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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2011.08
28
Category : Atlantic, Stax
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 1ヶ月遅れで開催の隅田川花火大会。90万人の人出の中、某社長の計らいで打ち上げ場所の横のビル屋上で呑んで食って鑑賞です。最高でしたが、元々供養の意味合いもある花火。震災でお亡くなりになった人や、この夏に亡くなった音楽界の要人を偲ぶのにも開催は良かったと思います。しかし原田芳雄さんや、ジョー山中さんの永眠と、昔からカッコええ、と思ってた人が次々に亡くなるとやっぱヘコみます。倫理的に良い、悪いは別にして豪快で魅力的な人が減って小粒な人ばっかになってきてるのは面白くないです。一方、海外でも名曲を多く生み出したニック・アシュフォード(モータウン作品で著名)に、ジェリー・リーバーもこの夏に天国へ。共に世界中で愛されるポピュラー・クラシックと言っていい名曲を量産した人です。ジェリー・リーバーはマイク・ストーラーと組んでR&B初期に「ハウンド・ドッグ」、「ジェイルハウス・ロック」からコースターズ「ヤケティ・ヤック」など50年代から重要曲を次々と世に送り出した偉人。あの不滅の名曲「スタンド・バイ・ミー」もこのお方の作品です。まぁいろいろ寂しいこともありますが忘れないと生きていけんのが人間。時の流れに抗えるワケもないので、ヘコまずに残された作品を継続して楽しむというのがアーティストへの一番の哀悼です。
 そんな事でここは代表してジェリー・リーバー追悼となるベン・E・キング作品集の紹介。ご存知N.Y.本拠地のベン・Eは60年代前半を代表するR&Bシンガーで、リーバー&ストーラーは曲提供だけでなくプロデューサーとしても関与。本作でリーバーが作家として名を連ねる作品としては59年 The Drifters時代の「There Goes My Baby」、「Dance With Me」に、ソロ以降の代名詞「Stand By Me」、「Spanish Harlem」、「On The Horizon」と有名曲だらけ。ずっと歌い継がれてきた優秀作品がコノ人だけでもこれだけあるって事です。エルヴィスと共に、リーバー作品の重要な表現者であった事は間違いありません。まぁスマートなハスキー・ヴォイスが洗練されたR&Bによくマッチしてます。他のリーバー作品以外も、賛否あるところですがポピュラー寄りのスタイリッシュなR&Bが多数収録。中でも、フィル・スペクター印のスロウ「Young Boy Blues」、スタンド・バイ・ミーの二番煎じ的アレンジも許してしまう超名曲でアレサのカヴァーも有名な「Don't Play That Song」や、黒っぽさが炸裂する63年「How Can I Forget」あたりはマスト。まずは押さえるべき名曲がコンパクトかつ的確に収められてます。またThe Drifters時代のヒットとなる「This Magic Moment」や「Save The Last Dance For Me」など誰もが知ってる名曲や、70年代にファンク・テイストを導入してヒットした「Supernatural Thing, Pt. 1」や「Do It In The Name Of Love」も収録。
「集中力を持って聴くにも最適なリマスター42分。流石ライノの名編集です。」
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2011.08
22
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 帯に書かれた“マライア・キャリーがコンポーザー参加”っていうだけで買った記憶があるペニー・フォード。まぁ、それくらいマライア嬢にはベタ惚れやったんですが、そんな事は関係無しに内容の良かったアルバムでした。一聴して実力派と分かるペニー嬢ですが、そもそも80年代ギャップ・バンドの妹分としてデビュー(←ヒデキの妹分の河合奈保子、銀蠅一家の岩井小百合みたいなもんか?)し、SOSバンドのVoとしても活躍。そしてスナップのVoとしてブレイクして本作の登場ってな具合でした。ともかくNJS以降の新R&Bは個人的には超ウェルカムな状態でしたので、本作もすんなりとお気に入りとなりました。
 中でも度肝を抜いたのが冒頭に登場となる'70sアレサのダンサブルなカヴァー「Daydreaming」で、出色の出来。グランド・ビート風にハネたビートをバックにゴスペルチックなペニー嬢のヴォーカルが冴えまくる、いきなりのハイライトです。例えるなら、台に座ってスロット廻して、いきなりオール7大当たりって感じの興奮です。続いてもゴスペルを感じさせるコーラス導入のスウィングR&B「I'll Be There」も同趣向でエエ感じ。J.B.のファンキー・プレジデントをサンプリングした「Nevertheless」はニュージャック系ファンクで今聴くと少し時代を感じますが、このハネ具合はなかなか。同じくアップではSharon Reddが登場する「Under Pressure」も強烈なハネもん系アップでたまりません。ミディアム系も地味ながら押さえた歌唱も光る「This Love」や、Tashanの優秀な同時期作品にも別ヴァージョンが収録された「Insane」と心地良い良作目白押しですが、中でもグルーヴィな「Father Time」は特に秀逸。ペニー嬢の良さが最大限に引き出されてます。ただ肝心のマライアが曲作り参加のコンテポラリー・ゴスペルみたいな「I Lose Control」は、どこにでもあるような普通の曲。なかなかのしょーもなさです。そしてテクニカルな歌唱を活かしたスロウも多く収録ですが、アップに比べて曲が弱いのが少し残念なところ。優等生なバラード「Wherever You Are Tonight」も、よく出来た作りなんですが、いっこもひっかかりません。それはアニタ・ベイカー風な「All I'll Be」も同じ。ちょっとオールド風な「Send For Me」が一番マシです。
「次のアルバムもチェックやな、と思ってたら一切音沙汰なし。ええ作品やってんけどなぁ」
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2011.08
18
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 ホイットニーも上手いんだけど、もっとソウル臭が欲しいってときに打ってつけだった激ウマシンガー、レジーナ・ベル。マンハッタンズのアルバムでフィーチャーされた後、その後に一大ブームとなったクワイエット・ストームの中でアニタ・ベイカーなんかと同じ括りでスターの仲間入り。80年代当時はその手の音楽など眠たくて聴いてられませんでしたが、後になって良さは認識できました。そしてR&Bが勢力を増してきた時にリアルタイムで買ったアルバムがこれ。感動的な程に歌が上手いと感じた優秀作でしたが、ベタすぎる作品も同居してるのがちょっと惜しい作品です。
 中でも驚異的な歌唱を堪能できるのがナンシー・ウィルソン・カヴァーとなる「If I Could」。特に後半部分のエゲツない高低差を駆使した節回しは絶品。ローリング・ソバットから始まって、ジャーマン・スープレックスかまして、キャメル・クラッチを軽々決める感じです。こんな凄い歌唱は、なかなか聴けません。しょーもない歌手ならばスタンダードっぽいバラードになってしまう、この曲を劇的な感動ソウルに昇華させるテクニックは流石です。一方で本作で、ある意味最も著名な曲でもある「A Whole New World (Aladdin's Theme)」はディズニー主題歌。デュエット・パートナーはPeabo Brysonと完璧な布陣ながら、ちょっとベタすぎ。個人的にはイマイチでした。ビリー・ホリディの「My Man」も同様であまり響かず。上手いんやけど、そっちやないやろって感じ。元は知りませんが、アレサ・フランクリンのカヴァーという「Dream In Color」はゴスペルチックで好感触で、スロウ「The Deeper I Love」や「Love」なんかも上手さが堪能できます。でもバラードとしては「Heavens Just A Whisper Away」が3馬身リードって感じ優秀です。Barry Whiteの低音もフィーチャーした「Quiet Time」や、「Do U Wanna Get Serious」なんかはちょっと80年代も引きずった感ありです。やはりNew Jack経過後を感じるハネもん(←パチンコちゃいまっせ)が心地良しです。冒頭のタイトル曲「Passion」なんかもそうですが、優秀なのは「Tango In Paris」。カッコいいレジーナ嬢が90'sグルーヴに乗っかっててこの辺りは最高です。締めは、コンポーズにNarada Michael WaldenにBrenda Russellが名を連ねる「One Love」にて優雅なグルーヴで終了。
「決してToo Muchとなど言ってはいけません。完璧な歌唱を聴きたいなら、この姐ちゃんです。」
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2011.08
15
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
around way

  早めに取った夏休みもいよいよ終りを迎え、再び激流に立ち向かう日々へ。景気づけというか自分を鼓舞する元気印R&Bです。サンプリングといったミュージシャンからしたら邪道・禁じ手ともとれる過去の音源再構築の手法を新鮮に活用し発展してきたHip HopやR&B。普通に考えたら過去音の二次利用など、ノータリンで横着モンのやる愚かなことって最初は思ったりしましたが、すぐに改心。その頃、Isleysの“between The Sheets”やら、J.B.の“Hot Pants”やらをサンプルしまくったセンスの良い再構築は、時に“本家の音よりカッコええんちゃうか”とまで思わせたサンプリングのセンスに溢れたものも登場。そしてオリジナルの音源や演奏者にも、しっかりした再評価がなされるってのはエエ事でした。そんな事で90年代前半のサンプリング文化最盛期に見事なホームランを放ったのがこのハネもん系R&B3人組。関西での粉もんと同様、今も黒音ファンに愛されてます。
 まず代名詞的というか殆どAround The Wayイコールで出てくる曲が「Really Into You」。超強力なサウンド・マジックで当時のR&Bファンを惹きつけまくった大傑作で、下敷きはご存知ビル・ウィザースが歌ったグローバー・ワシントン・Jrの“Just The Two Of Us”。ダイアナ・ロス・ファンだったヒスパニック系女性Voリーナ嬢のメロディ・ラインも艶やかな中、原曲のクールな魅力とグランド・ビート的な打ち込みバックトラックが見事な融合です。今聴いてもカッコいいですが、当時から何回連続聴きしても飽きない魔力がありました。で、これが本作の全てです、で終わらせたいのですが実はそうもいきません。ハウス界の重鎮リトル・ルイ・ベガが手掛けた「Groove Me」(←Guyとはちゃうよ)もアップの傑作で、エリックB&ラキムの“Juice”にも通じる疾走感は気持ち良さ満開。シャニースみたいな甘酸っぱさで迫る「Let It Be You」、MJとも仕事したトニー・モーランのもろニュージャックなハネもんトラック炸裂「Check One, Check Two」、Popでキャッチーな中でもきっちりスウィングする「Way Back When」と捨て曲なしくらいの勢いです。とりわけエモーショナルな歌唱が光るリーナ嬢の絡んだトラックがすこぶる良いです。タイトル曲「Smooth Is The Way」に、Acid Jazz的にクールな「The Truth」とハネもん系はどれも高品質。最後のフランキー・カットラスが手掛けるHip Hop「Give It Up」まで、ストリート系ながらダークな感覚一切無しのPop路線で楽しませてくれます。
「本国U.S.ではたいしてブレイクすること無く結局、消えちゃったグループ。哀愁あるPop+ハネGrooveは絶品です」
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2011.08
10
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 またもやクソ暑い日々の来襲。仕事は山ほどあるのに強引に休んで遊んでますが、オフタイムであろうと仕事の電話には出ちゃうのが悲しい性。昼間に水浴びながら海パンはいて真面目なフリしてもロクな応対などできるはずもなく、「それはよかった!」とか「お前の判断に任せた!」とか適当な言葉ばっか。なら電話に出なけりゃいいのに、滞るのが嫌でついつい出ちゃいます。これは性格でしゃーないです。そんなことでホテルのプールとかで昼間から酒飲みながら聴きたいのが現行R&Bの下地となった80年代のバブリーな音を集めたコンピ。涼しげでよろしおま。
 まずは88年のWill Downinngが歌う定番「Free」から。余裕綽々の上手さとコンテンポラリー・サウンドで聴かせます。89年ですでに少数派だった演奏も自前のグループCool'r「Love Me All Of My Life」なんかも今また新鮮です。黙って聴いたらチャカ・カーンかと思っちゃうVesta Williams「Don't Blow A Good Thing」や、84年後期Switchの「Keeping Secrets」などファンクを源流に持ったサウンドはカッコええですが、やはりコノ時代は少人数時代のCameoが鮮烈。スロウ「Don't Be Lonely」や、打ち込みファンク「Single Life」はあえて温かみを排除したような音構築で実にクールです。中でも、90年代以降のサンプリング人気も相まって定番中の定番として君臨するのが83年De Barge「I Like It」に、82年The Gap Bandの「Outstanding」。もうマストとしか言いようのない気持ち良いグルーヴは、間違いなく本作でも核となってます。一方、ブラコン時代から'90sネオ・ソウルへの橋渡しをした重要ユニットBy All Meansの残した3枚も忘れられませんが「You Decided To Go」、「I Surrender To Your Love」収録の1stは今もマストです。マンハッタンズのGerald Alstonが、そのバイ・オール・ミーンズの連中と組んで作ったアルバム曲の別ヴァージョン曲「Stay A Little While (Quiet Storm)」もじっくり聴かせます。サム・クック直系の歌唱が泣かせます。デュエット系ではCherrelle with Alexander O'nealの「Saturday Love」に、Rene And Angelaの夫婦時代作「I'll Be Good」と共に85年の主要曲収録。90年代も一部収録ですがVanessa Williamsのアイズリー・クラシック「Work To Do」はBlack Sheepを迎えた12inchでのRemix。最後はAngel Winbushのミッドナイト・スロウってな感じのヒット「Angel」でディープに締めです。不景気な感じや貧乏臭さが無いサウンドで現実逃避するのもたまには効果的です~
「ワンレンでソバージュの女性を横にカクテルでも飲みながら聴きたい涼質ソウル。太いまゆ毛な音もエエもんです。」
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2011.08
04
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 未CD化の本丸、サム・クックのオリジナル・アルバムがいよいよリリース。BOX化されての発売でしたが、とりわけジャケも中身も最高だった思い入れ深き本作がCD化ってのは自分にとって快挙。学生時代、LPでは再発盤が買えていた事もあり、アートワークもかっこいいので部屋に飾ったりしてました。まぁ、何れ再発されるだろうと思って気長に待ってましたが、abkoのせこい販売戦略もあって出てくるのはいつもお決まりのアルバム数種。ファンが望む形ではないリリースが続いてました。本作だけは面倒くさいけど家でアナログからデジタル化ってことでPC使ってまでしてしました。確かにポピュラー転向後のサム・クックは狭義でのソウルからすると、その範疇じゃないスタンダードっぽいのもたくさん演ってますが、中でも本作はソウルって視点でいくとド真ん中直球で投げ込まれた歴史的大傑作。たぶん著作権消滅となる50年を機に、色んな会社から乱発される前に本家が動いたってことでしょう。何はともあれ、待望のサムRCA録音流通の夜明けが見えてきました。
 さて朱色のジャケが眩しい本作。ブームだった“ツイスト”を題材に“ソウル”を全曲、軽快に歌ってます。何が他の諸作と違うがというとバック・サウンド。一言でいって大衆路線です。Keen~RCAではストリングスを配した上品なサウンドでの高尚なサムが多いのですが、本作はホーンをいれたロードバンドとの録音。どっちのスタイルでも名曲はたくさんありますが、ゴスペル出身のルーツからするとやはりこのスタイルでの熱唱はグッときます。いわば名ライブ“ハーレム・スクエア”と地続きともいえる雰囲気で迫ります。ド頭から大ヒット「Twisting The Night Away」が登場で、リトル・リチャードのセッションでも激クールなドラムを叩いていたアール・パーマーの素晴らしいリズムも援護射撃です。さらに最高なのはコレ以降。注目の「Sugar Dumpling」は編集盤とかで聴いてたシングル・テイクと違った、明らかに泥臭さ倍増のアルバム別テイク。完全にコッチの方が好みで、流石ミスター・ソウル!と唸るカッコいい歌唱が聴けます。シャッフルで軽快に飛ばす「Twisting In The Kitchen With Dinah」、お得意のパターンながらダイナミックな歌唱に平伏すしかない「Somebody's Gonna Miss Me」、明るい歌なのに声力で涙が出そうになる「A Whole Lotta Woman」と非の打ちどころが無い流れで聴かせます。ハンク・バラードのヒット作「The Twist」は軽くこなしてますが、また次のB面頭を飾っていた「Twisting In The Old Town Tonight」が素晴らしいアップ・テンポ快作。軽快さで甲乙つけがたい「Camptown Twist」でも気分高揚です。しかし終盤のハイライトは何といっても大傑作「Somebody Have Mercy」で、味わい深い歌唱にシビれまくりです。そしてサム&デイヴのカヴァーも有名な「Sooth Me」、シングル曲「That's It-I Quit-I'm Movin' On」とダレるとこなく締め。
「ソウルって何や?って言われたらコレです。ミスター・ソウルの名に違わぬ、素晴らしき30分間。」
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2011.08
01
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 口ばっか写ったジャケの後期スタックス、純正コンピレーション・アルバム。アトランティック配給の下で多くのスターを輩出した前期から、改めて独立系として再スタートした“指パッチン”ロゴでお馴染みの後期スタックス。オーティスは亡くなりサム&デイヴはアトランティックに持ってかれましたが、継続組含めナカナカ充実のラインナップです。当初LP2枚組で出された本作(CDは1枚)は、1枚が既発のシングル曲集。そしてもう1枚が本コンピ用の新作として放りこまれた変則的な内容。人気アーティストの隠れた逸品集として、またちょっとしたベストとしても機能する1枚です。
 中身ですが、まず登場なのが後期看板スターJohnnie Taylorの代名詞ヒット「Who's Making Love」から。やはりカッコいいジャンプ・ナンバーですが、本作用にもう2曲あってボビー・ブランドの曲などお得意のブルージー路線です。好みやないので割愛。優秀なFame録音もあるJimmy Hughesはスロウ「I Like Everything About You」とブルースっぽい新曲。ハウスバンドBooker T. & The MG'sは新曲含め4曲収録ですが、何といっても「Soul Limbo」。カリプソっぽいのが新鮮です。映画タイトル曲で大ヒットの「Hang'Em High」も収録。歌姫Carla Thomasはポップな「Where Do I Go」に、ソウルフルに迫る「Book Of Love」と2曲で聴かせます。そして前期よりよっぽど好きなのはノック・オン・ウッドのEddie Floyd。サム・クックの「Bring It On Home To Me」含め3曲ありますが、断トツに素晴らしいのが「I've Never Found A Girl」。アル・グリーン版も良いですが、やっぱコッチです。単独で録音もしたOllie & The Nightingalesがバック・コーラスという完璧の布陣です。そのオリーのグループ作「I've Got A Sure Thing」も最高と言ってイイ名曲。また本作のハイライトと言えるのがJudy Clayの収録。William Bellとデュエットした後期スタックス屈指のラヴ・ソング「Private Number」に、素晴らしきスロウ「It's Me」と2曲あり、どちらも鳥肌モン。グループ物ではThe Mad Ladsの「So Nice」含む優秀スロウが2曲ですが、大御所The Staple Singersはやはり光ります。新曲として収められた「Hear My Call, Here」もいいですが、やっぱ「Long Walk To D.C.」。ぐちゃぐちゃカッコええです。オーティスとの悲劇の飛行機事故からの生き残りメンバーで構成された新生The Bar-Kaysも2曲収録で、まだ泥臭いグルーヴで聴かせます。ブルースではAlbert Kingが2曲、メンフィスのロック・バンドSouthwest F.O.B.も収録で、アーシーな「Mercy Mercy Mercy」はナカナカ。
「単なるベストと違って無視できん、やっかいなアルバム。サザンソウルが充実期にあったことを示す変則盤。」
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