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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2010.11
29
bernard edwards



 むか~し、バンドで一時ベースをやってた事もあって無謀にもベーシストを極めたろかと思ったこともあります。和音が弾けるギターのほうが“ホゲ~”っと歌いながら遊べるので、膝の上に置いといても退屈せんのですが、チャック・レイニーとか、このバーナード氏のカッコよすぎるプレイを聴いてると“ベース弾きたいっ”とすぐ思っちゃいます。シックの一連のヒット曲で聴かせる存在感抜群のベース・プレイは心地良さ満開の絶品プレイ連発で必聴ですが、そのバーナード氏が唯一つくったソロ・アルバムが本作。クールさはシックの録音に譲りますが、シック諸作を一通り聴いたら押さえていただきたいアルバムです。唄も歌っちゃってて、その実力はレイ・パーカーjrくらいですが中々のもんです。ちゃんとしたヴォーカル・アルバムになってるのが嬉しいところです。参加メンバーもシックのギタリスト、ナイル・ロジャースにドラムはトニー・トンプソン。シック番外編としても楽しめます。
 冒頭を飾るのは当時の最先端サウンド的な打ち込みファンク「Your Love Is Good To Me」。やや低めの渋い歌声で、こだわりのシンセベース・フレーズと共にダンサブルに決めます。これ以降は生音プレイ中心にオーソドックスな黒音を重ねていきます。続くスロウ「Don't Do Me Wrong」では何と“Somebody Else's Guy”のJocelyn Brownがヴォーカリストで登場。情熱的なソウルフル・ヴォイスでじっくり聴かせますが、何気にミュート・プレイで渋いバッキング・プレイを奏でるナイル親分もエエ感じです。アーバンミッドでスラップ・ベースをアクセントにバーナードが歌う「You Don't Know Me」も後期シックに直結するクールさがたまりません。さらにシック度が増す「Joy Of Life」も、間を使ってグルーヴする真骨頂ベース・ラインに、ナイルのハネ系カッティングが絶妙です。後半戦のハイライトは何といってもモータウン・クラシックのカヴァー「You've Really Got A Hold On Me」。コーラスで参加するルーサー・ヴァンドロスはじめ、80年代風にアップデイトされたアレンジのこの名曲も聴きモノ。曲後半にはタワー・オブ・パワーのレニー・ピケットの激グレイトなサックス・ソロまで聴けます。終盤もハネ系ミッド「Hard Loving Man」、ロボ声をフィーチャーしたチョッパー・ファンク「Glad To Be Here」と曲的にちょいとばかり弱いもののバーナード氏の地を這うベースプレイはカッコええです。
「90年代半ば、来日公演中に逝っちゃったバーナード氏。エエ仕事残してくれておおきに!」
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2010.11
26
chaka what cha



  70年代ルーファス中後期~80年代前半にかけ、劇的に素晴らしい作品を連発した女帝チャカ・カーン。その昔、グラディス・ナイト、エタ・ジェイムスと共演したB.B.キングのライヴをビデオで見て度肝を抜かれ、一発でファンになった人です。一般的にはプリンス曲「I Feel For You」のホームラン・ヒットで定位置確保って感じの大御所ですが、アリフ・マーディンと組んだソロ初期の3作はどれも抜群でどれをとっても甲乙つけがたい秀作。最近、仕事でリスペクトしドラマーでもある先輩が「銀座でライヴするから来てよ」ってので仲間で押しかけると、想像以上(←失礼)の素晴らしい演奏。そこでオープニングに演奏されてたのがチャカの「What Cha' Gonna Do For Me」。あんなに忙しいのに何時こんな練習してんにゃと思っちゃう程、タイトなグルーヴでした。思わず、3rdソロである本作を久々に聴きかえしましたヨ。
 さてこのタイトル曲にもなったこの名演。実はAORの人ネッド・ドヒ二ーの曲ですが、フォーキーなオリジナルからタイトなグルーヴ炸裂のナイス・ミディアムに仕上げており文句無しの素晴らしさ。先にカヴァーしたAverage White Bandからインスピレーションもあったと思われる部分もありますが、演奏・歌ともにチャカ版が最高峰です。というのもリズム隊はそのA.W.Bのドラム、スティーヴ・フェローン(←最高すぎます)に、6弦ベースの魔術師アンソニー・ジャクソンで、デジタル化全盛前、最後のヒューマン・グルーヴがピシャリ決まったナイスな音が全編炸裂です。また他も極上ダンス・ナンバー目白押しで、冒頭のビートルズ・カヴァー「We Can Work It Out」や「I Know You, I Live You」などチャカの迫力満点の歌声にシビれっぱなし。前作Naughtyで冴えまくってたミディアム・グルーヴでも「Any Old Sunday」や「Night Moods」が極上の出来、安定感抜群です。一方、ルーファス進化形としてスタイルではベストに推したい「We Got Each Other」や「Heed The Warning」なんかは80'sファンクの最も美味しいトコで、スティーヴ&アンソニーの鉄壁リズムに、レンジの広いチャカの歌声が縦横無尽に暴れまわるという最高の構図が満喫できます。そして次作でさらに踏み込むJazzへのアプローチの序章といえる「And The Melody Still Lingers On」ではクラシック“チュニジアの夜”をモダンに再構築。なんとチャーリー・パーカーの音源使用に、トランペットでDizzy Gillespie、鍵盤でHarbie Hancockも参加した豪華なカヴァーです。終盤では、何ともダンサブルな上質ガラージ・クラシック「Fate」も登場で、どっから聴いても最高の仕上がり。
「職人が集まって作ったら、こんなエエのん、できまっせっていう見本。全曲レベルで大推薦の稀有なアルバム!」
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2010.11
23
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
aiko.jpg



 ええオッサンがaikoて・・。って言われそうであんまり人に言ってませんが、結構出はじめの時から好きな人。歴史的名曲「カブトムシ」を筆頭に、ほんまに感心するくらい恋愛ネタを尽きることなくCuteな声で量産しまくってる凄い人です。また声質が澄んだ胃に優しい系で癒されるんですわ。ホント。会社におる女子連中もリスペクトしてる奴が多くてビックリするくらい支持されてます。そんな時、「俺も大好き~」と言うのも何なんで控え目に共感してます。関西系女性シンガーとしては現在休業中の激ソウルフルな絢香と共に好きな人ですが、歌唱スタイルは好対照で真っ直ぐでピュアなタイプ。それがまた魅力です。フェイク、バリバリいれてメロディこねくり回すaikoってのは想像できませんが。そして肝はやはり細かい心情描写が絶妙なaikoワールドともいえる歌詞。イイ意味で偉大なる妄想家ともいえるバリエーション豊かな恋愛ジャンキーぶりは衰えるところを知らず、今年になって発表された本作も絶好調です。KAN好きってのは共鳴できませんが、キャロル・キングやスティーヴィー・ワンダー、ジャクソン5などから影響されたっていうメロディメイカーぶりも素晴らしき才能です。
 中身はTVとかでもよく見た馴染のいいヒット曲がビシっと収録された好盤。3曲のシングル曲の内、切ないメロディにドラマチックなサビが最高な「KissHug」、可愛い女心をアップテンポで決める「milk」とお馴染の曲が登場ですが絶品なのはやはり「戻れない明日」。途中入ってくるストリングスも絶妙で、グッとくるサビからして完璧です。ほんまエエ曲。アルバムの“つかみ曲”となる1曲目の「beat」はピアノのグルーヴもかっこいいアップテンポ曲で、起伏に富んだメロディに意表を突くコード展開といい素晴らしき幕開け。“ガン見”って言葉も効果的なポップワールド「」、CMも記憶に新しい「夏が帰る」と他もシングル並みの好曲多し。他にもポール・マッカートニーも感じる「より道」、aiko節炸裂バラード「Yellow」と力作連発です。後半は紅白で歌ってたのも印象的な「あの子の夢」、締めの大作「トンネル」まで高品質な楽曲持続。また関西でやってた素晴らしきセッション番組「夢の乱入者」で鍵盤を叩いてた島田昌典も全編ナイス・アレンジでグッジョブです。
「な~んかペットのように可愛いaikoちゃん。偉大なるシンガーソングライターです!」
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2010.11
20
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
coolfive.jpg

 日本人に生まれた以上、避けて通ってはいけないムード歌謡や演歌の男心。真剣に聴くことは殆どないジャンルですが、最近の過去のマテリアルを流用した低予算TV番組を見てると、ある一つの事に気づきます。それは日本語をしっかり使い発音した誰もが口ずさめるメロディーが昭和の時代には多数存在してたってこと。今の英語、日本語ちゃんぽんの音楽も洋楽的に聴けてカッコよくなった面もありますが、独特の分かりやすいメロディを持った歌謡曲の世界も老若男女が楽しめて格別の良さがありました。そして皆、歌が上手い。そんな中で思ったのが、もし逆に本場モンのこてこてソウルを歌ったらハマるんではないかと思われるのが、宮史郎(←ソフトバンクのCM最高)や前川清。眉間にしわを寄せて笑顔ひとつ無く、独特のくどい唱法でヒット連発だった前川清をリードVoに擁したクール・ファイヴは子供だった私にインパクト絶大でした。黒人であるジェロが演歌を歌ってるのも、な~んか奥底で繋がったもんがあるのかなと感じちゃいます。宮史郎の“In The Rain”や、前川清の“If You Don't Know Me By Now”、日本のグラディス・ナイト金田たつえ(←名作「花街の母」は涙無しに聴けません)の“Neither one of us”なんか聴いてみたいもんです。
 冒頭に登場するデビュー曲69年「長崎は今日も雨だった」はサザン桑田圭祐にまで影響を与えた絶品ムード歌謡。クール・ファイヴの故郷・長崎を題材に、イントロからサックスにメロディアスなフレーズのギターオブリ、情緒溢れる日本的メロディが琴線をビンビン刺激します。是非、スナックで日付が変わる頃、歌いたい1曲。お馴染“ワワワワ~”コーラスも炸裂する「逢わずに愛して」もムード歌謡王道といえる名作。また強烈なのが「噂の女」で、出たしの“女ごぉ~こお~ろ~の~”って出だしからインパクト抜群。こんな歌、ナカナカきょうび聴けません。そしてクールファイヴ最高傑作といえるのが「そして神戸」。これぞムード歌謡といえる素晴らしい哀愁あるメロディに、ドラマティックな歌詞。途中ブレイクして“そしてひとつがうぅまれぇ~”とカマされた後にしびれるサビが待ち受ける絶妙の構成には、思わず悶絶してしまいます。間違いなく前川清のベストといえる絶唱で、近年ゴスぺラーズをバックに歌った名演も記憶に新しいところ。その後も、“泣いて別れた淀屋橋”って歌詞にグッとくる名作「中ノ島ブルース」や、新機軸だった大ヒット「東京砂漠」なども勿論収録。また隠れた傑作といえるのが、ベタベタの猪俣公章スタイルが素晴らしい「北ホテル」や、フィリーソウルの香り漂う筒美京平作「さようならの彼方へ」。迫力ある前川清の歌唱がビカビカに光る逸品で、焼酎なんかと共にしみじみと聴きたい名曲です。
「そろそろ寒さが身に染みてくる季節。やはり鍋とコブシは欠かせません。またスナックで歌ったんねん」
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2010.11
16
Category : Vocal Groups
Theme : ブラックミュージック
Genre : 音楽
dramati.jpg



 濃厚で完成されたソウル・ミュージックに浸りたい時、もってこいなのが70年代のグループもん。そんな折、引っ張り出してくるのがドラマティックス。海原はるかがカレーの匂いを嗅いで「ええなぁ~」と言うように、70年代スウィート・ソウルに心酔してる人ならホントに心から「ええなぁ~」という言葉を発してしまうアルバムです。90年代前半に震災前の神戸チキン・ジョージで見た完璧なステージングは今も脳裏に焼き付いてます。代表曲連発にテンプス・メドレー、Hip Hopの新星だったスヌープとのコラボも当時話題となった“Doggy Dogg World”まで披露する興奮の展開でした。特に存在感抜群のバリトン・ヴォイス“L.J.レイノルズ”の声の良さ、ツボの突きかたに圧倒され、チームワークも抜群のショーマンシップに溢れたパフォーマンスを披露してくれた素晴らしき夜でした。翌朝も興奮気味で阪急電車に乗って神戸のソウル・ブラザー宅から出勤したのを思い出します。残念ながらリーダーのロン・バンクスは今年、亡くなってしまったので、あのスリリングなヴォーカルの入れ替わりは生で聴くことはできませんが、名録音の数々は永遠です。
 人気曲満載の1stと共に愛され続けるこの3rdも地味ながら激ソウルなアルバムで、マジでスルメのように初聴より後になればなるほど好きになっていった1枚。何といっても最高すぎるのが冒頭のスロウ2曲。フルートのまったりしたイントロからムーディに切り込むコーラス、情感たっぷりに歌い込むL.J.が光る「And I Panicked」に、最初のコーラスから哀愁が滲み出て、L.J.の男臭さ満開バリトン、泣きのロン独特のファルセットが入り乱れる悶絶スロウ「I Dedicate My Life To You」。これぞドラマティックスというスタイルで、新加入だったL.J.も定位置確保となった記念碑的名演。バックの演奏も完璧です。安定感抜群の「I Pray She'll Never Go Away」なんかでのスウィートな調べもたまらん魅力があります。怒涛のスロウ攻撃は自信の表れか、1stのような強力ファンク曲は無しですがコレだけ完成度が高いとぐうの音も出ません。「I Made Myself Lonely」も曲が進むにつれ深まる劇的な展開に聴き入ってしまいます。また終盤で素晴らしいのが、L.J.の緩急が完璧といえる「Beautiful Feeling」から、ロン&L.J.のWリードが絶妙に絡み合う「Toast To The Fool」への流れ。先輩格テンプテーションズが築き上げたスタイルを、最高の形で継承しています。
「プ~ンと匂うのがソウルの醍醐味。一回、美味いと思ったら終わりです。このクサさがええんですわ」
 
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2010.11
12
Category : Vocal Groups
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
soul gene



 凝り性の男性にとって時計はオシャレの基本アイテム。今月号のMens Clubに小生の情けないフォトが時計へのコメントと共に掲載。写メにせず、ちゃんと撮影すりゃよかったとマジ後悔しきりです。そして、こだわりのMensワールドといえば時計もソウルも同じ。おそらくグループ・ソウル好きにとってマスト枠に必ず入るであろうソウル・ジェネレイションの唯一のアルバムです。何せ甘茶ソウル帝王ポール・カイザーがビシッとプロデュースしたニュージャージー屈指の名盤。最上級のファルセットにバック・コーラスのミックスがやたらデカいのもええ感じです。しかもバックはポール・ハンフリー(ds)、ジョー・サンプル(p)、チャック・レイニー(b)などクルセイダーズ系の人脈も参加の鉄壁サウンド。悪いワケなかろうという布陣の中、ある意味、究極のグループ・ソウルが聴けます。
 とにかくアルバムは1曲目「Super Fine」から大興奮確実です。カーティス・メイフィールド風のファンクな曲調で、イントロの不穏なムードからグッときますが、バリトン・リードとバックコーラスのレスポンスもゾクゾクもんです。後半のDo It To Meコーラスまで凄まじい緊迫感の中、突き進みます。続いて70'sコーラス・グループとして王道的展開が素晴らしすぎます。クリフ・パーキンスの清々しい出だしから中盤語りの部分へと繋がる絶妙に琴線を刺激し、いやがうえにも気分大高揚の「In Your Way」、優雅なサウンドに理想的なファルセットが響き渡る「Wait So Long」と素晴らしすぎるスロウ2曲で圧倒されます。ミディアム系ではラスカルズのカヴァー「Ray Of Hope」が圧巻の出来。ファルセット&テナーのグレイトすぎるリレーに、コンガの効いた心地良いバックサウンドとココでもポール・カイザーのナイスな仕事っぷりが。他も、優美なスロウ「Million Dollars」、昭和歌謡な曲調がたまらん「Sailing」や、別のアルトの人が激渋の喉を披露する「Young Bird」、スウィングする音の中でクリフ氏のファルセットがピシャリはまる「Sweet Thing」、本編最後を飾るスロウ「That's The Way It's Got To Be (Body & Soul)」までレベルの高い楽曲が粒揃いです。CDはシングル曲がボートラ収録されてますが、哀愁感がたまらん「I Wonder What She's Doin'」、迫力ある泥臭いバリトンも聴きモノ「Key To Your Heart」、フィリーソウルっぽい「Praying For A Miracle」など、どれも胸張って極上モンと言えます。
「男ソウル道。デジタル&クォーツが進化しても、アナログのスイスもんが根強い時計と一緒ですわ!」
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2010.11
10
Category : Vocal Groups
Theme : ブラックミュージック
Genre : 音楽
futures pir

 フィラデルフィアをルーツに持つヴォーカル・グループで絶対に外せないのがフューチャーズ。しかしながら皮肉にもデトロイトでのブッダ活動期の功績が最も評判の人等です。実際、20年くらい前からCD化されてたブッダの超のつく名盤“キャッスル・イン・ザ・スカイ”はヒット曲こそ無いもののアホほどリピートして聴けた超悶絶作品でした。今年、再発された本作は本拠地フィリーに戻って名門レーベルにてギャンブル&ハフの下で制作されたアルバム。コレ、聴きたかったんですわ~。ブルー・ノーツやオリジナルズと同じように、バランス良く完成されたコーラスの上に乗っかる爆裂テナーやバリトン・リードのフォーメーションにはついついヤラれてしまう口です。P.I.R末期ながら洗練されたサウンドに乗っかるフューチャーズもなかなかです。
 中身は冒頭からフィリーの爽快な風(←行ったことないですが)を感じる軽快ダンサー「Party Time Man」でスタート。近年、若年層からも再評価されてるというコノ曲は実力を十二分に見せつけてくれ好感触。しかしながらグッときたのは次曲「Ain't No Time Fa Nothing」。ミステリアスで気色悪いイントロから緊張感が立ちこめる様はブッダ時代を彷彿させる魅力で、これは最高です。スムーズな曲が続く中盤も、エレピのイントロからファルセットの登場に思わずグッとくる「Deep Inside Of Me」、ベース・ヴォーカルが先頭に立つ軽快ダンサー「Sunshine And You」とP.I.Rらしい楽曲にニンマリです。素晴らしいコーラスワークを披露するミディアム・スロウ「Come To Me」、ハンドクラップに乗ってゆったりしたビートで乗せてくれる「You Got It」もファルセット・リード中心となる満足度の高い楽曲で貫録勝ちです。そしてハイライトと言えるのが終盤。ストリングス&コンガをバッチリ効かせたスイングするビートにテナー&ファルセットが入れ替わり魅了する「(You're The One) Someone Special」からオーラスのスロウ「I Wanna Know; Is it Over」ってのが、もうたまらん展開。特に最後を飾るに相応しいバラードは、イントロでの低音の語りから続いて、ブッダ盤でもシビれさせてくれたピリ辛ハスキーのテナー声が涙腺を直撃する素晴らしき展開。70年代後半っていう時代がタイムリーじゃなかったのか、ズバ抜けたヒット性の高いキラーチューンに恵まれず本国では大御所になれませんでしたが絶対外せんグループであることを再確認です。劇的に素晴らしいブッダ盤にはやや劣るものの、しっかり要所に名曲が配置された好盤でした。
「チーム力抜群の合わせ技が決まりまくり!売れなくてもエエ音は後世に残ります。」
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2010.11
07
sister love

  マジっすかと声に出してしまった、待望の1枚。70年代前半にL.A.に拠点を移したモータウンが、より洗練されたサウンドとなってきた頃の女性グループ。以前に会社の仲間に貸してもらったフリー・ソウル盤に収録されてたカーティスの「Give Me Your Love」は即効でノックアウトされた1曲でした。カーティスの名盤でも大好物であったコノ曲がハスキー声のレディ・ソウルが演ってたことを知って、コレはまとめて聴きたいっと思ってたグループでした。レイ・チャールズのバック・コーラス隊“レイレッツ”から派生して出来たグループで、シングル中心に活動するもアルバムすらロクに残していないグループだったので、コンピとかで聴くしかないと思ってました。ところがどっこい、残された未発表曲と共に1枚モンとしてモータウン時代の集大成が登場。ファンキーな味付けが施された70年代サウンドにゴスペル・グループ出身のヴァーメッタ嬢の激ソウルなハスキー・ヴォイスが冴えまくる、このグレイトな発掘盤は雰囲気も伝えるジャケからして最高です。
 中身は冒頭からボビー・ウォマックの「Communication」カヴァーで濃厚なコーラスが味わえ、いきなりガッツポーズです。そしてモータウン・デビューのシングルで南部の香り漂うファンク曲「Mr. Fix-It Man」、ストリングスの緊張感も効いたニューソウル風味も加わった2ndシングル「You've Got My Mind」と耳奪われっぱなしの展開。半分以上を占める未発表曲も「これが未発表?」と疑うクオリティで迫ります。ハニーコーン風のキャッチーな曲調ながら激ハスキー声がソウル指数を急上昇させる「Fast Mack」、濃厚さが凄まじいスウィート・インスピレーションズの「Sweet Inspiration」、レーベルの先輩コントゥアーズの「Just A Little Misunderstanding」、スリリングさと軽快さを両立させた「I'm Learning To Trust My Man」とマジ文句無しの充実さ。またスロウも、ハイタッチで交替したレイレッツ出身リリー嬢が「Do What You Gotta Do」でドリーファンクJrの如くツボを攻めます。このニーナ・シモンやアル・ウィルソンも歌った名曲を語りも交えた展開でじっくり聴かせます。そしてスポットが当たるきっかけとなった「Give Me Your Love」。絶妙なニューソウルの香り、原曲よりディープな味わいと何回聴いてもカッコええです。またポップ・ファンク満開の弾けまくるVoがたまらん「You've Got To Make The Choice」や、枯れ声がハマりまくる劇唱バラード「I Ain't That Easy To lose」あたりもヴァーネッタ嬢の真骨頂発揮といえるハイ・クオリティさ。最後のド迫力アップ「A Better Man Than You」まで息もつかさぬ珠玉の名録音で万歳三唱です。
「とにかく黒音ファン必聴。単なる寄せ集めとは一線を画する、今年のリイシュー・発掘関連では飛び抜けた1枚!」
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2010.11
03
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
en vogue 4



 いや何とも美しいジャケット。ドレスを身にまとい熟女の魅力も出てきた頃のアン・ヴォーグの4th・アルバム。今また黄金期メンバー集結でライヴしたりしてくれてますが、新世紀を迎えたコノ頃はドーンも既に抜け、マキシンも脱退直前の時期で、ルパン3世でいうと車がハンドルとシャーシとタイヤだけになったようなガタガタの頃。とはいえ、3rdで魅せた新機軸から原点回帰し、フォスター&マッケルロイがプロデュースした安定感抜群のチームワークを見せつけた好盤。アン・ヴォーグ史上もっとも素晴らしいジャケと共に粋なR&Bが炸裂です。個人的には、新時代のR&Bが大好物になったのも彼女等のおかげといっても過言ではないくらい初期の音には惚れこんでましたが、ココでは1stの頃の雰囲気も感じられる絶妙すぎるコーラス・ワークを聴かせてくれます。
 まず登場の「Riddle」ではあのデビューヒット“Hold On”の音もサンプリングされた粋なオープニング。続く「No No No (Can't Come Back)」は思わず鼻の穴が膨らんだ秀作で、正にフォスター&マッケルロイが織りなす王道アン・ヴォーグの世界。クールなベース・ラインに、聴き惚れるスキャット・コーラスがキマる絶品です。官能的な部分も垣間見せる「Falling In Love」から、“くるみ割り人形”のフレーズも登場する「Love U Crazay」もスタイリッシュすぎて、他のガール・グループがしょんべん臭く思える程。初期の瑞々しさこそ無いものの、アダルトな魅力も加味したスロウ「Sad But True」に「Love Won’t Take Me Out」、「Whatever Will Be Will Be」などはクラシックからの引用も上品にキメます。とにかく、どんなモノでも飲み込んじゃうセクシーなハーモニーは唯一無二。他にもファンキーなサルサ調がカッコいい「Latin Soul」、まったりしたサウンドの中で70'sの雰囲気も漂わす「Work It Out」など聴きどころが多い中、終盤は“Don't Worry, Be Happy”でお馴染みのボビー・マクファーリンのヒューマン・ベースとコラボして声技を見せつける「Those Days」、ステイプルズの“Let's Do It Again”彷彿のアーシーさがたまらん「Number One Man」で見事な締め。しかしながら商業的に成功とはならずレコード会社移籍のハメになりシンディ&テリーの美人コンビ中心に逆境ながら踏ん張りを見せ、Rhona嬢も加入したりしながら看板は維持。最近はふくよかになったマキシンやドーンも戻ったメンバーで再結成し絶妙のハーモニーを顕示なのは嬉しいところです。
「気がつけば20年選手となってた現在R&Bシーンのガールグループ雛型となった老舗。新作も待ってまっせ!」
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2010.11
01
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
allure.jpg

 行くとこ、行くとこレーベル閉鎖で全くついてなかった人気フレグランスの名前を冠した女性R&Bグループ、アルーア(←アリュールじゃない)。最初、マライア・キャリーが手掛けるレーベルCraveの新人ってことで華々しいデビューを飾ってました。なかなか美人揃いの4人組で実力もありで、この後も逆境にめげないで力作を出してたので、また頑張っていただきたいモンです。ってか、もう解散してんのかな。出始めの頃、マライア・パワーで日本でも結構売れたからか今ではローソン・ロールケーキより安く叩き売られてるのをよく見かけますが、なかなか捨て難い大ネタ使いのHip Hop Soul期の力作。美しいコーラス・ワークに巻き髪、やっぱコレですわ。
 そんでもってこのデビュー作。当時イケイケだったプロデュース・チーム“トラック・マスターズ”が上手いコトまとめあげてます。何といっても鮮烈だったのはマライアもPVに登場してた1stカット「Head Over Heels」。Nasがイントロからラップするキャッチー・トラックで、Totalの“No One Else”なんかと同様にMCシャン“The Bridge”を使った大ネタ感が新鮮に響いたブレイク曲でした。個人的にはさらに悶絶だったのがエムトゥーメイの“Juicy Fruit”をネタにしたLL Cool J参加の「No Question」で激気持ちええ名曲です。そしてウータンの核弾頭Raekwon the Chefがビシッと曲を引き締める「Give You All I Got」も聴き逃せない佳作。スロウではフルフォース作曲のリサリサ&カルト・ジャムの80's曲を直球カヴァーした「All Cried Out」もちょっとクサいけど美メロが光ります。ココでは男性Voグループ112もナイス客演。続く「The Story」も彼女達の黒っぽい歌唱も堪能できる好曲。こうやって聴いてると、90年代のR&B天国時代は聴きやすい楽曲が多かったと実感です。他では地味ながらソウルフルに迫るスロウ「Everytime I Think Of You」や、ミッド「When You Need Someone」や「I'll Give You Anything」あたりは黒さも光るナイス・トラック。90年代中盤のマライアまんまでベタすぎる感もあるバラード「Last Chance」はやっぱり女王マライアがプロデュースでした。また冒頭のまったり曲「Anything You Want」や、メアリー・J・ブライジが作った「You're Gonna Love Me」とかもありますが、たいした事ないです。
「最近めっきり減っちゃったU.S.産R&Bガール・グループ。またの隆盛を期待です」
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