FC2ブログ
RSS
Admin
Archives

音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

カテゴリ
Funk (88)
Jive (2)
検索フォーム
Profile

ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

    なお当ブログはLink Free 連絡不要です。
月別アーカイブ
11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
カレンダー(月別)
05 ≪│2011/06│≫ 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
RSSフィード
リンク
最近のコメント
FC2
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2011.06
30
Category : Groovy & Mellow
Theme : JAZZ
Genre : 音楽
nancy.jpg



 ナンシー久美です(←古すぎ)。じゃなくてJazzヴォーカリストの大御所、ナンシー・ウィルソンです。レジーナ・ベルの劇的な名唱“If I Could”を元々歌ってた人として知りましたが、とにかく歌激ウマの人。Jazzyにスイングしようが、ソウル歌おうが、何歌っても一級品に仕上げるくらいの力量の持ち主です。キャノンボール・アダレイとの共演作等でのJazzのイメージも強いですが、ソウル寄り作品での代表作となる本作もビシッと仕上げてます。モータウンやらバリー・ホワイト関連で有名な名アレンジャー、ジーン・ペイジの下で制作されており、ウィルトン・フェルダー(b)とジョー・サンプル(Key)のクルセイダーズ組を軸に、エド・グリーン(ds)、デヴィッド・T・ウォーカー、ワウワウ・ワトソン、レイ・パーカーJr(g)などマリーナ・ショウのブルーノート作同様にグルーヴ職人集結。ジーン・ペイジ周辺をうろついてたサイド・エフェクトのオギー・ジョンソンなんかも参加です。
 最初の注目ネタは、初っ端の「Come Get To This」。もちろんマーヴィン・ゲイの超名曲でオリジナルには敵いませんが、抑揚をつけたナンシーの歌唱もイケてます。そんな事で半分はカヴァーですがコレがまたエエ感じ。ジェイムス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」はアイズリーBrosのねっとりカヴァーもたまらんですが、David.Tのバックも光るナンシー版もなかなか。タイ・カリム(←コレも最高)やらエイス・スペクトラムにクラプトンまでカヴァーしてる有名曲ながら、オリジナルは知らず、トホホ・・。またQuincy Jones & Leon Ware作品で、アヴェレイジ・ホワイト・バンドでも有名な「If I Ever Lose This Heaven」は絶品で、このナンシー版が最高峰かもって思っちゃうくらい素晴らしい出来。ジミー・ウェッブの「This Time Last Summer」、チャーリー・リッチの「He Called Me Baby」とかもありますが、メロウな前者はバックの演奏も含めナイスです。そして半分はビリー&ジーン・ペイジ作品。コチラも快調そのもの。シティ・ファンク的な「Houdini Of The Midnite Hour」ではグルーヴィーに決め、ディオンヌ・ワーウィックなんかを彷彿するミディアム「All My Love Comes Down」や「Like A Circle Never Stops」なんか演奏・歌ともに絶品でマジ聴き惚れます。お得意のストリングスを効果的に配したアレンジが冴えわたっています。ただ「Boogeyin' All The Way」は演奏はファンキーなのにナンシーが若干メロウ気味なのが残念な終幕。
「長い活動でアホほど録音ありますが、優秀作多し。多分また、キッチリ再評価される人ですわ」
::more
2011.06
28
Category : Groovy & Mellow
Theme : JAZZ
Genre : 音楽
0098988.jpg

 ガチガチ鉄板作のご紹介。例えるならキャロル・キングの“つづれおり”とか、ダニー・ハサウェイの“Live"クラスです。な~んか、本サイトにも早くに載っけてたような気がしてたのですが忘れてました。今更ながらですが、曲のクオリティ、アルバムの雰囲気、演奏レベルと完璧な作品なのは言わずもがな。フェンダー・ローズの音に、グルーヴィーなリズム・セクション、メロウなギター、表現力豊かな歌唱・・と、たまらん内容です。実は先週、六本木にてこのアルバムを当時のメンバーで演るライヴを見て感涙。すなわちハーヴィ・メイソン(Dr)、チャック・レイニー(b)、ラリー・ナッシュ(p)、そして要中の要デヴィッド・T・ウォーカー(g)を従えてのマリーナ氏堂々の歌唱。実に素晴らしかった!しかし自分のオカンと年齢の変わらんオジイ&オバアがなんとカッコええ音を・・・。ほんまナイスな年寄りですわ。
 中身は、酒場の男女が話す長~いやりとりの後、男性をクールにふって始まる「Street Walking Woman」から。グッとJazzyなアップテンポで始まる瞬間はほんまシビれます。冒頭からいきなり本作で最も緊張感溢れる演奏が聴けます。ちなみにライヴではハーヴィ・メイソンと粋な会話の再現までしてました。次には、さっそく個人的ナンバー1曲である「You Taught Me How To Speak In Love」が。セクシーで抜群の表現力を見せつけるマリーナ嬢が光る、この曲のエヴァー・グリーンさは群を抜いてます。かれこれ2万回、聴いてますが未だ飽きず。そして特筆すべきはDavid.T.Walkerのバッキング・プレイ。個人的にDavid.T氏のベスト・プレイがココで聴けると確信してます。まさに唯一無二といえるグレイト・プレイで、70才にもなるDavid.T氏にいまだ需要があり引っ張りダコな理由が一発で分かる名演です。とにかくココでのプレイは一緒に弾いてるラリー・カールトンの存在が霞むくらい凄いです。ライヴでもシルクを織りなすような繊細なプレイは感激でした。次の、弟に捧げたという「Davy」もピアノが奏でる美しいコード進行が絶品。そして泣く子も黙る(←大袈裟ですな)名演「Feel Like Makin' Love」が登場。ロバータ・フラックのカヴァーですが、オリジナルと同格かそれ以上に人気のある曲。通常、本作を象徴する曲といえばコレです。文句無しの逸品。また1分ちょいで終わってしまい“もっと聴きたいっ”と思わせるのも憎いゴスペル曲「The Lord Giveth And The Lord Taketh Away」は激ソウルフルな歌唱で迫ります。後半でハイライトと言えるのは「You Been Away Too Long」。心も体も揺らせる絶品グルーヴがココでも聴け、ラリーのエレピ、David T氏の悶絶ギターも絶妙です。終盤は、自作のスロウ「You」から、ゆったりとグルーヴしていく「Loving You Was Like A Party」、最後に絶妙のスイングで小粋に決める「Rose Marie」。この辺りの流れもパーフェクト。
「誇り高きアフリカの女王みたいなジャケでの“どや顔”。堂々の名作ですわ」
::more
2011.06
21
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
amerie war



  最近ではK-Popがさらに大きな流れになってきましたが、はやくからワールドワイドに活躍してきたエイメリー嬢。本拠地U.S.シーンど真ん中で活躍する、韓国の血を引くR&Bシンガーです(←実はハーフなので、やや強引・・)。 しかも少女時代に負けん美脚。最近は髪の毛もブロンドにしちゃったみたいですが、黒髪でアジアン・ビューティっぽくいって欲しいですぅ。声はちょっと特徴あるキンキン声で、好き嫌いは別れるかもしれませんが、Columbia時代の“Why Don't We Fall In Love”やブレイク曲“1 Thing”でカッコいい歌唱とR&Bトラックとの相性の良さは実証済。本国アメリカではリリースさえされなかった3rdは不幸な1枚でしたが、ちょっと前に出たデフ・ジャム移籍第1弾の4th本作は、大爆発ならずともファンキーなトラックが冴える好感触な1枚でした。
 個人的興味は何といってもテディ・ライリー先生の制作参加。本作のトップ位置をかまえる「Tell Me You Love Me」は“1 Thing”の亡霊にとりつかれたような曲で、テディ先生にしては正直まぁまぁでしたがドラムサウンドとJB“Give It Up Or Turnit a Loose”のフレーズ挿入等は流石。ファンキー具合でいけば3曲目に登場の「Dangerous」が秀逸。ここいらは実にクールでよろしおま。シングル曲は、歌も崩しようのない無機質エキゾチックR&Bの「Heard 'Em All」はもうひとつでしたが、1stカットのHip-Hop Soul「Why R U」はやっぱカッコええ曲です。ウルトラマグネティックMC’s“Ego Trippin”のビートがびしゃりキマっていて、オッサン黒音ファンにもたまらん出来。本作1等賞。引用系では92年ミント・コンディション“Breakin' My Heart”を持ってきた「Pretty Brown」も注目作で、デュエット相手のTrey Songz氏も好サポートです。Kool & Gangのサマー・マッドネス・ネタにFabolousも絡めて男女の揉め事を唄う「More Than Love」あたりも好感触。でもエレクトロ系の匂いもする「Swang Back」や「Red Eye」なんかは、おっさんとして受け入れられず。どうでもエエ世界です。他は、ロックな強引さが辛い「Higher」、美しいねんけどイマイチ響かんスロウ「Different People」、「Dear John」など惜しい曲が連なるのが少々残念。
「そろそろ新作も期待のアジアン・ビューティ。おっさんのニーズも忘れんと制作お願いします」
::more
2011.06
18
Category : 00's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
and then

 実に見事なスキンヘッドとコクのあるバラードでブラック・ミュージック・ファンを魅了し続けてきたジョー。なんやかんやいっても大ヒット“All The Things”のイメージがつきまとうバラードの達人的存在の認識が非常に高い人ですが、時折サントラとかで披露するファンクなスタイルやアップ曲でもカッコええ歌唱を決める人。同時期に出てきたライバルR.Kellyよりも真摯で実直な感じがあって、これからも歌職人としてバリバリやってほしいところです。そんな丹下段平も惚れこんだ強烈ストレートが充分に堪能できる、2004年作がコチラ。
 中身は、まずグラディスのThe Making Of Youをループさせた中で優しく歌うクールなミディアム「Sweeter Than Sugar」でスタート。流石の出来で風格を感じます。タイトル曲「And Then...」も安定感抜群のアイズレー的お得意スロウですが、続くヒット曲「More & More」はなんとR.Kellyの作品でケリー・ワールドmeetsジョーってな趣き。コレってありなん?って感じのかつてのライバルがまさかの協業は軽い衝撃でした。スパニッシュギターをフィーチャーした「Make You My Baby」もR.Kelly作でムーディなとこは良いのですが正直もうひとつ。普通です。中盤以降はリズム・ナンバーも比重を多くした嬉しい展開。バラードが売りみたいな形でブレイクしていった人なんで、ある程度スロウ中心の組立はしゃーないと思ってたんですが、ちょっと食傷気味かなって思ってたので効果的でした。何より声がカッコええ人。色んなスタイルで聴きたいやないですか。G-Unitも登場し、エッジの効いたファンク的リズムトラックに縦横無尽に歌いまくる「Ride Wit U」は興奮の一撃。Nasと2Pacの曲を引用しタイトな硬質ビートに蝮のように絡む「Street Dreams」や、シェイクスピアが絡んだ「Bedroom」もソリッドなビートがカッコよい上質トラックで大満足です。さらに日本盤でのボートラ、「I Remember」もシンプルなビートが逆に新鮮で、ストリート感もアップ。他はスマッシュ・ヒット「Priceless」や「Jeep」、「You Dropped Your Dime」あたりは色気たっぷりの王道ミディアム・スロウでサラリとこなしますが、終盤はやはり従来のジョー路線でしっかり聴かせてくれます。Allstar制作で踏み外すことない大得意のマイナーKeyバラードの「It Ain't Like That」、Joe節爆裂で優しく迫る「Another Used To Be」もありますが、1等賞はラストの「Testify」。こういうシンプルなバックで真摯なJoeの熱唱を聴くとやはり平伏すしかございません。グイグイと自然に耳が釘付けになる名曲です。
「すっかりベテランの域に入った歌職人。R.ケリー氏に負けずにガンガン頼んます!」
::more
2011.06
15
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
517vw6L9D1L__SL500_AA300_.jpg

 何年も前からトレンディ・ドラマと言われ君臨した月9ドラマ。韓流や何やって時流は若干変化しましたが、憧れ生活を描き続けてきました。それこそW浅野全盛期から、Say Yesの“101回目のプロポーズ”、そして今も最高傑作と信じてやまない鈴木保奈美の「東京ラブ・ストーリー」なんか毎週、悶絶し転げ回って観てました。が、年月が経ち月9ドラマなどまともに観ることも無くなり、ドラマを話題にする女子社員にも斜に構え「そんな幻想あるかいっ」とツッコミを入れる嫌なオッサンに進化しちゃいました。でも、音楽は純粋に聴いてますヨってことでミスター月9、クボタ。R&Bの本質を体現できる日本を代表するアーティストですが、器用な人なんでTV主題歌とかになるとちょっとエッセンスを薄めて万人受けする大ヒットを飛ばすって印象です。毎回、濃い作りのアルバムはチェックする人ですが、主題歌系はあまりのめり込んだ曲がございません。昨年の月9主題歌でヒットした「LOVE RAIN~恋の雨~」もキャッチーな曲やなぁくらいは思ってましたが、本作はその曲を軸に新曲5曲を放りこんだ変則ベスト。見逃せん内容です。
 まずド頭に配置された「LOVE RAIN~恋の雨~(松尾潔リミックス)」が何とも素晴らしい。オリジナル・シングル・ヴァージョンからR&Bエキスがグッと増しムチャクチャ黒音仕様に。平べったいリズムから、スイングするリズムに変更されたのも◎で激グレードアップ。新録でいくと、アコギを前面に押し出した「Missing ~2010カラット~」、ユーミンのカヴァー「朝陽の中で微笑んで」、90'sR&BグループSWVの最終作に収められてたスロウのカヴァー「RAIN」とありますが、シングル曲の別テイク「a Love Story(Bond street ver.)」がズバ抜けた出来。アレンジも粋です。あとは既発曲ですが、2曲目にある「Always Remain」(As One収録)は、やっぱ傑作。こんなの作れる日本人、なかなかいませんヨ。本作のテーマってことで懐かしい91年シングル「雨音」も入ってますが音的に少々浮き気味。米国盤Toshi名義で発表された「Hold Me Down」はレディ・ソウルAngie Stoneと共演。ゆったりグルーヴする「Riding to the Sight」や「It's Time to Smile」(共にFor Real収録)も心地よろし。クオリティ高かったシングル曲「Our Christmas」は嬉しい収録です。しかしながら後半でキラリ光るのは美メロ・ミディアム「Candy Rain」(United Flow収録)。さりげない名曲として君臨し続けてます。最後の「LA・LA・LA LOVE SONG」はMidnight Piano Versionで収録。大ヒットですけど、あまり思い入れはないのでコメントなし。
「なんやかんやいって20年以上、第一線で活躍するクボタの兄貴。才能の枯渇無しですわ」
::more
2011.06
11
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
3cfed0b2800_.jpg マリオネット



 氷室京介が震災復興支援でBOØWYの楽曲でのドーム・コンサートを演り、それを受けてかどうか布袋寅泰は吉川晃司とのCOMPLEXでドーム・コンサートを開催し限定復活・・。あ~もどかしい。ここはBOØWYの4人でしょ!と皆が思ったでしょうがビートルズのように実現せず。再結成に関してメンバー間でのスタンスの違いが改めて浮き彫りとなりました。そもそも再結成という事象に対して、今迄に色んなバンドが試みてロクなもんが無いというのが大半なのでホンマは否定的ですが、このバンドだけはマジで観たい。プロデューサーだった佐久間正英氏が最もファンの意見を集約した談を述べてます。内容は要約すると「自分もバンドマンとして感じるが、一度解散したバンドの再結成ほどみっともない事は無い。なぜなら見せられるのは良くて全盛期の再現、多くは全盛期に追いつけずノスタルジーにしかならないから。ところが彼らの場合、解散当時とは比べものにならないほどミュージシャンとして成長を遂げている。あの時点ですらあれほどの演奏を出来た4人が、今再び揃ったとしたらどんなすごいバンドになるだろうかと夢想する。解散時のBOΦWYとは比べものにならないライブになるに違いない。」と。また「“ただのギタリスト”に戻った布袋君の演奏を見たい。その場しか彼が”ただのとんでもないギタリスト”に戻れるチャンスは生涯無いだろうからだ。」とも言っている。まさに同感です。
 そんな事で待望論が消えないBOØWYの最終作。ちょうどLP時代が終わり、発売されるアルバムもCDサイズとなりだした頃。自分もCDプレイヤー導入直後に買ったアルバム。ハイファイ・サウンドにも映えるロックでよく聴きましたが、直後に解散。ホント残念でしたが、本作も“駄作無しのBOØWY”の名に違わぬ充実ぶり。特に布袋氏のギターについては素晴らしすぎで、必聴。頭の「Liar Girl」から氷室氏との相性の良さを見せつけます。「Angel Passed Children」や「Plastic Bomb」はMORAL時代も感じさせるパンキッシュな曲調で実にカッコええです。メロウでPopな「Longer Than Forever」あたりも好調ですが、先行シングル発売され大ヒットした「Marionette」がやっぱ本作を象徴する傑作曲。布袋氏のアレンジも冴えわたってます。コレも凄かったですが、B面で惜しくもアルバム未収録だったロック・クイーンSUZI QUATROとの共演カヴァー「The Wild One」もセンス抜群の出来でマスト。これは別編集盤で聴けます。ナイル・ロジャースの80's作品のように大きくスイングするタイトル曲「Psychopath」の後、終盤3曲は劇的に素晴らしい曲の連打。変態的なリズムが気持ち良すぎる「Fantastic Story」、16ビートも交え絶妙の構成でキャッチーに決める「Memory」、布袋氏お得意のコード進行の傑作シャッフルで最終シングル(別Mix)ともなった「季節が君だけを変える」への流れは最高で、いいすぎかもしれませんが“アビイ・ロード”と互角の終幕です。
「氷室&布袋の合体した時の化学反応は凄まじきモノ。バロムワンも顔負けの強力さです!」
::more
2011.06
09
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
DonaldFagen_TheNightfly.jpg



 80年代前半、自分が知り得る音楽で最も知的でお洒落な響きを持ったアルバムだった“ナイトフライ”。当時はシンプルなR&Rに傾注してたので、積極的に聴くタイプの音やなかったのですが、ジャケットがカッコよかったのもあって兄貴の部屋から勝手に持ってきて気分転換にチョクチョク聴いてました。知らんうちにお気に入りとなり、スティーリー・ダンの諸作まで遡っちゃいましたが、私にとって入り口は本作。MTVが浸透し出してアーティストが身近に感じるようになる中で「どんなオッサンなんか見てみよう」とPVチェックもしましたが、ビデオの曲中に本人は一切出ず。ヒネくれたやっちゃなぁてな印象でした。ブルー・アイド・ソウル・ヴォーカリストの視点でいくと、マイケル・マクドナルドほど黒人と張り合える感じの声でもないので俺流ソウルで押し切ってるとこはポール・ウェラーのスタカンとかと一緒。ただ非黒人によるエキス抽出型ソウルとては極上モノ。スティーリー・ダン同様、緻密で神経質なグルーヴですが何処を突いたら気持ちエエかを熟知したような音構築は流石。プロデューサーのゲイリー・カッツとのコンビ芸はまさに音職人です。
 さてドナルド・フェイゲン初のソロ・アルバムにしてマスターピースともなってる本作。80年代突入ってことでシンセなんかも上手く導入していてスティーリー・ダンより幾分デジタル色も加わりますが、ジャズやソウルを基本にした独特の緻密でグルーヴィーな世界は不変。ツカミであったInternational Geophysical Year(国際地球観測年)を題材にした「I.G.Y.」は本作を象徴する名曲。シンセのイントロから、シャッフルに乗るブレッカー・ブラザーズの心地良いホーン、転調して入ってくる渋いフェイゲンの歌、コーラスが効いたキャッチーなサビと完璧です。アレンジも無駄に自己主張する楽器もなく至ってクールなもの。全然古くならない奇跡の楽曲です。続く「Green Flower Street」はエレピとチャック・レイニーのベースが引っ張っていくソウルフルなアップ。マイケル・マクドナルドとかとのソウル・レヴューでの披露も印象的でした。ドリフターズのカヴァー「Ruby Baby」は泥臭いドゥーワップ原曲をヒネくれたコード感覚で料理。なんともお洒落な曲に変身です。ジャジーなスロウ「Maxine」の後は、B面1曲目でもあった名曲「New Frontier」の登場。TV番組とかでもいまだにBGMとかでよく流れてるので知名度も高い曲。メロウに絡むラリー・カールトンのギターも貢献ですが、エレピに乗った適度に覚えやすい歌メロが主役でシングル曲としてもヒットです。ジャケットよろしくラジオ局をイメージした、マーカス・ミラーの控え目なベースも光るタイトル曲「The Nightfly」も構成からして見事な曲で飽きさせません。そしてフェイゲン色の中でサンバを取り入れたやや異色な「The Goodbye Look」を経て、オルガンが効いたオールド・テイスト「Walk Between The Raindrops」でスインギーな締め。実に粋な構成です。
「こんな凄いモンつくったからか、この後、10年以上も活動停止となったフェイゲン氏。完璧すぎる仕事です!」
::more
2011.06
06
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
0_AA300_.jpg



 かねてからロックンロール・ファンであることを公言し、ジーン・ヴィンセントのトリビュートアルバムまで制作したスーパー・ギタリスト・ジェフ。今年は何ともカッコええロックン・ロール・ライヴ・アルバムを届けてくれました。しかしジーン・ヴィンセントと演ってたクリフ・ギャラップといい、リッキー・ネルソンとのジェームス・バートン、エルヴィスとのスコッティ・ムーアとロックン・ロール初期には、ほんとクールなプレイをする人が多い。当然、少年だったジェフも良い影響を受けセンス抜群。今回は更にその先輩格でエレクトリック・ギターの父レス・ポール&メリー・フォードのトリビュートでもあります。今回出たライヴは余興みたいなもんと思いきや、メチャメチャ内容的にも素晴らしいブツ。いろいろ断片的に見たり聴いたりしてましたが、あまりに良いのでタワレコで出会ってつい買っちゃいました。
 もちろんアルバムは全編、50'sテイストのロックンロールやR&Bで占められていて“その筋”が好きな人は間違いなく大満足。礼儀正しいジェフはここらの曲には自分流儀の新アレンジなどは持ち込みません。あくまでオリジナルに敬意な演奏に好感です。映像版DVDがほぼ全編押さえてますが、ここは若干曲数減ながら気軽に聴けるCD版です。Darrel Higham(Big Town Boys)との強烈ロカビリーがまず登場。お得意ジーン・ヴィンセントの「Double Talkin' Baby」、「Cruisin'」に、ヤードバーズ時代も演ってたジョニー・バーネット「Train Kept A Rollin'」とリヴァーヴ全開でブッ飛ばします。そして今作の色を決定づける艶っぽいヴォーカルで魅了するImelda May嬢が登場。名曲「How High The Moon」からレス・ポール特集でジャジーにスィングしてくれます。「Sitting On Top Of The World」、「Bye Bye Blues」、「The World Is Waiting For The Sunrise」あたり心地良さ満開。惚れ惚れする声でジェフのギターとも張り合ってます。後半はホーンもフィーチャーした「Peter Gunn」や「Rockin' Is Our Bizness」も登場で楽しさ上昇。そしてサント&ジョニーのインストなどを挟みハイライトへ。何とGary U.S. Bondsが登場しヒット曲「New Orleans」を熱唱。会場もヒートアップです。イメルダ嬢のシャングリラズ、ワイノナ・カー曲の後には、Mr.ロカビリーBrian Setzerも登場で大興奮。曲も18番エディ・コクラン「Twenty Flight Rock」で、ストレイ・キャッツ時代と変わらぬ素晴らしいギターも披露してくれます。さらにボートラではリトル・リチャード「The Girl Can't Help It」、ビル・ヘイリー「Rock Around The Clock」も収録。今やDTM全盛でこういうアナログな音は滅びゆくのかと悲観しておりましたが、新作でこういう温故知新な音を届けられると何だかホッとします。
「スターサイクルにピープル・ゲット・レディ、そしてロカビリーと何やってもカッコええジェフ。脱帽です!」
::more
2011.06
03
Category : Mainstream
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
19193bcb_4b6c5d75e8c.jpg

 実はインストものが苦手で、普通なら聴いて3分以内に安眠してしまうほど。薬より効く睡眠誘発剤として私の体には機能してしまいますが、緊張感のあるジャズやファンク、そしてジェフ・ベックあたりは別腹。ドキドキさせて刺激をバッちり与えてくれる人達はホント大歓迎です。なんといっても幼少の頃、ワールド・プロレスリングTV中継のレスラー紹介の場面で流れてたジェフ・ベックのインスト「Star Cycle」ともなるとさらに別。コレが鳴ると、ヤン・ハマーのあのシンセ・イントロだけで体が反応してしまいます。血が逆流する~。曲もバンドで格闘してるような感じで緊張感抜群です。何年かして、来日しTV中継された軽井沢屋野外ライヴの時のオープニングもスター・サイクル!度肝を抜いた驚異の指弾きで圧巻でございました。ポール・ロジャースの名言で「世の中にギタリストは2種類しかいない。ジェフ・ベックとそれ以外だ」ってのも理解できる孤高のスタイルは代替の効かないまさにギター格闘家。もうコピーするのが困難で、しても無意味と思えるくらいのオリジナリティ溢れまくるプレイは国宝モノです。一方でルーツを大事にし、たまにロカビリー系を真剣に演ったりするのも個人的に好感度大です。
 そんな事で寡作ながら緊張感満載のインスト傑作を連発してた頃のジェフ・ベック作品。やはり冒頭は興奮の「Star Cycle」でいきなりのフライング・ボディ・アタック。キーボード、ヤン・ハマーのファンキーなテーマ・リフレインも絶妙。流石、ただのハゲやないです。続くリラックス感も出た「Too Much To Lose」は、前半なかなか退屈ですが、後半部の鋭角的なギター・プレイに目が覚めます。ハービーのヘッド・ハンターズ的にファンキーな「You Never Know」もヤン・ハマーの変態的格闘魂炸裂で見事なアトミック・ドロップが決まります。アルバムの中では極めてフュージョン的な「The Pump」もジェフの音が加わるとスリリングさ増加。普通に綺麗にまとめ上げないぞって意気込みが感じられナイスです。後半も、Going Downを彷彿させるファンキーなピアノも聴ける「El Becko」で、スリル満点のスライドも披露。ロッキンなリフもかっこよくて後半戦のハイライトといっていい素晴らしき演奏。ちょっと箸休め的な形のゆったりテンポで演奏される「The Golden Road」を挟んで、サイモン・フィリップスのうるさいドラム爆裂の「Space Boogie」。この辺りは臨界状態の凄まじい演奏で迫ります。ラストの「The Final Peace」でも幻想的なバックのなか、しっかりスリーパーホールド。 
「ヘタしたら70年代から見た目も腕前も劣化しない不老ジェフ・ベック。只者やないです。」
::more
2011.06
02
Category : Hard Rock
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
rr300_.jpg



 夜のアホな無駄使いがすぎたので、いかに金を使わず1日過ごせるか?と休みの日に実行してみた。するとよく分かったのが、どんな安いモンでも小さなモンでもいいから“俺は金が使うのが好き”(←無いのに)ってことでした。ほんとどうしようもない男です。まさに治療不可。そんな中、買わずに本屋でレココレ立ち読みしまくって久々に聴きたくなり図書館で借りたのが、特集されてたレインボー。記事によると、リッチー・ブラックモアは最近20年ほどつき合った若い娘と結婚して子供も生まれたそう。老いてなお盛ん。流石です。子供の頃、ミュージック・ライフで見た時は大スター扱いでしたが、今も頑張ってんですね~ 思えば、やや知識不足なヘヴィ・メタル分野の話に参戦する時はマイケル・シェンカー、レインボー、ブラック・サバス知ってりゃ何となくOKでしたから正に伝家の宝刀でした。何年経ってもこの辺聴いてて役立った場面は何回もあって流石リッチーってなもんです。
 さて改めて聴いたレインボー。昔はフォリナーと一緒くたやと思ってましたが、よっぽどレインボーの方がヒネくれてます。やっぱリッチー・ブラックモア。ヨーロッパ的というか、クラシックな要素も結構取り入れてて「Spotlight Kid」なんか激ハード・ロックなんですが、間奏はクラシックみたいな展開のGソロも面白いです。昔、コピーしたのが実に懐かしい。そして本作の目玉であり、個人的に最も好きな劇的ハード・ロックが「I Surrender」。戸惑った記憶があるのが当時、この“アイ・サレンダー”をしてレインボーはポップになってしまったと言われてたこと。子供心に「こんなハードなロックなのに、ポップ?」とワケが分からなくなっちゃいましたヨ。マジで。しかも今回わかったのはこの傑作、外注作品だったってこと。リッチーは凄い曲を作るなぁと思ってたのですが、これは人の手によるもんでした。しかしながらVoジョー・リン・ターナーの艶っぽいエエ声が映えまくる素晴らしい曲には変わりなし。フォリナーに負けんくらいカッコええ曲なのにアメリカでそんなに売れなかったというのが不思議です。アルバム全体の印象はコノ2曲に集約されたイメージだったんですが、「Magic」なんかも歌謡曲っぽくてエエ感じです。かたや「Can't Happen Here」や「Freedom Fighter」はハード・ロックかくあるべきみたいなドライヴィング・ナンバー。ヘッド・バンギングです。そして最後は言わずと知れたベートーベンの第九のリッチー版「Difficult To Cure」。なんとも知的な幕引きです。
「悪魔の化身みたいで、無愛想な印象だったリッチー・ブラックモア。毒蛇みたいな美しいギター弾いてます」
::more