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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2009.06
25
Category : 00's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
keith sweat



 「さすがでんなっ、大将!」と思わずうなってしまったスロウ・ジャム親分、キース・スウェット渾身の2008年アルバム。「そこらの若モンとは、ちょっとちゃいまっせ」ってな顔つきのジャケからして最高です。癖になる山羊直伝メェーメェー唱法で、90年代は無敵状態で猛進したキースでしたが、まだまだ現役感バリバリで正直びっくりしました。よくよく考えたら本国では2000年以降もライブ2枚にクリスマス・アルバムまで出してる支持基盤の厚い人。所属レーベルの不運もあって過去の人になっちゃうのかと思いきや、黒人以外の聴衆獲得に全く興味無しという潔さを前面に出したエロいスロウ・ジャム満載で超力作をドロップしたのが昨年の本作。何せ捨曲が見当たらない凄いことになってます。
 まず1曲目のアナログ盤に針が落とされた音から始まるブルー・マジックの“What's Come Over Me”をサンプリングした「Somebody」でおもいっきりシビれます。途中にLa La Means I Love Youのフレーズを盛り込んだり、自身の大傑作“Nobody”を盛り込んだChris "F.L.O."Connerのラップも憎いこの上ないオープニングです。次がまたエゲつない展開でNew Jack時代からの盟友テディ・ライリー大先生との再タッグ「The Floor」が登場。お得意のトークボックスも駆使した、素晴らしすぎるスロウ炸裂。T-Painでブレイクしたオートチューンもコレを前にしたら降参するしかないです。アンバサダーズとの「Girl On My Dreams」、ナンパのお手本「Sexiest Girl」とベギングの魔術師として最高峰の仕事ぶりです。交わり系も大充実で、弟子ともいえる懐かしきカット・クロースのメンバーAthna Cageの参加も嬉しい「Butterscotch」、新人Paisley Bettisとの同路線「Suga Suga Suga」、若手No.1枯れ声レディ・ソウルKeyshia Coleとの「Love You Better」と女性デュエット3曲はマジ完璧。言うことナッシング。またロイ“ロイヤルティ”ハミルトンの手堅いプロデュースも聴き逃せません。「Never Had A Lover」や「Just Wanna Sex You」などの王道スロウ・ジャムは最高で、名ジャンプ・シンガーだったお爺さんの名を決して汚しません。ボートラでは地元アトランタ勢集合の「Git At You」ではSLIM(112), Jazze Pha & R.L. Huggar、少し毛色が違う「Some More」ではAkonが参加と冒険系は本編外で収録。
「たいして新しいことしてないのに絶好調キープ。張本並みの安定感で安打を打ち続けます」
::more
2009.06
22
Category : 90's Male R&B
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
RahsaanPatterson-LoveInStereo.jpg

 ニュー・クラシック・ソウルとかネオ・ソウルって呼称で70年代の香りを漂わせたニュー・アーティストが続々と出てきたのが今から10数年前。常々i-podシャッフル状態で無茶苦茶な聴き方してる私が言うのもなんなのですが、商売人の端くれとして言うならば売る際の分類は極めて重要です。分類なくしてMD無しって思うくらい、商品計画や分析には大事な事なんです。トレンドに群がる模倣が、結果的にそのジャンルの商品の質や訴求力を高め、そして飽きられるってことの繰り返しが万物共通の流れ。かつて多く存在した音楽職人なんかも自分が好きな事をやってるだけなのに、急にそれがトレンドになったり、時代遅れになったりするってのがおもろいトコです。ディアンジェロやらから始まった、このネオ・ソウルなるジャンルの隆盛では、人力グルーヴ復活の中でHip-HopファンからベテランSoulファンまで支持を得たってのが痛快でした。これは商売にもしたくなります。そんな中、“本物”を正しく理解している演者はやはり強いです。流行りをなぞっただけの音は今聴くとしょーもなかったりしますが、このラサーンの音はソウルの本質をピシャリ押さえてますので、断然今も光輝いてます。
 さてこのラサーン氏。歌だけやなく、曲作り、アレンジまでやっちゃう才人。メジャーで出た2枚はどれも優秀ですが、この2ndも70's ニュー・ソウルのクールな部分をアップデイトさせた生音中心のめっちゃオシャレな音。当時聴きこんだエリック・べネイと並んで即お気に入りとなりました。前半からアーバンな香り漂う「Treat You Like A Queen」、エレピにオウン・コーラスが効いた「Sure Boy」と序盤から鼻が膨らむ展開ですが、注目は3曲目に登場する日本盤ボートラという「Digging Your Scene」。80年代軽薄の極みと思ってたブロウ・モンキーズのカヴァーですがこんなエエ曲やったけ!?と思ってしまった高品質さです。流石ラサーン。またショック&カーリンが手掛けた「Do You Feel The Way I Do」、ヴァン・ハントが絡んだブーツィをサンプリングしたクール・ミッド「The Moment」にスティーヴィー色濃い「Friend Of Mine」あたりも文句無し。ムーグベースの音がカッコええ「The Day」、生ホーンが絶妙な「Humor」などファンク魂もきっちり見せてくれてます。スロウでも表現力の豊かさに聴き惚れる「It's Alright Now」があったりで1曲1曲のクオリティが尋常じゃない高さで迫ってきます。後半戦も驚くほどのクオリティで、ライト感覚もたまらん「Any Other Love」、エレピ&ファルセットがぴしゃり決まる「Get Here」と極上グルーヴがびっしり。マジで色褪せることが無いと断言できる傑作アルバムです。
「ダニー・ハサウェイやスティーヴィーの偉大さを、再認識させてくれたラサーン。間違いなく天才です」
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2009.06
17
Category : Groovy & Mellow
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
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 古い音源も新譜のように聴かせてくれたフリー・ソウル・シリーズ。初期に組まれたものは、そっから火が点いて再発も進んだりした優れたコンパイル傑作がうじゃうじゃです。たいがいレンタルで手軽に楽しめますので、半額フェアかなんかの時まとめてi-Tunesにほりこめば数千円で立派なFree Soul Juke Boxの完成です。(←買わんでスンバッセン!)そんな温故知新グルーヴ啓蒙運動に一役買った日本が誇るフリーソウル秀作の1枚がコレ。
 中身はいつもながらフラットな視線で選曲されたグルーヴィー・チューンが目白押し。まず本作で初めて知ったガールズ・グループThe Fuzz 「Search Your Mind」で清涼感溢れる胸キュン・ソウルが登場。続いては女性フォーク・シンガーBobbie Gentryのモータウン・スタイルの「Somebody Like Me」に、キュートな女性Voがたまらんキッド・クリオール関連のElbow Bones And The Racketeers 「A Night In New York」ですが、こんなコンピでないと完全スルーなエエ曲でした。こんなのが嬉しいところ。最初の山場はマイアミ・ソウルが心地良く挿入された前半。タイトゥン・アップを洗練させた感じのK.C. And The Sunshine Band 「Ain't Nothin' Wrong」、ビル・ウィザースを乾燥させたようなベティの実兄Milton Wrightのもはやクラシックとなる「Keep It Up」、小沢健二“ラヴリー”で紅白でもこのフレーズが鳴ったBetty Wright 「Clean Up Woman」、最高というしかないチャカポコ・メロウ・ソウル最高峰のLittle Beaver 「Party Down」など実に心地良くカラッと仕上げてます。他にもドラム&ベースのコンビネーションがやたら気持ちええスウェーデンJazzシンガーDoris 「Beatmaker」、UKロックの重鎮アレクシス・コーナーのジャクソン5カヴァーとなるCCS 「I Want You Back」などはこういった盤でないと絶対辿り着かない、目から鱗曲。後半はメロウ・ソウルの傑作Skylight 「Get It Happening」、いなたいキッズ・ソウルに胸キュンなThe Sylvers 「Cotton Candy」あたりが要注目ですが、中でも金子マリ+都はるみ並みのソウルフル・ヴォイスでグルーヴィーに迫るC.M. Lord 「Steal Your Love Away」はエクセレント!どえりゃい気持ちEです。またアル・クーパーのクラシック的傑作でアル自身も参加したLatimoreによるダンディ版「Jolie」、数多いカヴァーが存在するレオン・ウェアのNancy Wilson 「If I Ever Lose This Heaven」、オルガンがばっちり効いたRichard "Groove" Holmesのアーチー・ベル&ドレルズ「I Can't Stop Dancing」と終盤に続々登場する秀逸カヴァーも聴き逃せません。
「こういった秀作コンピ連発でしっかりブランド化したFree Soul。センスと編集力に脱帽っす。」
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2009.06
14
Category : New Wave + Punk
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
jam snap



 スタカンのブレイク前に実に硬派なバンドとして君臨していたU.K.バンド、The Jam。自分が存在を知った時は、もう既にスタカン結成一歩手前の時期でしたので、モータウンのようなソウル系ロック・バンドってな感じでホンマの全盛期のJamではありませんでしたが、実にスタイリッシュでカッコよく映ったバンドでした。パンク系という情報しか無かったので「全然、パンクちゃうやん」と思ったりしてましたが、何でも持ってた兄の棚にあった解散時のこの集大成的シングル集。これ聴いて初めて初期ザ・フーに影響を受けたモッズなバンドっていう意味が分かりました。
 6年間の歴史をしっかり切り取った本作は、オリジナル・アルバムにも手を出したものの、のめり込めなかった“いっちょかみ”な私にはピッタリのブツでした。やっぱ今でもグッとくるのは、急に黒っぽくなったスタカン前夜の音。スタカンほど洗練されずに模索してる様が伺えますが、これがまた実にええ塩梅です。中でもフェイバリットは、ほぼスタカン形となるラスト・シングル「Beat Surrender」。もうムチャクチャかっこええ曲です。ホーンにピアノ、コーラスと本来の3ピースでは再現不能なサウンドですが、スタカンをせなあかんかった理由がヒシヒシ感じとれる名曲です。ニューソウル風の「The Bitterest Pill」や、デトロイト・モータウン影響下の「Town Called Malice」、ファンキーな「Start!」、「Absolute Beginners」なんかもソウルっぽさが何ともたまらん心地良さ満開曲。しかしながら、完全後聴きだった半分以上を占めるパンキーでソリッドな初期のバンド・サウンドもイカしたもんでした。デビュー時の「In The City」や「Away From The Numbers」はザ・フーの1stが好きなら絶対好きになるワイルドなスタイルが楽しめます。パンクな「Billy Hunt」や、キンクス・カヴァー「David Watts」あたりのガレージ・サウンドっぽいのが何といってもカッコええです。中でも初期サウンドの完成形とも言える「Going Underground」の曲の良さは格別。ブルース・フォクストンのベースと、ポール・ウェラーの硬派なギターも最高のアンサンブルを見せており、ひょっとしたらこの時点で「もう全部やってしもた」と思ったのかもしれません。生真面目っぽさが堅苦しく感じるのが玉に瑕ですが、ハチャメチャなポール・ウェラーではイメージがちょっと違います。このクリーンでインテリっぽいパンクこそThe Jamです。ちなみにオマケで付いてたカーティス・メイフィールドの「Move On Up」含む4曲ライブも全部i-tunesにて購入可。素晴らしい!
「ダラダラと長いこと続ける必要が無かったバンド。美しいままで終わる術を知ってたポールは偉い!」
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2009.06
12
Category : Beat + R&R
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
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 大阪の朝日放送でやってた「ヤングプラザ」って番組。紳助・竜介が司会で公開放送の歌あり笑いありのエエ番組でした。番組の最後にライブコーナーがあり憂歌団とかシナロケとかゲストで来たりして毎回楽しみでもありました。ある週、ライヴ前からエゲツない盛り上がりとなり司会の紳助がインタビューも途中で止め「もう、演奏始めてください」とお願いしたのが本作発表直後の全盛時ARB。丁度、このアルバムが出る前にコンポーザーとしても重要な役割を果たしていたギターの田中一郎が抜け、諸問題でベースのサンジも抜けっていう状態だったので、「あぁ、もうあかん」と思ったものでした。そして次に入るギターがへヴィメタバンド、BowWowのギタリスト斎藤光浩って知らせも入り「ARBも、へヴィメタになんのか?」と一瞬焦りましたが、そんな心配も杞憂に終わった傑作がコチラ。第2期黄金時代の到来やと感じ、全国のBoys & Girlsが一斉にガッツポーズしたアルバムです。
 中身は「TOKYO PRISON」で実にシュールな幕開け。“~No.9”という凌の声の後、間髪入れずグレイトなR&Rカッティングから緊張感満載で始まる「Let's "REVOLUTION"」がまた最高です。しょーもないラッパーよりセンス溢れる韻を踏む凌がカッコ良すぎですが、コンポーザーとしても重要な役割を果たした斉藤光浩のギターワークも絶品。R&Rギターのカッコええ部分を凝縮したようなシャープさで、ARBファンも即認めた素晴らしきプレイを披露。そしてチンピラ・ファンクロックの最高峰「彼女はチャーミング」はヤンプラでも狂乱の盛り上がりを見せた、凌のクールな詞も光る名曲。A面最後を飾ってたバースデーソング「ダン・ダン・ダン」もイカしてます。後半も、日本人としてのアイデンティティを示したハードなタイトル・トラック「YELLOW BLOOD」から、高校時代に自分もライブで演った思い出深き名アップ「One Way Trip」、ライブでは“全ての労働者に送ります”という凌の熱き名MCからスタートするワーク・ソングの真髄「HOLIDAY」と名曲の嵐です。最後の「闘い抜くんだ!」ではなんと、ドラムスであるKeithの親友であるストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルも参加。凌&光浩のソングライティングも絶好調でこの後もずっと、この体制でやって欲しいと思わせたグレイトすぎる逸品。そして現行リマスター盤は、これまたシビれまくりの12inchシングルだった「Deep Inside」2テイクに「Fight It Out! (LIVE)」と嬉しい追加。こうなったら、このメンツでの発掘ライブアルバムでも聴きたいところです。
「僅か2枚で終焉を迎えた光浩擁する第2期ARB。初期同様、必聴のR&Rアルバムです!」
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2009.06
09
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 今年も精力的に、あの名作「Gang Rocker」の続編をリリースする頼もしいThe Mods。その勢い衰えぬ創作意欲には敬意を表しますが、一時ソニー系アンティノスに戻ってた時にぶっ放した世紀末の傑作がコチラ。録音からトラックダウンまで香港という猥雑さをそのままパッケージングした、森山達也の熱い音の塊りが全身で浴びれる力作です。80年代に登場したThe Modsですが他のバンドが、解散したり続けていても明らかに失速していく中、今でも新作が期待満々で迎えられる貴重なバンドです。ブレる事の無い森山達也のR&R魂はハードな路線からメロウなのまで天下一品ですが、初期衝動そのままに熱く激しいVibeで迫った本作は車でも大音量で聴きまくった大傑作です。
 冒頭「GREED & JUICE」から快調に飛ばしますが、とりわけ凄いのが2曲目から4曲目の怒涛の攻撃。狂ったような疾走感が激気持ちエエ「VIBRATION DRIVE」から、曲間無しに間髪入れず始まるギターリフ中心のCoolなビート炸裂となる「junk yard 九龍」の流れは鳥肌モンです。Epic初期の「News Beat」あたりを彷彿させてくれます。そしてジョニー・サンダースのチャイニーズ・ロックをさらに攻撃的にした「SWITCHBLADE JACK」で間違いなく昇天できます。中盤も、惜しくも脱退した梶浦のシャッフル・ビートが冴える「RUSTY GLITTER」、森ヤンの韻を踏んだ渋い歌詞も光る爆裂ビート曲「SPIN 50」、これまたルースターズ池畑潤二並みの梶浦氏のイカついドラミングにブッ飛ばされる「FLY, DRAGON FLY」と息つく暇なしの緊張感持続。そして後半戦も一切だれません。中国風のS.E.から森ヤンの「你好ニーハオ!」ってセリフがヤケに決まる「MONDO CHINA」、強烈ブギー「MUSTANG ANNIE」とスピードボールがズバズバとキャッチャーミットに収まります。最後も“時代に媚びないアイツ”って歌詞にシビれる「カミカゼCOOL BOY」でピシャリとストレートでねじ伏せます。何より本作で嬉しいのは全編、森ヤンのVo仕様ってとこ。ランディ・ジョンソンにも負けない力投で完封シャットアウトです。
「あれよあれよという間に、速攻で攻めまくる10曲34分。さっと現れ、すぐハイサイナラ。男前ですわ」
::more
2009.06
07
Category : Mainstream
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
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 真摯な音楽ファンの方には邪道やと思われるかもしれませんが、好きなんです。この人が。80年代にMTVなんかでへヴィローテーション・オンエアされ、何と今でもアメリカでは絶大なる支持があるというビリー・アイドルのアニキ。今でも「モーゥ、モーゥ、モーゥッ!」と拳を握りたくなるときがあるほど、ビリーが邁進したサイバーパンク道はカッコええもんでした。最初TVで見たときは「パンクの皮を被った、売れ線狙いのぱっちもん」と思ってソッポ向いてましたが、後でじんじん頭で鳴り響きよるんです。「モーゥ、モーゥ、モーゥ!」と。しっかり見るとコレは「本気=マジ」のモンやと確認できました。それはあの口のいがみ方を見て確信できます。これだけモーモー言ってサマになるのは六甲山牧場の牛か、ビリーのアニキ以外いません。フラッシュ・ダンスの作者でシンセ多用のキース・フォーシーと組んでること自体、拒否反応必至でしたが、なんのなんの。天才ギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスとのテクノロジーを融合させた進化形ロックンロールは、ビリーのねじ曲がった口元と共に全てをねじ伏せるカッコ良さがありました。
 一見ちょっと目が合えばドツかれそうな風貌ですが、曲は意外にポップで親しめるってのが憎いです。もともと本場UKパンク出身(ex.ジェネレーションX)で、アメリカで一旗あげたるって気合いが充分に満ちた80年代のヒット曲はパンクのエッセンスもしっかり息づいたクールな秀作揃いです。まずはテーマ曲ともいえるRebel Yellはお馴染“More, More, More”のフレーズが頭にこびりついて離れんハードな傑作。ジム・モリソンにも通じる押し引きの効いた色気ある唱法も聴きもので、理屈抜きにカッコ良さ爆裂です。次にシングルカットされたDavid Bowie的スロウ「Eyes Without A Face」も大ヒットしてましたが、クール極まりなかったのが「Fresh For Fantasy」や「Don't Need A Gun」といったシンセを効かしたソリッドなヒット曲。80年代半ばの当時にして何となく近未来を彷彿させたそのサウンドと、ビリーの退廃的な歌唱が見事にマッチした名曲連発でした。他にもスカッと炭酸飲料みたいに聴かせてくれるエエ曲多数有りですが、中でも自身がロンドンからN.Y.へ乗り込んだ直後の1stヒット「Hot In The City」なんかもカッコ良さ満点。思わずアニキ~と口走ってしまいます。原曲の面影まったく無しのスタックス重鎮ウィリアム・ベル・カヴァー「To Be A Lover」や1等賞にも輝いたTomy Jamesのカヴァー「Mony Mony」、ドアーズの傑作「L.A. Woman」、ジェネレーションX時代の「Dancing With Myself」も勿論収録。
「ムカつくことがあったら叫びましょう。With a Rebell Yell, More More More!やっぱコレです。」
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2009.06
03
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
mirage.jpg



 妖艶なべっぴんを2人も擁するバンドとして認識していたフリートウッド・マック。リアルタイムで初めて体験したのが、この「ミラージュ」でした。ジャケの妖しい感じからして大人を感じさせる美しいええジャケです。そもそもバンド内に元夫婦のジョン&クリスティン・マクヴィー、元恋仲のスティーヴィー・ニックス&リンジー・バッキンガムと別れても一緒に演奏してるってこと自体、妖しいです。仕事として割り切ってたのか、私生活とは別に互いを音楽的にリスペクトしてたのか、創業時のメンバーであるミック・フリートウッドが凄かったのか謎ですが、大人の世界は凄いこっちゃなと感じたもんです。また、このバンドがブルース・バンドだったというのも当時知りましたが、全く信じられませんでした。どこでどうなったらこんな魅力的なアダルト・ポップなバンドに転身できたのか摩訶不思議でしたが、その秘密は途中加入の男前リンジー・バッキンガムと、その元カノのスティーヴィー、絶妙のPopセンスを持ち合わせたクリスティンの起こさせた化学反応であったようです。
 中身は極上のアダルトでポップなマック・ワールドが支配でええ曲がひしめきあってます。まず何といっても1stカットの「Hold Me」です。恋仲でもあったデニス・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)との事を歌ったと言われるクリスティン・マクヴィー作の大傑作で、クリスティンの癒し系VoにリンジーのイカしたVoも絡む絶妙ポップ作品。そしてもう一つの大ヒット「Gypsy」もスティーヴィー・ニックスの色っぽさも光る名曲。美女スティーヴィーの悪女っぽいとこもたまりませんが、リンジーのセンス溢れるバッキングも秀逸です。この2曲が飛びぬけて素晴らしいですが、シングル曲以外も上質感満載で聴かせてくれます。冒頭を飾る「Love In Store」もクリスティンの優しく包み込むような声にスティーヴィーのコーラスがたまらん佳作。リンジーのハイ・トーンも効く「Can't Go Back」や、スティーヴィーのカントリー風味に癒される「That's Alright」とアナログ時のA面は良曲満載。終盤にもアコースティック・ギターを上手く使ったリンジー・ワールド炸裂の「Eyes Of The World」や、ラストを飾るクリスティンの力作「Wish Were Here」と聴きどころ多し。とにもかくにも、3人も魅力的なヴォーカリスト&ソングライターを抱えた、この時代のマックは三色王将アイスに勝るとも劣らないカラフルな魅力に満ち溢れています。
「フリートウッド・マックといえば、やっぱこのメンツ。この妖しいバランスですわ」
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2009.06
01
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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「そらぁ、ないやろ」と思わせてくれたグレン・フライの「ザ・ヒート・イズ・オン」。映画ビバリーヒルズ・コップの挿入歌ってこともあって大ヒットとなりそこら中でかかりまくってましたが、いつも思ってたのは「あぁ・・なんと、しょーもない曲なんや」ってこと。タイアップと引き換えに魂まで売ってしもたんかとさえ思っちゃいました。というのも、この1stアルバムを先に聴いてたから。ベストヒットUSAでも小林克也氏が気合を入れてPVを紹介していた、イーグルス解散後の本作からの初シングル「I Found Somebody」はそらぁもう大人の世界を感じる渋カッコええ曲でした。当時はまだガキ丸出しで、この曲がソウルっぽいとは理解できませんでしたが「さすがグレン・フライ!」と思わせるには十分の出来でした。これをがっつり聴いた後だったので、アホみたいに「♪ヒーディズォ~ン」と歌われた日には、もう誰を信じていいのか分からなくなりオロオロしてしまいました。
 てなことで本作です。先述のとおり、あのビッグ・ネームだったイーグルスを離れて初めて出したアルバム。相当、気合も入ってたことでしょう。ほんま、やってくれたやんけという力作でした。1曲目から「I Found Somebody」が、はっきりいって最高。イントロのテナー・サックスから、震えるサビまで完璧で、グレンの黒人音楽趣味がモロに出た、レオ・セイヤーの「星影のバラード」並みのブルーアイドソウルの傑作です。続いても邦題“恋人”ってタイトルで結構ヒットしたと記憶する「The One You Love」がデーンッと鎮座。実にメロウです。カヴァーもスタックスのジョニー・テイラーの「I've Been Born Again」なんかもやってますが、ゴキゲンさんなのはニューオリンズR&Bの名作でヒューイ・スミスの「Sea Cruise」。これはピシャリはまってます。なんせマッスル・ショールズの面々を投入してまで作ったこの1st。敬愛するソウル・サウンドの俺版を演りたかったに違いありません。また南部ソウルの香りプンプンのスロウ「I Volunteer」なんかも素晴らしさ満開の出来です。他にもレイドバックしたR&R調の「Party Down」や、ロング・ランの頃のイーグルスみたいな「All Those Line」あたりも、ぼちぼちですが、グレンお得意のカントリー・テイストがエエ感じで出た「She Can't Let Go」は、当時“イーグルスの新曲でっせ”と言われたら確実に信じ込んだと思う佳作。
「名曲Take It Easyを歌った男だけあります。ジャケのまんま、男前なアルバム!」
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