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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2009.04
29
Category : R&B Compilation
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
soul_food_the_series.jpg

 人気のTVドラマ・シリーズにインスパイアされたとされるコンピレーションで、ちょうど10年前のR&Bの充実ぶりを再確認させてくれる1枚。一見、何の変哲もないヒット曲集ってな趣きですが、Al Greenファンは見過ごすことができなかった1曲が含まれたアルバムです。それは90年代に名曲を量産しまくり自らもヒットを飛ばしたBabyfaceとの夢のコラポが実現した記念すべき名曲「The Way Love Goes」。極論すれば注目は、この曲の収録の一点に尽きます。音の方は童顔氏特有の暖かいR&Bサウンドで、アル師匠も見事な名唱で応える興奮のミディアム・ナンバーです。ドラム・プログラミングからキーボードまで童顔氏ががっぷり四つで取り組んだ意欲作で流石の出来栄えには当時世界中のアル信者が飛びあがって喜んだ(←ほんまかいな)名曲です。とにかくサビの琴線に触れるメロディは絶品で、二人のコラポが実に有意義であったかを一発で感じさせてくれます。このコンビでアルバムが出ると確信してましたが、意表を突いたブルーノートでの快進撃がその後始まるのは周知の通り。そんな事でアル師匠にどうしても注目してしまいがちな1枚ですが、それぞれの既発曲もアーティスト単位で聴かない人には大充実と言えるクオリティの高い選曲です。
 その本編はセクシー・ダイナマイトToni Braxton 「Wasn't Man Enough」から始まり、ローリン・ヒルが一枚かんだMary J. Blige 「All That I Can Say」、アホほどかかってたSisqo feat. Foxy Brownの「Thong Song (Remix)」、シャーリー・マードックで有名になった名曲「As We Lay」カヴァーを披露するKelly Priceなどお馴染曲満載。また唄える男Carl ThomasLL Cool Jを迎えた名作「I Wish (Remix)」や、ゴスペル界からの完全R&B調が新鮮なMary Mary 「Shackles」、歌姫Yolanda Adams 「Through The Storm」あたりも嬉しいところ。そんな感じで他にもAaliyah、Case、Avant、R.Kelly、TLC、Donell Jonesなど一線級アーティストのヒットが続々登場ですが、やはり要注目は終盤のボートラ。最大の目玉は前述のアル師匠ですが、他にもエゲつないバラード・バトルロイヤルとなる夢の共演曲「Sweet November」がなかなかの出来です。Case、Jazz (Dru Hill)、Musiq、Montell Jordan、R.L.(Next)の歌える5人が入り乱れる佳作です。Montell Jordanは単独でも「Can't Wait Until Tomorrow」にヒット曲「Get It On Tonite」と2曲入る優遇ぶりです。
「今もあぶさん並みの現役感で突っ走るアル師匠。どんな場面でもきっちり結果出してます」
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2009.04
23
Category : Hip Hop Compilation
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
jazz_thing_2.jpg

 あれだけ隆盛を誇ったのに、今や完全にメインストリームから違ったところでしか存在しないジャジー系Hip Hop。ピート・ロックやDJプレミア、ビートナッツなんかのクール極まりない音構築にはシビれっぱなしでしたが、あのモノ・トーンな感覚はやっぱりたまらんモンがあります。今もケロ・ワンなんかがアンダーグラウンドながら90sテイストのジャジーで美味なHip Hopをおくり続けてくれてますが、本筋ともいえる本作収録のジャジー&メロウさは格別です。黄金期といえる90年代の彼等の仕事っぷりにリスペクトすると同時にループされたJazzアーティストにまで興味が向くナイスな90s Hip Hopコンピです。
 オープニングはDJプレミアの初期仕事で本作タイトルともなったGang Starr Jazz Thing」。比較的ストレートなJazz引用が今聴くと逆に新鮮。続くUs3のずばり「Cantaloop (Flip Fantasia)」はブルー・ノート公認が話題となった懐かしきクラシック。ハービー・ハンコックとHip Hopがマジで地続きです。Commonがコモン・センスと名乗ってた時代のクラシック「Resurrection」は何回聴いても足爪の先まで震える鬼トラック。続いてJazzmatazzプロジェクトでナイスな仕事を続けるGuru関連が2曲。Vol.2で聴かせたRamsey Lewis & Bahamediaとコラポした「Respect The Architect」や、本家Gang Starrでの「What I'm Here 4」と淡々としたラップはほんまにジャジーなトラックと相性ばっちりです。2001年停滞気味のシーンに喝を入れた西海岸からの一撃Dilated Peoples 「Pay Attention」や、ブルーノート印のMadlib 「Slim's Return」は素材の良さと非凡なセンスが融合した好例。今や歴史的に無視されがちなArrested Developmentも激ヤバの「Ease My Mind (DJ Premier Remix)」や、地味ながらジャジーな秀作を出してたDream Warriors 「California Dreamin'」等は嬉しい収録。新世代Jazz Man となるRonny JordanSouliveのブルーノート仕事の後は、フルート奏者Bobbi Humphrey 「New York Times (DJ Spinna remix)」、ヴィブラフォンを武器に名作を連打したBobby Hutcherson 「Montara (The Roots Remix)」からLes Nubiansのシャーデー・カヴァー「Tabou (The Roots Remix)」とアダルトな流れ。最後はD'angeloの1stからよりジャジーさ増した「Brown Sugar (The Main Body Mix)」でクールに締め。
「サウス系やバウンス系の音ばっかやったらつまらんです。派手なだけがHip Hopやないと言いたい激渋盤!」
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2009.04
19
Category : Japanese Hip Hop
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
dj-deckstream.jpg



 ジャケだけ見るとハードコア・パンクのようなアルバムですが、日本発の優秀なトラック・メイカーが放ったHip Hopアルバム。評判であった1stは細切れにしか聴いてませんでしたが、この2作目はチョコっと音聴いて即行で購入。コレはなかなかでっせ。本場海外のゲストも“この人ならっ”という思いで参加したに違いありません。高品質でキャッチーかつクールなデックワールドは、正に世界に通用する音といっても過言ではありません。最近、US産もしょーもないのが増えたなぁとお嘆きの皆様。優秀なジャパン・メイドがココにあります。
 まずはL-Universeことm-floのVerbalのカッコええフロウが聴ける「Screwtape」からスタートですが、凄いのは続く「Unconditional Love」。90年代に大活躍のHip HopチームNice & Smoothをフィーチャーした作品で、カニエ風の早回しからボトムの効いたビートにキャッチーなR&Bテイストは絶品。まずここで小躍り間違い無しです。初期m-flo好きも必聴といえるfeat.Nikki Jeanの哀愁ミッド「Exit Sign」も切ないメロがグッときます。疾走感溢れるビートに浮遊感満載のピアノループが激気持ちエエfeat. Novelの「Around We Go」、2Pac彷彿のトラックもシビれるfeat. Melodee 「For My Ladies」も鬼キュートなR&Bトラック。中盤にはなんと初期ブラン・ニュー・へヴィーズを支えたN'dea Davenportを迎えた「Real Thing」が登場。ストリングスがグルーヴィー極まりないトラックに絡む秀作です。そしてコチラも垂涎のトラックとなるのはfeat. Mos Defの「Life Is Good」で激クールな展開にマジで失神寸前です。ファンキーなアッパー・チューンとなるfeat. Spree Wilson 「This Is」、Lost Boysネタを昇華させたfeat. Substantial 「Destination Sky」の後はまたもやサプライズなゲストでTLCのT-Bozが登場。十八番の低音ヴォイスも嬉しい「Someday」で90年代と何ら変わらんオーラを放ちます。最後はノスタルジックな香りも漂うミュート・トランペットが印象的なfeat. Milka 「Funny Love」で心地良い締め。最初見た時、大袈裟やな~と思った「日本発、世界基準」ってコピーも、あながちウソでもないなと思えるレベルの高い内容で大満足です。
「R&B好きにも充分に訴求しまくるメロウ&キャッチーなトラック連発。Q-Tip好きも必須でっせ」
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2009.04
15
Category : Funk
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
under brother

 エディ・グリフィン主演のアクション・コメディ映画のサントラ。といっても全く映画は未見ですが、新録4曲に70~80年代のダンス・クラシックを収めた好盤。ジャケにアフロが写ってたりすると無条件的に反応してしまいますが、それを象徴するファンクな音は今もって我々を魅了し続けます。タイムマシンでも無い限り当時の音はコレ以上増産できませんが、ファンクをリスペクトする90年代以降Hip Hop系のアーティストが色々と形を変え世代を超えて発信し続けてるのは嬉しいところ。巨人軍でも最もファンキーだった長嶋茂雄氏も「ファンクは永遠に不滅です」と言ってます。(←嘘でっせ)
 さて中身はですが、まず大注目の1曲がまず登場。Snoop Dogg 「UnderCova Funk」がそれですが、なんとパーラの名ファンク“Give Up The Funk”の再演で、Bootsy Collins、Fred Wesley、Mr Kane、Quazeが入り乱れる狂喜乱舞の新旧ファンカー競演が実現。スヌープのラップにブーツィの雄叫びが絡み、Bop Gunのフレーズも飛び出す垂涎テイク。半分コレが目当てだったというのが偽らざるトコ。続いては、70年代に極上グルーヴを量産した白人バンドAverage White Bandの代表曲「Pick Up The Pieces」、ライオネル・リッチー擁するモータウン産ファンクThe Commodores 「Blick House」と野球でいったら名球会クラスの曲が続々登場。中でもダンス甲子園で頻繁に流された時、リアルタイムで知らん我々世代は1000%黒人バンドと信じ切っていたWild Cherry 「Play That Funky Music」は不滅のブルーアイド・ファンク。イントロから狂喜乱舞です。また激クールなグルーヴの中語る、ラップの先駆者Gil Scott-Heronの「The Revolution Will Not Be Televised」もシビれます。他には洗練期のKool & The Gangの「Ladies Night」や、リック・ジェイムス版ハロプロ企画だったMary Jane Girlsの数少ないヒット「All Night Long」、秀逸シンセ・ベース・グルーヴ炸裂のCarl Carlton 「She's A Bad Mama Jama」などアラウンド80sもバシッと押さえてます。Toto &デヴィッド・フォスターの奇跡的傑作Cheryl Lynn 「Got To Be Real」は聴きなれたヒット・テイクとはヴァージョン違いで実に新鮮。歌メロも若干違ってたりしますが、スウェイビートの定番として永遠に君臨です。新録テイクではLil' JのバブルガムRap 「I Need Luv」、Stanley Clarke & Lamont Van HookのベースブリブリのアップテンポFunk 「The Theme From Undercover Brother」とありましたが、ヘロヘロだと思ってたEarth Wind & Fireの「Whatever Happened」は打ち込みビートとクラヴィネットが上手く融合した秀作でコレは思わぬ収穫でした。
「センスの良さが光る好選曲。ファンク入門編としてもバリバリに機能しまっせ」
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2009.04
14
Category : Soul Compilation
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
roots of funk

 良心的再発レーベルといえばやっぱりRhinoレコーズ。アトランティック関連の再発で一気にソウル・ファンの信頼を獲得しましたが、古い音でもしっかりリマスターしてくれる丁寧な仕事っぷりは嬉しいところ。History Of Funkシリーズでファンクの美味しいところもレーベルを越えて最良の形でまとめあげてましたが、番外編のこちらはファンク誕生前夜といえるファンキーなソウルをコンパイル。これらの音があったからこそ70年代のファンク天国があったとも言えるゴキゲンさんな音で溢れかえってます。
 冒頭を飾るのはDon Covay & The Jefferson Lemon Blues Bandの66年リリース「Sookie Sookie」。アルバムの主旨をしっかり提示するファンキーな60sソウルでめちゃクールです。オーティス&カーラで有名な「Tramp」もLowell Fulsomのオリジナルで収録でファンクの源流がブルースにあったことを窺わせます。ウィルソン・ピケットのヒット「Funky Broadway」もDyke & The Blazersのオリジナル仕様っていう凝りよう。そのWilson Pickettはハードなゴスペル唱法にシビれる激傑作「Soul Dance Number Three」が選出ですが、アトランティック系では大傑作Archie Bell & The Drells 「Tighten Up」なんかも収録。名門The Watts 103rd St. Rhythm Bandもクールなインスト「Spreadin' Honey」、フィリー発のThe Fantastic Johnny C による軽快な「Boogaloo Down Broadway」、フェイセズのThree Button Hand Me Downの元ネタと思われるごきげんシャッフルSoul Brother Six 「Some Kind Of Wonderful」と憎いチョイス。ニューオリンズ勢ではLee Dorseyがミーターズを従えた「Everything I Do Gohn Be Funky」とゆるめなのもありますが、より鋭角性を増した幾何学的グルーヴThe Meters 「Cissy Strut」はやはりグレイト。レディ・ソウルTami Lynnの「Mojo Hanna」なんかもナカナカです。またマイアミのエロおやじClarence Reidはアイズリーズ“It's Your Thing”に触発された「Nobody But You Babe」、デトロイトからはThe Fabulous Counts「Get Down People」に、名曲I'd Rather Go Blind を輩出したFugi 「Mary Don't Take Me On No Bad Trip」と各地のアーシーなファンキー・ソウルをバランス良く収録。中でもスティーヴ・マンチャの声にシビれる8th Day 「She's Not Just Another Woman」はInvictusの名作です。他にもDavid T. Walkerも参加のPaul Hemphrey & His Cool Aid Chemist 「Funky L.A.」など渋いところも収録。Chess時代が素晴らしすぎるLaura LeeのHot Wax録音「Crumbs Off The Table」なんかのファンキー・ソウルもこの流れで、すんなり耳に入ります。そして最後は女傑Betty Wright 「Let Me Be Your Lovemaker」で迫力の締め。
「やっぱ源流の水は美味しいと確認できる名編集。まさに温故知新のナイス・グルーヴ!」
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2009.04
09
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
bgp2154 (1)

 Funkの沼にはまると、気になりだすのが無名であってもエエ曲あるんちゃうか?という症状。これについては間違いなく王道メジャー経由のビッグネームのほうがクオリティの高い曲が集積してますが、一方で知られざる優秀Funkが存在するのも事実。そんな探究心を満たしてくれたのがBGPやJazzmanあたりのレーベル。レア・グルーヴ隆盛以降、横着リスナーにも手軽に“埋もれていたFunk”を供給してくれてます。これらのレーベルは「なーんか、知らんけど良さげな曲入っとんな」ってのに加え、ジャケも渋いってのが、そそられます。てなことで、先述のレーベル・コンピは古い音でもきっちりイイ音で再発もしてくれる実に優良レーベルですので要チェックです。
 さてこのBGPコンピ。素晴らしかったSuper Funkシリーズの女性ファンク限定仕様。でっかいアフロの女性を赤色にコーティングしたジャケも素晴らしい、有名・無名入り乱れたナイスな20曲入りです。1曲目からLynn Varnadoなるハスキー・ヴォイスの71年産ファンク「Tell Me What's Wrong」が炸裂。Gカッティングが引っ張るグイグイ調にいきなり魅せられます。ニューオリンズの要人ウォーデル・ケザークが手掛けるBonnie and Sheila 「You Keep Me Hanging On」はKing Floydの“Groove Me”調でシビれます。また御大ジョニー・オーティスが贈るVera Hamilton 「Heavy Heavy Hangs My Heart」もソリッドに決まります。間抜けなくらいにファンキーなクリーム有名曲のファンク仕様Spanky Wilson 「Sunshine Of Your Love」なんかも収録。しかしながら聴きどころはオーソドックスながらタイトゥン・アップ系のファンキー風味のBettye Scott and the Delvettes 「Good Feeling」や、地を這うベースが底抜けに気持ちええBetty Barney with the Pazant Brothers 「Why I Sing The Blues」に、溌剌ハスキー・ヴォイスがカッコええJeanette Jones 「I'm Glad I Got Over You」。アンリリースドだったいう発掘物も込みですが激クールです。こんなエエのん聴けた日には、私のような中毒患者はこの上無い幸せを感じます。また比較的、有名なところではLoleatta Hollowayの73年産「Only A Fool」、Fontella Bassの72年産「Hold On This Time」、Millie Jacksonの69年産「My Heart Took A Licking」、Thelma Jonesの69年産「Mr Fix It」なんかが収録で、時代も70年前後ってことでアーシーなファンク・テイストでビシッと聴かせてくれます。
「珍しいだけやない気合いの入った初期レディ・ファンク。洗練とは無縁のアフロ仕様ですわ」
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2009.04
08
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome



  師匠J.B.でファンクに目覚めてからファンクと名の付くものは“何でも聴きたいっ”と思うようになりましたが、破壊力抜群で分子が脳に寄生するぐらい強烈だったのがP-Funk一派。総帥ジョージ・クリントンが様々な名義で名作・珍作をリリースしていて、中でも芸術の域に達してるのがパーラメントやファンカデリックの70年代の作品。学生時代、自分はJ.B.音源を片っ端から入手する一方で、仲間内にブーツィ・コリンズやP-Funkに陶酔していたブラザーもおったので何やかんやとファンク漬けとなり、すっかりハマったもんです。ここらの音は幾分洗練されたアースなんかと違って完全黒人大衆向けにターゲットを絞った感じで、ヌメヌメのドス黒いグルーヴがたまりまへん。90年代のスヌープらのHip Hopウェッサイ勢もリスペクトし再構築しまくった、国宝級グルーヴは何べん聴いてもシビれます。
 正直カサブランカ時代のパーラメントはどれをとっても甲乙つけ難い名作の嵐ですが、最初に買った思い出深きアルバムがこの7作目。P-Funk関連の中でも重要曲収録のアルバムで、このドス黒さはオススメです。頭から「Bop Gun」でクリントン・ワールド満開で、才人グレン・ゴインズも歌にギターに大活躍。この銃さえあればファンク界は不滅であると、まず確信です。宿敵登場の「Sir Nose D'Voidoffunk」もP-Funkの頭脳バーニー・ウォーレルの鍵盤プレイを核とした変態的グルーヴに浸れます。「Wizard Of Finance」や「The Placebo Syndrome」なんかではクリントンが盟友レイ・デイヴィスらと始めたパーラメント初期のコーラス・グループ時代の片鱗もうかがわせるオーソドックスさも見せます。メイシオ&フレッドのJ.B.ホーンズ一派も、ナイス・アシストで応戦します。そして個人的に、数あるP-Funk関連の曲で常にベスト3には入る大のお気に入り「Funkentelechy」は理屈抜きに素晴らしきド級傑作ファンク。いまだにイントロが鳴っただけで血が逆流して倒れそうになってしまいます。最後を飾るのはヒット・シングルともなった名ファンク「Flash Light」。これぞパーラメントといえる極上P-Funkが炸裂で幕です。赤塚不二夫ワールドが好きなら間違いなく共鳴できます。また特筆すべはアルバム全編で手堅いベースを聴かせるコーデル・モッソンのプレイで、ブーツィがおらんかったらアカンって輩も一蹴する素晴らしきプレイ。ベースが聞こえない環境では聴いて欲しくないくらいグレイトなフレージング連発です。
「気取っててもしゃーないやんけと思わせてくれる、色モンに徹したアホさは実に痛快。ファンクの真髄でっせ」
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2009.04
06
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
Con Funk Shun - Candy Del

洗練されたファンクにお得意のスロウで、真正ソウルファンからディスコ・フロアまで魅了したというコン・ファンク・シャン。卓越した演奏力で数々の力作を70~80年代にかけて矢継ぎ早に投入した名門ファンク・バンドです。中心メンバーであったマイケル・クーパーに関しては脱退後のソロ作まで優秀作品をリリースしてましたが、やはり全盛時のオリジナルは何事にも代え難い魅力で満載です。70年代前半は南部スタックスでソウル・チルドレンとかのバックも演ってたらしく、研ぎ澄まされた演奏力も安定感抜群です。最近出た廉価でのリイシューは正に待望でしたが皆そう思ってたのか即行売り切れ、な~んか商品リンク貼っててもすでにエラい値段となってて驚きです。この前に再発されたばっかりなのにプレス枚数も少なかったのか困ったもんです。ここらは常にカタログ化しといてもらわんとアカンと思う名作に違いありません。
 さて4作目となる本作。ギリ70年代ってことでエレクトリック臭もまだ薄めです。この後に出る「Touch」あたりも最高ですが、本作もグレードの高い曲がビッシリで見逃せません。ライブ感を演出したリスナー煽りまくりのイントロダクション「Fire When Ready」から極太グルーブ爆裂の「Chase Me」と、この上ないオープニング仕様となっていて興奮です。ホーンの切れ味も最高で、洗練されつつも見事なファンク魂を冒頭から顕示。ナイス・ミディアム「Da Lady」でのファルセットとマイケル・クーパーの熱い歌唱の対比もお見事。中盤に登場するタイトル・トラック「Candy」や、クリーン・トーン・カッティングにハンド・クラップが乗るご陽気な「Main Slice」などはファルセット多用で都会的な香りも漂うファンク。こちらもナカナカです。カリフォルニア出身のバンドっていうのもあるのか、カラッとした雰囲気でタイトなグルーヴを構築。そしてもう一方のお楽しみは何といってもメロウなスロウ・ナンバー。「Not Ready」あたりAORファンでも楽しめるセンスの良いアレンジも秀逸ですが、6分にも及ぶ大作スロウは「(Let Me Put) Love On Your Mind」ではアーニー・アイズレーばりのまったりギターもフィーチャーしソウルフルに迫ります。最後に登場するオクターブ奏法も光る「Images」もまったりのインストで、実にエロい締め。緩急つけた流麗な展開で聴かせてくれます。
「チームワークがものを言った人力ファンク。百戦錬磨のアンサンブルは流石です!」
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2009.04
04
Category : Groovy & Mellow
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 80年前後の女性ソウルって自分があんまり知らんかっただけですが濃厚さに欠けるっていう思い込みもあったりで、結構スルー気味でした。でもチャカ・カーンの初期の優秀ソロ作やエム・トゥーメ諸作やシック関連に代表されるように無視できん美味しい音もあったりします。とんねるずや無いですが食わず嫌いはあきません。後になって「食うてみたら結構いけるやん」ってのも、ぎょうさんありました。アルバムもいっぱい出てるわりにコンピでしか聴いてなかったステファニー・ミルズでしたが、最近の熱心なリイシューで再注目です。というのもN.Y.ファンクシーンの要人MTUME/LUCASが手掛けた諸作が廉価にてポロポロと出てきたからです。瑞々しいステファニー嬢の歌声と、クールに洗練されたN.Y.サウンドとの相性は抜群で実にええ感じです。
 中身はエムトゥーメ仕様でセンス良くスイングする「What Cha Gonna Do With My Lovin'」でスタイリッシュに幕開け。正直この曲しか知りませんでしたが、やはりエエ曲です。ステファニーの瑞々しい歌唱も都会的なサウンドにピシャリはまっていてホンマにええ気分にさせてくれます。でも続く「You Can Get Over」はBPMも速めの苦手なビート。キメのブリッジも、今や古さを感じますがステファニーのミュージカルで鍛えたスムースなフレージングだけは流石です。しかし次に登場する「Deeper Inside Your Love」なんかは実にええ塩梅。ほっこりするミディアムでアレンジ・センスも抜群です。濃厚さに欠けるきらいはあるものの、うどんくらいしか食べる気がせん時など丁度ええ具合です。名曲「Feel The Fire」は貫禄を感じるスロウで、ゴスペルチックな歌唱も秀逸。ダンス・ナンバーで光るのは「Put Your Body In It」。モロにアラウンド80'sを感じるクリーン・トーンのGカッティングにブヨブヨのベースが絡むMTUME/LUCASの真骨頂といえるN.Y.ファンク調はグッときます。カッコええベースラインを軸にハンドクラップもバシッと決まる「Don't Stop Dancin'」なんかも聴きものです。また、そういった曲の間に位置するナイス・ミディアム「Starlight」や、美しい旋律の「You And I」がうまいこと映えます。やや線の細いステファニーの声も実に上手いこと調理されていて大満足です。
「しかしアホほど出てくるリイシュー・ソウル。もう聴けんモンは無いっちゅうくらいの充実ぶりです。ありがたいもんでんな」
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2009.04
01
Category : Groovy & Mellow
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
surfer soul

肩パット入れたようなスタイルがミラノ・コレクションなんかでも復活傾向にあるファッション界。トレンド通過直後は恥ずかしくなるくらい流行ものは古く感じますが、時が経ってもエエもんはキッチリ再評価されます。80'sの再評価が目覚ましいのは音楽も同じ。ここで紹介するサーファー・ソウルなる1980年前後のソウルは、ミュージシャン主導型の最後のソウルともいうべきディスコ通過後の軽薄なゴージャス感が売りのナンパな音。もうエエっちゅうくらいチョッパーの音が鳴ってたり、シンセドラムがスパイスで使用されたりってのはご愛敬ですが、根幹がシッカリしたもんをチョイスして再発してるこのシリーズは注目です。何十枚とラインナップされてますが、まずはサワリをってな方にもってこいの本作はサンプラー機能も果たすグッド・チョイスです。
 中身は元祖ディーヴァDiana Rossで79年の「ザ・ボス」からの 「No One Gets The Prize」、Gloria Gaynor 「Anybody Wanna Party?」とディスコ調で幕開けですが今でも通用する骨太感で迫ります。そして「リユナイテッド」しか知らんかったPeaches & Herbは「The Love Stealers」で腰にくるディスコ・ソウルが収録。根底に男気あるファンクを感じるThe Brothers Johnson 「Ain't We Funkin' Now」、大御所Atlantic Starr 「Kissin Power」あたりは流石に安定感抜群。キャロリン・クロフォードの熱いVoも光るBohannon 「Let's Start The Dance」では安っぽいサウンドさえ魅力的に聴こえます。ソングライターとしても有名なBell & James 「Livin' It Up」、チャカのグレイト極まりない声が冴え渡るRufus 「Any Love」あたりはCool極まりない展開で100点満点といっていい出来。シンセ・ベースとG単音カッティングの織りなすグルーヴにシビれるCentral Line 「Walking Into Sunshine」、ジャケのキワモノ感に惑わされていてはいけない極太グルーヴに華麗な歌声が乗っかるKlique 「I Can't Shake This Feeling」なんかも本シリーズの特徴的作品で、ここらにスポットが当たるってのは渋いところ。終盤は絶妙なファンク感覚もカッコ良すぎる大御所Con Funk Shun 「Lady's Wild」、ポップに変身したJTテイラー加入後のKool & The Gnag 「Be My Lady」、文句無しのファンクネスに浸れる大所帯バンド時代のCameo 「Freaky Dancin'」、オーティス・レディングとの活動から最高の模倣ファンクバンドに進化したBar-Kays 「She Talks To Me With Her Body」とこの上ない流れを構築。
「サーファーソウルってコピーだけが気にくわんこのシリーズ。でも要注目でっせ!」
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