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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

    なお当ブログはLink Free 連絡不要です。
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2011.04
29
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
no secu

 シングル・コレクションの発売が話題のストーンズ。そんなのより新作が聴きたいところですが、ここはおそらく最もストーンズ・ファンの思い入れが薄いライヴ・アルバムを紹介。しかしロックの醍醐味っていえばライヴ盤やっていうくらい一流アーティストに名ライヴありって感じやったのに、すっかりマーケットのニーズが無くなった感があるライヴ音源。DVDなんかでの映像付きライヴが全盛の今、時代が要求しなくなったのは何となく分かりますが、想像力が豊かになる音のみライヴが好きな私としてはちょっと寂しいもんです。そしてこのライヴ盤。なにゆえに、これが世に出されたんだろうとも揶揄されるくらい???なタイミングでもありました。というのも90年代ライヴでは「フラッシュ・ポイント」やら「アンプラグド」やらDVDもあり、“もうエエやろっ”って感じもあり、出す意味も記念写真くらいの感覚にしか感じなかったのが正直なところ。自分も会社の後輩に借りて聴いた有様です。しかしながらi-Podのシャッフル聴きで時折出てくる本作の音源。結構、燃えます。今さらながらナカナカええやんってのが渋い選曲であったこのライヴです。
 最初の個人的興味は、まず意外にも本作で初ライヴ収録となった名曲「Gimme Shelter」。リサ・フィッシャー女史がミックのお相手でなかなか踏ん張っています。やっぱエエ曲です。ロックン・ロール系では「Respectable」が秀逸で、スタジオ盤同様キース&ウッディの絶妙な絡みが聴けます。本ツアーの最新作だった“ブリッジズ・トゥ・バビロン”からの「Flip The Switch」、「Saint Of Me」もタイトでいい出来です。そして最大の目玉といって過言ではないのが名スロウ「Memory Motel」の収録。ゲストのDave Matthewsも渋い喉を披露しますが、できれば水入らずで聴きたかったトコロ。これも初のライヴ収録でした。他では、Taj Mahalとの緩い共演「Corinna」、Joshua Redmanの歌いまくるサックスも聴ける「Waiting On A Friend」あたりはリラックスして聴けてエエ感じ。ボビー・キーズのサックスもガンガン絡む「Live With Me」もパワフルでなかなかです。終盤には初期60年代のジャニーズ並みのアイドルだった時代の曲も収録。デビュー当時の高速アレンジ再現で聴きたかった日本盤のみのボートラのブルース「I Just Wanna Make Love To You」、ジャガー=リチャーズ初のヒットシングル「The Last Time」が初期ナンバーですが“まぁこんなもんか”って感じで普通です。そして最後の締めは「Out Of Control」。現役バンドとしての意地さえ感じる当時の新曲での締めは天晴れで、7分を超える熱演はナカナカでウッディのワウ・ギターもナイスです。
「ウッディは新フェイセズ始動と、動く気配なしの本体ストーンズ。旧作の掘り起こしばっかはもう堪忍してくれ~」
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2011.04
25
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 何故かコアな音楽ファンになればなるほど敬遠されがちな偉大なシンガー永ちゃん。Bigな発言にあるのか、昔のリーゼント&不良のイメージにあるのか、独特のアクの強い歌い方にあるのか分かりませんが、これだけ一般的には知られた存在ながら山下達郎やキヨシローとかのように体系的に語られる事は少ない人です。しかし一方で、音楽的にも途轍もなくクオリティの高いアルバムを作り続けてくれてるのも事実。一般的にタオル投げの派手なロックのイメージですが、それ以上に凄いのがバラディアーとしてのコンポーズ・センス&シンガーの資質。それは最近もトヨタやサントリーのCMでも明らかで、一発で魅了してくれます。80年代の米録音以降、AORテイストにも磨きをかけ、90年代はデジタルな要素も上手く取り込みつつアダルト路線も昇華させてくれました。余談ながら、某外資系企業幹部でも永ちゃんファンがいて、それで親しくなって膨大な費用交渉も上手いこといったこともありました。ほんま永ちゃんファンはヒネくれた奴が少なくイイ奴が多いです。
 さて40代の脂の乗った90年代の永ちゃん。男の色気を炸裂させてた時期です。本作は強烈哀愁スロウ傑作が入ったアルバムとして有名で今も色褪せない名盤。その中の最高峰的逸品が「東京」。スタジアムみたいな場所で聴いても、ブルーノートみたいなお洒落な場所でも、場末のスナックでも映える珍しい名曲です。昭和の匂いも残したメロに、アーバンなアレンジが絶妙にハマります。リンダ・ロンシュタットとかとも交流もある西海岸要人Andrew Goldのプロデュースも光ります。全体的にも、冒頭のミディアム「涙が・・・涙が」から男の哀愁炸裂でたまらん流れですが、もうひとつのハイライトと言えるのは間違いなく「心花(ときめき)よ」の収録。コチラも90年代永ちゃんを代表する屈指のスロウ。眠るな~♪という出だしからブルっときます。最後の「この海に」までスロウ・ミディアムの良曲が要所をカッチリ締めます。アダルト路線では「もう戻れない」も渋カッコいいですが、ボッサ調も洒落た「黄昏に捨てて」なんかも文句無しの素晴らしさ。一方、ストレートなロックも「闇の中のハリケーン」や、80年代彷彿の大陸的な「ハートエイクシティ」、「魅惑のメイク」など秀逸な8ビート系も控えてますが、デジタル臭を過度にマブした「But No」や、手癖でやっちゃった感の「Rambling Rose」などは少々マンネリ感も存在。
「最近も存在感抜群のカッコええオヤジ。自分の安売りだけは絶対せんとってください~」
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2011.04
20
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 最近のTVで素晴らしく良いのがサントリーの「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」のCM。シンプルな歌のリレーながら日本人の絆を感じさせてくれ、何回観ても泣けます。たいした演出も無くシンプルに著名人が歌っていくだけですが、それが奏功して歌のメッセージが浮き彫りに。商品紹介など一切ないのもサントリーの企業価値を高めてます。人選も的確で、長老・大滝秀冶さんから堺正章、仲本工事・加藤茶、和田アキ子、ベッキー、矢沢永吉ら沢山のビッグネームが現在の危機的状況を元気づけようとノーギャラで出演したのも天晴れです。その中で、嬉しかったのが萩原健一の登場。昔、カップ大関のCMも超カッコよかったですが、こういう場面で見るとまたシビれます。ライヴなどではボブ・ディラン的にメロディを崩しまくって歌う人が、真面目に優しく歌ってるのがまたカッコええです。扱いにくすぎて、もはやTV界からは抹殺同様の状況だっただけに喜びひとしお。モデル冨田リカとの結婚で再び精気が満ちてきた感もあるショーケン。60歳になった今、仕事を選びつつもうひと花咲かして欲しいです。
 さてこの名作ライヴ。孤高のカリスマ表現者として位置を確立した日本ロックの至宝とも言える2枚組です。バックは柳ジョージ&レイニーウッド。鈴木明男や速水清司といった後のアンドレー・マルローまで繋がる面々も参加です。「イントロダクション」は柳ジョージの名作Weeping In The Rainのリアレンジ。そっから大野克夫作の「蜃気楼」ですが、ジャケの雰囲気そのままに熱い歌が炸裂です。そしていきなりのハイライト「泣くだけ泣いたら」から「酒と泪と男と女」と来る激渋スロウ2連発。速水清司作の前者、河島英吾作の後者共に傑作ですが、レイニーウッドのザ・バンドに匹敵する素晴らしい演奏も特筆もので、バックに徹した柳ジョージのハスキー声のハモリも最高です。柳ジョージも歌ってた「祭ばやしが聞こえる」や「時は流れて」のショーケン・ヴァージョンも渋くて素敵です。2枚目後半のハイライトはBOROの「大阪で生まれた女」から、柳ジョージ作曲の「本牧綺談」の流れ。演奏・歌共に申し分無しで、魂を削ったように渾身の歌唱で迫る様にはホント震えます。他にはPYG時代の「自由に歩いて愛して」なんかも演ってます。終盤は井上尭之作の名スロウ「海鳴り」から、ストーンズの“Black & Blue”的にファンキーな「どうしようもないよ」、お馴染の「さよなら」とカッチリ締め。全体的にはソロ初期ゆえにライブながらスタジオ盤に近い比較的素直な歌唱が聴けるのも貴重です。
「松田優作が唯一、尊敬した人。テレビで見るだけでドキドキしました!」
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2011.04
17
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 出てるもん、全てマストってなくらい充実しまくりの60年代中盤~70年代中盤ディケイドでのジェイムス・ブラウン大先生。この時代で先生といえば、ニャンコ先生(←いなかっぺ大将)と双璧といえる皆の尊敬を集めた凄い存在です。この10年のライヴっていえばセックス・マシーンやガーデンに加え、驚異の発掘だったパリ・オリンピアにダラス盤とそのどれもが大充実ですが、ホーム・グラウンドといえば、やっぱアポロ劇場でのライヴ。一般ファンにも名盤の誉れ高い68年「Vol.Ⅱ」が最も有名で何回も形を変えてリイシューされてきましたが、ファンク度の高さで言えばこのアポロ・ライヴ「Vol.Ⅲ」となる本作は一番といっていいライヴ。フレッド・ウェズレイがバンマスを務めるJ.B.'sと一体となった、この本拠地ライヴ。ボビー・バードとの熱い掛け合いも冴える重要ライヴです。
 オープニングは勿論、司会ダニー・レイの熱いMCからスタート。お約束とはいえ、まずココでシビれちゃいます。そして「It's A New Day」での切れの良いファンクと共にJ.B.が登場。のっけから快調に飛ばした後、お得意の急激シフトチェンジで往年の名スロウ「Bewildered」と、何とも憎い展開です。そして相方Bobby Byrdのレスポンスも冴えまくる「Sex Machine」から「Escape-Ism」、「Make It Funky」へと続く怒涛のファンク攻撃の凄まじさは殆ど反則技。誰もが平伏し、真似したグレイト・グルーヴがとぐろを巻いて迫ってくる様はマジで唯一無二です。クラシック・バラード「Try Me」で和ませたのも束の間、ファンク「I Can't Stand It」、「Mother Popcorn」、「I Got The Feeling」と全盛時JFKをワンポイントリリーフ登板させたように速球攻めで翻弄。ここからも後は全てファンク勝負という潔さもグレイト。どうしてもパリ・ライヴでのオリジナルJ.B.'sのウネリまくるグルーヴと比較してしまう、「Give It Up Or Turnit A Loose」や「Call Me Super Bad」などは、やや軽く感じますがソリッド感は別物として絶品。これはこれでイケます。注目となるのは終盤3連発強烈ファンクが失禁モンの素晴らしさってトコ。相方ボビーが「何でやねんっ」、「エエかげんにしなはれっ」、「もうエエわっ」と3段構えで絶妙にツッコミまくる「Get Up, Get Into It, Get Involved」から「Soul Power」への流れはオーディエンスのヒートアップも最高潮。オーラス「Hot Pants」ではさらなる盛り上がりのなか終焉です。脂の乗りまくった大先生のステージに、最後はまたもやMCダニーの登場で盛り上げちゃいます。このベタで強引な芸能の世界。お見事すぎます。
「そのどれもが必聴のコノ時期のライヴ。ウソ偽りなしで叫びます。“全部、聴きかなあきまへん!”」
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2011.04
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 男アイク・ターナーが相方ティナと成し遂げた偉業を辿るのは意外と困難な作業です。ビジネスマン・アイクは条件が良いとなるとすぐに移籍したのか、吹き込むレーベルが多岐にわたっており有名なワリに全ての時代を1枚や2枚では網羅できないのが難点。初期の泥臭いR&Bスタイルから、J.B.のレヴューと双璧と言われた完成度の高いライヴ、フィル・スペクターとのタッグ、70年代に確立したロック・テイスト導入の爆裂ソウルと色々ありますが根底に流れるエグいソウル魂は不変。そんなアイク&ティナの全活動期を上手にまとめた、現時点で最強といえるブツがこちら。CDもi-tunesも超乱発状態でワケ分からん状態の中、このセットは間違いなし。3枚組のヴォリュームですが初心者にも最適と声を大にしたい好編集です。
 1枚目のR&B派生期はアイク印の泥臭くエグいヒット曲連打。1960年ヒット「A Fool In Love」から迫力あるR&Bスタイルでグイグイ迫ります。後追い世代にはTNTショーでお馴染み「It's Gonna Work Out Fine」や、コール&レスポンス的コーラスも楽しい「Tra La La La La」などSue時代は最初の黄金期。The Ikettesの62年1stシングル「I'm Blue」も聴けます。そしてModern期を経て、素晴らしきライヴ盤も存在のLoma(Warner)期は、「Finger Poppin'」に代表されるようにイケイケの展開ですが、ライヴから抜粋のエタ・ジェイムズ「Something's Got A Hold On Me」は当時の凄まじさを切り取っていて必聴です。また69年Minitからのソウル・バラッド「I'm Gonna Do All I Can」ではハイ・サウンドがバックで悶絶の出来。フィレスでの「River Deep, Mountain High」は権利の関係かU.A時代のライヴ収録。
 2枚目はロッキン・ソウルを確立した時代中心。様々なカヴァー・ヒットから徐々にオリジナル・ヒットも飛ばしますが、何といってもブッ飛ぶほどカッコいいのが73年ヒット「Nutbush City Limits」!!。コレは何回聴いてもハイテンションにさせてくれる稀有な曲で70'sアイク&ティナ真骨頂です。ほとんどマック赤坂並み。他にも「Workin' Together」や「Feel Good」などオリジナル佳作もありますが、有名なのはエグいロック・カヴァー。「Come Together」、「Honky Tonk Women」、「I Want to Take You Higher」、「Proud Mary」、「Get Back」なんかのお馴染曲が押しの一手で攻めてきます。またFreeで有名なブルース「The Hunter」やBig O「I've Been Loving You Too Long」の69年Blue Thumb録音も収録でポイント高し。
 そして3枚目は69年Minit時代の名盤“In Person”(写真右)を丸まま収録したライヴ・サイド。「Soul Serenade」からThe Ikettesでのスライ「Everyday People」で会場を暖め、MCの紹介でいよいよティナが登場。怒涛のアップテンポ「Gimme Some Lovin'/Sweet Soul Music」で早速に爆裂モードへ。「Son of A Preacher Man」で一旦スロウダウンし、マーヴィン「I Heard it Through the Grapevine」、アレサとオーティスのエエとこ取りの「Respect」、J.B.並みに熱いThe Ikettesでの「There Was A Time」、アーサー・コンレイ「Funky Street」と豪速球連投。凄まじき展開です。圧巻はスロウでのエタ・ジェイムス~J.B.~アレサと繋ぐ「All I Could Do Was Cry/Please, Please, Please/Baby, I Love You」のメドレー。このライヴ聴けただけでも大満足です。
「ほんとユンケル並みに元気の出る3枚組。ティナさんには生涯エグさ満点で君臨していただきたいもんです!」
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2011.04
10
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 結構レディ・ソウルと言われる類のモノには敏感に反応してしまうほど好きなほうですが、60年代の歌姫マキシン・ブラウンもかなり魅力的な存在。南部出身の人ながら活動のベースはニューヨークに置いていた人らしいです。おそらくワンドでの「Oh No, Not My Baby」が最も有名な曲なんでしょうが、その後となるこのエピック時代もナカナカの秀作揃い。デトロイトの敏腕プロデューサー、マイク・テリーが手掛けた本作は隠れた名作といえます。南部の音ほど泥臭くなく、適度に洗練されたサウンドにマキシンの艶やかな歌声がうまいことハマってます。
 中身はカヴァー曲が目立ちますが、冒頭からサム・クックの超名作「Sugar Dumplin'」を堂々カヴァー。モータウン風なアレンジで結構な好感触。ハネもん「Plum Outa Sight」も軽快に決めた後は、ボビー・へブの「Sunny」、テンプス「I Wish It Would Rain」、ウィルソン・ピケット「I'm In Love」と有名曲カヴァーの連打です。男性曲ばっかですが、しなやか且つソウルフルな感触もバランス良い出来。オリジナル曲はというと、躍動感がありながらも曲自体の魅力に欠ける「In My Entire Life」の後に、白眉と言っていい「Don't Leave Me Baby」が登場。大袈裟に書くとコノ1曲だけで本作の価値がグググッと上がっちゃうくらいの素晴らしい出来です。マキシンもリミッターを外したようにゴスペル・テイストを炸裂させてるのが実に良いです。リズム・ナンバー「Just Give Me One Good Reason」や、ちょっと甘めのミディアム「Seems You've Forsaken My Love」なんかも何気に心地良い仕上がりで満足度高し。一方、ハワード・テイトのカヴァー「Stop」は気張った時のハスキーヴォイスがカッコよく決まってますが、締めのカヴァーでパーシー・スレッジの「When A Man Loves A Woman」は、ちょっとテンポアップしたのが裏目の出来。軽くなりすぎでコレはいただけません。あとはシングル曲ボーナス・トラックがCDには「Love In Them There Hills」、「From Loving You」と2曲収録。どちらもソコソコの曲ですが、前者は初期ギャンブル&ハフが関わった曲ってことで注目です。
「ちょうどエエ具合にゴスペルの香りも放つマキシン。緩急のつけ方も絶品です~」
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2011.04
06
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 いやいや、なんとも素晴らしい編集盤が登場です。50年代デビュー当時のパンチの効いたリズム&ブルースも絶品ですが、Tell Mamaに代表されるようにソウル期は歴史的名唱の数々が存在するエタ・ジェイムズ。60~70年代のチェス・レコード在籍時代の有名ではなくともソウル視点で綴ったポイントの高い良曲セレクトは大満足です。最近はビヨンセが若き日のエタを演じる「キャデラック・レコード」で脚光浴びて万々歳でしたが、今年に入って認知症のNewsも飛び込んできたりで心配なエタ・ジェイムズ。なんとか克服して、もう一度ガツンとパワフルな歌を聴かせてほしいもんです。野太くもクールなソウルフルヴォイスが魅力ですが、声を張り上げた時の迫力はレッドキングかゼットン並みの破壊力でサイコーです。
 さてコノ編集盤。ちょっとしたシングル曲やレアもんでエエのんだけを集めたkentのお家芸アルバム。73年のファンキーなハリウッド録音「Only A Fool」、70年L.A.録音「Take Out Some Insurance」と続くホーンがバッチリ効いたファンキーソウルで幕開けってのがイカしてます。あのFameセッションの前年66年にChessお膝元シカゴで録られたウィンディーソウル「I'm So Glad」、65年のモータウン風「How To Treat My Man」なんかもハイグレードそのもの。単体再発祈願の70年名作“Losers Weepers”にも収録された「You're The Fool」のドッシリした感触も女王アレサと遜色ない貫録で素晴らしすぎです。未発表モンでは、モロにモータウンな音で軽快に歌う64年「Can't Shake It」がナカナカ。62年ナッシュヴィル録音「Do Right」や、堂々たる歌唱がかっこいいウィリー・ディクソン作の1960年「Nobody But You」あたりは50年代のダイナマイトR&B時代を彷彿で超カッコよし。ジャジーにスウィングするエタもカッコいい「It Could Happen To You」、ジャッキー・ウィルソンっぽい曲調のシングルB面曲「Street Of Tears」など62年録音も高品質。66年シカゴ録音「Don't Pick Me For Your Fool」はブルース・スタイルですが貫録抜群。後半、最大の聴きどころは69年L.A.録音の“Etta James Sings Funk”(←コチラも再発祈願)からの4曲。「Are My Thoughts With You」、「My Man Is Together」や、本作の最後に収められた「Sweet Memories」などはバック・サウンドとエタ嬢の脂の乗った歌唱がバッチリ噛み合っておりディープな極上ソウルをしっかり堪能できます。まさに珠玉の録音。
「ドラッグに溺れても何度も這い上がって生き抜いたエタ嬢。歌もカッコよすぎです。」
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2011.04
02
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 あれやこれやとソウル・ミュージックを聴き進むうちに、これぁエエと思ったシンガーが必ず口にするのが「ゴスペルをルーツにしている」といった発言。Mr.ソウル“サム・クック”は勿論ですが、ケツが青い頃に聴いてイチイチ感動したローラ・リーやウィルソン・ピケットなど最高の節回しすると感じた人等は皆ゴスペルを源流にしているということでした。淀川の壮大な流れもエエですが、それも貴船川や保津川なんかの源流の素晴らしさがあってこそなんですな。こらぁホンマもんのゴスペルも聴かなあかんと思って買ったのがコレ。完全ジャケ買いでしたが、70年代初めのロスコー・ロビンソンなんかで有名なJewelレーベルのゴスペル集はなかなか気合の入った編集盤でした。
 まず登場なのが若き日のウィルソン・ピケットも在籍してたらしいThe Violinairesの4曲。「Crucifixion」からハスキー・ヴォイスが大活躍でツカミとしては最高のグループ。オルガンとギターをバックにした朴訥としたバックに激情型ハード・シャウターが暴れる素晴らしき構図です。N.Y.のThe Brooklyn Allstarsは「Glory To His Name」など味わい深い歌で聴かせます。また先般、惜しくも他界したロリータ・ハロウェイやジェイムズ・クリーヴランド等を輩出した名門Albertina Walker & The Caravansの70's録音「Nobody Like Jesus」は軽快なタッチでなかなか。そしてコチラも名門Soul Stirrersの70年代中盤の録音が中盤には登場で、強烈なガナりのJ.J.ファーレイが歌う「Strength,Power And Love」、「The Year King Uzziah Died」に、スムースなハスキーが魅力のマーティン・ジェイコックスが歌う「I'm Thankful」、「Lead Me To Calvary」とどれも高品質です。賑やかな感じのファミリーグループThe Hopson Familyが奏でる「Jesus Gave Me Water」もエエ感じです。後半戦はいよいよ人気のRoscoe Robinsonが登場で、近年出た単独ベストにも収録された「Do It Right Now」はじめ3曲を収録。ほんまエエ声してます。盲目ながらド迫力のClarence Fountainの後はオーラスThe Meditation Singersで締め。後者はローラ・リーが在籍してた女声グループで、収録の「Good Old Gospel Music」ではローラの最高としか言いようのない歌声が聴けます。勿論、最後は彼女らのサム・クック・カヴァー「A Change Is Gonna Come」。モダンにアレンジした部分もありますがやはり感動的名曲。
「モダンなゴスペルとは違った、泥臭いゴスペル集。是非、再発売していただきたい名編集でした。」
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