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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2011.10
27
Category : Golden Pops
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
girl groups

 女性が集まれば単なる人数分の掛け算で収まらないマジックが生まれるのがたまらんところ。数の論理で誤魔化されているだけで単体でいくと弱かったりするのが常ですが、なんかワクワク気分にさせてくれるのでOKです。最近のガール・グループでいうとAKBとかいくともうワケが分かりませんが、少女時代なんかはクオリティが高くて驚きます。でもキャラまで楽しもうとするとキャンディーズくらいの3人規模が良いっすな。ロネッツも、スプリームスも後期デスチャも3人でしたもんね。そんな事で60年前半のガール・グループ達。モータウン系やフィレス系以外からチョイスされた編集盤で20年以上も重宝してるのが本盤です。
 まずはThe Shangri-lasの「Leader Of The Pack」でガール・グループど真ん中って感じ。エアロスミスもカヴァーしたバラード「Remember (Walkin' In The Sand)」も入ってます。続くジャケにも写るThe Chiffonsはジョージ・ハリスンの“My Sweet Load”の元歌とも言われた「He's So Fine」に、キャロル・キング初期作品「One Fine Day」も収録。本盤でも最も著名なThe Shirellesは後年“つづれおり”にも収録のゴフィン=キングの名作「Will You Love Me Tomorrow」に、ビートルズ1stでのジョンの名唱があまりにも有名なバカラック作品「Baby It's You」と超重要作が登場。またニューオリンズの3人組で“Iko Iko”でも有名なThe Dixie Cupsはフィル・スペクター初期作品「Chapel Of Love」に「People Say」と2曲収録です。他にも要所をキッチリ押さえていて、ハイヒール・スニーカー風のビートが当時の流行を感じるThe Ad-Libs「The Boy From New York City」、水前寺清子直結のパワフル・スタイルがたまらんThe Exciters「He's Got The Power」、ドゥーワップの流れを汲む甘酸っぱさが最高なThe Jelly Beans「I Wanna Love Him So Bad」なんか雰囲気バッチリで大満足です。一方、ガールズ・グループ風にコーラスが入ってればソロ作であっても、その範疇として選曲されてるのが本盤の良いところ。アーリー・ソウルでは最高の部類となるClaudine Clarkの62年ヒット「Party Lights」や、Betty Everettの64年ヒット「The Shoop Shoop Song (It's In His Kiss)」なんかも収録。カントリー畑からはSkeeter Davisもその流れで収録で、シュビドゥバ・コーラスがたまらんゴフィン=キング作「I Can't Stay Mad At You」が選出。また元々ロネッツのフィレスでコーラスやってた、ソニー&シェールのCherの「Dream Baby」もスペクター・サウンドがエエ感じです。最後のEvie Sandsもグループ風アレンジのソロ作品でホリーズでヒットした「I Can't Let Go」のオリジナルと、ほんまにエエ選曲です。
「Rhinoのブランド価値が高まったナイス・コンピレーション。今も輝く女子の美声でいっぱいですぅ」
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2011.10
21
Category : Motown
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
meet su



 ガール・グループと言われればフラフラ~とすり寄ってしまうのは幼い頃から変わらん悪い癖。ソウル系の中では大好きなのが、月並みですがやっぱスプリームス。モータウンのガール・グループでも間違いなく最高峰であり、後々の女性グループのビジネスモデルにもなったのも有名なトコロ。本作は4人組プライメッツがモータウンに入社し3人となり、中心的存在フローレンス・バラードによりスプリームスと名を改め発表した記念すべき1stアルバム。ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソンを加えた3人が初々しい美声を披露してます。グループ自身のブレイクはもう少し後でその頃には良くも悪くもポピュラー風味が増しますが、コノ頃は初期モータウンの魅力あるイナたいR&Bが詰まっていて好感度高し。
 中身はスモーキー・ロビンソン作品「Your Heart Belongs To Me」と「Who's Lovin' You」でスタート。後者はアン・ヴォーグもカヴァーしたモータウン初期を代表するミラクルズのバラード。ダイアナ版もなかなかです。メアリーのブッとい声がゴスペルっぽいバラードにピシャリはまる「Baby Don't Go」、ハスキーヴォイスが光るフローレンス歌う「Buttered Popcorn」も聴きどころ。中盤にはデビュー曲としても知られる「I Want A Guy」がありますが、やっぱちと弱い。こりゃ売れんわって感じ。でもやはりダイアナが歌う楽曲には独特のマジックが宿ります。コケティッシュな個性が曲に新たな生命を吹き込むって感じ。リズムの効いた「You Bring Back Memories」なんかはカッコいいです。中でもゴーディ作の泥臭いバラードを真摯にダイアナが歌いきる「Never Again」は絶品。最後はこれぞガール・グループって感じのPopダンス・ナンバー「He's Seventeen」で締め。
 そしてスッと終われんのが、モータウン・ファン必携の近年出たDX仕様の存在。まずバーバラ・マーティン在籍時の貴重な4人組時代の最初期録音となるR&Bバラード「After All」に、ミラクルズでも演ってた激傑作「You Can Depend On Me」のダイアナ版とスモーキー作品のアウトテイクが登場。ここらを筆頭にちょっと垢抜けないアーリー・ソウルのアウトテイクが惜しげもなく収録ですが、「Too Hot」とか「Because I Love Him」などエエ感じです。同時期録音のメアリーが歌う切ないバラード「The Tears」や、フローレンスがリードを取る曲も数曲追加で「Hey Baby」や「Save Me A Star」あたり結構ええ感じです。他に本編収録の別ヴァージョンもありますが、嬉しいのが初期モータウンのライヴ音源。以前は1曲だけ聴けた62年のアポロ・ライヴの「I Want A Guy」など4曲の拡大収録に加え、「Run, Run, Run」から「When The Lovelight Starts Shining Through His Eyes」など勢いもバッチリ感じる64年デトロイトのグレイトなパフォーマンスも7曲も収録。ディオンヌ・ワーウィックで有名なバカラック名作「Anyone Who Had A Heart」なんかも演っていて、これはたまりません。買うなら間違いなくコッチ。
「いつの時代も魅力的な、かしまし女性3人組。純真無垢で活動してたスプリームス初期も最高です!」
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2011.10
18
joe tex

 写真でひとこと風に言うなら、大山のぶ代の声で「スモール・ライトぉ」って感じのジャケ。なかなか意味不明ですが、中身はアトランティック傘下にあったダイアル・レーベルのディープソウル代表作で文句無し。 問答無用のスーパーソウル・シンガー 、ジョー・テックスです。60年代はジェイムス・ブラウンの最大のライヴァルとなる存在だった割には、現在の評価はあまりにお寒い状況で悲しい限り。ナッシュビルのプロデューサー、バディ・キレンと組んで築き上げた、“語り”を持ち込んだゴスペル・スタイルのバラードはロッテの渡辺俊介なみにハートを下からエグります。
 本作の目玉は何といってもジョー・テックス・スタイルを全米に知らしめた代名詞的大ヒット「Hold What You've Got」。最初に聴いた時、あまりに素晴らしくて1ヶ月くらいコレばっか聴いてたくらいです。マッスル・ショールズにてカントリー・シンガーであるロジャー・ミラーのバック・バンドを起用して録音されたという、この名スロウ。何回、聴いても震えさせてくれます。そしてもう1曲のハイライトは、語り+熱いサビの同スタイルでアニマルズもカヴァーした名曲「One Monkey Don't Stop No Show」。コチラも劇的な傑作で外せません。他もスロウはどれも総じて高品質で、大満足。ソロモン・バーグにも負けない「Heep See Few Know」や、「You Better Get It」もタイトル曲の二番煎じっぽい部分も感じますが正直、最高。すでにコノ時点で“この分野は俺の独擅場っ”って言ってるような気概を感じます。ただ、普通すぎて熱さに欠ける「Tell Me Right Now」、J.B.が演るようなバラード「There Is A Girl」あたりはちょっとイケてません。一方、アップ・テンポは後のファンキー・テイストが加わった名録音が素晴らしいので、本作はまだ発展途上の印象。ノベルティっぽい「I'm Not Going To Work Today」や「Are We Ready」は中々の楽しさですがスロウに比べると分が悪いです。ニューオリンズっぽい「You Got What It Takes」に、ドゥーワップ・スタイルも導入の「You Can Stay (But The Noise Must Go)」や「Together We Stand」も後のジョーからするとモノ足りませんが、パフォーマンスの勢いは充分感じます。でも、本作の聴きどころはスロウである事は間違いなしです。
「まずはスロウ&プリーチ・スタイルで己のスタイルを誇示。他ではなかなか味わえん美味です。」
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2011.10
14
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 僅か5年間ほどの活動で伝説の男となったオーティス・レディング。私が生まれた時に既に故人だったのですが、唯一無二の歌唱であらゆる世代の音楽ファンを今も魅了します。といっても新録が聴けるワケでもないので、サプライズは発掘モンに限られていくのですが、ヨーロッパ・ライヴの強化盤に続いて出されたのが、このWhisky A Go Goライヴの強化盤。このWhisky A Go Goでのライヴはロードバンドの演奏などが賛否ある音源ですが、個人的には生々しい迫力ある音でヨーロッパ・ライブより好み。今迄「In Person at the Whiskey A Go-Go」と続編「Good To Me」がありましたが、本作は3日間で7セット行われたライヴのうち後半の3セット丸ごと収めたブツ。今迄、愛されてきた2枚も本作とは別セットからの音源もあるので手放せません。重複も数曲ありですが、前半のセットで披露され既発の2枚には収められてた名曲“Pain In My Heart”なんかは今回未収録ですのでWhisky A Go Goコンプリートというと誤解が生じます。とにかくオーティス・ファン必聴と言っていい熱いライヴです。
 最初のセット(7曲)は「Security」でスタート。初出テイクでの聴きモノはやはり胸に染みるスロウ。デビューを決めた傑作「These Arms Of Mine」に、本盤ではどのセットでも登場する2ndからの「Chained And Bound」など熱きスロウが生々しく響きます。オーラスは「Respect」で締め。2セット目(8曲)も司会者の軽快な曲紹介からスタートでソウル・ショーっぽくて良いです。やはり初っ端は「I'm Depending On You」とアップでブッ飛ばします。最初のセット(前日分)よりパワフルに聴こえる「I Can't Turn You Loose」や、アンコール含め2回も披露するストーンズ・カヴァー「Satisfaction」などリズム・ナンバーも切れ味良く迫ります。そして聴き入ってしまうのはコレまた国宝級名曲「Just One More Day」といった絶品スロウ。サム・クック調の「Any Ole Way」も軽快でよいアクセントになってますが、ハイライトはヒット曲「I've Been Loving You Too Long」か。そして93年の既発盤にも収められてた「Destiny」から始まる3セット目(13曲)は、安定感も抜群。「Mr.Pitiful」なんかのリズム・ナンバーもありますが、名作4thからの「Good To Me」、3rdの冒頭曲「Ole Man Trouble」など必殺と言っていい激渋スロウがやっぱ光ります。オーティスのスロウは最高であると唸らされます。このセットでのみ登場のビートルズ・ナンバー「A Hard Day's Night」はラフながら、しっかり南部ソウル風のリズム・ナンバーになっていてカッコええです。目玉は既発盤で編集されていたジェイムス・ブラウンのカヴァー「Papa's Got A Brand New Bag」の10分フル・ヴァージョン。Big Oが演る御大J.B.もオツなもんで、バックもシャープな演奏で援護射撃です。
「白人向けクラブのライブで勝負を賭けたライヴながら、ドス黒い展開で押し通すオーティス。男前!」
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2011.10
12
syl johnso



 無条件、手放し大絶賛となってしまうのがHiの70年代全盛期に出たアルバムの数々。自分がソウルって音楽に求めるひとつの理想形があります。筆頭シンガーはアル・グリーンで間違いないのですが、オーティス・クレイ、アン・ピーブルズ等と共にクリーンナップを打ってたのがこのシル・ジョンソン。数年前のカニエ氏への客演でも有名なシリーナ・ジョンソンの親父さんです。もともとソウルの真髄みたいなカッコええ音でしたが、ウータン軍団を筆頭にしたHip-Hop経由時には愛に満ちた再加工で更なる輝きも追加されてました。まさに素晴らしき二世代訴求が理想的な形で具現化されたのがHi関連の音。小生もまずHiの音をストレートで味わって、数年後にRZA等のサンプリングHi音源も美味しく味わうみたいな“ひつまぶし”的な楽しみ方を幾度となく体感させてもらいました。しかし、この味わい方ができるのは素材の良さがあってのこと。元の音源の劇的な素晴らしさは何年経っても色褪せることはありません。
 冒頭からストリングス&曇ったビートのHi王道コンビネーションがいきなりバシッと決まる「Let Yourself Go」で喜びがこみ上げます。続いてWu軍団インスペクター・デックの1stでも印象的なサンプリングをされた「Don't Do It」が登場。チャールズ・ホッジズのオルガンも要所を押さえます。そして軽快アップも絶好調で、シル親父のHi期では一番のゴキゲン歌唱といえる「I Want To Take You Home」あたりは必聴。同趣向の「Stuck In Chicago」もクオリティ抜群でせまってくれます。また、今や一番に本作の目玉的逸品に昇格した感があるのが「Could I Be Falling In Love」。ココでの耽美なサウンドが効果的にレイクォン・ザ・シェフの“Heaven & Hell”→ジョイ・デナラーニ“Heaven Or Hell”と90年代から00年代のHip Hopにて一粒で3度も美味しい使われ方(←マジで何れも最高)がなされマジで黒音ファンの興奮を誘った名スロウです。タイトル曲「Diamond In The Rough」や「Keeping Down Confusion」あたりはハイらしい重たい音が全開で迫るブルージーなナンバー。あ~気持ちええ。こんな曇った音が何でエエのか分かりませんが、確実にツボをついてくれます。後半戦も、シルの悲しい歌声と女声コーラス織り成しも素晴らしいスロウ「Please,Don't Give Up On Me」、重心の低いハイ独特のアップ「Music To My Ears」、サントラGhost DogでのRZAの引用も見事だった「I Hear The Love Chimes」と抜かりなし展開。監督ウィリー・ミッチェルも流石です。
「よく聴くとトム・ジョンストンの声とも似てるシル親父。ウータン・ファンのみならずドゥービーBrosファンも必聴!?」
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2011.10
09
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  以前からスライ・ストーンのウッドストックなんかでのパフォーマンスは、自分が思うファンクと言うには“ちょっと違うなぁ”と違和感を感じてましたが本質的ファンクをずっしり感じるのはやはり“暴動”と題された本作。ポップさは煌びやかさは無いもののドス黒さは満載です。社会や音楽が白人世界と融合を目指した中で発表された初期アルバムの高揚した雰囲気とは違って、それらが幻想であったことを悟ってしまったような憂いに満ちた内省的アルバムですが音的には実にクール。偽った人類仲良しを強調したような初期作より、よっぽど好きです。この時代のマイルスやスティーヴィー、そして後のプリンスにも影響を与えた重要作。もはや崩壊していたバンド形態の中、多重録音を多用したこもった音の中で密室的ファンクが花開いてます。
 1曲目から奇妙なテンションが心地良くもある変態性ファンク「Luv N' Haight」です。今迄の分かりやすさから、一気に突き放します。独特のビートが弾き出すグルーヴが中毒性満タン。けだるさの中でラリってる感満載の「Just Like A Baby」に続く、「Poet」は本作制作中に脱退のラリー・グラハムの淡々としながらも存在感あるベースが光るクール・ファンク。そして本作のハイライトといえる名作が、リズムボックスとエレピの音で淡々とグルーヴする「Family Affair」で、フィリー・ソウルの立役者ギャンブル&ハフも制作に加わったNo.1ヒット。初期ヒットからすると地味な作品ですが、クールなカッコよさではズバ抜けた作品。「Africa Talks To You "The Asphalt Jungle"」は長尺のジャズ・セッションのようなジャムから、御存知の通り、最も世の中をナメた無音のタイトル・トラックは無音。後半はドス黒いファンクながらトランペットの音が独特の空気感を醸し出す「Brave & Strong」、本作では比較的ポップで和む「(You Caught Me) Smilin'」と緩急つけてます。本作で最もブルースを感じる「Time」に続いては、レイヒ~とカントリー・ヨーデル炸裂の「Spaced Cowboy」。印象的なリズム・ボックス・ビートの中、ヤケクソで白人文化と手を繋いでる感さえします。そして最後は斜に構えたアフリカ回帰を重心の低いファンクに込めた「Thank You For Talkin' To Me Africa」。自らのファンク・ヒット曲をテンポを落としてへヴィーに仕立て上げた逸品で、ラリー・グラハムと思われるベースが全編を引き締めてます。
「本来のスライが持っていたシニカルなファンクネスが表出した感じ。陰気やけどエエです。」
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2011.10
05
Category : Funk
Theme : ブラックミュージック
Genre : 音楽
big thrill
 
 I-Podで流し聴きする時、凄まじい登場率を誇るのがJ.B.とアイズレー・ブラザーズ。何せ半世紀分の各時代のアルバムがあちこちに入ってるもんですから色んな時代のロナルド声が突然飛び出してきます。ゴスペル系ジャンプから、モータウン、ファンク、メロメロバラード、ニューソウルと何でもこいって感じ。でもなぜかアイズリーズがかかると安堵感に浸れるのは、この唯一無二と言っていい猫系ソウル声の成せる技。そしてさらに登場率が高まったのが、昨年決行されたT-Neck時代の全再発。いよいよここまできたかって感もあるキメ細かいリイシューでしたが、70年代中盤の全盛時だけでは物足らんわいって思ってたのでコレは嬉しかったです。思わずまとめてレンタルしちゃいました。
 さて通算27枚目の本作。王選手のホームラン同様、この数は凄いです。アイズレー・ジャスパー・アイズレー組との分裂前でブラコン路線に本格突入直前となるファンク期終盤ですが、3+3アイズレー路線がバシッと聴け嬉しくなっちゃいます。1発目からタイトなアイズレー・マナーのファンク「Real Deal」登場で無条件に乾杯&拍手です。ちょっと80年代っぽい“Fight The Power”系ですが基本は全く一緒。続いては、一瞬ミッドナイト・スターか!?と思わせるも、アーニーのカッティング&ジミヘン直系ソロでしっかり自らの個性を押し出す「Are Your With Me」。実にナイスな展開です。そして3+3発表時期のような雰囲気も醸し出しつつシンセも上手く活用したグレイト・ファンク「Stone Cold Lover」、親分ロナルドのセクシーなファルセットもバシッと放りこみつつコンガも使ったお洒落なグルーヴで迫る「It's Alright With Me」は正しく本作のハイライト。これはたまりません。後半は次作“Between The Sheets”にも通じる部分を感じるメロウネスが登場。「All In My Lover's Eyes」はお得意のまったりスロウですが、傑作が多いコノ人等にしたらもうひとつです。アーニーのギターワークも素晴らしい「I'll Do It All For You」は都会的なミディアムですがコチラは秀逸。シンセベースに絡むクリーン・トーン・ギターもクールで◎です。最後はアイズレーズ・ブルースと言える「Under The Influence」で珍しく泥臭い締め。
「やっぱ6人おった時のアイズレー・グルーヴは格別。重要盤じゃない本作でも抜群のクオリティは流石」
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2011.10
02
sparkle.jpg



 アレサの作品で、やたらと聴く頻度が高いアルバム。90年代前半にアン・ヴォーグがバリバリやった頃、本作から2曲もカヴァー。で、その流れもあって早々にアレサ作品が色々と再発される中、本作も異例の早さでRhinoより再発。アトランティック初期の重要作は納得でしたが、コレは嬉しい誤算でした。中身は70年代、ちょっとしたトレンド請負人みたいなプロデューサーでもあったカーティス・メイフィールドが全作品の制作を受け持った異色作品で、カートム的ニューソウル・サウンドを好物とする人なら間違い無しに一発で気に入る筈です。大ヒットから遠ざかっていた70年代後半で、このタッグには賛否あったのかもしれませんが、私見で言うならば相性は抜群。実はサントラでもある本作ですが、普通にアレサの作品集として充分楽しめます。
 中身は、何といっても最初の3曲が肝。カーティス流シカゴ・サウンドに乗って女声コーラスを効果的に使ったタイトル曲「Sparkle」は何とも素晴らしい作品。アトランティック初期の音では味わえない、流麗なストリングス・サウンドとゴスペル・チックなアレサの歌が見事に溶け合います。ともかく出だしの“I sparkele~”から10秒以内で震えること必至の傑作。そしてアン・ヴォーグがカヴァーした曲が2連発で登場。シュルル~が印象的な「Something He Can Feel」に、「Hooked On Your Love」は、やはり曲の良さが光ります。アン・ヴォーグでよく聴いた曲というのもあって当時はよく聴きました。続く「Look Into Your Heart」もキティ・ヘイウッド・シンガーズの女声コーラスが効いた良作。ここらもアン・ヴォーグがやっても面白そうって感じ。後半も無視できん展開で、Billy Jackなカーティスの指向が見られる「I Get High」、ファンク・テイストが前面に出た「Jump」など決して飽きさせない構成も見事。レベルの高い本作に於いては、普通すぎてやや分が悪い「Loving You Baby」を挟んで、最後の「Rock With Me」も最高の一語。カーティス本人が歌っても全然おかしくないカーティス印の歌メロにアレンジとなる優雅なシカゴ・ミディアムにグッと惹かれます。こうやって振り返ると、アン・ヴォーグといい、マライアの大ファン発言(アレサ版でのDon't Play That Songもライヴでは披露)で再評価が著しかった90年代前半のアレサでしたが、いつ聴いても古さを感じないスペシャルなオーラは流石です。日本で考えられてる以上に超大物扱いなのが、なぜか?を裏付ける普遍的な高品質さを示した作品。
「時代によって代表作が存在する巨星アレサ。70年代後半はコレです!」
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