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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2012.04
30
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 ジミー・ファロンのTV番組でオバマ大統領が登場。なんとザ・ルーツの演奏と共に、学生への資金援助法案の要旨をリーディングし共演です。日本では“ふざけんなっ”って話になるでしょうが、さすがアメリカは懐が広い!先進国からの脱落も危惧される我が国ですが、記者クラブからだけじゃなく、こういった粋なメッセージ発信で、将来に危惧される貧困拡大問題も共有化したいもんです。そして米音楽界の重鎮とも言えるヒップ・ホップ・ユニット、ザ・ルーツ。デビュー時から生演奏+ラップで注目でしたが、近年もベティ・ライト、ジョン・レジェンド等のソウル・シンガーと見事なコラボ作で快調そのもの。ブラック・ソート(Rap Vo)、ジェイムス・ポイザー(key)、クエスト・ラヴ(Dr)らを擁し、今や無くてはならない人達です。昨年末出た、母屋の近作も社会問題を取り上げた素晴らしきアルバムでした。
 さて本作。貧困の中で育ち犯罪に手を染め25歳の若さで生涯を終えた男のストーリーを描いたコンセプト・アルバム。シリアスなサントラのような展開ですが、音楽的クオリティはズバ抜けていて40分程のタイトな時間で飽きることなく聴かせてくれます。90年代のラップ・メンバーだったDice Rawに、ベティ・ライトも曲作りに関わった意欲作です。心肺停止音から始まる「Dun」に続くオープニング「Sleep」からダークな色調の中、ブラック・ソートが渋くラップで迫ります。ミシシッピーの若手シンガーBig K.R.I.T. 起用の「Make My」は穏やかな70's Soul調でグッときます。金が全ての世の中を嘆く「One Time」に続く、DJロジャースをサンプリングした劇的にカッコええグルーヴ「Kool On」は聴きモノ。Greg Porn & Truck Northの客演もバッチリ。またクエスト・ラブのタイトなビートにループ的な冷たいピアノ、劇的なサビを任されたBilalの歌声にもシビれる「The OtherSide」も快心の出来。そしてメロウなグルーヴにDice Rawの参加も光る「Lighthouse」から、重鎮Larry Goldによる弦アレンジやJazzyfatnasteesの歌唱ブリッジも素晴らしい「I Remember」への流れもハート鷲づかみでたまりません。終盤のウータンの秀作に通じるドラマティックな曲調となる「Tip the Scale」まで耳を釘づけにします。最後はインスト組曲でSufjan Stevens制作の抒情的なピアノ曲「Redford」、破壊を連想させるクエストラブのドラム爆裂「Will To Power」、物哀しいストリングスと不協和音で綴る「Finality」とドラマの流れを締めくくります。
「ベテランの域に達したザ・ルーツ。音作りのセンスよすぎです!」

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2012.04
29
jB fuky2



 GWもスタート!といってもまだまだ仕事中ですが、郊外では早くも車の列。渋滞のイライラをブッ飛ばすには最適なのはやっぱファンクです。何処いくのも車で行動してた頃、必ずカーステ爆音で鳴らしてたのがここらのJ.B系ファンクで、本盤もヘビロテでした。輝かしいJ.B.の活動を支えた周辺アーティストの秀作群をコンパクトにまとめていて、助演男優賞・助演女優賞モンの傑作ファンク。今や、J.B'sはじめ周辺の女性シンガーらのソロ作まで個別に掘り進められましたが、当時は重宝された録音も結構入ってます。私も本作に衝撃を受けさらに深入りしていきました。選曲はJ.B.ファミリーの中では基本となる有名作ばっかで、これから入信って方にもピッタリのブツです。
 まずは50年台のデビュー時から行動を共にする相方Bobby Byrdの代表作にして激傑作ファンク「I Know You Got Soul」が登場。J.B.よりも好きって人がいるくらい支持のある人で、サム&デイヴのデイヴにも似た野太い声は豪快でJB'sとも相性バッチリ。終盤にも代表作「Hot Pants- I'm Coming, Coming, I'm Coming」が収録でこちらもマスト。そして先輩思いのJ.B.が自身のレーベルに引きずり込んで録音させたのが50年代からのスターHank Ballard & The Midnight Lightersで、R&B時代に影響を受けた先輩ハンクがJ.B.仕様のファンク「From The Love Side」でもうひと花咲かせます。これまた素晴らしくカッコええファンクで、J.B本人が演っても違和感無しの傑作。また傍らで活躍したレディ・ソウルは、まずMarva WhitneyWhat Do I Have To Do To Prove My Love To You」が収録でアップテンポの強烈ファンクでブッ飛びます。Lyn Collinsもドラマティックなスロウ「Put It On The Line」、「Do Your Thing」、そしてVicki Andersonも「The Message From The Soul Sisters」、「Super Good」と未発表曲も交え収録。それぞれJ.B.一座で鍛えられただけあって、持ち味を充分に発揮です。しかしながらハイライトとなるのはFred Wesley & The JB’s名義のクールこの上ない絶品ファンク。「You Can Have Watergate But Gimme Some Bucks And I'll Be Straight」あたり本人名義と何ら変わらんヴォーカル入りで、最高の一語。スリリングな疾走感で通す「I'm Paying Taxes, What Am I Buying」や「Blow Your Head」あたりも聴きモノです。またJ.B'sの花形サックス・プレーヤー、メイシオのリーダー作となるMaceo & The MacksCross The Track」も絶品。熱いブロウが炸裂です。御大のヒット・ナンバーをインストに焼き直した「Soul Power'74」も収録。元ネタが鬼クラシックなので悪くなるわけがありません。
「しかし今、聴いても素晴らしいコンピ。レア・グルーヴの教科書といえばコレでした!」 
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2012.04
26
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 ソウル・ファンの間で激震が走った、本年度最大目玉のリイシュー。ありがたや~ってことで日光東照宮にでもお参りに行こうかと思うくらいの作品が登場です。思えば10数年前、アイク&ティナやJ.J. Johnson目当てに張り切って買ったLomaレコードのコンピで遭遇して脳天をブチ抜かれたのが、この女性3人組アポラス。以来、一生全貌など聴けるわけないって思ってたら、ココに来て奇跡の集大成発売。リオラ・ジャイルズの“ワイルドだぜぇ?”としか言いようのないド迫力ヴォイスで、ポップからドラマティックなスロウまできっちり聴かせてくれる素晴らしき本作は、筋金入りソウルファンから60's Popリスナーまで超オススメです。
 さてこのグループ。様々な情報を受け売りすると、当時のトレンドだったモータウンをお手本としたワーナー傘下のLomaが売り出したガール・グループ。しかしながら単なる模倣に留まらない爆発力を持ったエゲつない3人組でデビュー作の「You're Absolutely Right」や「Just Can't Get Enough Of You」こそマーサ&ヴァンデラス風ですが、ブッ飛ばされるのがスロウの「Who Would Want Me Now」。最初、聴いたときあまりの感動で裏筋にまで稲妻が走ってしまったソウルの至宝とも言える傑作バラード。リオラ嬢のゴスペル直伝のシャウティング唱法が涙腺を直撃です。これ1曲の為に本作を買っても一切、損した気分にはなりません。ガール・グループ・ファンにも人気のリズム・ナンバー「Mister Creator」はアシュフォード&シンプソン作のブンブン・ベースもカッコええモッズ調。ビートが効いた曲ではアリサを意識したような「Seven Days」なんかも劇的に強力。インプレッションズ調の「Nobody's Baby」や、モータウンを意識した「Pretty Red Balloons」に「I'm Under The Influence Of Love」、「Lock Me In Your Heart」なんかも3人の歌声に釘付けになっちゃいます。ここらが真骨頂で、もろスプリームスな曲調ながら抜群のクオリティで迫ります。グループ末期のファンキーさも加わった「Open The Door, Fool」や、未発表だったというディオンヌ・ワーウィック調の「Baby I'll Come」あたりまで聴き応え抜群。まぁとにかく、チャーミングな歌声から、マイクが壊れんのんちゃうか?って思うくらいシャウトする変幻自在のヴォーカル・スタイルはほんと魅力的です。そして合い間には前身The Lovejoysの音源もあり、洗練される前でアイケッツみたいな音源でもリオラ嬢のド迫力ヴォイスはすでに開花です。ジェイムス・クリーヴランドのゴスペル曲「It's Mighty Nice」あたりの泥臭さも格別。さらに抜け目の無いKentの仕事。Leola Jiles名義のソロ曲まで収録です。セプター系のポピュラーな音を目指した感もあるもののリオラ嬢の歌声は相変わらず魅力的。「I've Got So Used To Loving You」、「Insult To Injury」など4曲が聴けます。
「至福のソウル爆裂盤、登場。黒音が好きで良かったと心底思える強烈な一撃でした!」
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2012.04
24
into some



 怒涛のハイ・レコードのリイシューがついに始動。ほんま普通の人なら知らん作品まで丁寧に出されますが、どれだけ買う人がいるのか心配になるくらい(←余計なお世話)きめ細かい今回のリイシュー。これを機に佐々木希や北川景子までもが聴いて欲しいもんです。(←勝手な妄想です) さてソウル界には“どれだけディープやねんっ”ってくらい、日本で言う宮史郎クラスの奇跡的な濃ゆい声を持ち合わせた人がいますが、コチラはその最高峰O.V.Wright。ちょっと体調の悪い日など聴いたら体が受け止められないくらい、コクのある声を持つ類稀な人です。サザン・ソウルを代表するシンガーで、活動全盛期のバック・ビート時代からメンフィス・ハイ・スタジオの録音で多くの名作を残してましたが、実際ハイ・レコードからの第1弾となったのが晩年の本作。
 ほんで中身。ハイ後期を代表する名セッションとなっていて、プロデューサーのウィリー・ミッチェルの下、ホッジズ兄弟、ハワード・グライムス、メンフィス・ホーンズと強靭な布陣での録音です。まずは「Into Something」とゴスぺルを強力に感じさせるリズム・ナンバーで凡百のサザンソウルと格の違いを見せつけます。ディープ度では同格と言っていいオーティス・クレイのナンバーもハイ第1弾の祝儀で2曲も披露。「Precious Precious」に「Trying To Live My Live」と演ってますが、特に前者は絶品の出来。ベーシックなリズムはクレイと同様ですが、ホーンなどはリ・アレンジされていて、また違った印象。ジャッキー・ムーアのオリジナルからすると激ディープな変貌です。他の曲もハイ・サウンドど真ん中で快調にO.V.節が炸裂で、満足度高し。優秀ミディアム「I Feel Love Growin'」、緩急つけた中で押さえた唱法も見事な「The Time We Have」、女声コーラスも効果的に絡めた「You Gotta Have Love」と70'sハイ・サウンドを代表する甘美なサウンドに塩辛ヴォイスがハレーションを起こすことなく溶け合います。そして本作のハイライトとなる12分以上に渡って繰り広げられるスローバラード「Medley」。アル・グリーンのゴスペル傑作“ God Blessed Our Love”からパーシー・スレッジのヒット“When A Man Loves A Woman”、そして自身の18番でメンフィス・ソウルの代表曲とも言える“That's How Strong My Love Is”と繋ぐ激ディープ・メドレーです。じっくり聴いてると12分間の時間も忘れる極上のサザン・ソウル・タイムで、80年代以降、衰退してしまったサザン・ソウルの集大成とも言える熱演がそのままパッケージされてます。
「魂の最も奥深いところを抉る凄まじき声で迫るシンガー。体調、整えて聴いてください!」
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2012.04
22
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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  訃報が続きますが、今度はザ・バンドの顔、リヴォン・ヘルムが天国へ。病気になってからも、何年も元気な歌声を聴かせてくれたのに。いつの日か仲違いしたロビー・ロバートソンともザ・バンドの曲を共演してくれるのでは?と密かに楽しみにしてたのに無念。ビートルズ並みにそれぞれが個性と才能を持ち合わせていたザ・バンドでしたが、残されたアルバムは何れも聴きどころ満載のアルバムばっかり。ルーツ・ロックの素晴らしさを知るには、やっぱりこの人等の作品です。ここは代表曲も多く収録されたライヴ盤で追悼です。
 さて71年の年末のライヴを収めた本作。ニューオリンズの重鎮プロデューサー、アラン・トゥーサンがアレンジしたホーン・セクションが加わった名作です。主に1st~3rdの曲が、より味わい深く再演されてますが、冒頭に収められ本作で初めて発表されたマーヴィン・ゲイのカヴァー「Don't Do It」から最高。リック・ダンゴのベース・ラインから、リヴォンの熱い歌唱が劇的にカッコええ逸品で、途中から入るホーンも演奏を一気に盛り上げます。シングル・ヒットも頷ける力強いアレンジが印象的で、モータウン調のオリジナルからニューオリンズ・ファンク調に塗りかえられた興奮の1曲。ホーンが大きく追加された「Caledonia Mission」や「The W.S. Walcott Medicine Show」も実にイイ感じ。そして最大のハイライトは「The Night They Drove Old Dixie Down」。南北戦争をとりあげた、リヴォンの名唱が光る傑作。ロビーのアイデアで加えたというホルン等も加えた重厚なホーンが、さらにドラマティックに曲を引き立てます。ファンキーなピアノも素晴らしい「Rag Mama Rag」から、小生もバンドで何回も演った代表曲「The Weight」への流れも秀逸で一体感ある演奏は鳥肌モンです。後半の聴きどころは傑作バラード「Unfaithful Servant」。何度聴いても染み入るリック・ダンゴのソウルフルな歌唱、独特としか言いようのないピッキング・ハーモニクス多用のロビー・ロバートソンの泣きいるギター。ほんま名曲です。当時の新曲だった4thのニュー・オリンズ調「Life Is A Carnival」や、締めとなるチャック・ウィリスのオールドR&B「Hang Up My Rock And Roll Shoes」もゴキゲンの演奏です。そして聴き逃せないのが現行盤追加の10曲。フォートップスの「Loving You Is Sweeter Than Ever」や、リチャード・マニュエルが歌う「I Shall Be Released」、リヴォンのほのぼのした歌が聴ける「Up On Cripple Creek」、シビれる名演「The Rumor」なんかと共に収められた、まさかのBob Dylanとの共演。ディランとの共演は「When I Paint My Masterpiece」や「Like A Rolling Stone」など4曲を収録。まさにデラックス仕様です。
 解散以来の確執が囁かれていたギターのロビー・ロバートソンはリヴォンが亡くなる前日に見舞って「優れた才能の持ち主で兄のような存在だった。これからも彼を思い続ける」と泣けるコメントを発表。先に天国へ行ったリック・ダンゴ、リチャード・マニュエルと和気あいあいと演ってほしいモンです。
「クラプトンまでもが入りたかったという名バンド。アメリカ音楽の良心は生き続けます!」
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2012.04
20
Soul Men

 今年グラミーも獲得したメンフィス・ホーンズの中心人物アンドリュー・ラブが亡くなられたとのこと。南部ソウルが全盛の頃、主要曲に必ずクレジットされていたメンフィス・ホーンズ。アンドリュー氏が誰か分からずとも、ソウル・ファンなら100%コノ人のホーンを聴いているって人です。スタックスやハイのレコーディングに無くてはならない人で、アル・グリーンの激傑作「Let's Stay Together」の印象的なホーン・セクションもこの人等です。オーティスのバックで、バラードでもシンプルかつ泣きを助長するホーン・アレンジも絶品でした。そしてジャンプ・ナンバーでの躍動感溢れる歌の合いの手ホーン。コレが無いと成立せんっフレーズを絶妙のタイミングでパッパラ~パ~♪と鳴らしてくれてました。スタックスの音など、MG'sのシンプルなバンドアレンジに絶妙なホーンがあってこそ、あの熱く黒い歌声が光り輝いたと言って過言ではありません。
 そんなメンフィス・ホーンズの代表作品といえばコレ「Soul Man」。サム&デイヴの革新的傑作ですが、スタックス・ソウルの素晴らしさを1曲で全て表してくれてます。I'm a soul Man♪と歌った後にコレしかないってタイミング入るパラパッパパラッパパ~♪って鳴り響くホーン・セクション。これやがなっ!と全世界のリスナーが膝を叩いたに違いない最高のフレーズです。またドナルド・ダック・ダン(b)とアル・ジャクソン(ds)の醸し出すグルーヴも絶品で、スティーヴ・クロッパー(g)の軽快なカッティングを盛りたてます。もちろんサム&デイヴの凄まじき迫力ある歌唱も特筆モノ。特にデイヴ・プレスターの魅力あるバリトン・ヴォイスは何度聴いてもシビれます。とにかく、作者のアイザック・ヘイズ&デヴィッド・ポーターはじめ最高の役者が揃い踏みした素晴らしきメンフィスの奇跡とでも言いたい名曲です。そして本作の双璧とも言える必殺ナンバーが「Broke Down Piece Of Man」。コチラも愛すべきデイヴの熱くブッとい声が黒光りする大傑作で、歌うようなラインを弾くダックダンのベースもエクセレント。スロウは何れも高品質で「Let It Be Me」、「Just Keep Holding On」、「I've Seen What Loneliness Can Do」と甲乙付け難い出来。ホーンもロング・トーン中心に歌をしっかり盛り上げてます。他も秀作揃いで、ブルージーな「I'm With You」、ソリッドなリズムも気持ちエエ「Don't Knock It」なんてのも聴きどころ。
「重要曲でナイスなサックスを鳴らし続けたアンドリュー・ラブ。ええ音楽をおおきに!」
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2012.04
17
Category : New Wave + Punk
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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 80年前半、日本でセンセーショナルな登場で圧倒的な支持を受けた“アナーキー”。そのアナーキーがカバーしてた曲のオリジネイターが、パンク登場期に君臨していたザ・クラッシュでした。アナーキーの洗礼を受けた者は、必ず聴き進んだバンドです。当時、ブルース・ブラザーズやらクールスやら何やかんやと貸してくれた、ファッションも音楽もセンス抜群の友達がいまして、その時に借りたリアルタイムでの初クラッシュが本作でした。バンコクのレール上で撮られたジャケ写も相当カッコよくて、一発で好きになっちゃいました。タイムリーにNHKで初来日のライヴも放映していて、“This Is Radio Clash”(←ファンキーな傑作)のシングルとか買ったりしましたが、このクラッシュ最後の輝きとなった本作はCDになって改めて買ったほど愛着のある作品。初期の名作と共に、今でもたまに聴くと燃えます。
 チャラ男な雰囲気が一切なく硬派な感じが魅力ですが、そのイメージにぴったりだったのが権利主張と題された1曲目「Know Your Rights」。パンキッシュに鋭角的に切り込むミック・ジョーンズのギターと、演説チックに叫ぶジョー・ストラマーが圧倒的にカッコええ曲で、おそらく本作を買った人がコノ曲を聴いて“よっしゃ”となったハズです。後は初期からするとソフトな曲が多いですが、ミック・ジョーンズの豊かな音楽性も手伝って意外にバラエティに富んでます。ミックが歌ったロックン・ロール「Should I Stay Or Should I Go」や、ファンキーな感触もクールだった「Rock The Casbah」など、とっつきやすいシングル・ヒットも収録。エッジの効いたギター・サウンドが聴ける「Car Jamming」もボ・ディドリー風のビートでカッコいいです。他の曲は、中学生の時は正直物足らんかったけど、後になって味わい深く聴けました。アフロな感じがたまらん「Straight To Hell」も印象深いですが、後半のバラエティに富んだB面も秀逸。ファンキーなアレンジの「Overpowered By Funk」に、核戦争を歌った「Atom Tan」、ジャングルを彷徨う感じの「Sean Flynn」、蜜月だったエレン・フォーリーの声も聴けるポップな「Inoculated City」と全然パンク・サウンドではないですが飽きずに聴けます。最後のシャンソンのような「Death Is A Star」もムチャムチャ渋カッコいいです。この後、メンバー間の不和も相次ぎ、アメリカでもせっかく売れたのに分裂状態となり、まさかの失速。でも極東では、その分子とも言える森ヤンのThe Modsが、隣国のアイルランドではU2がその意志を引き継いで、地続きで聴けました。
「もし80年代、クラッシュが走り続けたら・・と思わせる最後の傑作。さすが、男前ジョー・ストラマーです!」
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2012.04
15
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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バンドにとって定番的名曲って、だいたい1stか2ndアルバムに集約されてるってのはよく言いますが、The Modsの1stはファンにとって避けて通れないアルバム。まさに原点とも言えるアルバムで、2006年に“Washed”と題されて本作丸々リプレイされたアルバムまで出ています。(←コチラもグレイト!) めんたいビートとか言われて世間からも注目が集まった初期Modsでしたが、見事ファンの期待に見事応えていたのが本作や次に出た“News Beat”。ロッカーズルースターズも同じようにクオリティの高いアルバムを出してましたが、それぞれ変化したり失速したりで、また違った方向に進みました。しかし、この森山達也率いるThe Moda。驚くべきは、30年経った現在でも初志貫徹で走り抜いてます。今もファンを興奮させてくれる尊敬すべき存在。老舗ブランドがどんな商品出しても支持されるのと同じで、基軸がふらつく事が一切ないのでファンも離れません。
 さてこの名盤。今もステージで演奏される定番が多く収録で、その中でも光り輝くのがB面頭に収められてた史上に残る傑作「Two Punks」。ボブ・マーリーやクラッシュの影響を見事に消化して自らのアイデンティティでしっかり表現したこの曲を最初、ニューイヤーロックフェスの中継で見た時、マジ稲妻直撃でした。ドラマチックな歌詞に、森ヤンの表現力抜群の歌唱。今も観客大合唱の定番ですが、何度聴いても色褪せません。一生、演り続けてほしい不朽の名作で、藤井フミヤも後にカヴァーしてました。そして同じく素晴らしいのがアルバム前半の流れ。「不良少年の詩」はオープニングに相応しいスリル満点の演奏が魅力のアップ・ナンバー。シド・ビシャスにインスパイアされた曲という苣木氏のゴリゴリ迫るギター・プレイも絶品。続く「Watch Your Step」は尖がった歌詞からハート鷲づかみでコチラもMods初期を体現する名曲。また「崩れ落ちる前に」はポリスの初期にも通じるデビュー・シングル。哀愁溢れる森ヤンのメロディも絶品で、後に開花するメロウな一面もしっかり見せてくれてます。この無敵とも言える冒頭3曲も本作のハイライトです。他も無視できないエエ曲が随所に収録ですが、疾走感抜群の「が・ま・ん・す・る・ん・だ」や、「No Reaction」、「One More Try」、に加え、自分も少年の頃バンドで演った思い出深き「Tomorrow Never Comes」あたり必須と言っていい出色の出来。
「最初からカッコ良すぎる、頼れる兄貴森ヤン。一生、演り続けてください!」
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2012.04
12
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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  先日、“心優しき無頼漢”安岡力也氏がお亡くなりに。男臭い任侠的ロックが死滅状態の昨今、去年のジョー山中、原田芳雄に続いて裕也さん一派の懐刀の他界は寂しい限り。TVでは音楽ファンには無縁のマフィア的キャラでバラエティのイメージの人かもしれませんが、実は自分がやってたバンドの浅草ニューイヤーロックフェス出演時にバンド紹介のMCをしてくれたのが力也さん。会場に力也さんの脅しに近い声が響き渡って我がバンドも気合が入ったのを思い出します。飛び蹴りキックのエンディングポーズやエルヴィスのカヴァーなど力也さんのロッカーとしての姿が唯一確認できるイベントだったニューイヤーロックフェスでの歌手復帰を楽しみにしてたのに。真に残念です。ここは力也さんの歌声でも聴いて偲びたいトコですが、シャレで出した「ホタテのロックンロール」くらいしか音源が無いので、同じく浅草ニューイヤーの常連で仲間でもあった石橋凌のARB“魂こがして”で追悼です。
 さてARBの最も熱かった時期を集めた落葉拾い的なコノ編集盤。オリジナル・アルバム同様の必携盤といっていいセレクト集です。特に田中一郎~斉藤光浩の時代はどれを取っても名盤ばっかですが、名曲「魂こがして」をスタジオ版2テイク収録した本作はマジで激熱盤でした。特にレコード時代は貴重だった田中一郎との'79年版、、斉藤光浩と新たに録った'86年版はどちらも必聴。男心の琴線をジャンジャン鳴らしてくれます。G田中一郎時代は、スタジオ版「Tokyo City は風だらけ」、シングル曲「R&R AIR MAIL」、「Dance music ~ハリケーンバンド」、「シェリーは昼間は死んでる」と聴きたくても聴けなかった凌&一郎の武骨なナイス・コンビネーションが楽しめます。またバリエーションが広がったG光浩時代のクール極まりない「Deep Inside」や「Blue Color Dancer」、「Big Romance」あたりもカッコええARBの一面。音はブートレグ並ながら激熱ライヴの「One Way Trip」など超グレイトで聴きモノ。晩年、病魔と戦い続けていた病床の力也さんにも重る、タフな男を唄った「God Bless The Ring」もイイ曲です。そして、シングル・テイクの松田優作主演映画のテーマ曲「AFTER '45」なんかが聴けるのがARBファンにも嬉しいとこでした。こうして凌さんの男気溢れる歌声を聴いて力也さんを偲ぶと、名バラード“さらば相棒”まで聴きたくなります。陣内孝則に電気ブランを一気飲みさせてた力也さんは怖くも良い兄貴って感じでした。おっかないけど熱い魂を持ったロッカーがまた一人去っていくのは本当に残念です。
「熱き男達の賛歌がここに。シャレのわかる荒くれ者だった“心優しき無頼漢”に合掌」
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2012.04
09
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 職場、茅場町の桜並木路も満開。オッサンばっかで闊歩しながら“きれい!”連呼です。(←傍から見れば、うっとうしい) つい♪負けないように笑って咲く花になろう♪とミスチルなど口ずさんじゃいます。このミスチルもすでにベテランの域ですが、自分にとって、ほぼ最強の時期といえば間違い無くコレ。美しいメロディが魅力の桜井氏のコンポーズで安定的ヒットメイカーですが、最も不安定を感じるコノ時期は、逆に訴えかけるモノが多い曲が集中。神がかり的な傑作を量産してた時期の本作はマストです。最初の頃の普通のJ-Popファンが好物のような親しみやすい曲も朝めし前に作れるんでしょうが、この90年代後半の頃の開き直ったようなやたら人間臭い展開は、一気に野郎どもの支持も急上昇でした。きれい事ばっかちゃいまっせと歌った桜井氏の潔さや、ちょっと尖がったアプローチもあったりで実にエエ感じです。
 まず登場なのが96年の「名もなき詩」。ライヴ映像とか見ても観客大合唱の人気曲で、従来通りのキャッチーなメロディ・ラインも活かした中で、サウンドもワイルドになり爆裂ヒット。ノータリンって言葉が放送コードに引っかかったりした事も話題でした。ニール・ヤングも彷彿させる「花─Memento-Mori─」は哲学的な歌詞も心に残る逸品で、重たいサウンドながら感動的なサビも印象的です。この後、暫くして活動休止となりますが、その直前発表されたド級傑作曲が「Everything (It's you)」。メインストリーム・ロックの良心やと唸らされた1曲です。桜井氏の、苦悩を絶妙に表現したヴォーカルやバンド・アレンジも申し分なし。心にビシビシ響く歌詞の乗せ方も絶品で素晴らしいとしか言いようのない曲です。そして休止中のややマニアックな「ニシエヒガシエ」を経て出されたのが感動大作「終わりなき旅」。こちらもバンド史上の最高傑作と言って差し支えない名曲中の名曲。自分の人生を鼓舞してくれる歌詞が、桜井氏の熱い歌唱、ヘヴィなアレンジと共に凄まじい説得力で入ってきます。当時、自分もバンドで演ってて“何てエエ曲なんや”といつも思ってました。とにかく窮地に陥った時に幾度となく助けられた名曲で、こういう曲があるからロックからも目が離せません。続いて出され完全復活を印象付けた「光の射す方へ」は何と言ってもカッコええサビがたまらんですが、毒づいた歌詞も痛快でした。惜しむらくは、次に出た傑作シングル「I'll Be」が何故か未収録やったこと。やっぱ鈴木氏のタムが効いたシングル版が最高で、アルバム版ではテンポも落とされたリアレンジで少々残念です。終盤は本来のミスチル路線的な優しい「口笛」に続いて出された「Not Found」が聴きモノ。コチラも最近は聴けない絶叫系で、鬼気迫る桜井氏の歌声が冴えわたる名曲。
「エレカシ、サンボと並んで日本ロックの良心といえる存在。これからも目が離せません!」
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2012.04
06
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
L.A. Friday

 どんどん出てきて嬉しい悲鳴のストーンズ・アーカイヴ・サイトによる公式ブートレグ音源の第3弾。今度は1975年ツアーのL.A.ライブ! アルバム“It's Only Rock'n Roll"発表後のツアーながら、ミック・テイラー脱退ってこともあり、白羽の矢が立ったのがフェイセズ在籍中のロニー・ウッドでした。ストーンズに“陽”の要素をもたらした男がいよいよ合流の時期です。前回のハンプトン・ライヴが“Still Life”の同時期音源だったのに対し、コチラは“Love You Live”の時期です。キーボードはビリー・プレストン&イアン・スチュワート、パーカッションにオーリー・ブラウン、サックスがトレヴァー・ローレンスっていうサポートで、この後の実にソウル色濃い名作“Black & Blue”にも繋がる布陣。プレイ・スタイルが明らかに違うミック・テイラーから打って変わって、ウッディのギターは親和性が高すぎなくらいルーズにバンドに絡みます。Gソロ取るのもジャンケンで決めてそうな雰囲気が◎です。
 さて内容。ミックのワイルドさに拍車がかかってるのと、ウッディが結構マジメに弾いてるのが印象的。演奏の方は結構ラフすぎるとこもあったりしますが、そこは御愛嬌。このツアーのオープニング「Honky Tonk Women」から貫録十分です。キース大活躍の「Star Star」あたりのロックン・ロールは、この面子でピシャリはまります。名曲「You Can't Always Get What You Want」や、何回聴いてもシビれる「Tumbling Dice」なんかもゾーンプレスでのパス回しみたいに全体で押し上げてゴールを決める感じ。実質ウッディが制作にも大きく関与した「It's Only Rock N Roll」など、兄弟のようなキース&ウッディのギターが絶妙な絡みです。また「Heartbreaker」から「Fingerprint File」あたりの渋黒い流れは実に秀逸。この後のウッディのGソロ&ビリーのハモンドも冴える「Angie」、「Wild Horses」ってスロウ攻めもグッときます。そしてビリー・プレストンのVoコーナーも嬉しい収録で「That's Life」、「Outa Space」とファンキーなエレピも炸裂です。終盤は御馴染曲バシバシ登場で、「Brown Sugar」に始まって「Midnight Rambler」、「Rip This Joint」、「Street Fighting Man」、「Jumping Jack Flash」、パーカッシヴなオーラス「Sympathy For The Devil」と美味しい定食コースであることは言わずもがな。
「貴重な75年、ウッディ初加入のライヴ25曲。10年前からメンバーやったみたいな顔して弾いてます!」
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2012.04
03
ABC jack



  首都圏での男の情けないシングルライフも早3年目ですが、子供も親の知らぬ間に成長しとるもんで、春休みを利用して子供達だけ自力で我が家へ来てくれました。すでに中学&小学生なんで、初めてのおつかいほど、大袈裟なモンでもないのですが、子供だけの東京だったので、やや心配だったものの、ちゃんと来よりました。ずっと暮らしてたら“やかましいわいっ”ってトコも、久々の再会にアマアマの対応になっちゃいます。リフティングの回数報告、漫画ワンピースの話と色々と話してくれた僅か2日の滞在でしたが、いなくなると今再び寂しさの嵐に突入。ここはキッズ・ソウルで癒すしかありません。
 で、このジャクソン5の2nd。私の次男坊とほぼ同じ年齢であるマイケル君の激ソウルな歌唱が満喫できます。残念ながら自分の息子はナカナカの音痴ですが、マイケル君の天才ぶりには改めて脱帽です。ジャクソン家の英才教育も凄かったらしいですが、これは天性の才能としか思えません。タイトル曲の「ABC」は、ビートルズの“Let It Be”を退けて1等賞に輝いたバブルガム・ソウルの金字塔。こんなにもテンション上がる曲はそうそう御座いません。モータウン社長のベリー・ゴーディJr率いる専属チーム“ザ・コーポレーション”入魂の傑作です。素朴な歌詞に、ポップでファンキーな演奏、マイケルの可愛いいハイトーン・ヴォイスと完璧な曲。ノーティ・バイ・ネイチャーのサンプリング・ヒットOPPまで好きになっちゃうほど、コノ曲はお気に入りです。もう1曲の「The Love You Save」も同タイプの傑作で、キュンとくるスロウ「One More Chance」に「I Found That Girl」と共にザ・コーポレーションは高水準の曲をバンバン提供。またカヴァーも、背伸びした歌唱が愛おしいミラクルズの「I'm The One You Need」、デルフォニックスの「La-La Means I Love You」(←David T. WalkerのGプレイも◎!)、スティーヴィーの「Don't Know Why I Love You」に「Never Had A Dream Come True」と大人顔負けの頼もしさ。ファンカデリックの「I'll Bet You」なんてのも演ってます。他も、要人ボビー・テイラーが手掛けた「True Love Can Be Beautiful」や、ハル・デイヴィスが手掛けた「2-4-6-8」、「The Young Folks」とキャッチーで親しみやすい楽曲の連打。青臭くも魅力的な兄貴ジャーメインの歌唱もイケてます。
「成長する子供達が頼もしくも寂しくもあったり。僅かの時間ながら家族の絆を感じた、春のソウルでした!」
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