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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2009.03
30
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
emotions.jpg



 なんやかんやいっても気になってしゃーない女、マライア。私とほぼ同世代ということもあって、つい応援しちゃいます。近年のお腹の肉付きはデビュー時と比較すると本当に立派になられましたが、そこは女王様。最近WowWowで見たライブでもエロ・キャラ全面プッシュの露出狂的展開と、R&B度倍増でガンガン突っ走ってられる様は頼もしいもんでした。「Can't Let Go」を歌いだしたと思ったら、観客に向かって“知らないなら歌わないわよ”とすぐ止める横暴ぶり。それでこそ女王様。マイクもキラキラのデコ・マイク、何回も行われるお色直しと、晒しもんスレスレの展開がスリルある流石のパフォーマンスですわ。しかしながらデビュー時からの曲も織り交ぜたヒット曲だらけのステージは圧巻で、やや声はかすれ気味に変化したとはいえストロングヴォイスも健在でした。そして忘れちゃならないのが結婚前の清楚時代のマライア。MTVアンプラグドのステージングなど今から見れば信じられんくらい謙虚であったと記憶します。そんな清楚で若々しいマライアが存分に堪能できるのがこの2nd。大学時代に友達に「笛かと思たわ」と言わしめた7オクターブとも言われた驚異の声域を武器に、ビッグ・アーティストとしての地位を決定的にしたのが悩ましいジャケも最高の本作です。
 さて中身は、やはりタイトルからしてThe Emotionsの名曲「Best Of My Love」のオマージュかと思わせた表題曲「Emotions」が白眉です。エターナルの「Power Of A Woman」と並んで'90sスウェイビート傑作でマライアの華麗な歌いまわしもエクセレント。今もステージで好んで歌われる本作収録の名ダンス・チューン「Make It Happen」や「You're So Cold」も優秀ダンス・チューンですが、これらのプロデュースは当時の売れっ子チームC&Cミュージック・ファクトリー。今、聴くとやや古さも感じますが脂の乗ったええ仕事が満喫できます。チェンジのデボラ・クーパーやトレイ・ロレンツも参加の「To Be Around You」も快調そのもの。あとはマライア初期の立役者ウォルター・アファナシエフが無難に音構築してますが、見逃せないのがマライアが心底尊敬している師匠キャロル・キングと共作したサザン・ソウル風バラード「If It's Over」。コチラも間違いなく本作のハイライトとなる名作で、コーネル・デュプリーらをバックに堂々の歌いっぷりです。ウォルターはスロウ中心に手掛けてますが、「And You Don't Remenber」もソウルフルな力作。やはりこの頃の真っ直ぐで美しい声は、無敵であったと再確認できます。
「ええ感じのおばはんに成長しつつあるマライア。この頃があるからこそ、皆、今も見捨てません」
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2009.03
26
Category : 00's Female R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
melinda.jpg



 いやいや参りました。WBCでの侍JAPANの強さと米国産R&Bシーンの奥深さには。このディープな本作はジャケットだけ見ると、60年代のアトランティック・レコード風ですが、れっきとした2009年産。人気番組アメリカン・アイドル出身ということで、優勝こそしなかったものの彼女が出場した回では歌唱だけでいくとNo.1だったそう。スティーヴィーの「For Once In My Life」やダイアナ・ロスの「Home」を絶唱し、皆の度肝を抜いたらしいです。そんなにべっぴんさんやないのがアカンかったのか知りませんが流石はファイナリスト、歌はバリバリです。その上手さを活かして、このデビュー作ではビートやギミックでごまかしの効かないオールド・ソウル・スタイルで勝負です。たとえ売れなかっても、M1のダイアン津田ばりに「ファイナリストやぞぉ」と威張っていただいて構いません。それだけの人を感涙させることのできる実力者です。リーラ・ジェイムスあたりを彷彿させるディープな歌いまわしはマジで素晴らしさ満開です。
 中身はカヴァーアルバムとなっていて、ソウルの良心を伝えるマイケル・マンジーニが手堅いプロデュース。ど頭からBonnie Raittの「Fundamental Things」ってのが最高です。違和感まったく無しでソウルフルにかまします。そして、まぁ凄いのがノーザン・レーベルShrineのコンピで聴いたShirley Edwardsの「It's Your Love」の激渋カヴァー。壮大なバラードを完璧に歌いこなす様にはもう完全ノックアウトです。さすがワイナンズ・ファミリーのバッキング・シンガーで鍛えられただけあります。ゴスペル仕込みの喉を遺憾なく発揮。続くタイトル・トラックは“Deja Vu”のサントラでメイシー・グレイが歌ってた「Coming Back To You」。ブルージーな歌唱もなかなか。セリーヌ・ディオンの「Declaration Of Love」は完全スタックス・スタイルで仕上げていて原曲をまっ黒けにしていて、もう拍手喝采。アレサの近年作「Wonderful」も嫌みなくカヴァーで好感度さらに向上です。偉大なソング・ライター、サミー・カーン曲も「The Best Of Every Thing」、「I'll Never Stop Loving You」、「Wonder Why」と3曲やっていてポピュラー系でもスケールのでかい歌唱を披露。ブルースの偉人ロバート・ジョンソンの「Dust My Broom」、「Walkin' Blues」はソウル・バンド・アレンジでかなり聴きやすくなってます。そしてさらにエエ感じなのが、美人シンガーWynonna Juddの「I Will Be」や、Faith Hill 「If I'm Not In Love」といったカントリー畑の曲。バリバリのサザン・ソウル仕立てで歌ってて、完全に自分の領域に。映画コリーナ・コリーナでBrenda Russellが歌った「We Will Find A Way」なんかでの激ディープさにも大満足です。とにもかくにも、こんな人が新人で出てくるとは凄すぎです。
「さぁ次はオリジナルで勝負。タイミングさえよけりゃ、すぐ大物の仲間入り間違い無し!」
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2009.03
24
Category : 60's Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
willy.jpg

最近、顔が逆向きで再発されたウィリー・ハッチの名作。ソング・ライターとして頭角を現してきた60年代後半、シンガーとしてのメジャー・デビュー作としてRCAからリリースされたのが本作。モータウン移籍後の「Foxy Brown」なんかの映画音楽で脚光をあびる人ですが、裏方としてもジャクソン5のヒット曲のヴォーカル・アレンジやフィフス・ディメンジョンのプロデューサーでも活躍しはったそうです。ニュー・ソウル期の要人みたいな感もありますが、70年代突入前の本作で見せる剥き出しの熱きソウル魂は見逃せません。シンガーとしても、かなり魅力的な存在です。60年代ソウルの最後の輝きみたいな名演がぎっしり詰まった傑作です。
 中身は何といってもサム・クックの継承者といっても過言でない激グレイトな歌いまわしが光ります。コレはその筋が好きな人なら、まず聴き惚れてしまいます。1曲目の「Ain't Gonna Stop」を聴いただけで“合格~っ”とガッツポーズすること間違い無し。続く「You Can't Miss Something That You Never Had」はリズムを強調した作品で、さらに熱い歌声が爆裂するナンバー。適度なポップ感も絶妙な塩梅です。曲調に新しさも見え隠れするややニューソウル的なスロウ「A Love That's Worth Having」はちょっと重めですが、次に来るサザン・ソウル調のミディアム「Good To The Last Drop」、「That's What I Call Lovin' You」では“さすが大将、わかってらっしゃる”と言いたくなるグレイトな節回しで万歳三唱。曲も素晴らしく本作のハイライトです。ノーマン・ウィットフィールドがやりそうなファンク風味も加わる「You Gotta Try」や「Let Me Give You The Love You Need」あたりは好みが分かれそうですが、高品質であることには違いありません。しかしながら次に待ち受けるサムの亡霊が乗り移ったかの如く快調に飛ばすミディアム「Lucky To Be Loved By You」は唸るしかありません。栗カンの山田ルパン並みに芸術の域で聴かせてくれます。後半戦も、サム&デイヴなんかが演ってもハマりそうなストロング・スタイルが光る「Keep On Doin' What You Do」、しょーもない曲ながら歌声だけは最高なジャッキー・ウィルソンの名曲とは全く別曲の「Your Love Keeps Liftin' Me Higher」と快調に歌い切ります。これからの成功を予感させるようなポジティヴな佳曲「Do What You Wanna Do」で、最後も力強く締めます。なんせ“なぜコレが名盤なのか”がどっから聴いてもすぐ分かります。
「ウィリーの気合いが痛いほど伝わる名唱の数々。ソウルの最も美味しい部分が凝縮された1枚。」
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2009.03
20
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
Roy C

 むか~し深夜のTV番組でHソング特集をやってて、おもむろに流されたのがRoy Cの「After Loving You」。“ウッ~!アフタ~ラヴィンユ~♪”というフレーズを聴いて一発で気に入った人。数日後、CDを買いに行きましたがまるでCD化されておらず、「どういう、こっちゃ」とブツクサ言いながら、マーキュリーからのアルバムが安価であったのでアナログで買いました。暫くして最高のエロジャケにて、痒いところに手が届くP-Vineが出してくれたシングル集がコレでした。甘美なワン&オンリーの世界でイナたいソウルを創り続けた男です。セックスもソウルも知り尽くした男とよくわからんコピーが書かれた帯にもシビれましたが、エロくも包容力抜群の芸風はケーシー高峰に匹敵する素晴らしさです。
 中身はデビューから自身のレーベル“アラガ”での録音曲を網羅。マーキュリーでの傑作「Sex & Soul」からも9曲収録されているシングル盤中心の日本編集です。デビュー・ヒットととなる、出来ちゃった婚を意味する「Shotgun Wedding」はモロ60’sソウルを感じるシャッフル調でなかなかですが本領発揮はその後。2曲目以降のアラガ時代はややモダンな風味も加わった完成形とも言えるロイ Cワールドが炸裂。サム・クック直系といえる得意のミディアム・スタイルは絶品で「In Divorce Court」に「I Don't Want To Worry」、「I Found A Man In My Bed」、「Got To Get Enough」と金太郎飴状態で最高です。また社会派の面もあって「I Wasn't There」や「We're On The Road To Hell」なんかではも曲調はそのままに黒人差別問題にも言及。「Those Days Are Gone」、「I'm Gonna Love Somebody Else's Woman」、「I Caught You In The Act」や、Linda Caverとのデュエット不倫ソング「Lonely I Was」なども快調そのものでワン・パターンの美学を教えてくれます。ホーンをアクセントに、鍵盤とギターを中心に組み立てたN.Y.ディープ・ソウルは何ともいえん味わいです。バラードも傑作としか言いようがない「I'm Falling In Love Again」、「I'll Never Leave You Lonely」とグラッチェ。球種は少ないながら楽天・岩隈なみの絶妙コントロールで琴線を刺激します。
「アメトークでエロ芸人特集やるならば、まず出て欲しい人。やっぱソウルはエロないと、あきまへん」
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2009.03
14
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
s-leroy hutoson

 大ヒットこそなけれど70sソウルの要人として認識されるリロイ・ハトソン。それこそ、カーティス・メイフィールドの後釜としてインプレッションズで歌った人とか、ダニー・ハサウェイの名曲「The Ghetto」の共作者とか名前だけはよく出てくる人ですが、曲の再評価も90年代のフリーソウル・ムーヴメントでなされ結構今では重鎮扱いってな人です。かくいう私もThe Voices Of East Harlemでの素晴らしい仕事っぷりに惹かれ聴きだしたクチです。アレンジャーとかプロデューサーとしての手腕が名高いリロイですが、ソロ・アーティストとしての作品も華は無いですが無視できないナイス・グルーヴが結構存在。師匠格となるカーティス・メイフィールドのレーベル“カートム”に残された70年代のグルーヴィー・ニュー・ソウルはセンス抜群のアレンジも冴えわたります。ドクター・ドレやスヌープも来日時に日本でアナログを買い漁ったというリロイの全盛期をコンパクトにまとめたのがコチラ。
 中身はメロウかつグルーヴィーなリロイの真髄を伝える「Love To Hold You Close」で素晴らしき幕開け。ジャジーなドラム&パーカッションが気持ち良い人気曲「Lucky Fellow」や、知的に凝ったアレンジ・センスも冴えわたる「Can't Say Enough About Mom」、「I Think I'm Falling In Love」など実に渋いグルーヴが堪能できます。また「Lover's Holiday」や「Let's Be Lonely Together」なんかでは普遍的なポップ・テイストも抜け目なく披露。フェンダーローズがいなたく響く「So In Love With You」、ブルーマジックが演ってもおかしくないスウィートな「I Bless The Day」などのオーソドックスなスロウも極上の出来。まったりとした「I'm In Love With You Girl」なんかもナカナカです。カーティスのTV番組ライブとなる「Love Oh Love」ではファルセットも交え爽やかに聴かせます。これぞニューソウルってな趣きながら独特のファンク臭がやたらカッコええ「All Bececause Of You」に「Never Know What You Can Do」、79年発表のより洗練されたグルーヴが光る「So Nice」、クールな質感もたまらん「Closer To The Source」あたり手持ちカードの豊富さをより実感できます。カーティスに勝るとも劣らん品質で聴かせます。最後は“ぼくも演ってみました”ってな感じの「The Ghetto '74」。インストロメンタル重視のアレンジはやや軽めで、コレは正直言って大学のルーム・メイトであるダニーに軍配。
「しかし何やかんやと器用な人。こういう人がおってこそソウルは洗練されたんすな」
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2009.03
09
Category : Motown
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
whats going on whats going deluxe

 鉄板アルバムです。なんやかんや、うだうだといっつも書いてますが、いつ聴いてもテンション上がるってのは意外に少ないもんです。鉄板の要素は、まずサウンドがごっつい気持ちエエってこと。これは外せません。なんぼ歌やメッセージやらが良かっても音に酔えんと鉄板になりえません。そんな意味では正に鉄板なのはマーヴィンの金字塔である本作。モータウンが輝かしい時代を築いたデトロイト・サウンドから脱皮しニューソウル期に入った頃にブチ放たれたコンセプト・アルバムです。社会情勢が不安になってくると、マーヴィンやカーティス、ジョン・レノンあたりのメッセージ性を持った作品が再注目されますが、コチラは全音楽ファンから長年に渡ってオールタイムで支持されている圧倒的名盤。60年代のシングル至上主義であったモータウン中枢幹部の思考回路を混乱させたほど支持された歴史的アルバム作品です。これまでいわゆるヒッツヴィル・サウンドと呼ばれる黄金のモータウン・サウンドが主体でしたが、トレンド感も薄れてきたため、ミュージシャン側がイニシアチブを取って制作がされ始めた頃の作品。明らかにそれまでのモータウンの音とは違ったモノになっていて、最初頑なに会社がリリースを拒んだほど。肝はマーヴィンの歌のきめ細かい多重録音とコンガやストリングスを多用した絶妙のアレンジ、そしてジェイムス・ジェマーソンの激グレイトなベース。また画期的だったのはそれまで明らかにされなかったミュージシャンをクレジットした点で、謎の多かったモータウンの演奏陣も徐々に明らかになってきます。
 そんな誰もが認める名作ですが鉄板曲が3曲も収録ってのが素晴らしい所以。戦争の理不尽さを説く世紀の傑作「What's Going On」、環境問題を美メロに乗せた「Mercy Mercy Me (The Ecology)」、社会情勢の不安をダークな絶妙ファンク・グルーヴで歌った「Inner City Blues」はアホほどカヴァーもされている本作で核となる国宝級トリオ。今でこそエコやエコやとウチの会社も含めCSRで何処でもアホみたいに言ってますが、30年以上前から環境問題に着眼していたマーヴィンはやっぱ偉大です。他にも、ジャジーに迫る「Save The Children」や、7分間にも渡ってラテン的にグルーヴする「Right On」もニューソウルの香りプンプンでたまりまへん。
そしてデラックス・エディションとなる得用2枚組は、本作を皿の底まで舐め尽くせる企画盤。まず本編のL.A.ミックスとは全く異なる生々しいデトロイト・ミックス9曲。殆ど別テイクといっていい驚愕の音像で、正式版の煌びやかさには欠けるものの武骨さが押し出た音は黒さ満開です。一方、発表当時のライブ12曲も聴きモノで、完璧主義のマーヴィンが不満足な演奏にやり直しまでする痛々しさまで感じる記録。しかしながら生々しいマーヴィンの歌やジェイムス・ジェマーソンの貴重なライブ・プレイは聴きもの。さらにコンガ効きまくりの別感触「What's Going On (Single Version)」や「Head Title」として収録の“Distant Lover”の原曲など、正にデラックスなシロモノが。マーヴィンファンは必携です。
「人間の良心が示された傑作。マーヴィンの天才ぶりも存分に味わえます!」
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2009.03
07
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
mind-games-cover.jpg



  ジョンの命日に奥田民雄や斎藤和義、ゆず等の人気アーティストが集結して日本武道館で開催された“ジョン・レノン音楽祭”。以前BS朝日での放送があって、改めてゆっくり見ましたが思った以上に見どころ満載の良いライブでした。Love Psychedelicoの「Watching The Wheels」、夏木マリの「John Sinclair」、Charによるグレイトな新解釈「Ticket To Ride」や、オノ・ヨーコがノリノリで加わったオーラス全員の「Power To The People」なんかは間違いなくハイライトといえる素晴らしい演奏でした。ジョンほどになるとカヴァーも彼方此方でされまくっていて、はっきりいってしょーもないカヴァーもいっぱいあるのであまり期待もしませんでしたが、これはほんまええライブでした。中でも絢香が演った「Mind Games」!コレにはヤラれました。原曲の良さを尊重しつつ、メッセージをよりリアルなものとしてソウルフルに昇華させたこの曲は実に見事で個人的1等賞でした。昔から兄のレコードが家にあったのに、そんなに聴いてませんでしたが10数年ぶりに本作を聴きたいって思わせてくれる熱唱には拍手喝采でございました。
 そんな事で、このアルバム。何といっても冒頭に収められた「Mind Games」。やっぱ紛れもない超名曲です。イマジン同様、愛と平和を呼びかけたジョンのメッセージが伝わる素晴らしい作品。秀逸なアレンジも曲の良さを引き立ててます。続いてロケンローラー・ジョンが堪能できる「Tight As」、ヨーコが関西人だったら“えらい、すんまへん”になるところっだったブルージーな日本語タイトル曲「Aisumasen」、エルトン・ジョンも後に唄った優しい気持ちになれる「One Day」と佳曲が連なりますが、スライドを効果的に使い政治的なメッセージを歌った「Bring On The Lucie」はカッコ良さ満点。後半も、直感が大事やとタイトな演奏で歌ったほんまにジョンらしさ丸出しの「Intuition」に始まり、正直“こんなエエ曲やったっけ”と思ったほど自分の中で過小評価してたと今更ながら気付いた「Out Of The Blue」が登場。タイトル曲と並んで本作のハイライトです。他も、パワフルなサビがやたらカッコええ「Only People」、ビートルズ・ソウルの傑作I've Got A Feelingを彷彿させるGリフが印象的な「I Know」、別居し始めたヨーコへの不変の愛を歌った「You Are Here」など佳作がしっかり収録。そして最後はアルバム中、最もへヴィなアレンジの「Meat City」で締め。なお現行リミックス仕様は3曲のジョン弾き語りデモ・ヴァージョン入り。別に必要なかったかもしれんと思えるオマケですが、本編は素朴ながら手堅い音作りが好感持てるアルバムであったと再認識させていただきました。
「ひょっとしたらジョンのソロでも一番聴きやすい、優しいアルバム。なんかホッとしますねん」
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2009.03
05
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
tatoo.jpg



ブルース・ロックのような音楽を演る人は沢山いて、それっぽく演るのは簡単かもしれませんが自己満足に陥らず、人にカッコええ~とまで思わせる人ってのは案外少ないかもしれません。アイルランドを故郷に持ち、ハードなブルースを演奏し続けたロリー・ギャラガー。官能的な表情でストラト弾いてるのに絵面に惹かれ以前ライブ盤を購入しましたが、緊張感溢れる演奏にナイスなストラト・サウンド、熱いヴォーカルは一聴して“カッコええ”と思わせてくれるものでした。残念ながら過度の飲酒がたたって肝臓を患って逝ってしまわれましたが、今も語り継がれるべき名演も多い人。ワン&オンリー系の人ながら、アイリッシュ魂を感じさせる入魂スライド・ギターもスリリングでなかなかグッときます。
 なんやかんや分かったようなこと書いてますが、スタジオ盤を熱心に聴いたわけでもございませんで、以前聴いたライブでも実は一番惹かれたのがロリーの曲でも最もポップな部類の曲で“いれずみの女”と題された「Tatoo'd Lady」。これはもう哀愁ロック名曲百選(←そんなもんございません)にも選ばれるべき名曲で、イントロらしいイントロもなくブルージーな歌からメジャー調に転換する曲構成が絶妙でシャープでコンパクトなGソロもシビれまくりです。そしてハードにロックする「Cradle Rock」。オルガンも効果的に鳴る中、ロリーの歌&ストラトもドライブしまくりの実に熱い曲です。この冒頭の2曲はラフでスリル溢れる演奏が聴けるライブ盤のテイクもお薦めです。完全この2曲が目的で聴いた本作ですが、もちろん他にも聴きどころ多数ありでした。まずリラックスした感じも良いアコースティック・スタイル 「20:20 Vision」、パブ・ロック的なアプローチも渋い「They Don't Make Them Like You Anymore」 ブルース・スタイルでバンド一体がグルーヴする「Sleep On A Clothes-Line」 ドブロ・スライド・ギター炸裂の「Who's That Coming」 しみじみ歌われる人気曲「A Million Miles Away」あたりはと当時に脂乗りまくりだったことを窺わせます。また現行リマスター盤収録のボートラはレイドバック感がたまらん「Tucson, Arizona」、ジャムから生まれたというブギー曲「Just A Little Bit」で2曲で、単なるオマケ以上の出来。
「武骨なギターと歌で奏でるロリーのブルースが何とも染みる作品。ええミュージシャンでした」
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2009.03
04
Category : Hard Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
kiss_alv1.jpg



 自分がハード・ロッカーやったら絶対にこんな音を出したいって思うのがこの人等。これほどジャケットと音がピシャリと合致しているアルバムもそうそうございません。キッスを知った頃はメイクを止める寸前の頃でしたが、アホみたいに地獄から来たとか言い張ってるところが好きだったのに普通のへヴィメタ・バンドとして活動し始めたのが残念でなりませんでした。ろくすっぽヒット曲も出してなかった頃でしたから起死回生の意味もあったんでしょうけど、音楽もただのバンドと変わらんようになった気がしてすっかり興味も失せたもんです。私も全部のアルバムを聴いたわけでは無いので、エラそうな事はよう書きませんが、このライブ・アルバムはこのバンドの金字塔といってさしつかえ無い迫力満点のライブです。わかりやすさ、臨場感、曲の質、どれを取っても1級品であることは間違い無しです。
 すでに興奮気味のMCの紹介から「Deuce」のギターリフ→ドカーン!→ジーン・シモンズのドスの効いた歌とイケイケのぶっといハード・ロックが最初から出し惜しみなく炸裂。史上最高のオープニングです。どんくさくも愛すべきエースのGソロもぴしゃりはまってます。勢いそのままになだれ込む「Strutter」もポールのVoがカッコええハード・ロックの見本みたいな名曲。「Got To Choose」、「Hotter Than Hell」、「Fire House」とギブソンのオーバー・ドライブ・サウンドが心地良くシンプルな組み立ての曲でカッコよく鳴り響きます。以降もジーンのド迫力Vo「Nothin' To Lose」、ポールのセクシーなVoも冴え渡る「C'mon And Love Me」と、とりあえずレコードでのA面からB面は怒涛の展開で突き進みます。また山場は終盤にまたもや登場。「Rock Bottom」から名曲「Cold Gin」と熱く盛り上げ、絶頂を迎える準備万端です。そして極めつけはやっぱり「Rock And Roll All Nite」。文句無しのドライヴィング・ロックン・ロールで、何度聴いてもテンションあがります。オーラスは「Let Me Go, Rock 'N' Roll」で派手な締め。特筆すべきはピーター・クリスのドラムのサウンドも最高ってことです。シンバル、スネアが理想的な音でやかましく響きます。ロックの理想形のひとつがココに凝縮されてます。
「凝ったことをやればやるほど、しょーもなく感じたKISS。シンプルなR&Rで全編固めた本作はやっぱピカイチです!」
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2009.03
02
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
mott.jpg

 今年、再結成が話題のモット・ザ・フープル。まったくお恥ずかしい話ですが、この人達って「すべての若き野郎ども」の1発屋やと思ってました。色んな記事を見て、他にも良さげな名録音をいっぱい残してるってのを知ってまたもや図書館でお借りした本作。「すべての若き~」で見られるようなイアン・ハンターのボブ・ディラン直系のドラマティックな歌がやはり聴きどころでしたが、70年代ロック特有のダイナミックな質感がヒシヒシ感じられる演奏もなかなかの快感です。フレディ・マーキュリーの追悼コンサートでイアン・ハンター、デヴィッド・ボウィと演ってたのでミック・ロンソンも主要メンバーやと思って聴いたのですが、これも末期の僅かの在籍メンバーってことでほんま無知丸出しです。しかしながらイアン・ハンター全盛時を伝える本作はロックの良心を確実に伝えてくれる名作の名に恥じないモノでございました。
 さて中身はド頭の「The Golden Age Of Rock'n Roll」でいきなり昇天間違いなしのカッコ良さ。ピアノにホーンも効かせたぶ厚いサウンドにワイルドなイアンのヴォーカルが炸裂。「ロックって、こうやんにゃ」とでも言うかの如く、理屈抜きにシビれるサウンドに降参です。「Alice」なんかもイアンの味わい深い歌にモーガン・フィッシャーの力強いピアノが冴え渡る劇的な逸品で、フェイセズなんかにも通じる少しルーズ気味なロックンロールは実に魅力的に響きます。ストレートに押しまくる「Born Late '58」や、ちょっぴり切なくも派手に最期を飾る「Roll Away The Stone」など惚れぼれする独特の世界観もしっかり提示。この頃のイアン・ハンターの曲作りがいかに冴えてたかがよ~く分かる傑作多数収録です。他にもドラマチックな「Pearl 'n' Roy」や「Through The Looking Glass」などの佳作も散りばめられホントよくまとまったアルバムやと感心です。本編終了後はボートラ3曲で、しっとり聴かすスロウのシングルB面曲「Rest In Peace」、シングル曲でイアン・ハンターもフィル・スペクター好きだったのがよく分かるロネッツ的な香り満開の「Foxy Foxy」とここらもクオリティ高し。
「とにかく音量を上げれば上げるほど興奮すること間違いなしのロックン・ロール黄金時代、ココにあり」
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2009.03
01
Category : Roots Rock
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
john fogerty y



 うっわ泥くさ~と思わず最初思ってしまったCCR。しかしそれはすぐに感動へと変わりました。兄が持ってたシングルで知ったバンドで、そこで聴いた「雨をみたかい」は何やかんや言ってもいまだに大好きな曲の一つです。中心メンバーでソングライティングからヴォーカルも務めたジョン・フォガティは、CCR解散後は苦悩だったらしく、所属レコード会社であったJazz系の名門ファンタジーとも揉めまくり一切CCR時代の曲は演らなかったそう。あ~何ともったいない。Geffenからポツポツとソロ作をだしつつも、この偉大なシンガーがあんまり露出が少なかったのはそんな事もあったからなんでしょうか。しかしながら時は過ぎ、ファンタジーとも和解して見事CCRのヒット曲と共に彼の偉大なアンソロジーがまとめあげられました。CCR曲もソロ曲も音圧アップ・リマスターの迫力増しでナカナカです。「Susie Q」なんかが入ってないと文句もありますが、市税有効活用の図書館無料レンタルなのでこれ以上ブーたれません。
 やはり68~72年CCR時代のトラックは珠玉の名曲集となってます。最大のヒット「Proud Mary」はアイク&ティナの爆裂ヴァージョンも良いですが、ほのぼのしたオリジナルはやはり素晴らしい大傑作。素朴な名曲「Have You Ever Seen The Rain?」も色々カヴァーもあれども何といってもジョンの声で聴くのが一番です。紛争が絶えない今こそ聴かれるべき「Who'll Stop The Rain」や、ジャグバンドやカントリー風味が最高な「Bad Moon Rising」、「Lookin' Out My Back Door」、「Lodi」、「Down On The Corner」あたりは真骨頂といえる傑作の嵐。思わずネルシャツにオーバーオールをはいてしまいたくなります。もちろんロックン・ロールも超強力で「Sweet Hitch-Hiker」、「Up Around The Bend」もカッコええですが、中でも最高なのは今再びライブではオープニングで歌われるという「Travelin' Band」。マジでリトル・リチャード顔負けの熱演です。他にもブルージーな「Born On The Bayou」、「Green River」も激渋な好曲で質の高さに改めて敬服。またソロではステイタス・クォーが演ったライヴ・エイドのオープニングであまりにも有名な「Rockin' All Over The World」や、80年代の復活作「Centerfield」なんかの重要曲もしっかり収録。「The Old Man Down The Road」なんかはCCRそのまんまで昔の録音と勘違いするくらい。'97年のカントリー・ロック傑作「Rumbunctious Boy」や、最近の「DeJa Vu」なんか聴いてもジョンの曲づくりが何ら衰えが無いことに嬉しくなります。ソロでの未発表ライブ音源も収録で、「Bootleg」、「Hey Tonight」、「Keep On Chooglin'」、「Fortunate Son」とCCR時代の曲がズラリ。何ら変わってないエネルギッシュなパフォーマンスに驚きます。
「何ちゅうてもジョンのこの声。泥臭いにも程があるっちゅーねんって言いたいほど最高です」
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