドライヴィング・ナンバー「Hang Fire」への怒涛の流れ。最高すぎます。この後も、けだるいグルーヴがたまらん「Slave」、キースのヘロヘロVo炸裂「Little T&A」、ウッディも曲作りに貢献のブルース「Black Limousine」と続く中、これまた昇天必至なのが数少ない純粋な新曲にして大傑作の「Neighbours」。こんなスカスカでカッコいいR&Rが他にあるでしょうか?ミックのワイルドな歌唱、チャーリーの入魂スネア、ウッディのロッキンなGソロ&ソニー・ロリンズのサックスと皆エエ仕事しすぎ。ポイントはネオロカを意識したと思われる(←当時ミック&キースはストレイ・キャッツを大絶賛してます)ショート・ディレイを効かせたサウンド・メイキング。シンプルな音構築が映えまくりで、ボブ・クリアマウンテンにも拍手です。そしてまた最高すぎるのがB面のクール極まりないストーンズ・ソウルの連打。ブラック&ブルー以降多用のミックの変態的ファルセットも爆裂です。カーティス・メイフィールド彷彿の「Worried About You」、ボビー・ウォーマック的メロディが絶品の「Tops」、ビル・ワイマン大貢献の「Heaven」、ロン・ウッドのソロ作にも通じる「No Use In Crying」、ソニー・ロリンズのサックスも激光りのレイドバックナンバー「Waiting On A Friend」と捨て曲無しの凄まじき内容。最初はA面、経験積んでB面と長年飽きなかった名盤でした。
「インチキでも結果出たら何でもエエやんと思わしてくれる1枚。見事に騙してくれた81年の新作!」
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2012.06
16
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 登場と同時にHip-Hopリスナーを圧倒した集団ウータン・クラン。日本でいうとスマップ並みに各々のキャラも立ったスーパー・グループで、ソロでもグループでも目が離せん存在です。今も金字塔として君臨する超傑作“Enter the Wu-Tang”で狂喜した後に出された2枚組大作がこの“Forever”。正直、1stのあのローファイな雰囲気を期待して接したので、やや実験的で散漫なトラックも含んだ本作は若干肩透かしの感が無きにしも非ずでしたが、聴きこむと絶対ハズせんナイス・トラックも数多く含まれた力作。再びの大充実を見せた3rd、4thへの布石と考えればやはりマストです。
 1stとの大きな違いは打ち込み多用や若干クリアになったサウンド。しかしながら感動的な胡散臭さもしっかり存在です。玉石混交のアルバムながら、冷静に聴きかえすとRZAワールド全開で結構イケてる曲も多いです。まずヨッシャとなるのがヴァイオリン・ループでウータン的旋律を構築した「Reunited」で、O.D.B節が炸裂。GZAやメスも鋭く切り込みます。続く「For Heavens Sake」では重低音響く戦闘的トラックからピッチを変えた早回しに繋ぎ音楽的にはありえない形で緊張感を生み出します。本作で新参加のCappadonnaもグッジョブ。また狂ってるとしか思えない音構築の「Cash Still Rules/Scary Hours」の不気味さもたまりません。他も、O.D.B.の存在感が光りまくる「As High As Wu-Tang Get」や「Maria」はRZAサウンドとの相性の良さを再確認ですが、名作“Cream”に近い哀愁を感じる「A Better Tomorrow」はマジ隠れた傑作。Inspectah deck、Masta Killa、U-Godと下位打線からRZA、Method Manへとクリーンナップへ繋ぐ構成も秀逸。攻撃的なライムがカッコいいシングル曲「It's Yourz」もRaekwonからU-god、Deckと流しビシッとGhostfaceで締めてます。
 2枚目で、やっぱマストやと思わせたのが傑作「Triumph」の存在。メンバー全員参加のマイク・リレーも興奮でOl' Dirty Bastard→Inspectah deck→Method Man→Cappadonna→U-God→RZA→GZA→ Masta Killa→Ghostface Killah→Raekwonと今では聴く事のできない圧巻の布陣。これは失禁必至です。RZAのラップも渋い「Impossible」から、ダニー・ハサウェイ曲をモチーフにRaekwonがバシバシ決める「Little Ghetto Boys」、Deckの「The City」あたりも大満足。また確実に1stの匂いも感じる「Bells Of War」、Ghostface & Raekwonの名コンビの「The M.G.M.」、1stの“Shame On A Nigga”を彷彿させるO.D.B.全開の「Dog Shit」は確実興奮のトラック。そしてカンフーSEが緊張感を高める「Hellz Wind Staff」では二軍からStreet Lifeがナイス客演のハイライト。カッコよすぎるメスも要所を締め、修行の雰囲気もバッチリです。続く「Heaterz」も文句無しのポッセカットで連打がたまりまへん。一座の歌姫Tekithaが歌う変態的サザンソウル「Second Coming」もRZAのワケのわからんアレンジに悶えます。とにかく発売当時は1stとの比較で立場が悪い作品でしたが、聴きこむと進化形ウータンが存分に味わえる仕組みです。
「あかん人はすぐ止めんと頭に虫が湧くウー・ワールド。一回、ハマると抜けられまへん!」
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2012.06
13
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 BMRサイトを見てたら税金滞納でモメてるってニュースが載ってて久々に思いだしたローリン・ヒル。90年代後半はソロ活動も軌道に乗ってる最中、ボブ・マーリーの息子ローアンと結婚し子供も6人儲けた立派なお母さん。数年前、不仲が噂されてた母屋フージーズの復活ニュースとかもありましたが、表立った音楽活動はめっきり少ない状況。ラッパーとしてもシンガーとしても超カッコいい存在だけに、ホントもったいない限りです。最初に女優として見た「天使にラブ・ソングを」での“His Eye Is On The Sparrow”の感動的な歌唱も度肝を抜れましたが、所属していたHip Hopグループ、フージーズでの活動は本当にワクワクさせてくれました。
 やはりワイクリフ・ジョンの尖がった音との融合が最大の魅力となるフージーズ。そのワイクリフ自身も神話と語り、メンバーの化学反応が最高の形で花開いたのが、この2nd。まず劇的に素晴らしいのが、エンヤのBoadiceaを引用して、デルフォニックスのReady Or Not Here I Comeを再解釈した「Ready Or Not」。ワイクリフ→ローリン→プラーズと続くマイク・リレーも鳥肌モンです。イントロでローリンの歌が乗っかるトコからゾクっとします。そして、もう1本の柱、ティーナ・マリーの“Ooo La La LA”を引用したシングル曲「Fu-Gee-La」も今やクラシックとなる★5つ曲。今もトップ・プロデューサーとして活躍の天才サラーム・レミによるサウンド・メイキングもお見事。またラップだけやないぞっとローリンの歌唱力の評価も高まったロバータ・フラックのカヴァー「Killing Me Softly」も大注目でした。歌詞をトレンチ・タウンからブルックリンやジャージーに変えてアコギで歌われる「No Woman, No Cry」もエエ感じ。ルーツをハイチに持つワイクリフの持ち味が理想形で昇華です。他ではDiamond D制作のタイトル曲「The Score」も渋いですが、冒頭の独特の浮遊感にハマる「How Many Mics」、ザラついたトラックもカッコよすぎる「Family Business」、ATCQっぽくもある「The Mask」、シタール音のサンプルが不気味にカッコいい「Cowboys」、ダークなトーンで3人のラップも冴えまくる「Manifest」などメンバーの手による作品も秀逸。なおオマケで収録の「Fu-Gee-La(Refugee Camp Remix)」もビート強調で必聴です。
「ローリンの復調さえあればリユニオン録音も期待したいユニット。子育て終わったらまた頼んます!」
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2012.06
10
Category : 10's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 映画ドリーム・ガールズのエフィ役で世間の注目を一気に集めた“歌える”シンガー、ジェニファー・ハドソン。ソロ・デビュー後、家族が射殺されるという何とも痛ましい悲劇を経て出されたのが去年の2ndアルバム。何よりも驚いたのが、そのボディライン。ふくよかだったデビュー時から一転、スリム・ビューティー(△40kg!)になっての登場は音楽ファンの度肝を抜くことに。エフィの残像が強烈だったので、何回も目をこすりました。しかしながら、パワフルな歌唱の方は磨きがかかっており、なかなかの力強い内容です。
 さて中身。オーソドックスとはいえ今様のR&B仕様となっており、ジェニファーのゴスペル直結のパワフルな歌唱を活かす制作陣も豪華な面々がズラリと、さすがオスカー女優。最初にシングルとなっていた「Where You At」はR.ケリー作となるジェニファー嬢の歌唱スキルが充分に堪能できる優秀曲。ただ良くも悪くも全体的に最近のアリシア・キーズっぽい雰囲気もあるのですが、やはりアリシアも制作に関与。旦那スウィズ・ビートも絡んだ食傷気味のマーチング・ドラムも使用した「Angel」や、フロア向けの「Everybody Needs Love」なんかは正直そこそこの出来ですが、奇才サラーム・レミも絡んだアップ「Don't Look Down」はやっぱセンスが1枚上手。サラームはお得意のレトロ・テイスト導入の「Feeling Good」も収録で要所で貢献。リッチ・ハリソン制作でベニー&ジェッツ・ビート応用の冒頭ナンバー「No One Gonna Love You」や、大袈裟なタイトル・トラック「I Remenmber Me」など注目曲多数ですが、楽曲としての魅力はスターゲイト制作の「I Got This」や、サウスの要人ポロウ・ダ・ドン制作の「Gone」が強力。そんな中、1等賞となるのはニーヨとチャック・ハーモニーのタッグ制作の感動的な「Why Is It So Hard」。これは無条件降伏です。他ではダイアン・ウォーレン作のバラード「Still Here」も、いつもながらの安定感です。そして最後はゴスペル・ライクな「Believe」で全てをねじ伏せるという構成。これは普遍的ながら歌い手の力量が問われるバラードで、文句が付けられない全世代納得の名曲。何とも力強い声でバシッと魅了してくれます。配信ボートラではスーパーボウルでのアメリカ国家ライヴ「The Star-Spangled Banner」や「What You Think」、Leona Lewisとのサントラでデュエット曲「Love Is Your Color」も追加収録です。
「すっかりビッグネームとなったジェニファー嬢。ホイットニー亡き後の本格派として更に期待!」
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2012.06
07
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 じっくり耳を傾けて浸りたいディープ・ソウル。Kentと双璧でソウル・ファン歓喜の仕事っぷりで定評のあるSoulscapeからエエのが出てまいりました。ナッシュビルを拠点に活動したレーベルでHi、Stax、Fameと同様に宝の山と言っていい“Sound Sage 7”に在籍していたシンガーのウィリー・ホブス。学生時代、このレーベルのオムニバスをLPを買って聴いて以来、気になっていたシンガーがようやく単独編集され、めでたく発売とあいなりました。やはり60~70年代の南部産ディープ・ソウルには何事にも代え難い魔力が存在します。
 中身はほぼ年代順に収録で、69年シルヴァー・フォックス時代のシングル曲からスタート。ココが悶絶せずにいられない内容でジェリー・バトラーのカヴァーでボビー・ウォマック作の代表曲「Yes, My Goodness Yes」はHiっぽい音作りが実に渋い良曲。高音で気張った時のハスキー度が増すウィリーの声が何とも魅力的です。節回しも冴えに冴えまくる「The Game Of Love」、いなたいスロウ「Love 'Em And Leave 'Em」とどれも聴かせます。この時点でサザン・ソウル・ファンは120%、実力に納得。そしてサウンド・ステージ・セブン期はフェイムのスタジオも使用して録られ安定感も増します。ゆったり構えた「Where Did I Go Wrong」なんかは持ち味を充分発揮で、雄大な歌唱に酔いしれます。本作のタイトルにもなってる「A Penny For Your Thoughts」はウィリアム・ベルの名曲。こちらもかなりの高品質。ジェイムス・カーのサザン・ソウル・クラシックAt The Dark End Of The Street」も切々と丁寧に歌っていて好印象です。カヴァー曲はサー・ラティモア・ブラウンの「I Know I'm Gonna Miss You」に「Nobody Has To Tell Me」なんかもあって、コッチは味わい深い歌はいいけどラティモア版が凄すぎるので分が悪いです。アレンジもやや不満。アイザック・ヘイズの「Do Your Own Thing」や、イスラエル・トルバートの「Big Legged Woman」なども演ってます。どれも手放し絶賛とは言い難いですが、74年の「How Could My Baby Know」や「Judge Of Hearts」は優しく仕上げられたスロウでグッときます。未発表だった曲も収録で、リズムにモダンな感覚も感じる「Why Does It Hurt So Bad」、心地良くスウィングする「Somebody Love me」と充分、及第点はクリア。
「意外と表情豊かなシンガー。サザン・ソウル好きは是非!」
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2012.06
05
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  パスポート発想で躍進のTカード、ツタヤで偉業を成し遂げたCCCの増田社長。その賞賛すべき経営哲学は各界トップからリスペクトされ、囲い込み手法など普通の企業が考える発想を一蹴し真の顧客主義を実践です。先日、イベントの下見で代官山のレストランの帰り、その新業態ともいえる代官山ツタヤに行くと、なんと社長本人が。思わずお声掛けしちゃいました。(←カッコええおっちゃん) その店内は、落ち着いたカフェが併設されてたり、内装や照明、レイアウト、什器など、とってもお洒落で、アート・ファッション・メカ等専門書アーカイブも大充実。これまでなら、専門的になればなるほど小汚い店が多く、長時間いると疲れて、だんだん行く気がなくなるってのがパターンでしたが、この店は見事。センス良く整理された空間が構築です。本業のDVD/CDも上層階で配置で、ツイギーの作品や、いちご白書など、販売・レンタル許可がされなかった名作も社長の手腕で、公認オン・デマンド販売という偉業。音楽もファンクから、渋いアーリーソウルのチャック・ジャクソンやエタ・ジェイムスまできっちり品揃えした凄まじき在庫で、店内でオッサンが彼方此方で小躍りです。思わずいっぱい借りちゃいました。オトナが本当に満足が得られる書斎感覚を目指したと言いますが、30歳以上なら100%大満足のエゲツない店舗です。
 てな事で早速借りたチャック・ジャクソン氏。あのジャッキー・ウィルソンに見い出され、小粋な都会派ソウルでブレイクした人。この後にモータウンにも在籍ですが全盛期はこのWand時代らしいです。なんといっても表題曲でコノ人の代表曲でもある「Any Day Now」が劇的に素晴らしいです。プレスリーも後に演ってた傑作ですが、この初出となるチャック・ヴァージョンはやはりシビれます。洗練された音に、豪快なシャウト系のヴォーカルが映えまくり。作者のバート・バカラックのラブ・コールで実現した名曲で“チャックが唄わないと、俺は認めん”と言わしめた逸話も。オーケストラ・サウンドに躍動感ある歌声が冴える「Watcha' Gonna Say Tomorrow?」や「In Real Life」、「Everybody Needs Love」、ロマンチックなスロウ「The Prophet」など同時代のベン・E・キングに何ら負けてません。全体的にN.Y.発信らしく都会的で粋なアーリーソウルが全編で聴けます。
「しかし、文化保存の観点でも素晴らしい店。チャックにも蔦屋にも感動!」
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2012.06
03
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 古いソウル系の音楽を聴いてると、この素晴らしい音楽を日本語で体現した人はおらんのか?って疑問が。そうすると必ずブチ当たるのが筒美京平先生。“真夏の出来事”や“たそがれマイ・ラヴ”に傑作“また逢う日まで”(R.I.P 尾崎紀世彦)といった和製ソウルは、皆この方の作品でスリー・ディグリーズの制作にまで絡んだ偉人。ここらはの曲は、現在のアレンジでも素晴らしいことはカヴァー・アルバムで実証済み。その筒美京平先生がモータウンと歌謡曲の融合を目指して作られたという72年のマチャアキの3rdアルバム「サウンド・ナウ!」。それが丸々収められた決定版ベストがコレです。スパイダース時代もかなり黒い歌いっぷりで、最近のクレイジーケンバンドとの共演でも健在ぶりが嬉しいトコロの実力派歌手。バラエティもおもろいですが、歌も絶品です。
 中身は71~78年のシングル・メインで、やっぱり筒美作品に耳が傾きます。注目の3rdアルバム「サウンド・ナウ!」からは、シングル曲「運がよければいいことあるさ」、カッコいいサビにシビれる「幸福への招待」に、スプリームスの“ラヴ・チャイルド”のような「アップ・ダウン」と興味深い作品が。中でも「ベイビー、勇気をだして」はハニー・コーンの“Want Ads”彷彿のインヴィクタス・サウンドでなかなかのクールさ。他も筒美作品の歌謡ソウルは「恋人なんかすてちまえ」、70'sスタックスを感じずにいられないグルーヴの「誰でも愛を求めてる」、「僕の可愛い人」と本場モノっぽいカッコええ曲がいっぱい。歌詞やアレンジの古さも若干は感じますが「田舎の教会で」などマチャアキのハイレベルな歌唱と相性ばっちりです。もちろん、他のヒット曲も収録ですが、絶対外せない名曲が「さらば恋人」に「街の灯り」。前者も筒美京平、渾身の傑作でB.J.トーマスにも負けません。後者は阿久悠の素晴らしい詞も染み入る名曲でドラマティックなサビがマジ最高。ついついカラオケでも歌っちゃいます。ドラマで歌ってた「涙から明日へ」や、“街の灯り”にも負けない「たそがれに別れを」、マチャアキ真骨頂の哀愁メロ「あじさいの詩」や「坂のある街」、西遊記関連でミッキー吉野アレンジのゴダイゴ・カヴァー「この道の果てまでも」なんかも入ってます。
「今こそリスペクトすべきエンターティナー。歌職人の声力、ココにあり」
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2012.06
01
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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 1980年代半ばで10代も後半の頃、ストーンズも活動停止気味になり欲求不満でしたが、ちょっとその穴を埋めてくれたのがアメリカを代表するアーティスト、トム・ぺティ。すでに「Refugee」や「You Got Lucky」が自分の中ではお気に入り状態でしたが、この時期に微妙な雰囲気でヤバかったストーンズにエールを送るかの如くストーンズ調として光り輝いたのが「Jammin' Me」でした。もう問答無用のカッコ良さで充満されたR&Rです。この後で初のソロ作やトラヴェリング・ウィルベリーズで大ブレイクのトム・ぺティでしたが、ストーンズにも通じるダーティなR&Rを期待する向きにはやっぱりハートブレイカーズとの作品。トムとギターのMike Campbellの共同プロデュースで結構好き勝手にやった作品。武骨すぎたのかあまり売れてませんでしたが、ストーンズ・フリークには御馳走に感じた傑作と感じる曲を含んだアルバムでした。本日、移動の新幹線の中でも久々に聴いてました!
 冒頭で一発かましてくれた「Jammin' Me」はディランも作者に名を連ねたロッキンな傑作でズバ抜けてますが、他にもストレートなギター・バンド的な曲が結構聴けます。ブギーな感じがカッコいい「Think About Me」も途中ありますが、聴きどころは終盤。泥臭さ満開の「How Many More Days」から最後のタイトル・トラック「Let Me Up (I've Had Enough)」なんかも極めてストーンズがやる南部アプローチっぽくてエエ感じ。ただよく言うとクールですが、ちょっと淡白な曲もあって「The Damage You've Done」や「My Life/Your World」は典型。サビはカッコいいのに、80年代的アレンジがちょっとキツい「Runaway Trains」や、ちょっとイージーに仕上げたか?ってな「Ain't Love Strange」なんてのも混在。琴まで導入したトラディショナルなアコースティック・スタイルの「It'll All Work Out」あたりは和ませてくれます。ゆったりとした演奏の中で風格も感じる「All Mixed Up」や、ちょっとディランっぽくもある「A Self-Made Man」あたりは中々カッコよい展開。流石トム・ぺティって感じです。
「還暦を越した今もロックン・ロールし続ける素晴らしき人達。まだまだ頼んまっせ!」
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