

デビュー時からのボス、アーヴ・ゴッティの悪事ゴタゴタに巻き込まれた感があった何とも可哀そうなアシャンティ嬢。ビヨンセのデビュー盤と張り合った瑞々しい傑作2ndで好感度グーンっとアップだっただけに何とも悔やまれる状況下でしたが、たくましくセクシーな太腿ジャケと共に前線復帰です。あ〜良かったってことで全世界のBoys&おっさんも胸をなでおろしていることでしょう。しかも前作の“もうひとつ感”も全て払拭して本作ドロップです。落ち目のアーヴのオッサンに見切りをつけて、美貌にも磨きをかけ大人に成長したアシャンティ嬢。一時期、悪意を持って歌唱力が低いと巷で囁いていた輩にも、「どや、あほんだら」と見返すソウルフルな歌唱を見事に提示。逆境の中、自ら製作費を捻出して這い上がってきたフンバリも涙もんで、R&B界の重鎮プロデューサー達もしっかりバックアップした力作が登場です。
冒頭に配された1stシングル「
The Way That I Love You」は自信の表れか胸に突き刺すような歌唱が印象的なバラードで勝負。なかなか聴かせます。この曲や80'sテイスト溢れる「
You're Gonna Miss」を手掛けるLT HuttonはHip Hop系のウェッサイ要人で本作のポイントとなる部分でしっかり貢献。ブッといシンセ使いが西海岸的でなかなか素敵です。中でもプリンス御大の同曲を下敷きにした「
Girl Friend」は色っぽさ満開の力作。また白人ながらブラウンストーンやらマイヤの制作にも関わってきたイケメン・シンガー
Robin Thickeが絡む「
Things You Make Me Do」なんかも要注目。しかしアルバム後半に本作の格がグッと上がる力作が集中です。愛の強さが力強い歌唱にも直結した「
In These Streets」、ジャーメイン・デュプリ制作でR&B界隈でも大人気のエルトン・ジョン「ベニー&ジェッツ」風の「
Good Good」、ファンク臭もプンプンで
Nelly & Akon参加の「
Body On Me」と秀作の連打。また苦楽を共にしたマネージャーでもあるお母さんへの感謝の気持ちを綴った力作でお母さんも聴くと涙を隠せないという御大ベイビーフェイス制作の力作「
Mother」、さすがダイアン・ウォーレンと言わざるをえない本領発揮の激ソウルフル歌唱も炸裂のスロウ「
Shine」としっかり聴かす場面も確保。アーヴへの訣別を高らかに宣言するタイトル曲「
The Declaration」を最後の締めにもってくるあたり新たな活動への強い意志を感じ、思わず「がんばれ〜」と叫びたくなります。
「しかし不運な運命を感じるアシャンティ嬢。こっからはエエ事ばっかと信じます」