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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2010.04
25
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
GangStarr HardToEarn



 先日、ジャイアンツ木村拓也コーチの東京ドーム追悼試合に行ってきました。“一生懸命”を胸にどんな仕事も笑顔でこなした男は一杯の感動を与えてくれました。試合も小笠原選手の怪我寸前の熱い守備も見れ、まさに一生懸命のナインを見て今年の優勝を確信です。同級生の谷選手が感動の逆転満塁ホームランで、お立ち台での涙で観客も皆もらい泣き。共に観戦した元俳優の男とまた涙です。そんな中、奇しくもHip Hop界で渋い仕事を続けてきた元Gang StarrのGuru氏も永眠。ガンやったそうです。黎明期はたいして好きでもなかったHip Hopを好きにさせてくれた男で、こちらも仕事人でした。ライフワークとも言えたJazz Matazzも良かったですが、やはり活動の土台となったDJプレミアとのギャング・スターでの激渋仕事は忘れられません。淡々としたラップは地味やとも言われましたが、プリモ氏の他仕事を聴いてもGuruとのタッグがベストであったと言わざるをえません。最近、聴く頻度が減ってきたHip Hop系ですが、やっぱココらの音は今、聴いてもシビれまくりです。
 そんな事で、人生の儚さを感じつつGuruに敬意を表して4枚目の本作。ビートに最もスリルと快感があった頃の最高峰とも思える内容で、サンプリングやブレイク・ビーツの気持ち良さ、美学を最良の形で伝えてくれました。中でも緊迫感溢れるストリングスに硬質ビート、存在感抜群で仁王立ちするGuruのラップと全てが最高の2ndカット「Code Of The Streets」は今もって激クール。車の窓ガラスが割れんのんちゃうかってくらい爆音で何回も聴いた鳥肌もん大傑作です。ボビー・ラッセルのカントリー曲をこんな形で構築するセンスに脱帽です。また「Mass Appeal」や、Nice & Smoothと組んだ「Dwyck」など歴史的名作もバッチリ収録。他にも70sファンクの香りプンプンの「Blowin' Up The Spot」、真骨頂といえるJazzyなループがたまらん「Now You're Mine」に「Mostly Tha Voice」もプリモ&グールーがベスト・パートナーであった事をしみじみ感じるカッコよさ。絶妙なザラつき具合の「The Planet」、スクラッチも見事に決まる「Suckas Need Bodyguards」や、硬質なビーツ&ライムもたまらん「Comin' For Datazz」まで手抜きなしクールな音が満載。後年の確執で2003年以降、このコンビでの新作が聴けなかったのはホンマに残念でしたが、残してくれた90年代の名作の数々は今でもビカビカに輝いています。
「たとえ死んでもずっと評価される魂の入った仕事。男は胸張って一生懸命、仕事せなあきません」
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2010.04
23
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
bill free soul
 
 再発のニュースが舞い込み、再び注目のビル・ウィザース。33歳にしてボーイング社の組立工から転職した異色派で、アルバム“Still Bill”は絶対飽きないアルバム10傑にノミネートしたい名作でしたが、健康状態もあってかほぼ引退状態。再評価が進む中、いまいちど聴いておきたいアーティストの一人です。JBのようにシャウトしたり、決して歌い込むソウル・ヴォーカリストではないですが、朴訥としたブッとい声がヤミツキになっちゃいます。リイシュー買う金も無いので、i-tunesからコレを引っ張り出して聴いてますぅ。
 中身はビルのベストとして決定的内容。クルセイダーズとの共演曲が入ってったら完璧やったんですけど文句は無いです。ド頭で代名詞的作品「Lean On Me」がまず登場。87年にはクラブ・ヌーヴァーもヒットさせたゴスペル的クラシック。続いても皆に愛され続ける大ヒット「Lovely Day」で、ジェリー・ナイトのグルーヴィーなベースも印象的ですが、サビのロング・ブレスVoがたまりまへん。そしてAround The Wayの傑作「Really Into You」の元ネタでGrover Washington. Jrの作品に客演した80年名作「Just The Two Of Us」が収録ってのが気の利いたところ。日本では久保田もカヴァーしてましたが、甘美なイントロ聴いただけでときめきます。他は年代順でいくと、日本で言うと殆ど“与作”的名作「Ain't No Sunshine」はグラミーまで獲った作品でデビュー作からの初ヒット。JBファミリーのリン・コリンズやエモーションズ始め数多のカヴァーが存在。同じくデビュー作からの「Grandma's Hands」は多忙だった母の代わりに祖母に育てられたビルの実体験を語ったブルース的小品。1stからは60年代のソウルを感じる「Harlem」も収録です。不朽の名作72年“Still Bill”収録作はハッキリ言って全て必聴で「Lonely Town, Lonely Street」、「Who Is He?」、「Kissing My Love」、「I Don't Know」とマジ最高でクール・ファンクの極み的作品。中でもCMソングともなった「Use Me」はミック・ジャガーでも有名になった大傑作。「Let Me In Your Life」はライヴ・テイクにて収録で、「World Keeps Going Around」も同じ手触りでシビれます。「The Same Love That Made Me Laugh」はエレピがクールで今回の再発で注目の74年“+'Justments”からの逸品。以降の作品からは武骨さよりも優しさが前面になった感じで、75年の「Hello Like Before」などはガット・ギターとストリングスのアンサンブルもエエ感じ。77年“Menagerie”からの「Tender Things」、「I Want To Spend The Night」、「Let Me Be The One You Need」はマッタリ感も研ぎ澄まされつつ洗練されたアレンジに。同時期でアルバムには未収録だった「Hello, Like Before」も美しい佳作です。最後の76年作「City Of Angels」はココで初めて聴きましたがアーバンな感覚も加味されたビルも乙な味わいです。
「バリバリ歌い込まなくとも、ソウルをびっしり感じるビル。現在の音も聴いてみたいもんです」
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2010.04
22
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 NHK“Songs”は毎週自動的にTVが録っておいてくれるのですが、遅ればせながら沢田研二withワイルドワンズの回をガッツリ見てしまいました。それは落胆の気持ちと共に。自分が知ってるジュリーは尖がっててカッコ良かったのですが、お揃いの服で振り付けのある曲もノスタルジックなオッサンの同窓会にしか見えず現役感無しでガッカリ。(←すんません。私見ですのでお許しを) 内田裕也氏がステッキ持ってでもロックンローラーなのに、これは残念です。丸くなってしまったジュリーはホント見たくなかった。それほど全盛期、センス抜群の加瀬邦彦がコンセプトを練ってた70~80年代のジュリーは強烈にカッコよすぎました。それを見てしまってるが故に、ちょっとカッコいいアラカンのおっさんくらいではダメなんです。それぐらい完璧な人やったってことです。ドリフの番組なんかでもコントや体操までやった後、曲になると完璧にグラマラスなロッカーを演じきるというクールさが最高でした。そんな事で真の復活を願って、現役感バリバリの頃にオールディーズ回帰って感じで活動してた頃のジュリーを紹介。井上堯之バンドと袂を分かった後、吉田健らとのエキゾチックスと組んでた時のアルバムで、芸能界ロックど真ん中で光りまくってたジュリーの1枚がコレです。ほんま何やってもカッコよかったです。
 中身は完全ネオ・ロカビリー調で統一された伊藤銀次のアレンジもなかなかで、ネオ・ロカビリー・ブームの一翼を担ったロックパイルのビリー・ブレムナーやポール・キャラックもコーラスで参加。その中でもジュリー自身の作曲能力の高さを示した2曲のシングルヒットが白眉。ストレイ・キャッツもエエけど日本には俺がいるとばかりに決めたネオロカ傑作「ストリッパー」に、ロッカバラード傑作「渚のラブレター」と絶好調です。また前作で最高すぎる名曲「おまえがパラダイス」を作り上げた盟友・加瀬邦彦もモータウン調「バイ・バイ・ジェラシー」はじめ3曲提供。かまやつさん作の「想い出のアーニー・ローリー」や、デビュー間もない佐野元春作の「Bye Bye Handy Love」も優秀ロカビリーで聴きもの。RCA初期のプレスリー彷彿の「そばにいたい」、「Dirty Work」なんかもメチャかっこええ仕上がりです。こんなの聴いてると、できればやつれた狼の如く白髪・髭ボーボーで「ロンリーウルフ」でもキザに決めて欲しくなります。
「何といってもジュリーが茶の間ロックのパイオニア。尖がったジジイになってくれる事を期待!」
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2010.04
19
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 暖かくなるとワケも無く聴きたくなる瑞々しい女性R&B系。デスチャが解散して目立った女性グループの不在感が目立ち何とも寂しい限りですが、ミッシェルのソロを聴いてたらケリーも恋しくなりました。ビヨンセ一人だけ大活躍ってことなく各自しっかり力作をソロ発表してたのもデスチャはバランス良かったです。ビヨ嬢ほどキャラは立たずとも、スムース・ヴォイスで耳に馴染みやすいソロ作を発表したのがこのケリー・ローランド。しかも結構、美形です。メンバーチェンジも色々あったデスチャですが、グループ時代に発表したソロ第1弾は創設メンバーの一人として立派なモノでした。
 やはり記憶に鮮明なのはNellyとのコラボとなった大ヒット「Dilemma」。ソロ・シンガーとしてはこの曲でビヨ嬢より先にブレイクの快挙でした。パティ・ラベルのPIR名作“Love, Need And Want You”を元ネタとしたチルアウト系の心地よいラップも絡んだR&Bは実に心地良く、ヒットも頷けます。また冒頭のリード・シングルで乱射事件を題材にした「Stole」も文句無しで、ミディアムテンポでグイグイ心に食い込む傑作。激しいダンスナンバーをイメージするビヨ嬢とは違った感じが奏功し戦略的にもピシャリでした。スロウではしっとり聴ける「Haven't Told You」も良いですが、ビヨンセの可愛い妹Solange Knowlesをフィーチャーしたタイトル・トラック「Simply Deep」が聴きモノで、デスチャのスロウナンバーを想起させる好ナンバー。やっぱ声も似てるソランジュ嬢のトラックが重なると、どうしてもそうなっちゃいます。派手ではなくともシンプルなトラックが素晴らしい「Strange Places」あたりもケリー嬢のソウルをビシビシ感じます。またポップなアプローチもしっくりくる「Train On A Track」や、まったり感も良い「Heaven」、ボートラの「No Coincidence」なども同様で春の日差しを浴びながら聴きたいところ。同じくボートラの「What Would You Do」もグルーヴィなBassがクールでコレが入った盤でないと困ります。ダンス・ナンバーでは、パーカッシヴなトラックがクールな「Love/Hate」はかっこええですが、この後ビヨ嬢の“Crazy In Love”を送り出すリッチ・ハリソン制作の「Can't Nobody」、バスドラ4つ打ちで迫る「Past 12」なんかは正直印象薄し。
「ガツガツと歌わんトコがまた好印象なケリー嬢。しぶとくショービズ界を生き抜いてください!」
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2010.04
18
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 デスチャといえばビヨンセってのはダイアナ=スプリームスと同じくらい一般的で、R&Bファン以外には認知度もやや低い残りのお二人さん。しかしながらケリーやこのミッシェルもビヨ嬢に負けず劣らずの秀作を出してます。おっさん顔として名を馳せたミッシェル嬢の1st本格的ゴスペル・アルバムも素晴らしき逸品でしたが、この2ndもほんまに良い出来。昔、借りてきて聴いてましたが、あまりに良いので近所のワゴンの100円セールで思わず購入。(←安すぎるぞっ) ビヨンセのやかましい程の迫力ヴォーカルも魅力ですが、こちらのハスキー系ソウルフル・ヴォイスもかなり魅力的。コンテンポラリーなゴスペル・アルバムながら、音的には完全R&Bアルバムとして機能です。
 まずはアバンギャルドなアッパー「Purpose In Your Storm」で惹きつけますが、本領発揮は次から。明るい日差しの中で聴きたいグレイト・ミディアム「Never Be The Same」はプチ・ハスキーなミッシェルの声がピシャリはまります。ゴスペル仕込みの歌も上手すぎで、さすがモニカのバックVoで鍛えていただけあります。ゴスペル界からDawkins & Dawkinsをゲストに迎えた「Love Thang」も上出来でスムースな感じがたまりません。お兄ちゃんが作ったタイトル・トラック「Do You Know」でのたいそうなアレンジは頂けませんがミッシェルの歌唱は絶品。ネオ・ソウル的なアコギ&クール・ビートがたまらん「The Incident」、これまたスムース・グルーヴ系の「My Only Love Is You」、心地よいエレピをバックにミッシェルの黒い歌が冴えまくる「No One Like You」とマジで粒揃い。スロウも後半のハスキー・シャウトが鳥肌モンの「The Way Of Love」、トニー・リッチ並みの癒し系「Rescue My Heart」としっかりツボを突いてきます。そして後半戦も好調維持で、おとなしめながらエエ塩梅にグルーヴする「Didn't Know」、ビヨ妹のソランジュ作でストリートっぽさも感じる「The Movement」に、アクロス・ザ・ユニヴァース並みの癒し曲「Have You Ever」と最高の流れ。最後はDestiny's Child名義での「I Know」で締め。ビヨ嬢&ケリーとの三色王将アイス(←古い)状態で締め。ビヨンセのアルバムは対峙するって感じで聴きますが、コッチはスーッと入ってくる感じ。とにかく何回でも聴けるメロディアスないいアルバムです。
「デスチャ中後期、おっさん顔でグループを支えた技巧派。次なる新作も楽しみです」
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2010.04
13
Category : 10's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 モニカ嬢もなんやかんやと幾多の苦難を乗り越え、知らん間になんとアラサー世代。時は流れとります。あの衝撃のデビュー作“Don't Take It Personal”が95年に出た時は「なんとソウルを感じる少女が出てきたもんや」と頼もしく思ったモノでしたが、内ジャケでは子供さんも抱えたフォトもあったりですっかりお母さんです。でも、色々不幸もあったので一安心。歌の劇的な上手さも何ら変わっておりません。デビュー時に比べ、色気も増したりなんかして◎です。
 さて中身は今迄の作品が素晴らしいが故にどうしてもハードルが高くなってしまいます。タイトル・トラック「Still Standing」からで力強くスタートですが、中途半端にサウスな味付けのサウンド・プロダクションも好みやない音で従弟Ludacris参加も心動かず。アレンジに難ありって感じの「One In A Lifetime」、Ne-Yoが書いた「Stay Or Go」と続きますが、レバーは前に倒れずう~ん状態。このまま不発でいくのかと思ってる矢先に「Everything To Me」が登場です。ミッシー・エリオットが制作のリード・シングルって事で尖がったサウンド登場かと思いきや、オーソドックスなスタイルでの激唱型ソウル。モニカ嬢の実力も遺憾なく発揮されるナイス・パフォーマンスで見事フットンダです。しかも作者には次作が待ち遠しいジャズミン・サリヴァンの名前も。さすがよくできてます。またイヴリン・キング使いの「If You Were My Man」も80s的肉感ミッド・ファンクを感じる良作でここでもミッシー&ジャスミンが関与。やはりワカってる人は仕事がちゃいます。そして可もなく不可もなく「Mirror」、「Here I Am」と旬の制作陣コラボの後、後半戦がまた畳みかけてくれます。ブライアン・マイケル・コックス真骨頂のスロウ・ジャム「Superman」、ホイットニーが歌ってもハマりそうな美メロ系「Love All Over Me」、スターゲイト制作のアコースティックな調べも絶妙の「Believing In Me」と歌えるモニカの実力を持て余すことなく伝える怒涛の3連発。説得力抜群の歌唱でグイグイ迫ります。ここも満足度高し。ボートラで収録のミッシーが手掛けるオートチューンも活躍の「Blackberry」はまったり感がナカナカ。
「もはや大物シンガーの域に到達した感さえあるモニカ嬢。これからも歌えるエエ女として期待してますっ!」
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2010.04
11
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
timeless flyy



 暫くアルバムが出んなぁと思ってったら今年になって実に4年ぶりのアルバムがドロップされたクボタ。92年の激傑作Neptuneみたいな特大ホームラン打たれて以来、なんやかんや言ってアルバムが出るたびに気になる男です。本格的な英語圏向けアルバムも制作し、Soul Trainにも出演した人ですが、日本語によるハイクオリティR&Bもいつもながら絶品。個人的に米国産R&Bは大好物ながら、それをホンマの意味で日本語の世界でちゃんと実践できる人は誰かいなと考えたら真っ先に思い浮かぶ人です。本格派を謳ったR&BもどきのJ-Popが氾濫する中、やはりビカビカに輝いてます。今回も70sニューソウルあたりをベースにバラエティ豊かな楽曲を届けてくれる本作は、珍しくフィーチャーゲストも多い中、クオリティはピカイチです。
 頭からネオ・ソウル的な音でにんまりのインタールード的に「Timeless Affection」が流れた後、WISETarantulaをフィーチャーした「Keep It Rock」でスタート。ちょっと肩の力が入りすぎの感ありですが、次に登場の最得意分野メロウ・ミッド・グルーヴ「Soul Mate」が素晴らしすぎる出来。アレンジから歌メロの乗せ方から文句無しのクボタ印R&B。ココで早くも合格印ポ~ンです。そして久々に黒さ満点のMISIAが登場の「Flying Easy Loving Crazy」も思わず“よっしゃ”と拳を握る絶品デュエット。続く「24/7 Nite & Day」はどっかで聴いたことある調べと思ったらAl B. Sure!の同曲をサンプリングでセンス良く聴かせます。Off The Wall期のマイケル彷彿のオマージュ作「Star Light」や、JUJUもナイスアシストのレゲエ調「Is It Over?」も高品質。ソウルファン感涙のタイロン・ディヴィス引用曲「M☆A☆G☆I☆C」も以外にカッコええ仕上がりで、元KICK THE CAN CREWの肩書きも不要になったKREVAもナイスな絡みです。最近のサウンド・アプローチは好きやなかったKREVA株も再上昇です。後半はファルセット多用で黒さも増すスロウ「The Other Half」、モノクロなビートも絶妙な「僕じゃない」、Voダブルトラックに渋いアレンジが映える「Nite Flyte」と変にはりきってないクボタはやはり最高。最後は小泉今日子もポエトリー・リーディングで登場のスロウ・ジャム「Moondust」でグレイトな締め。
「さすがクボタのアニキ!と唸ってしまう力作。間違いなくトップランナーです!」
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2010.04
08
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 パンクロックがこの世に登場して10年も経とうかって時、日本のロックシーンに舞い降りたザ・ブルーハーツ。当時を振り返って思うのは、尾崎豊と共に悪口を言うと刺されそうな熱狂的信者が多くいたバンドだったってこと。それくらい思い入れの強いファンが多い影響力大のバンドでした。悩みを抱えた若人達の支えになるようなメッセージは私も多少なりとも共感しましたが、実は最初、嫌いでした。パンク影響下のバンドでも、先に登場したアナーキーやめんたいロック系は一人称は基本“俺”、Heは“あいつ”、Youは“おまえら”だったのに、ブルーハーツは“僕”とか“あなた”とか。フォークのまがいもんかいっと思ったりしましたが、暫くして甲本ヒロトの強烈な個性と純粋で明快な歌詞、ストレートなサウンドにすっかり魅了されました。メルダック時代の1st,2ndは必聴ですが未収録の傑作シングルが多数あったのでコレはありがたい。しかも自主制作時代からワーナー時代までレーベル超えの荒技付きです。
 年代順ってことでまずはインディーズからの「1985」はメジャーデビュー後、一度も演奏されなかった当時のソノシートから。凄いのはコレ以降の怒涛の名作群。人生応援歌的傑作「人にやさしく」に、「ハンマー」のカップリングシングルはどちらも優劣つけられん傑作。ブルーハーツを聴くにあたって避けて通れない勢いある名演です。そしてメジャー1作目であり、殆どの人がコレで存在を知ったであろう衝撃的であった「リンダ リンダ」はリアレンジされアカペラから始まるシングルヴァージョン。賛否あるようですが悪くないです。これのB面だった「ぼくはここに立っているよ」も収録。そして2ndからの「キスして欲しい」、「チェインギャング」は説明不要の大傑作。マストです。続いては所属会社の許可が下りず自主制作シングルとなった「ブルーハーツのテーマ」、「シャララ」、「チェルノブイリ」では原発批判となり物議を醸しました。すっかり人気者になった3rdからは大ヒット「TRAIN-TRAIN」などありますが、初のバラード・シングル「ラブレター」も出色。ピュアでええ曲です。「無言電話のブルース」や「平成のブルース」などカップリング曲も収録です。
 後期ワーナー時代はやはりコレ「情熱の薔薇」です。個人的に最も好きな歌で、今も最高傑作やと思ってます。感動的な歌詞もイイですが、シングルヴァージョンのスティール・ドラムとかも入ったアレンジも最高で何回聴いても震えます。断然、こっちが好み。しかしながらコレ以降、音楽性が豊かになるにつれしょーもなく感じてきました。でも牧歌的な「あの娘にタッチ」や、CMなんかでも♪アレも欲しいコレも欲しいでお馴染みの「」、深作欣二もフェイバリットだった「1000のバイオリン」(オーケストラヴァージョンの「1001のバイオリン」も)、ほっこりするラブ・ソング「夕暮れ」、奇しくもラストに収められた感動作「夜の盗賊団」など改めて聴くと素晴らしい楽曲が多数ありました。
「今も色んなトコから流れてくるブルーハーツ。純粋でリアルなメッセージは今も響きます」
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2010.04
06
Category : Roots Rock
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
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 サンプリングした音やらアーバンなサウンドにも惹かれる反面、真逆のアコースティックで土着的なカントリーサウンドもたまに聴きたくなります。先のCCRと共に借りたのが老舗カントリー・ロック・バンドThe Nitty Gritty Dirt Band。チョイスの決め手は「Foggy Mountain Breakdown」が聴きたかったってこと。バンジョー奏者が避けて通ってはならないというこの曲はアール・スクラッグスが生んだアメリカの古典的名曲で、別にこの人等でなくともアチコチで演ってる曲です。NGDB(←長いので略)の演奏は流石で、ムチャかっこええです。こんなの聴くとバンジョーやらフィドルを買いたくなっちゃいます。優しくもカッコええ音で埋められたこのアルバムは、バンドが途中“ダート・バンド”と改名するまでの60~70年代の美味しいトコと改名後の新録音を混ぜ込んだアルバム。初期にはジャクソン・ブラウンなんかも在籍した名門バンドのほっこり感満載のルーツ・ミュージックが満喫できます。
 中身は76年までのNGDBの集大成です。アルバム前半に収めらた、ジム・クエスキンなんかのジャグ・バンド風のアーシーな音がたまりません。「Melissa」や「Collegiana」、「Mournin' Blues」など、有山じゅんじファンにもオススメの好感触。続いての名作“アンクル・チャーリー~”からの選曲はより鮮明にカントリー色が打ち出され最高の一言。代表曲「Mr. Bojangles」、「House At Pooh Corner」からバリバリのバンジョー活躍ブレイクダウン「Randy Lynn Rag」まで必聴。以降はドブロなども使用し泥臭さを増したミステリー・トレインみたいな「Sixteen Tracks」や、ハンク・ウィリアムスの「Honky Tonkin'」、カーター・ファミリーの「You Are My Flower」などブルーグラス的な曲までエエ感じです。オールマンBrosのディッキー・ベッツや、ロニー・レイン、イーグルスの“Take It Easy”あたりがお好みの方にも打ってつけです。終盤は新生ダート・バンド名義での本作用の新録ですがNDGBの音と基本的に変わりなし。お得意のブルーグラス・バンジョー炸裂の「Rocky Top」、しみじみ感がたまらん「Bowleg's」、ボードヴィル風のオールドタイム感が心地よい「Woody Woodpecker」と聴きどころバッチリ。
「アメリカン・ルーツ・ミュージックに浸りたい時にもってこいの本作。何かしらんけど馬に乗りたくなります!」
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2010.04
04
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 やっと生活も落ち着いてきたので、新しき相棒チャーリー(←買った自転車)と共に、桜を眺めつつ地元探検。ケツが痛くなるほど走行しましたが、コロッケが美味そうな小さい肉屋や威勢のいい声が聞こえる魚屋とエエ感じです。そこで途中発見した図書館。京都でタダ聴きできることに味をしめていたので、LPで持ってた懐かしき音源を再ゲットです。チャーリー漕いでる気分が“ダウン・オン・ザ・コーナー”やったのでCCRです。CCRで最初に聴いたアルバムは“ペンデュラム”なのですが、一番好きなのはコレ。当時はすっかり南部に生まれた南部に向けたバンドと思ってったこのバンド。実はサンフランシスコのバークリー出身。純粋なる憧憬、愛情を持ってアメリカ南部の素晴らしき音を追求し、ある意味、ホンマもんの南部サウンドを完成させてます。このアルバムの数年前、ビートルズがLP時代突入を象徴づけるサージェント・ペパーズなるコンセプト・アルバムを作り上げたのに触発されジョン・フォガティがタイトル名にある架空の南部ジャグバンドを想定して作られたトータル・アルバム。久々に聴きましたが、これが何とも素晴らしい。
 やはり冒頭に鎮座する名作「Down On The Corner」が本アルバムの素晴らしさを決定づけます。イントロのカウベルからアルバムジャケの雰囲気そのままに陽気に歌い上げます。そしてCCRらしい軽快なロックンロール「It Came Out Of The Sky」に続いてはレッドベリーのトラッドソング「Cotton Fields」。綿花一面の田舎の風景が目に浮かぶようなツボを得た演奏で、歌にギターの音色と完璧です。また唯一、実際のジャグバンドスタイルで演奏される「Poorboy Shuffle」は洗濯板の音にほのぼのです。ブルージーで重たい「Feelin' Blue」でLPの時はA面が終わったのですが、B面アタマにあったのは力強く当時のベトナム戦争徴兵に抗った「Fortunate Son」。この辺は時代を感じます。エルヴィス初期のサン・スタジオ・サウンドを彷彿させる素朴でシンプルなバンドサウンドが素晴らしい「Don't Look Now」、再びレッドベリー・ナンバーを取り上げた「The Midnight Special」あたりは後半で最大の聴きどころ。ここらあたりは最高としか言いようがない展開。同じ南部指向のグループでも、ザ・バンドよりも分かりやすさに重点を置いたアレンジなどが興味深いです。終盤はこの頃ツアーを共にしたブッカーT&MG'sの“グリーン・オニオン”のCCR版といえる「Side O' The Road」、元々トラデショナルの“ヘイ・ジョー”を改作したような「Effigy」と最後まで実に泥臭く進行してくれます。
「洗練とは無縁の世界で邁進したグレイトなバンド。構造がシンプルなモノは古びませんわ」
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2010.04
01
Category : Southern & Deep
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
george jacks

 サザン・ソウルに傾倒し始めた頃にHiレコードのベスト盤で知ったなんとも暖かい歌声の持ち主、ジョージ・ジャクソン。その時に聴いた「Aretha, Sing One For Me」はHi初期体験でしっかり心に刻まれ、アル・グリーン、オーティス・クレイなんかと共にいずれしっかり単体で聴きたいと思ってました。そして20年近い時が過ぎ、最良の形で組まれたアルバムがコレ。正直、シンガーとしてよりもアン・ピーブルズやキャンディ・ステイトン、クラレンス・カーターなど数多くの南部系シンガーのソングライターとして認識してた人でしたが、オヴェイションズ等で知られるサウンズ・オブ・メンフィス録音を中心とした様々なレーベルでディストリビュートされた自らの録音を上手くまとめてくれてます。サザンソウルファンも万歳三唱した、評判のこの決定版は長年、愛聴できそうなエエ曲満載です。
 ド頭から先述のHi録音作登場でさっそく小躍りですが、聴き進むうちにもう“えらいやっちゃ、えらいやっちゃ状態”(←意味不明)に陥ります。名門チェスから世に出た名スロウ「Things Are Getting Better」での抑揚のつけ方など全盛時のオリックス星野伸之並みです。中でもグレイト・ミディアム「How Can I Get Next To You?」あたりは完璧と言っていい配球で、サザンソウル功労賞授与もんであることは間違いないです。「All In My Mind」や「Walking The City Streets」とサザンソウル王道のシャウティング・スタイルではない優しく歌い上げる感じなのに、実にディープな味わい。絶妙のバックサウンドと共にグッと心に染み入ります。またその筋(←どの筋?)の人なら一聴でわかるHiサウンドでのミディアム・スロウ「Let Them Know You Care」や「Patricia」も、たまらん味わい。甘美なストリングスにリミッターかけたようなドラムサウンドに思わず鼻の穴満開です。ドン・コーネリアスの名物番組に触発の軽快なスタイルでの「Soul Train」もはっきり言って最高。一方、「Willie Lump Lump」あたりのファンクなアプローチもなかなかです。これまで未発表であったという「A Woman Wants To Be Loved」や「She Can't Replace The Love I Have For You」なんかもかなりの高品質。そして最後はカーペンターズでお馴染のバカラック「We've Only Just Begun」。カーティス・メイフィールドなんかも演ってましたがコチラもなんともいえんグッド・テイストです。あとは昔、キャンディ・ステイトン聴きたさに買った非合法レコードに入ってた絶品のフェイム録音の数々。はよ出してくれ~
「がなるだけがディープソウルやないぞっと教えてくれる素晴らしき作品集。こらぁハマりますヨ」
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