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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2010.09
29
Category : Atlantic, Stax
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 ソウルにヌメヌメにのめり込む後押しをしてくれたシンガーの一人、ジョー・テックス。60年代は、かのジェイムス・ブラウンと双璧とまで言われていたくらいの大御所。いなたいファンキー・ソウルからサザン・ソウル・バラードまでハスキー・ヴォイスのプリーチング・スタイルでガンガンならした人です。この人で思い出すのは須磨海岸沿いの通称“ニコク”と呼ばれた国道2号線の海岸沿いの道。学生当時、バイトしてた社用車の運転中にしょっちゅう流してたのがジョーのプリーチを交えた熱きソウルで、キラー曲満載の英Charlyベスト盤はアホほどリピートして聴いてました。夕焼けの中、流れてきた「I'll Never Do You Wrong」は何故か今でも覚えていてキュルキュルとカセットを巻き戻して海をチラ見しながら(←結構、危ないです) 何回も聴いた記憶が蘇ります。アトランティック・ソウルが色々再発される中、スタックス系は丁寧に出る中、無視に近い処遇のダイヤル系ですがせめてジョー・テックスはオリジナルでしっかり全部出して欲しいもんです。なんせオリジナルの形では殆どCDリイシューされず、仕方なくLPで買ったくらいです。“おかしいやないか、ワレぇ”と横山やすしに恫喝してほしいくらいの名シンガーです。
 テキサス出身ですがダイヤル期はアトランティック配給時代でナッシュビルが本拠地。カントリーで有名な土地ですが、あたたかいソウルも量産した土地です。この時代はホント名作目白押しで、どれも甲乙つけ難いですが1968年の本作もたまらん作品がズラリ。蜜月の関係であるカントリーとサザン・ソウルを、タイトルどおりディープ・ソウル側からアプローチです。まず何といっても1発目の「I'll Never Do You Wrong」。イントロのトレモロ複音フレーズからソウルフルなジョーの歌声、絶妙のホーン。100点満点のスロウがいきなり登場で鼻の穴満開です。ベース音をずらしながらAからF#mに進むカントリー・バラードでもよくある泣きのコード進行も最高。Bobbie GentryのヒットでJimmy Webb作品をファンキーに仕上げた「Ode To Billy Joe」に続いて、これまたDan Pennの激傑作「At The Dark Dark End Of The Street」が登場。出だしがJames Carrマナーのトレモロ・ギター・アルペジオ(←これ重要)ってのもグレイト。数多のシンガーが歌う名曲中の名曲ですが、一二を争う素晴らしい仕上がりです。Billy Walkerのクラシック・カントリーでアル・グリーンも名唱を残す「Funny How Time Slips Away」はじめ、Roger Miller曲をジャンプ仕上げの「Engine, Engine #9」、Henson Cargillの「Skip A Rope」、Tom Jonesで知られる「Green Green Grass Of Home」、Esther Phillipsの名唱も忘れられん「Set Me Free」、Glen Campbell の「By The Time I Get To Phoenix」、Bobby Goldsboroの「Honey」とカントリー系の名カヴァーがズラリ違和感無く収まってます。
「稀代の名シンガー、ジョー・テックス。世界的な再評価が来る日を信じております!」
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2010.09
26
bobby lookin



 最近のエントリー見てても、ちゃんとCD持ってるのがホント少ない。10年くらい前まで余裕もあったので、面倒くさいMDコピーなんか極力避けてCDなんか買って聴くもんやと決めつけてましたが、i-Tunes生活になって以来急変。殆どPC&I-Podで聴くようになって色々快適に聴けるもんやから音質に拘らずMP3化って考えに変わりました。パッケージの音楽ビジネスが衰退の真っ最中こんな事言ってたらアカンのですが、借りモン→場所もとらないMP3となると躊躇なく色々と聴けてコレまた音楽生活も充実です。そんな事でお膝元の図書館(←こればっか)の気合の入ったライブラリーで借りまくりです。今、お世話になってるトコはオハイオ・プレイヤーズ、シックなどソウル関連もオリジナル盤単位の充実でなんともありがたい公共施設でボビー・ウォマックも豊富にラインナップ。UA期はベスト盤1枚を愛聴してましたが充実の70年代。昔、指くわえて眺めとったCDやらカセット遺産をi-Podに放り込んで御満悦です。
 さてゴスペル仕込みでサム・クック傘下ながら、独特の直球塩辛ヴォイスがたまらんボビー氏のマスル・ショールズ録音。昔、Jガイルス・バンドのカヴァーで知った代表曲の再演「Looking For A Love Again」でゴキゲンのスタートです。ヴァレンティノス時代(Sar Record Storyは必聴!)の録音も激グレイトですが、ゆったりしたこの再演も聴きやすく間違いなく上モノ。続いてレイドバックした心地良い「I Don't Wanna Be Hurt By Ya Love Again」、染み入るバラード「Doing It My Way」とじっくり聴かせてくれます。ファンキーなロック感覚で迫る「Let's It Hang Out」、唯一のメンフィス・アメリカン・スタジオ録音でカントリー調サザン・ソウル「Point Of Return」と緩急つけた展開も◎。後半の重要曲は「You're Welcome, Stop On By」。チャカのルーファスやボビー・バード&ヴィッキー・アンダーソンのカヴァーでも知られる傑作でニュー・ソウル的でクールなアレンジも秀逸。またジョン・エドワーズ曲「You're Messing Up A Good Thing」はゆったり感の中、ボビー節が冴える好カヴァーで70年代ボビーの最良の部分が味わえます。アクロス110th st的なクールなファンクスタイル「Don't Let Me Down」は、そのままウガイでもしそうな18番のシャウトも満喫できます。スティール・ギターまで聴こえる「Copper Kettle」はカントリー・ミュージックとサザン・ソウルが蜜月であることを染みじみ体感できる曲。最後はちょっぴりファンクのふりかけをマブしたお得意の語りも交えた好ミディアム「There's One Thing That Beats Falling」でビシッと締め。70年代ボビーを代表するに相応しい充実作です。
「ギターも名手のボビー。最良のバッキング・ギターも聴きものの代表作!」
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2010.09
22
Category : Rolling Stones
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 今にしたら中途半端の極みみたいな編集盤ですが、思い入れだけで紹介。80年代前半、洋楽担当であった兄貴のレコード棚から頻繁に引っ張り出して聴いていたのが当時の新譜であった「エモーショナル・レスキュー」や「刺青の男」ですが、あまりにカッコいいので他のモンも聴きたいっとなり購入したのがコレ。何が出てて、どれがいいとか情報もあまり持ち合わせていなかったので、“とりあえず新しいのをっ!”ということで新譜として聴いてました。やはり決め手は「エモーショナル・レスキュー」の中でハート鷲づかみであった新感覚ファンク曲「Dance」のパート2と書かれた「If I Was A Dancer」の収録。Bow Wow Wowとかクラッシュの「コンバット・ロック」なんかとフツーに並列で聴いてました。でもコレが強みやったんでしょう。土臭い音がやたら古く感じたニューウェーヴ勃発期。イーグルスとか一緒のテープに入れれませんでした。ダーウィンやないですが“変化に対応したものだけが生き残る”ってのを今になって実感します。数年前に出たRarities 1971-2003の発売でコレも用済みと思いきや、そっちもまた中途半端な選曲で本作の必要性はいまだ存在。嬉しいやら、悲しいやらです。ジャケもCDになってシンプルになりましたが本当は“Sucking in the Seventies”と文字羅列されたものでした。
 本作のポイントはミック・テイラー脱退後の75年以降中心に王道を外した重要曲中心に選曲されてるってとこ。ココがミソで何となく愛着がわくところ。な~んか自分で編集したベストみたいな感覚なんですわ。冒頭に収録されたのも“Miss You”なんかのヒット曲ではなく「Shattered」。これはパンク・ニューウェーヴ聴いてる奴らとか新しいファンに向けたモンやったとしたら大正解でした。私もまずココでKOです。「When The Whip Comes Down (Live version)」はオフィシャルにはココでしか聴けない荒々しく突っ走るライヴ版で、コチラもお気に入り。「Shattered」のB面だった「Everything Is Turning To Gold」もアルバム未収録の秀作で、エモーショナル・レスキューに入ってても違和感全くなしのファンク調。さすがNYのディスコSutudio 54の常連だったミックのいちびり感がたまりません。後はガキどもに“Love You Live”を買わせるには充分の動機となったエル・モカンボからの「Manish Boy」(←多分、生まれて初めて聴いたブルース)、やたらソウル色濃い“Black And Blue"からの「Hot Stuff」、「Fool To Cry」としっかり洗脳されました。エエ曲なんですが、この中では確実に浮いていた唯一のミック・テイラー期「Time Waits For No One」も収録。サンタナみたいなギター弾いてます。そして最後は泣く子も黙る激傑作「Beast Of Burden」の反則技に有無を言わさずって仕組み。古くからのファンには評判はもう一つやったみたいですが、忘れられん名編集盤です
「クールでソリッドなストーンズをアピールするには充分機能した本作。しっかり記憶に残ってます」


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2010.09
20
Category : Roots Rock
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 オッサンになるまで素通りしてた人。あ~もったいない。キャロル・キングと組んでたThe Cityや、フリーソウルのコンピで「For Sentimental Reasons」をタイトなアレンジで演ってる人として知ってましたが、単なるセッションマンやと思ってて、しっかり聴いたことおまへんでした。先日、久々に図書館で本作をたまたま発見。やっとこさ本盤を聴くまでに辿り着きましたがコレがなかなか良い!オールド・ロック・ファンにしたら今更なに言うとんねんって話ですが、人気作ってことに納得の内容です。1曲でも“こらぁ、エエぞ”と思わん限りココには載せない主義ですが、単なる裏方の人が趣味で出したアルバムって思ってた自分が穴に隠れたいほど恥ずかしく思ってしまう好盤でした。
 そもそもこのダニー・コーチマーって人。ソロ作は聴かずとも、ギタープレイ自体は音楽が好きって自認してる人は絶対どっかで聴いてます。それもそのはず、70年代の米主要アーティストにアホほど参加してセンスよいギターを弾いていて、キャロル・キングの超ド級傑作「つづれおり」にも参加してます。ジェイムス・テイラーとの活動も有名らしいですが全く知らんので省略です。中身は黒人音楽に造詣が深い事も一発でわかる、ゆったり感あるナイス・グルーヴが充満。冒頭からリトル・フィートが演るようなニューオリンズ系の空気が漂う「Put Your Dancing Shoes On」でニンマリです。続くミーターズさえ感じさせる「Up Jumped The Devil」も緩いファンク感がたまりません。バッキングのギターもセンス抜群のプレイを聴かせてくれる「Got To Say So Long」や、タイトなリズムでフリーソウル・シーンでも定番となった唯一のスタンダードカヴァー「For Sentimental Reasons」、シンプルながらリズム構成も耳を惹く「Burnt Child」など心地いい曲が連なります。スタイリスティックスとかウィスパーズがカヴァーしたら面白そうな「You're So Beautiful」(←ビリー・プレストンの有名曲とは同名異曲)などスロウもなかなか。また本職ギターのリードプレイも冴え、リヴォン・ヘルムっぽい歌メロも良い「Don't Jump Salty」、ブルージーなラスト曲「Come Strollin' Now」と後半もエエ感じのリラックス・ムードで聴かせてくれます。ザ・バンドとかアル・クーパー好きなら間違いなくお気に入りとなるであろう秀作です。
「タダやったら聴いてみよかいなと思った私が浅はかでした。金払って買っても良かった!」
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2010.09
18
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 やたらカッコいいDJジャケに大人な音で発表当時ガキであった私もなんとなく気にいったドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」。このフェイゲン氏がやってたスティーリー・ダンの作品も「ナイトフライ」が流行ったとき再プッシュされていてホイホイ言われるがままに聴きました。結構ラフな音に惹かれてた時期ではあったのですが、問答無用の緻密でクールな音は凄い説得力で、「カチッとした音もええもんやな」と思わせるには充分すぎる作品でした。超完璧主義の体制で録られたという本作はさしづめ料亭「菊乃井」並みの厳選高級料理って感じ。何せ曲に合わせて最良のミュージシャンをチョイスして何回も納得いくまで録り直すという贅沢な手法でレコーディングされた逸品の数々。「プロの創る音はこれですわ」とサラっと言ってるような高飛車なアルバムですが、名作には間違いありません。
 そんなスティーリー・ダン。今でも手離せんのは根底に流れるソウルやファンクな感覚の存在。AOR的でもあり、ジャジーなテンション・コードも多用したIQの高い音楽っぽいですが、そのスムース&メロウな肌触りは黒っぽさも抜群。歌自体はユダヤ系アメリカ人のフェイゲン氏、ソウルフルというよりクール&シニカルな感じ。でも粋なスティーリー・ダンの構築する音にピシャリはまります。日本人モデル山口小夜子をジャケに使った本作も冒頭の「Black Cow」からグッと耳を虜にしてくれます。肝はポール・ハンフリーのドラムに、チャック・レイニーのベースが織りなすファンキーかつタイトなリズム。それに加えジョー・サンプルの鍵盤が絶妙で気持ち良さ満開。Lord Tariq & Peter Gunzもこの快感ビートでラップしたり、Norman Connorsがカヴァーしたりと黒人系にも支持が高い傑作です。タイトル曲「Aja」は美しくジャジーな曲でウェイン・ショーターのサックスとそれに絡むスティーヴ・ガッドのドラムが聴きモノ。またメンバーのウォルター・ベッカーが唯一ベースを弾く「Deacon Blues」、リック・マロッタのこの上ないシンバルさばきにチャック・レイニーのグルーヴィなベースプレイが最高の「Peg」とハイレベルの名演が続きます。後半もバーナード・パーディのタイトなリズムが異様にカッコええ「Home At Last」、マイケル・マクドナルドの声も聴こえるコーラスにエド・グリーンのファンキーなビートがたまらん「I Got The News」、近年のライヴでも定番というブルース・フィーリングに満ちた「Josie」と凄まじきハイレベルな名演の嵐。
「ポップス&ロックでのリズム構築で最高峰ともいえる傑作。一切、妥協なしの賜物」
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2010.09
14
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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  80'sの代表選手みたいなホール&オーツがチャートの常連になりだした頃のアルバム。この人達の曲では「She's Gone」、「Sara Smile」のようなソウル趣味モロ出しのスロウが一番好きですが、ここらのPopなテイストを全面に押し出してきた聴きやすいお二人さんも結構魅力的。ロックン・ソウルとか言われてましたが、バランス感覚も絶妙であった80年代半ばまでの快進撃はなかなか勢いありました。G.E.スミスがバックでセンス良いギター弾いてた黄金期の1枚です。
 中身は結構、黒っぽい曲にも関わらずよりPopなアレンジで演奏されていて万人受けしたのも頷ける内容。前半はAORテイストで聴きやすく、冒頭の「How Does It Feel To Be Back」からジョン・オーツのソウルフルなVoが都会的なサウンドに溶け込みます。続くダリルが歌う「Big Kids」もシャープでPopなスタイルがなかなかよろしいです。ニューウェーヴ的な軽さも好感の「Hard To Be In Love With You」も聴きやすさ抜群でスッと耳に馴染みますが、メロディからコーラスまでよく出来てるのがNo.1ヒット「Kiss On My List」。この辺のちょっとソウルで、ポップスな感覚も絶妙な曲はホール&オーツならでは。軽くてよろしおま。中盤から意図的なのか分かりませんが、段々と黒っぽいフィーリングが濃くなります。ドゥーワップにニューウェーヴを掛け合わせたような「Gotta Lotta Never」、ブルーアイドソウルの先輩格ライチャス・ブラザーズの大ヒット・カヴァー「You've Lost That Lovin' Feeling」と楽しませてくれます。モータウン調のヒット曲「You Make My Dreams」もPopでハッピーな感覚が最高です。しかし極めつけハイライトはポール・ヤングが歌って大ヒットとなり、後になってより注目されたブルーアイド・サザンソウルの最高峰「Everytime You Go Away」。これは、やはり傑作。サザン・ソウル調のオルガンもグッとくる中、ソウルフルに歌い上げるダリルにゴスペルチックなバック・コーラスと絶品と言っていい素晴らしい出来。ポール・ヤングがカヴァーしてからというもの、いっつも“コレがオリジナルや”と言ってから歌ってたのがなんとも可愛かったです。終盤はジョンのリズム・ナンバー「Africa」、ダリルのポップス感覚も光る「Diddy Doo Wop」と軽やかに締め。
「ソウル一辺倒でなく幅広い球種で大成功したコノ頃。当時のトレンドも意識した嗅覚は流石」
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2010.09
11
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 ちょっと前に上田正樹ヒストリーみたいな番組をテレビで見ました。60歳にして熱い思いを語るキー坊に感動でした。ソロの代表曲「悲しい色やね」をサブタイトルにした番組でしたが、一時期「自分の歌やない」とまで言ったこの曲に対する思いの変化は興味深いものでした。他にもサウス時代のエピソードや有山じゅんじの登場、プッシュ&プル時代の曲紹介などエエ番組でした。やるやんけBS朝日って感じです。そこでサウス解散以降を聴いてみようってことで本作です。タイトルからして、一見よくあるベスト風ですがキー坊ファン必須の録音内容なので見過ごせません。
 中身は70~90年代のシングル・セレクトですが、1枚目の冒頭から何とサウス・トゥ・サウスの登場です。こちらはあの名ライヴ盤の後、解散直前に出されたスタジオ録音のシングル作「始発電車」と「やせた口笛で」。中西康晴のファンキーなピアノが聴ける前者に、サザンソウル風の哀愁漂う後者と共に聴き応えありです。左チャンネルから聴こえる一聴でわかるキー坊も絶賛の有山のラグタイム・ギターに、かっちりした都会的センスを醸し出すくんちょうのギタープレイをバックに聴ける歌声はやはり最高です。その後、サウス解散を経て「ちょっと違うところでいっぺん勝負しょうと思った」と語るKitty時代のバンド“Push & Pull”との曲が聴けるのは貴重。後の美濃屋セントラル・ステイションのメンバーやサウス時代の盟友・正木五郎、松原正樹なんかが出入りしたソロ初期を支えたバンドです。いなたい雰囲気の「悲しい日々」、「うわさのマリー」、「ラブ・ソング」から「女は言葉じゃ通じない」、古井戸と全く違う「チャンピオンが負けた日」などアーバン・ソウル風なスタイルまでなかなかです。AORシーンでも評価の高い「小さな宇宙」や「真夜中の子供達」に加え、ジョー・コッカーの「パーフォーマンス」、パーシー・スレッジ「When A Man Loves A Woman」、清志郎作品でRCでも有名なスタックス風「Sweet Soul Music」など充実です。またStuffの面々を迎えいれ録音されたミニ・アルバムからも「Happy Birthday」、「鉄格子より愛をこめて」、「東京Fun Fun大阪Sock It To Me」や日本語での「ハーダー・ゼイ・カム」なんかも晴れて収録。
 2枚目はメジャーになりつつも葛藤を抱えてたとされるより洗練されたソニー時代が中心。大ヒット「悲しい色やね」はスカイラークの曲に似てようが似てまいが名曲であることは間違いございません。「カラオケで一番、難しい歌ったろか?」と問いかけてスロウ・ヴァージョンで歌い始めた91年大晦日のライヴでの生体験は感動の嵐だったのを鮮明に覚えてます。他、「レゲエであの娘を寝かせたら」、「TAKAKO」、「わがまま」などが収録。音楽性は幅広くなりヒットが多いものの賛否分かれるとこです。でも90年のサウス再結成あたりからのソウル&ファンク回帰は絶品で「Brother J.O」などは必聴。サウスの再結成ライヴの名演が語り草となっているソニー時代の大傑作「おまえを救けにゆく」の初期ヴァージョンが入ってないのが悔やまれますが、これは他のベストで是非聴いてください。
「今も最高の歌を届けてくれるキー坊。大阪のオッサンのように、いつまでも勝負でっせ!」
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2010.09
08
Category : Motown
Theme : ブラックミュージック
Genre : 音楽
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 いやしかしエエもん食うとかなホンマもんの味が分からんようになってしまいます。ちょっと金は高かったけど美味いうどん食べに行って思いました。コレがホンマもんやなと。てなことで最高の味を届け続けるテンプテーションズの逸品集は老舗のうどん屋のように皆がエエ仕事してます。この時代があるからこそ暖簾は簡単にすたれません。65年に放たれた本作はリードにエディ・ケンドリックス、ポール・ウィリアムス、そしてデヴィッド・ラフィンが在籍していた時代の傑作。4番打者を3人くらい抱えてた素晴らしき時代です。ライターはスモーキー・ロビンソンにノーマン・ウィットフィールド、アイヴィ・ジョー・ハンターに演奏はファンク・ブラザーズ。曲良し、アレンジ良し、歌良しと鉄壁の布陣です。
 まず冒頭を飾るのが大傑作「Since I Lost My Baby」。いまさらながらの代表曲ですが、やはりモータウン史上でも指折りの名曲。やたらカッコつけのデヴィッド・ラフィンのハスキーな歌唱が凄まじく冴えてます。歴代シンガーでも人気大なのが一発で理解できるドラマチックな歌唱です。ラフィンがスマートに決める「My Baby」もイケてます。また地味ながら丁寧に歌い上げるポール・ウィリアムスの「Don't Look Back」。コチラはポールのリードでも一番人気のヒット曲で、アル・グリーンはじめ数々のカヴァーも存在。ポールは「Just Another Lonely Night」でも渋い歌唱を披露。そして初期の看板シンガーといえばエディ・ケンドリックス。本作でも「I'll Be In Trouble」、「The Girl's Alright With Me」、「You've Got To Earn It」、「Girl (Why You Wanna Make Me Blue)」と核をなすヒット曲の大半でリードを取ってます。甘くスムーズなファルセットと、モータウン・サウンドの相性はやはり抜群です。グラディス・ナイト版が有名なモータウン定番ともいえるメリー・ウェルズの「Everybody Needs Love」でもエディは軽快に歌い上げてます。後半登場の「Born To Love You」ではラフィン&エディのWリードも楽しめます。やはりスモーキー作品とのマッチングからかファルセットのエディ・ケンドリックスのリード曲が多く、俺様デヴィッド・ラフィンは不満が募ったのかもしれませんが、全体で聴くとバランスは良好。デヴィッド・ラフィンのワイルドな歌唱も一層引き立ちます。
「今年も新作発表した、生涯現役オーティス・ウィリアムスが暖簾を守るテンプス。まだまだ頼んまっせ!」
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2010.09
06
Category : Motown
Theme : ブラックミュージック
Genre : 音楽
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 昔、少年ジャンプとかでたま~に人気漫画合体企画ってのが色々あって例えば“ド根性ガエル+トイレット博士”(←古すぎ)って感じで同じストーリーの中でキャラが入り乱れるっていう特別編。梅さんとスナミ先生が絡むという内容にワクワクしたもんですが、話自体はたいしたことないってのがパターン。それに似た感覚を覚える人気グループ合体企画ですが、絶対外せん名曲も化学反応で誕生してるのが流石モータウンってとこ。ダイアナ期末期のスプリームスと、デニス・エドワーズ加入後のテンプスの合体で68年、69年と2枚のアルバムを残してますが、それらに未発表曲+別ミックス17曲加えたジョイント企画のスタジオ・コンプリート盤。合体企画マニア(←おんのか?)に向け上手いコトまとめてくれてます。
 既発表の2作は基本的にカヴァー中心ですが、燦然と輝くのはこの合体ユニットの大ヒット「I'm Gonna Make You Love Me」。ディー・ディー・ワーウィックのカヴァーでギャンブル&ハフの初期傑作でもあるコノ曲、メチャメチャええ曲です。1番をエディ・ケンドリックス、2番をダイアナ・ロスが華麗にリレーし、エディの闇を切り裂くファルセットから両グループ入り乱れの中、感動の最終サビと素晴らしい構成。ダイアナ嬢のベスト・パフォーマンスのひとつやと確信してます。他はモータウン・クラシック中心に様々なカヴァー曲がこの共演で聴けるのが楽しいのですが、リピートして聴きたいと思う出来がミラクルズの「I Second That Emotion」、デニス&ダイアナもいけるマーヴィン&タミー「Ain't Nothing Like The Real Thing」、曲の良さが光るフランキー・ヴァリ「Can't Take My Eyes Off You」ってとこ。共演の旨味もバッチリです。惜しいのが、デニスの声だけで聴きたいと思わせる「Funky Broadway」、スプリームスだけでもよかった「Sweet Inspiration」あたりか。贅沢な話ですが顕著なのが、ちゃんと分離したらもっとよかった「My Guy, My Girl」合体曲はデニス版マイ・ガール部分がマジでイケてるだけに残念。でも企画盤やし、しゃーないです。そして、やっぱり本家の方がエエと思ってしまうのがマーヴィンの「Stubborn Kind Of Fellow」や「Ain't No Mountain High Enough」、アレサ版を参考にしたようなザ・バンド「The Weight」、やたらサイケなスティーヴィーの「Uptight」、ちょっと軽いスライの「Sing A Simple Song」あたり。何回も聴く気にはなれません。また未発表トラックの収穫はビートルズ・ナンバー「Got To Get You Into My Life」、デニスの声がハマるファンタスティック・フォー「You Gave Me Something」、ファンキーなインプレッションズ「Amen」など。ここらは結構イケてます。おまけのおまけで、テンプスのアルバム“Get Ready”収録の「Not Now, I'll Tell You Later」スプリームス、バック・コーラス版まで入ってます。
「なんか得したような気になる合体企画。さすがモータウン! 色々やってます」
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2010.09
03
Category : 60's Soul
Theme : ブラックミュージック
Genre : 音楽
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 大学も卒業するかって頃、我がのヘロヘロの財布を直撃した東芝EMIキャピトル&リバティ・ソウル・クラシック・シリーズ。当時、住んでた神戸にあったミスタージャケット(←当時あった神戸の大型CD店)に寄っては買いもせんのに眺めて、この頃出てたRhinoスタックス再発シリーズと共に売りもんをよだれでビショビショにして帰ってました。たまたまある日、パチンコ屋深江ライオンズにて幸運にもスーパーコンビで爆勝ちして4~5枚は買った中の1枚は、このニューオリンズの歌姫アーマ・トーマスの初期名作集で思い出深き1枚。スタックスのカーラ嬢と共に、南部のトーマス姓のレディ・ソウルお二人さんは大のお気に入りでした。後のチェス録音集も聴いて一発で気に入ってましたが、コチラも彼女の人生の土台を築いたといえる名品集です。
 まずアラン・トゥーサン作の60年代初期の作品としては「It's Rainin」がグッとくるR&Bバラード。またコノ時期で重要なのが「Ruler Of My Heart」で、あのOtisの傑作「Pain In My Heart」の元歌。Otis版に慣れ親しんだ後だったので、ちょっと軽く感じましたが貫録も漂う歌いっぷりはナカナカ。そしてアーマの自作にして、世紀の大傑作「Wish Someone Would Care」の登場です。シンプルなバラードながら、アーマ嬢のソウルフルな歌唱が絶品。劇的なドラム・フィルインにオルガン&女声コーラスも最高の形でアーマの歌を盛り上げます。また80年代にトレイシー・ウルマンもカッコよくカヴァーしたGirl Pop「Break-A-Way」もノリノリの傑作。ストーンズがグレイト極まりないカヴァーを残した有名曲「Time Is On My Side」も忘れちゃならない名曲で、メロディからしてホンマ素晴らしい出来。声量があって適度にハスキーな歌声はホント魅力的でスロウなど他もエエ曲がビシっと入ってます。中でもヴァン・マッコイの初期作品「Times Have Changed Me」やポピュラー・カヴァーの「Without Love」なんかも思わず聴き入る名唱。ここでもアラン・トゥーサンは「Take A Look」とチャック・ジャクソンの“Any Day Now”みたいな良曲提供です。サザン・ソウル爆裂前夜って感じのアーリー・ソウル感もエエ味が出てて良いです。またチェスに移る前に出された「It's A Man's, Woman's World」は題名から分かる通り、J.B.の名曲のアンサー・ソング。なんとJ.B.本人のプロデュースですが、女性版ってことで甘めに仕上がってるのが好感。
「最近では60年代再発はめっきり海外任せの状態。日本メジャーも本気でまたこんなの頼んます~」
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2010.09
01
Category : Groovy & Mellow
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
smooth 5

 夜の流し聴きに大変重宝するスムース・グルーヴ・シリーズ。よくコレ聴いてから、気に入ったアーティストなんかを追いかけたりしたもんです。いろいろ出てますが、そのどれもがしっかり本質的なモノから選曲されていて、メロウ・ソウルをもっと聴きたいって人にも最も正しい道を導いてくれる超優秀コンピです。ホント自動的に温度調節してくれるエアコンのように快適。時には熱く、時にはクールダウンってな具合で上手に聴かせてくれます。
 さて本シリーズ5作目の冒頭を飾るのは今年、惜しくも亡くなったTeddy PendergrassStephanie Millsとデュエットしたクラシック「Feel The Fire」。ピーボ・ブライソンのオリジナルも良いですが、この濃いデュエットは秀逸。テディ事故直前の名唱です。続くは定番スロウといっていいEarth Wind & Fire「Devotion」です。ココではあの名作ライヴから収録。The SpinnersはあのボーイズⅡメンの大ヒット“End Of The Road”の原曲といわれる「Love Don't Love Nobody」で、エリック・クラプトンもカヴァーした名スロウ。グラディス・ナイトなんか両方の曲を繋げてライブで演ったりしてます。またこのコンピは王道もあれば発見も色々あるのが憎いトコです。ただのディスコバンドと認識してたGQの「I Do Love You」はビリー・スチュワートChess時代の名作カヴァー。実に素晴らしい出来ですが、こんなの聴けるのはこのコンピさまさまです。80'sファンクバンドのSkyy「When You Touch Me」の後はド定番の登場でRockie Robbinsの「You And Me」。やはりナイス・メロウ・グルーヴです。後半はなかなかオツな選曲で楽しませてくれます。Grover Washington, Jr.Patti LaBelleを迎え入れて録音したアーバン・スロウ「The Best Is Yet To Come」はエロいサックスにパティの巧みな歌が絡む逸品。Zappファミリーの歌姫Shirley Murdockはアルバムもハズレ無しの80年代後半を代表するレディ・ソウルですがココでは1stから「Go On Without You」が収録。哀愁漂うOne way「Something In The Past」に続いては、なんと“神の名はブーツィ”のスロウ曲Bootsy's Rubber Band「What's A Telephone Bill」が登場。モンスター・エンジンのコントのBGMでも使ってほしい名曲で、スロウといえどもベースは変態的な音炸裂で最高です。そして個人的ハイライトはコノ曲、New Birth「Dream Merchant。レスリー・ウィルソンの名唱が光るジェリー・バトラー・カヴァーで文句無し。最後を飾るのは大御所The Manhattansの“There's No Me Without You”から「Wish That You Were Mine」。ジェラルド・アルストンのグレイトな歌で夢見心地にさせてくれます。
「サラリとした流れでありきたりじゃない選曲は流石。酒買ってきたら簡易ソウルバーが家で味わえます!」
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