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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2011.12
30
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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  なんだかんだいって、もう2011年ともお別れ。早すぎです。震災が大きな爪痕を残し、被災した人はもちろんですが、経済の行方から各々の人生観まで影響を及ぼしました。自分も表参道で商談に向か途中、激震が走ったのはよく覚えていて、その後、事の重大さが把握できず動かない電車をあきらめ原宿近辺のBarで時間つぶしをしてたのが昨日のよう。いろんな事がありすぎた1年、今年を象徴するキヨシローの1枚で締めです。RCとしては末期でバンドの一体感には欠けてきていた時期でしたが話題沸騰となったアルバム。というのも収録曲の原発批判が親会社の同意を得られず突如の発売中止を受け、古巣のキティから出るという異例の展開となったから。それが販促効果にもなりバンドで唯一のチャート1位にもなりました。元々キヨシローが原点回帰として企画されたカヴァー集ながら、結果的にはメッセージ色の強い社会派バンドとしての側面が色濃く出た内容に。当時の自分はちょっとRCに興ざめしてたのでレンタルして聴いたくらいでしたが、今、聴きかえすと聴き応えある中身で流石キヨシローです。
 楽曲的には、伝説の名カヴァー「イマジン」がラストに収録された作品としても名高いアルバム。普通だったらジョンの大クラシックを取り上げるなど恐れ多くてしないところですが、ココまで感動的に日本語を乗せて歌ったことは賞賛モンでした。間違いなく本作のハイライト。あとは企画モンらしく、サプライズ・ゲストが多いのも楽しいトコロ。バリー・マクガイヤ曲の高石友也版のカヴァー「明日なき世界」はオープニングに相応しいロッキンな出来で、ジョニー・サンダース、金子マリ、三宅伸冶が参加。またディラン「風に吹かれて」は山口富士夫と高井麻巳子が共演するという凄い絵図の曲。大韓航空機爆破事件のキム・ヒョンヒ記者会見まで挿入されたジョニー・リヴァースの「シークレット・エージェント・マン」ではデュエット・パートナーとして何と当時の演歌界の新星、坂本冬実が登場。コレもかなり新鮮でした。そして本作を象徴するのが「ラブ・ミー・テンダー」。放射能はいらねぇ、牛乳が飲みてぇと、20年前に原発問題を歌っていた曲。チェルノブイリと同じレベル7の原発事故がこの日本で起こったっていう信じ難い事実に対し、本作で早くから警鐘を鳴らしていたキヨシローが今年再クローズ・アップされる結果となりました。また東海大地震も予期される中、原子力発電所の危険性を歌った「サマータイム・ブルース」も今から考えると、この時代に歌ったのは凄い事。盟友、泉谷しげるも参戦。他も、桑田圭祐の声も聴ける「バラバラ」や、キヨシローの同級生でもある名優・三浦友和の歌声も聴ける「黒く塗れ!」、ココでも三浦友和が“しこたま貯めて脱税してやる”と唄うのも新鮮だったチャボの「Money」、山下洋輔も参戦し梅津和時のサックスが吠える「サン・トワ・マ・ミー」あたりも痛快な出来。
「だから言ったでしょ、と天国から聴こえてきそうな20年前の作品。来年は皆が平和な年を祈願!」
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2011.12
25
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
Some DX

  いやいや、しかし何なんでしょう。このストーンズ関連リリース・ラッシュ。もっと小出しにしてもらわないと、噛みしめきれんくらいです。ストーンズとしては過去の音源の発掘中心の近年ですが、なんと“Some Girls”のDX盤ってのは興奮でした。“Get Yer Ya-Ya's Out”に“ Exile On Main Street”と来てコレですから。追加曲分だけダウンロードしようかと思ったりしましたが、個人的には一番好きな編成の時期ですので、黙ってCDで購入です。そして光り輝く本編オリジナルの10曲の選択は素晴らしかったと再確認です。なぜ当時、この2枚目の曲が外されたのかは、商売上もストーンズの歴史においても正解だったことが分かります。それくらい斬新で研ぎ澄まされた構成があったからこそ、時代と共鳴しバンドのパワーも倍増したと確信。とはいえ、今回のボツになっていた12曲の蔵出し。手直しもあれども、ファンには貴重なクリスマス・プレゼントとなりました。
 1枚目は前に記したので、未発表だった2枚目にフォーカス。この頃、N.Y.のド真ん中にいたとは思えないルーツ・ミュージック集でした。50's調のR&R「Claudine」はミック&ウッディのアコギも光ります。先に出たテキサス・ライヴでの“Let It Rock”にも通じる勢いのフレディ・キャノン「Tallahassee Lassie」も聴きどころ。一方、本編では全く排除されたブルース色。「So Young」は90年代に発表されたシングル“Love Is Strong”のカップリング曲のアップデイト版で、手癖感のあるアップテンポなブルース。「When You're Gone」や「Keep Up Blues」も完全シカゴ・ブルース調。ピアノで唄う「Petrol Blues」はメイン・ストリートの頃っぽい感じで、こんなの演ってたんや~って感じです。またカントリー系では、ウッディのスティール・ギターが大活躍の「Do You Think I Really Care?」は他の正規盤のどっかに入ってても良かったと思える出来で、70年代から得意にしていたタイプです。ハンク・ウィリアムスのカヴァー「You Win Again」や、キース入魂のドニー・フリッツ「We Had It All」もお遊びカヴァー以上の出来。またテックス・メックス風の「Don't Be A Stranger」ではバンドの陽気な雰囲気も伝わります。で、個人的にガッツ・ポーズが出たのは「No Spare Parts」。カントリー・ソウル的逸品で、ジョー・テックスとかジョー・サイモンなんかが歌っても様になりそうな高品質トラック。でも本編にはキラー曲“Beast Of Burden”があったから霞んでたかも。そして最もストーンズらしい王道R&R「I Love You Too Much」は絶妙の安定感でコレも2枚目のハイライト。ウッディ&キースも最高の絡みです。てな事で、Disc 1と2の聴く頻度が逆転ってことは無さそうですが、流石ストーンズ!ってのを示したアウトテイク集でした。ザ・バンドも解散して、シックやクラッシュが出てきた70年代後半。コノ取捨選択は正解やったかも。
「次はコレまたアウトテイク満載のエモーショナル・レスキューか!? いやいや、新作っすな!」
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2011.12
21
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 冬らしく冷え込む日も多くなり、人肌恋しい季節。ここはオハイオ・プレイヤーズです。(←深い意味無し) ジャケもエロけりゃ、音もエロいってのが最高ですが、マジで70年代全盛期のアルバムはどれも聴き応えあり。名前にもあるオハイオ州出身デイトン発の大御所ですが、スレイヴやらザップにレイクサイドなんかも輩出した由緒ある土地。さすがオハイオ・プレイヤーズは先輩格だけあって優秀作も多く残してます。顔ともいえるLeroy "Sugarfoot" Bonnerや、サックスのClarence "Satch" Satchellも要所を締めます。南部系のファンクと違って意外と球種が多いのも特長で、泥臭いファンクから洗練されたポップ感覚まで兼ね備えてます。それに加えて、セクシーで官能的なジャケも多いこのバンド。ポイント高いです。
 まずは、けだるくもリラックスした感じのタイトル曲「Angel」でしっかり前戯。7分間に渡ってねっとり攻めますが、さすが安定感ある配球です。そして興奮の激グレイト・ファンク「Merry-Go-Round」が登場。絶妙のホーン・アレンジに、Marshall Jonesのベースもグイグイと食いこんでくるのがたまらんトコロ。しっかりと突かなあかんトコ突いてきます。ストリート臭溢れる傑作でマーキュリー後期のファンクでは最高峰の部類といっていい出来。続く「Glad To Know You're Mine」あたりは平凡な感じもしますが、切れ味良いカッティングあたりは聴きどころ。また“スクィ~ズ・ミー♪”とまったり感全開で攻める「Don't Fight My Love」はディープな感覚がしっかり味わえます。後半は7分間に渡って「Body Vibes」で激しめのグラインド。勢いで押し通すかと思いきや、まったりスウィート・モードに切り替えた「Can You Still Love Me?」で緩急をしっかりつけてきます。そしてズドーンっと奥に突き通すシングル曲ともなった「O-H-I-O」。土着的な面も見せながら、切れの良いファンクでビシッときめます。不気味なくらい洗練された感覚で迫る「Faith」は最後に相応しい清々しさ。まるでピロートークの如くメロウな感触で締めくくってくるあたり、エチケットをちゃ~んわきまえてます。さっすが!
「是非とも体で受け止めたいファンク&メロウ。全盛期過ぎても、ちゃんと大人の仕事してますぅ」
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2011.12
18
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 テンプテーションズなんか懐メロやんか、、っていう思いを一蹴した90年代現役テンプスの狼煙を上げた、たいして売れなかった力作。もちろん80年代も“Lady Soul”や“Loveline”など素晴らしき作品をアリ・オリー体制で投入済みでしたが、90's R&Bとの折り合いをどうつけるかが課題でありました。古いファンだけ相手にするのか?、次世代リスナーも意識するのか?(←どの商売も一緒っすね)というベテランが共通に抱えた課題を見事クリアしたのが本作。NJSやラップまで入ったテンプスの新作など誰が想像したことでしょう?しかしながら、きっちり新旧の世代を納得させた内容は流石でございました。ちなみに本作の布陣は古参のオーティス・ウィリアムス、メルヴィン・フランクリンに、アリ・オリー・ウッドソン、ロン・タイソン、リチャード・ストリートってな具合で、80年代からの安定感ある顔ぶれ。役者が揃うと、聞こえてくる音もちゃいますわ。
 まず象徴的なのがニュージャック・スタイルのダンス・ナンバー。アルトン”ウォーキー”スチュワートが絡んだ冒頭の「Eenie, Meenie, Minie, Moe」や「The Jone's」は90'sテンプスの革新性をしっかり明示した力作。特に前者の若々しさを打ち出したハネもん系グルーヴは好感度大でした。「Any Old Lovin' 」にも顕著な若づくりなテンプスもなかなか。そして、もう何でもやりまっせ!と姿勢を示したのが自らのクラシック「Get Ready」の91年版セルフ・カヴァー。ちょっとハウス臭いアレンジは戸惑いますが、ラップまで入れたダンサブルな作りは、まあまあ新鮮です。また、大御所の威厳を見せつけたのがスロウの傑作「Hoops Of Fire」。スマートかつ重厚感溢れるコーラスの上で、アリー・オリーのハスキーヴォイスが爆裂です。ポッと出の新人ならビビりまくるほどの凄みで圧倒します。レディ・ソウルな曲調を期待する人も満足できる80'sテンプスの良さを継承した「We Should Be Makin' Love」や、オールド・ファン安心のリラックス・ミディアムは「Corner Of My Heart」はスティーヴ・リンゼイが手堅いプロデュースで貢献。低音メルヴィンがリードの「Do It Easy」や、アリ・オリーがゴスペル・ライクに自由に泳ぐ様もシビれる「Wait A Minute」も良い出来です。そして最後は、ゆったりしたミディアム「Celebrate」でファルセットのロンと、アリ・オリーが滑らかな曲調にしっかりスパイスをふりかけます。安定感抜群の締めです。
「今からすれば、まだ若かったとさえ思えるテンプス。革新の無いベテランは沈みゆくと道標を示しました!」
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2011.12
15
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  オークランドのドゥエイン&ラファエル兄弟に従兄弟ティモシーを加えたファンクな3人組。ブレイク作となった2ndです。さすがに20年以上前になって古さも若干感じますが、この辺はニュージャック以降ですので現在に通じるR&Bの音です。やや強引に言うと、普段は東方神起や嵐(←大野の歌った“モンスター”は最高!)を聴いてる人にも聴けちゃうソウルってことです。ラファエルがソロになってから近作まで徹底して実践しているソウル復古主義ほど踏み込んでませんが、まだこの頃は適度にトレンドにも色目を使ったポップ・サウンドになっていて、なかなか心地よろしいです。次の93年“Sons Of Soul”は絶対的な傑作を発表し、その後の最終作では激渋ソウル回帰となりますが、その伏線となった本作も外せません。オールド・ソウルに慣れ親しんだ世代の琴線をもくすぐる仕組みになっていて、よくできてます。
 まずは本作のアイコン的ヒット「Feels Good」で派手なビートでピシャリ決めます。それより個人的に2万回リピートとなったのは、カラー・ミー・バッドとかにも影響を与えてそうな傑作「Don't Talk About Me」。ポップでエッジの立ったビートにラファエルのハイトーン・ヴォイスが映えまくりで、途中挿入されるアル・グリーンの“Tired Of Being Alone”も憎い構成でシビれます。この曲に加え、JB'sの“Givin' Up Food For Funk”をサンプリングした「Let's Have A Good Time」、オハイオ・プレイヤーズとは同名異曲ながら激カッコええ「Skin Tight」はフォスター&マッケルロイのプロデュース。アン・ヴォーグ同様、エエ仕事してます。他は基本、セルフ・プロデュースですがそちらもクオリティ高しです。Hip Hop風味に仕上げたタワー・オブ・パワー「Oakland Stroke」はちょっとお遊び系ですが風邪薬で御馴染の美人Vanessa Williamsの声も聴けます。スロウ・ジャムでは「It Never Rains(In Southern California)」、「Whatever You Want」が秀逸。共にR&Bチャートで1位も獲得した名曲でなかなかの哀愁感です。さらに泣きのラファエルが堪能できる「I Care」に続いては、ドゥエインが歌う「Sky's the Limit」、「All My Love」と渋いミッド・ダンサーの連打。アップ系でも、ヒットした「The Blues」はじめ総じてレベルが高く「All The Way」、「Jo-Jo」、「Those Were The Days」とニュージャック的要素をトニーズ流ファンクで調理したような音が随所に。一聴すると当時のシーン最前線R&B系の音と思いきや、透かして見るとリスペクトするソウル&ファンクがクッキリ浮かび上がるという二重構造は流石の展開でした。
「今から思えば、ニュージャックなラファエルも貴重な取り合わせ。次はNJS回顧作でも!」
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2011.12
13
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 80年代も終わりかけの頃、個人的には“頼むから消えて無くなってくれ”とまで思ってたラップやサンプリング中心のヒップホップ。そんなもん音楽でもなんでもないわいっと。本作もそんな頃に出た作品ですが、2~3年もしたらノーティ・バイ・ネイチャーやらビートナッツ等の傑作連発で手のひらを返したように好きになってました。なんとクールで、グルーヴィーなんや!と。手法が違うだけで、ファンク&ソウルの一種とあっさり認識。よくよく考えてみると、ヒップホップの隆盛無しにココまでジェイムス・ブラウンが神格化されたか?って思うと功績も大です。90年代になって、一部を除いてロックがどんどん不作気味になっていくのを尻目に、出るもの出るもの面白かったのは、やっぱヒップホップやR&Bでした。
 さて今ではゴールデン・エイジとも呼ばれるサンプリング文化が花開いた時期の中心グループだった、ジャングル・ブラザーズ。ナイスなループ・グルーヴ構築の新しい形でファンクを提示してくれました。メジャー発となったこの2ndはキラー・トラックがガンガン収められた傑作。中でも、断トツだったのは激クールな「Doin' Our Own Dang」で、元ネタであるライオネル・リッチーのコモドアーズ“I Like What You Do”の格まで上げました。大勢で盛り上げるポッセカットの走りみたいな曲で、ATCQ, De La Soul,Monie Love, Queen Latifahといった当時のネイティヴ・タン一派が参加。若き日のQ-Tipのラップも快調です。別ミックスも多数存在ですが、やっぱコレが一番好きでATCQの“シナリオ”同様に今でもイントロだけで血が逆流です。他もよっしゃ~と叫ばずにはいられないグルーヴィーなトラック連発で、冒頭で疾走感の中クールにきめる「Beyond This World」、キャメオ・ネタがたまらん「Feelin' Alright」、People's Choiceのリフが光る「What U Waitin' 4?」、イントロからのZAPPネタに大興奮の「U Make Me Sweat」と90年代以降の失速が信じられんくらい絶好調です。メンバーが敬愛するJ.B.音源をカラフルにコラージュした「J. Beez Comin' Through」や、後のRZAにも影響を与えたようなCaron Wheeler参加の「Black Woman」、ドープな音にシビれまくる「In Dayz 2 Come」あたりもニヤけるトラック。カクテル持ってスタイリッシュにきめるブラコンのイメージに対し、「Tribe Vibes」みたいな土着的でアフロなビートをアピールしたのも特徴的です。
「まだ異端だったヒップホップをメインストリームに引っ張った人等。日本からTEI TOWAも貢献してまっせ~」
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2011.12
10
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 不変のカンフースタイルで激動のシーンを生き抜いてきたヒップ・ホップ集団“ウータン・クラン”。ソロでは今年もレイクォンが気合の入った新作を届けてくれましたが、一向に新作が出ないのがウータン・クランとしての全員集合作品。でも文句は言いません。それはここ数年、周辺作品が素晴らしすぎるから。ブルックリンのソウル・バンド、レヴェレイションズをフィーチャーし好評だった前回の企画盤から、待望の続編として今年に登場したのが本作。ODBの亡き現在、なかなか集まることも少なくなったのか、前作から4年も本体結集がないのは寂しいですが、ココに来てスピンオフ企画のこの充実さは半端やないです。今回もカンフー・テイストばっちりにウータン主要メンバーが暴れまくってます。(未参加はGZAとマスターキラー) 音の感触はまさに激名作“Enter the Wu-Tang”そのもので、エグゼクティヴ・プロデューサーはもちろんRZA。で、90年代ヒップホップ通過ファンは涙モンの大傑作登場です。何度もガッツポーズしてしまう原点回帰のハードボイルドな音。本隊名義で出してもらっても、何の文句も無い賞賛すべき内容です。
 もうツカミから最高で、厨師Raekwon & 剃刀RZAのウー中枢2人がカッコよすぎる「Start The Show」、カンフーSEからGhostface Killahがローファイ・ビートでSean Price等も交えてバシッとキメる「Laced Cheeba」と続く流れは鳥肌モン。ん~、シビレる~ この変態的感覚・・たまりません! 前作で不参加だったMethod Manに、代打の切り札Cappadonnaも絶妙に絡む「Diesel Fluid」、再びGhostface Killah登場の「The Black Diamonds」ときた後のタイトル・トラック「Legendary Weapons」ではAZにM.O.P.と外部から大御所も参戦。得意のサザン・ソウル・テイスト「Never Feel This Pain」ではInspectah Deckも嬉しい参戦です。後半も、激渋のU-Godが切り込むCappadonna、RZAの他、現行ウータンの超重要ブレーンBronze Nazarethまでマイク・リレーに参加し武骨にキメる「225 Rounds」、本作の殊勲賞Ghostface KilahがクイーンズのAction Bronsonを迎え撃つ「Meteoh Hammer」など興奮の連続。あまり好調さに、あ~この音にODBがいたら、、とまで思ってしまいます。1stカットでRZAのラップも光る「Only The Rugged Survive」も文句無しですが、ウー信者は絶対にボートラ入り日本盤がマスト。さらにBronze Nazareth&RZA絡みの変態度の高いトラックが+4曲味わえます。演歌さえ感じる「Carpet Burns」、「The Fellowship」に「Scott Free」と満足度の高いRZAワールドがさらに爆裂。やっぱ、たまにウー印の音で心の中を掻き乱されるのは快感です。
「Will iamとかカニエがちゃんと時代を汲み取るのに、同じ事やってる最高のおバカさん達。やっぱこれやがな!」
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2011.12
07
Category : 10's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 オーガニックソウルとかヘチマとか言われて、な~んか体に良さそうなコンテンポラリー・ソウルを提供してきたレデシー嬢。今年、ちょっとメインストリーム寄りでアルバム作ったら、こんな凄いの出来ちゃいましたってのがコレ。音こそ、一応2011年仕様ですが、ネオ・ヴィンテージですよコレは。(←意味不明) 話題になった新作を喜んでチョコチョコ買うのはいいですが、ちょっと寝かせて暫くして聴くと“あれっ?しょーもなっ”ってのはよくある話。でも、これはたぶん、ずっと聴き続けることができる作品。何にせよ、今年の最優秀作の一つである事は疑う余地無しです。まぁ、嶋大輔にも負けない気合の入った鶏冠(とさか)頭で、ビジュアルでも音でも相当ビビらせてくれました。
 まず1曲目のバラード「Pieces Of Me」で圧勝確約の様相。20年後にガイドブックで伝説にされてそうな曲がいきなり登場です。鶏冠では負けないパティ・ラベルに匹敵する歌唱力で威嚇しまくりです。続いて、近年のトレンドに近いアプローチの「So Into You」や「Bravo」なんかもスマートにこなしますが、冒頭曲の残像ハロー効果もあってこれ等も結構ええ曲に聴こえてきます。また去年の優秀作でテディペンの後継者に勝手に決めつけたJaheim氏とデュエットの「Stay Together」も双方なかなかの貫録でスタイリッシュに決めてます。Grover Washington Jr.ネタをサンプリングしたヒップホップ・ソウル「Coffee」のアプローチもカッコよく、一発でリスナーを一撃。また、クールに疾走するマイク・シティ制作「Shut Up」、哀愁の中でキャッチーさも同居する「Shine」なんか今様のR&Bでも楽勝にこなす柔軟さを見せつけます。ブルージーなスロウ「Hate Me」ではミリー・ジャクソンさえ彷彿。しかしオールド・ソウル・ファンの号泣を確約する極めつけは、アーマ・トーマス顔負けの傑作スロウ「Be Good To Yourself」。ここで息の根を止められます。この匂いはもしかして・・と思って見るとやっぱり背後にはサラーム・レミ(フージーズやエイミー・ワインハウスでグッジョブ)が。やっぱコイツでした。そんな事で、歴代のレディ・ソウルと肩を並べる劇的な歌唱が満喫できます。他は、どーでもいい曲も並んで終了ですが、I-tunes版でボートラとなる小粋なミッド「One Step Ahead」は必携。これは本編から外したのは勿体ない逸品です。
「最近のエレクトロ系R&Bに馴染めん人に打ってつけのR&B。圧倒的な強さを見せつけた女番長でした」
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2011.12
04
Category : 10's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 はやくも師走。振り返る余裕すら無いですが、今年に聴いた新譜の中では光り輝いていた1枚。っていうか買ったのはi-tunesやけど。だって安いし、曲も多いし嵩張らへんねんもん!クオリティの高い音を発信し続けたHidden Beachレーベルを離れての新作でしたが、芯はブレることなく良い意味でのメジャー感も増した良いアルバムでした。しかしビルボードで1位まで獲ってたのは驚きでした。ずっとオールド・ソウルやジャズの良心を継承しつつ、ヒップ・ホップの連中とも積極的にコラポする柔軟な姿勢で、良作を連発してきた人。こういうなのが売れてるとオッサンとしては安心します。フィリー出身で、で元々ザ・ルーツのクエストラヴ一派ってだけで信用できます。
  中身は冒頭「Blessed」から絶品ソウル炸裂。生っぽい音作りにクールなジル嬢の声が存在感抜群でそびえ立ちます。そして本作の勝利が確信できたのが、シーン最前線にいつつオールド・ソウルの香りをプンプン放つ異才Anthony Hamiltonとデュエットした1stカット「So In Love」。クールなミッド・ダンサー調の中、途中でハイ絶頂期のアル・グリーン的な展開になるところなどシビれまくり。何回も聴いちゃいます。また全盛期のアレサとスウィート・インスピレーションズを思い出さずにいられない「Shame」もクールなダンサーで圧倒的な展開。後半、切り込むEveのラップもカッコよし。Doug E. Freshのヒューマン・ビート・ボックスが炸裂するなかラグタイムまで同居した「All Cried Out Redux」から、「Le BOOM Vent Suite」あたりはスイング時代のジャズを感じさせる憎い構成。一方、浮遊感の中で進む「So Gone」ではヒューストンの人気ラッパーPaul Wallも参加です。中盤よりマッタリ感も増しますが、ループ気味のピアノと淡々と無機質なビートの上で唄う「Until Then (I Imagine)」や、静かにハネたビートとエレピ音が絡む「When I Wake Up」あたりグッとソウルを感じさせてくれます。そしてジャジーにゆったりスイングする「Rolling Hills」で本編は幕。
そしてオススメなのはi-Tunes LP仕様のデラックス版。歌詞カードにフォト、メンバークレジットも付いていてCD買ったような気になります。しかもボートラ3曲プラスなのに安いです。なぜかこのボートラでしか聴けないタイトル・トラック「The Light of the Sun」はジャム・セッション風の中でジル嬢が泳ぎます。浮遊感の中進む「Love Soul Bounce」、やたらラウドなドラムが印象的な「I Love You」も満足度高し。
「移籍を機に新たな旅立ちとなったジル嬢。大御所の雰囲気もバッチリ出てきました!」
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2011.12
01
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 最近、昔のバンド仲間でもある同級生オッサンDJからもらったミックスCDが超ゴキゲンで、また90's R&B熱に火が点いてきた今日この頃。元来ベーシストで気持ちエエ音をよく知ってる男なので、やたらツボを突いてくれました。しかし、ちょっと前だと思ってたBabyfaceやらジャム&ルイスなんかがドッカン、ドッカン良作を送り出してたのも今は昔。もう10年以上前なんすな。あ~早い。スリラーの頃のマイケル・ジャクソンからしたら、オーティス・レディングなんか超昔に思えたのに、同じインターバルの現在から10~15年前のR&Bなんて全然、古く感じません。音楽もあんまり進化せんようになったのか、オッサンの耳にはそう聴こえるだけのか分かりませんが、ここらの黒音も美味で溢れかえってます。
 さて、このドネル・ジョーンズ。トニー・リッチやらと同じような頃、ナヨ声とスティーヴィー・ワンダー風のメロウさを武器に90年代半ば出てきたシンガーでしたが、R&Bファンが万歳三唱して喜んだのが99年に出た本作収録の「U Know What's Up」。Zhaneの激傑作でもグッジョブだったエディ・Fと組んでアーバンなナイス・グルーヴを提示です。浮遊感の中、なんとも気持ちええビートの中、“ウ~、セワッ、セワッ”ってフレーズが頭から離れんくらい印象的な名曲ですが、さらに神がかり的に素晴らしいのが、惜しくも事故死したLeft Eyeが絡んだリミックス・ヴァージョン。PVもめちゃカワイイです。終盤登場する彼女のラップは劇的にカッコよく、ドネル・ジョーンズと言えばコノ曲ってくらいに大貢献でした。TLCの傑作と同様の存在感で主役並みに目立っていて、Left Eye客演にハズレ無し神話まで生み出しました。(←ホンマか?) あとHip-Hopテイストで強力なのがカーティス“Freddie's Dead”使いの「When I Was Down」。原曲と同じくらいのスリリングさで、サビのストリングスの展開もシビれます。他はドネル本来の持ち味となるメロウ&スロウ系中心で、ネオ・ソウル的な優しいソング・ライティングが映えます。ヌルすぎてちょっと眠たい曲もチラホラですが、70'sスティーヴィーを彷彿させる「Where I Wanna Be」、アイズリーズ・マナーの「It's Alright」や、ちょっとR.Kelly風の「Think About It」あたり聴かせてくれます。
「結構、地味な男ですが優しい声で統一された本作は力作。今でも光ってます!」 
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