FC2ブログ
RSS
Admin
Archives

音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

カテゴリ
Funk (89)
Jive (2)
検索フォーム
Profile

ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

    なお当ブログはLink Free 連絡不要です。
月別アーカイブ
06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
カレンダー(月別)
05 ≪│2008/06│≫ 07
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
RSSフィード
リンク
最近のコメント
FC2
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2008.06
26
Category : 00's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
musiq soulchild



 ソウルの申し子、ミュージック・ソウルチャイルド。なかなかの芸名ですが、決して名前負けするような輩ではありません。晴れがましいと感じたのか前作はMusiqとシンプルな名前にしてましたが、名門アトランティックへ移籍して元々の名前で復活です。なぜかしら、常にジャケでヘッドフォン着用ですが難聴には気をつけて欲しいもんです。ネオ・ソウルの新星として登場以来、その才能を遺憾なく発揮してきた人ですがセールスがちょっと落ちてきたからか3年程のインターバルがありました。しかし見事復活となったのが07年の本作。例に漏れずネオ・ソウルて呼称に疑問を持ってるミュージックさんですが、便宜上イメージするには持ってこいのこの言葉。古き良きソウルを、現代のテイストを加えてアップデイトさせたってことには間違いございません。「汗と涙を流して必死に基礎を作った人達との繋がりを明確にしたかった」と実に頼もしい発言もしています。アーバン過ぎず、古臭くもなく「今」に出した意義がある力作となってます。
 中身は80曲もの候補曲から厳選の極上ソウルが選出。もうプリンス並です。しかもCarvin & Ivanなど、旬の人等も随所に起用で飽きることなく聴き進めます。Heartbeatサンプリングでヒップ・ホップ的アプローチもぴしゃりきめた「B.U.D.D.Y.」から快調なスタート。Ne-Yoも絡んだ極めてスティーヴィー・ワンダー的な「Ms. Philadelphia」、「Teach Me」と流麗な流れですが、引っかかるような展開は次に待ち受けます。ラファエル・サディーク制作の「Better Man」です。ストリングスも心地よく絡めたフィラデルフィア印な音にファンクな味付けも加わった傑作でムチャええ感じです。アンダードッグス制作の「Today」なんかも「スティーヴィーの後継者はあんたに決まり」とでも言いたくなるスムースな感覚が最高です。中盤は平凡な曲もありますが、後半での怒涛のようなスウィート・ソウル攻めは圧巻の一語に尽きます。さすが長年のつき合いでんなと感じるセクシーファルセットも冴える「Lullaby」、ウォーリン・キャンベルが関わった「Takeyouthere」、「Greatestlove」と非の打ちどころ無しのスロウが3連発でこれはもう降参するしかございません。正にソウルの申し子と言える偉大な先人の良質エキスを見事に吸収した名唱にはホント聴き惚れます。
「さすがフィラデルフィアの実力者。もう貫録も十分ですわ」
::more
2008.06
21
Category : 00's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
lay it down



 これはドえらい事ですよ。例えるならJ.B.が墓から飛び出してオリジナルJB'sと新作を作って、その驚きでハレー彗星が地球にブチ当たったような衝撃です。もぅあまりの事に気が動転してフルチンで町内5周です。(←ちょっと控え目に表現してます) ベテランが新作を出すからには往年の輝きを維持しつつ、今のシーンからもリスペクトされる作品を出さなければ意味がありません。そういった意味ではチャカ・カーン、アレサなどはやっぱり凄い存在ですが、今回のアル大先生。真打ち登場って感じです。今まで辿った道のりが素晴らしすぎる故に、現在の旬のクリエイター達から歩み寄られるという理想的な制作状況と相成りました。フィリー勢の、ソウルからHip-Hopまで実によく分かってらっしゃる要人がこぞって制作に参加。クエストラヴに、ジェイムス・ポイザー、リチャード・ニコルズというアル先生をリスペクトしまくる連中がHi サウンドを奥の奥まで研究し尽くし、現在の空気感まで注入したコレ以上ないという傑作が誕生です。「Let's Stay Together」や「Call Me」あたりの全盛期Hiサウンド愛好者も、ディアンジェロやウータン一派好きの最近のブラック・フリークまで皆納得の驚異的な音の塊りが目の前に突きつけられました。
 まず1曲目「Lay It Down」を聴いて胸一杯に。前2作でのHiの巨匠ウィリー・ミッチェルとの再コラボ以上に、ウィリー色が濃いそのサウンドは近年も繰り返される素晴らしきHiサウンドの安っぽい模倣に絶縁状を叩きつける意気込みさえ感じる2008決定版Hiサウンド。MFSBの生き証人ラリー・ゴールドの手掛ける絶妙のストリングスも完璧すぎて、もし車で聴こうものなら涙で視界が遮られ間違いなく危険です。続いてファルセットも交えた緩急つけたアルの歌唱も冴えまくる「Just For Me」、Anthony Hamiltonもディープに交わる「You've Got The Love I Need」と、クエストラヴ一派が最高でハワード・グライムズとホッジズ兄弟が演ってるのかと間違いなく勘違いする至福の展開。そして名作「Tired Of Being Alone」を彷彿させる「No One Like You」、RZA好みのHiテイスト炸裂の「What More Do You Want From Me」とマジ完璧です。中盤もあちこちでマジック爆裂です。大健闘Corinne Bailey Raeがパートナーを務める悶絶スロウ「Teke Your Time」、またもやラリー・ゴールド仕様の弦が染みまくる「Too Much」、J.ポイザーのハモンドもグッと効く中でJohn Legendが参戦の「Stay With Me」と休む間無し。そして感動の終盤も愛の伝道師として面目躍如で「All I Need」、「I'm Wild About You」と快調に突き進みます。正直デュエット・パートナーも霞むほど、衰え全く無しの虹色ソウル・ヴォイスを今の時代に誇示してくれたアル大先生には感謝感激です。気になるのは、本当に要らぬ心配ですが星になる前のシナトラやレイ・チャールズがそうであったように、その直前に若手と名コラボをしていたってことを想起させることくらい。でもこの勢いやと数十年はバリバリで演ってくれそうで安心です。あぁそやけど、来日してくれんやろか。もう、たまらんです。
「愛と情熱も捨てたもんやおへん。凄まじき化学反応の結晶に拍手喝采です」
::more
2008.06
20
Category : 90's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
dont Look back

 長年、ゴスペル界に身を置いていたアル・グリーン大先生が’93年突如として世俗音楽R&Bとして発表し、ソウル・フリークを興奮の坩堝へと導いた劇的な名作。ちょうどその頃、N.Y.アポロ・シアターHall Of Fameの公演でTeddy Pendergrass、Brian McKnight、Chuck Jackson、Ben.E.Kingと共に登場し各人が代表曲を披露するコーナーで名曲「Let's Stay Together」を劇唱で会場を熱狂させ、その後に歌うテディペンが可哀そうなくらいの盛り上がりを見せてくれたアル。先輩に借りたそのWow Wowでの中継録画はマジで800回は観た感動的なパフォーマンスでした。大学当時に70年代ハイ・サウンドの素晴らしさに触れ殆どの作品を聴き漁りましたが、すでに当時はその全盛期を聴いた後では少し物足りないゴスペル作品をチョコチョコ発表する活動であったので、そのアポロ・ライブは再び熱いアル先生が復活するかもと直感的に感じさせる悶絶のものでした。そしてその直後、90年前後から接近しつつあったN.Y.Hip Hop界のアーサー・ベイカーやUKソウルのファイン・ヤング・カニバルズらがお膳立てした、ハイでの「トゥルース・ン・タイム」以来15年ぶりとなるこの“ソウル・アルバム”の登場です。購入した四条河原町から家までスキップして帰りたいほど大喜びでした。
 本作で何より嬉しかったのは他のベテランがよくやる単なる昔をなぞった懐古的なものに終始するのではなく「90年型ハイ・サウンド」をブツけてきた事です。制作に関わったUKソウル勢のアル先生へのリスペクトも充分に感じられる1曲目のミディアム「Best Love」から合格~っ!と叫びたくなる出来で興奮です。息つく暇なく大傑作グルーヴィー・ナンバー「Love Is A Beautiful Thing」の登場です。チャールズ&エディのカヴァーですが力強くソウル回帰を宣言するような素晴らしい熱唱で、終盤に登場する往年のヒット曲(Let's Stay Together、I'm Still In Love With You、Call Me、Tired Of Being Aloneなど)のさりげない挿入も大感激でした。また間違いなく中盤のハイライトとなるアップデイト版ハイ・サウンドが劇的に素晴らしいスロウ「Keep On Pushing Love」も涙モンの出来です。ウィスパー&ストロングヴォイスの使い分けも最高な「Give It Everything」に、アレンジは平凡ながら溌剌とした歌唱に得意技「突然ファルセット」も冴えるTemps名曲カヴァー「Don't Look Back」も思わずニヤけてまう出来の良さ。他にも、冴えわたる先生の曲作りも光る名スロウ「You Are My Everything」やファンキーな「Waiting On You」など凡庸の若手を一瞬でブッ飛ばす力作の嵐に敬服。その後のデヴァンテ・スウィングやベイビーフェイスとのコラボの布石となった渾身のアルバム。コレからもう10年以上経って、更なる御活躍のアル先生に脱帽です。
「ブルー・ノートでの本格復活の前に本作あり。こっからのソウル復帰がホンマです」
::more
2008.06
16
Category : Soul Compilation
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
lost soul gems

 今年出た巷で話題の70年代ソウルの隠れ名曲集。「おおっ、この人等もいよいよCDになったのかぁ」と偉そうに書きたいところですが9割がた知らん曲ばっかの2枚組でした。何でも鬼レア曲ばっか収録ってことが話題ですが、ほんまに「なぜこんなに素晴らしい音が入手困難だったのか?」と思わせるグレイト・ソウルの連打で、ひれ伏す事間違いなしの本年度の飛距離ナンバーワン再発アルバムになろうかと思われるコンピです。以前Sueとか、Lomaのコンピを欲しい欲しいと思いつつ、いざ買うぞと思ったら廃盤で後の祭りであったので、今回は「完全生産限定盤」って言葉にホイホイつられ即座に購入です。しかし、マジでこれは凄い。別にオリジナルを探してなかった通りすがりの音楽ファンの私が言うのですからホンマです。当時のチャートヒット集やって聴かされたら100%騙されそうな上質ソウルの嵐ですわ。コロンビアとかエピックとかの大会社はこんなのいっぱい持っとるのは大罪やと思う、一発KO型ぶるぶるソウルを嫌と言うほど聴ける恐ろしいコンピです。
 まず頭から知る人ぞ知るって人等の名が登場。UjimaってフィリーのVo&インストグループでFree Soul盤とか改名後のシルクでちょっと聴いたことありましたが本作で堂々の6曲の収録。「I'm Not Ready」から激ソウルフルな歌声に華麗なフィリー・グルーヴが・・。あぁ恍惚の世界。実に男臭い「Somebody Tell That Girl That's I'm Gone」、タヴァレスとは違った良さを見せるホール&オーツ名曲カヴァー「She's Gone」など編者がこだわるのも納得の爆弾級傑作連発。そして編者が入手に苦節20年費やした究極レア曲らしいThe Elusions 「I'd Like To Say I Love You」、スウィート・ソウルの理想形とまで記述されるThe Ethics 「Good Luck」、その後継グループLove Commitee 「One Dozen Roses」と後にテンプス加入のロン・タイスンの魅惑のファルセットにとろけます。さらに雄大なテナーに惚れぼれするThe Dynamics 「We Found Love」、語りから感動的展開に涙するEbony, Ivory & Jade 「Sad Faces」です。これらを聴き終え私は体など完全に液体になってしまいました。そのままソロ・シンガー編といえるDisc2へ大興奮のまま突入。ここではレディ・ソウルも大充実で、ディープな歌い口がたまらんAnnette Snell 「It's All Over Now」の激グレイト・ミディアム筆頭に、振り絞るようなハスキーヴォイスが直腸まで染みるBetty Lavette 「You're A Man Of Words, I'm A Woman Of Action」、カーラ・ボノフもカヴァーした一番有名曲と思われるJackie Moore 「Personally」など特級品が続々登場です。負けず劣らず凄まじい男気ソウルでは珍しいEpic録音のMr.塩辛Bill Codayが軽快にかます「I Don't Want To Play This Game」に「A Man Can't Be A Man」が白眉。また謎のシンガーTroyによる失禁もんの「And Tomorrow Means Another Day We're Apart」、デトロイト発の唯一の60s ソウルWillie Hatcher 「Searching」、マスル・ショールズ録音の魔術を思い知るHeywood Cash 「You're Messing Up A Good Thing」も黙って聴いてられん名録音。知らん人ばっかやしと購入を躊躇してたら大損したわいっと心底思えた凄まじき内容です。
「これはパートⅡを欲する名編集。世界に誇れる名コンピ登場やと言い切りまっせ!」
 
::more
2008.06
13
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
freesoul-sly.jpg

昔から兄貴のレコードが家にありながら、なかなか馴染めなかったスライ。ロックのようでロックでない、ソウルのようでソウルでない、それは何かと尋ねたら♪(←35歳以上の方、リズムに乗ってどうぞ) ってな感じやったんすね。自分の中では。ヒッピー的な音楽も嫌いであったので20代後半まで敬遠気味でしたが、結局プリンスやらネオ・ソウル経由で見直して、以降やっと体内に浸透しだしました。また当時、自分がサックスで参加してたギャルバンでもよく取り上げてたので一層身近な存在に。今でも熱心に聴きこむってことはあまり無いですが、ディアンジェロ(←演歌の新星とちゃいまっせ)なんかを聴くとやたら聴きたくなります。何せ今のファンクっぽい音楽の影響度でいったらJ.B.より上ちゃうかと思うくらい影がチラホラすることに気付かされます。素朴な陽性ファンク(といってもかなり個性的ですが)では「スタンド!」あたりまでの曲ですが、以降の何十年も先を行ったような密室的ファンクの完成度の凄まじさなどは、恥ずかしながらだいぶん後になって気付きました。
 こちらは今の視点でCoolな楽曲を集めた好編集盤。人気ベスト「アンソロジー」のパワーアップ版みたいな強力盤です。ラリー・グラハムもいた時の純然たるファミリー要素の強いの初期の有名曲「I Want To Take You Higher」や「Dance To The Music」なんかも勿論収録ですが、バンドで演って大好きになったシングル・オンリー曲「Everybody Is A Star」や牧歌的な「Everyday People」あたりは特別で、今もハートにびんびん来ます。またチョッパー・ファンクの元祖と言われる鋭角ファンク「Thank You」に、チルアウトな「Hot Fun In The Summertime」も69年のシングル・オンリー重要曲。しかし変態な私には本当の意味でファンクを感じるのは「暴動」以降の音。そういった意味で本作で冒頭に激傑作「In Time」が配置されてるのが非常にナイスに感じます。チャカポコ・リズムボックスに灰田勝彦も真っ青のヨーデル炸裂の「Spaced Cowboy」や割れたVo音もたまらん「Smilin'」など最高です。そして内省的ながら天才を感じさせる「Family Affair」や「If You Want Me To Stay」もたまりません。「Frisky」や「Skin I'm In」に至っては正に狂気まで感じる傑作。低迷期に入ったと言われる“Small Talk”以降の音など殆ど聴いたことさえ無かったですが、ココに収められた音源を聴いてションベンちびってます。鳥肌もんのカッコ良さで緊張感キープの「Can't Strain My Brain」、スライにしては普通に感動的なソウル・ナンバー「Blessing In Disguise」、ソロ名義のソリッド・ファンク「Crossword Puzzle」とココらもちゃんと聴こかいなと思わせる秀作収録です。
「フレッシュや暴動は改めて必須やと感じた名編集盤。最強のスライ入門編でっせ」
::more
2008.06
10
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
B.B. King


 
 ブルース界の大御所、B.B. King。ギターもさることながら、ゴスペル直系の貫禄充分の唱法がメチャ好みな人です。クウィーンとお得意メジャー系のスケールで歌うように奏でるギブソン・セミアコをかまして、でっかい腹の横っちょにギターを移動させ雄大に歌う様が何ともたまりません。何といっても歌う時の顔がいいです。常に「どや顔」です。少々ミス・トーンが出ようがこの顔が全てを帳消しにしてくれます。包み込むような優しさにあふれ、時にグッと睨みつけたりと実に表情豊かにブルースを奏でる様は人間味に溢れ親しみもわきまくりです。CDであろうが何であろうが、それはしっかり伝わってきます。本作はブルーノート諸作でお馴染みのジーン・ハリス(p)やケニー・バレル(g)を擁したビッグ・バンド(The Philip Morris Super Band)のオーケストラ・サウンドとB.B.が相性抜群で、ルイ・ジョーダンやルース・ブラウン等が活躍した頃の古き良きR&Bの味わいも存分に楽しめます。B.B.の適度にオーバードライブさせたお馴染みの音も快調に響き渡るってなもんです。
 さて本アルバムの1発目はU2との共演で話題になった「When Love Comes To Town」です。U2のアルバムでは重ためのアレンジで演奏されていた曲がココでは軽快なアップ・テンポに。見事なビッグ・バンド・アレンジが施された仕様となって、いきなり気分高揚ノリノリ間違いなしです。18番となるブルース「Sweet Sixteen」の後は、必殺の傑作「The Thrill Is Gone」の登場です。イントロだけでゾクゾクしちゃいますが歌が入ってからがさらに圧巻。歌1小節目だけで客の歓声が湧き上がります。ビッグ・バンドとの共演で聴くこの曲もブルージー・ソウルって趣きが加速しメチャええ感じです。ゆったり歌われる「Ain't Nobody's Bizness」、ブギ調の「Paying The Cost To Be The Boss」と絶好調に歌いあげますが、何よりもワン&オンリーのB.B.のギターも冴えてます。やや苦手なマイナー・ブルースの後はクラシック的名曲の連発。「Night Life」、「Since I Met You Baby」、「Guess Who」とここでも実に気持ち良さげに歌うB.B.が最高です。そして最後は軽快なソウル・ナンバー「Peace To The World」で締め。観客も“ルシール”も心地良く歌ってます。
「さすがKing Of Bluesって言われるだけあります。並やない貫禄で圧倒勝ちですわ」
::more
2008.06
07
Category : 60's Soul
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
images_20150305051919141.jpg



 カーティス・メイフィールドにハマって聴き進めると必ずブチ当たるのがこの優男、メイジャー・ランス。60年代のインプレッションズと同様、ダンサブルで粋なシカゴ・ソウルが楽しめます。実はメイジャーの曲はなぜかStax/Voltでの録音曲で最初知ったのですが、そのジャッキー・ウィルソンにも通じる伸びのある艶やかな声は印象的で一発で頭に焼きつきました。でも60'sソウル・ヒットとかの編集盤を好きでよく買ってたら、必ず入ってるのが「The Matador」や「The Monkey Time」といったOkeh時代のヒット曲。そのメイジャー黄金期と言えるOkeh時代の代表作が64年発表の本アルバムってことです。当時のメイジャーはインプレッションズでもバリバリに頭角を現していたカーティス・メイフィールドの肩入れもあってエエ曲をぎょうさん歌ってます。モータウンほどポップス寄りでもなく、南部産スタックスほど泥臭くもなく程よくソウルフルなサウンドは独特な粋さがあり後にウィンディシティソウルとして発展する原型として独自性豊かな魅惑のサウンドです。その初期の貢献者でもあるメイジャー。実にスマートなその歌声は男の私も惚れぼれする伊達男ヴォイスでカーティスのサウンドとも実に良くマッチしてます。
 さて本作はジャケの隅にも書かれている通り、カーティス・メイフィールド作品集。インプレッションズでのカーティスの個性的なファルセット駆使に比べ、ある意味王道的シカゴ・ソウルが満喫できます。まず何といっても最高なのが「The Monkey Time」やタイトルにもなっている「Um, Um, Um, Um, Um, Um」といったビートの効いたヒット曲。当たり前ですがカーティスが歌っても何の違和感も無いであろう楽曲を実にスムーズに歌い上げていて爽快です。先のヒット曲と殆ど同じ作りの「Hey Little Girl」やインプレッションズの名曲「Gypsy Woman」、「It's All Right」なんかも実にカッコよく歌い上げてます。「I'm The One」あたりのミディアム系のカーティス曲とは絶妙のマッチングです。他では同じような曲も多くハッキリいって私には退屈な曲もありますが、このほのぼのした空気感はこの時代のソウルならではのもの。金太郎飴といってはそれまでですが、ドコを切ってもプロデューサーでありシカゴの首領カール・デイヴィス印のウィンディ・サウンドが出てくるのがエエんですわ。最新リマスター盤にはコレ以降の良曲もボーナス収録ですが、カーティス作品から離れた67年の「Without A Doubt」など違った一面が見れ、ややディープな歌唱もカッコええ逸品に仕上がってます。
「裏ジャケでは弱冠23才の傑出した歌手と、カーティスもべた褒め。ホンマ、ええ歌手でっせ~」
::more
2008.06
04
Category : 50's Pioneers
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
200px-Have_Guitar_Will_Travel.jpg
  
 またもやブラック・ミュージック界の巨星が逝きました。偉大なるワン&オンリーの愛すべきオリジナル・ファンカー「ボ・ディドリー」。別に新作を期待していたわけではないですが、「おるだけで嬉しい」って感じでずっといてほしかった存在です。ストーンズに特別な愛着を持ってる人なら必ず行き着く人で、ソウルマン、ロックンローラー、ワールド・ミュージック・ファンなど色んな人等に愛され続けてきた人です。ビジュアル的にもHipでカッコええ、存在自体がリスペクトすべきオッサンでした。ジャケも最高なのがいっぱいで学生の頃、中身なんかどうでもエエと思えるくらいイカしたLPジャケにしびれて何枚も買っちゃいました。1枚通してどころか、どのLP聴いても金太郎飴状態で迫るボ先生の勇ましいスタイルに惚れまくり。ほぼ3つの球種で完全に相手を打ち取る強引なスタイルで押し通してるのは天晴れというしかありません。豪球ストロング・ブルース・スタイルに、ツンチャカ・さいざんす・ラテン系、決め球の代名詞となるジャングルビートと呼ばれる「ボ・ディドリー・ビート」。なんと男前なんでしょう。たいがいノックアウトです。アホ程あるアルバムでも激素晴らしいスクータージャケが最高の3rdも、ちょっとやそっとでは揺るぐことのないボ・スタイルで押し通していて最高です。レコードだったので15年以上ぶりに聴きましたがやっぱグレイトなおっさんでした。
 中身はいきなりバック・ビートで突き進む強力ナンバー「She's Alright」でスタート。ストーンズはじめ60sビート・グループがたいがい演っている王道スタイルで、ボ先生もごきげんさんでブッ飛ばします。A面では太弦をグリスしまくりでボ先生のギターがわめきちらすファンキー・インスト「Mumblin' Guitar」なんかも聴きどころですが、泣く子も踊りだす“モナ”で知られる代表曲「I Need You Baby」はやはり圧巻。ストーンズもルースターズも演ってたボ・ビートの傑作で迫力あるブッとい声も男気満載です。B面一発目はマラカス爆裂の中、ラップの元祖みたいにセイメェ~ンと喋りたおす「Say Man, Back Again」がまず最高。後も王道ジャングル・スタイルが頼もしい「Nursery Rhyme」、珍しく3コード展開でバックビート強烈ドライブの「I Love You So」、マラカスをバックにストリップショーのBGMみたいにエキゾチックな音階を奏でる「Spanish Guitar」など存分に楽しませてくれます。まず、どっから聴いてもボ印のナイスなアルバムです。
 振り返れば小生が二十歳の頃、裕也さんのR&Rオーディションに受かった時に演奏した曲もボ先生のビートを拝借したオリジナル曲で突破。やっぱ尊敬・感謝の念でいっぱいの人です。訃報にイイ写真使って多くの場所を割いた京都新聞も偉いっす。
「また、あの世でマラカスふってズンドコドンとかましちゃってくださいな」
::more
2008.06
03
Category : 00's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
myron  the woks



 ベッドに寝そべったデビューアルバム(←激グレイト!)から知らん間に10年も経過したマイロンさん。あまりに処女作が良かったのでレーベル閉鎖での不運なマイナー落ちなど「あぁ、もったいない」と落胆でした。でもその後、密かにヒドゥン・ビーチ・コンピでの登場などに小躍りして喜んでましたが、近年はまたメジャーやないですが頑張ってはります。今回は時代に逆行するかの如く“生バンド一発録り”を重視したバンド形態での新作。プロ・トゥールズ使用が当たり前の現在、あえて切り貼りや手直しを極力避け、「せーのっ」で録った音でしか成し得ない偶然のマジックを重視した新作。そのメンバーはミシェル・ンデゲオチェロ(B)、チャールズ・ヘイン(Dr)にブルー・ノートのロバート・グラスパー(p)と名手が参加。今回の録音でマイロンの「もっかい録らせてっ」てお願いも却下し2回目のテイクまでを採用したという初動テイク重視で収められた楽曲は全てにおいて奏功しており、見事に人間グルーヴ抽出に成功。自分もバンドでよく経験した「演れば演るほど、しょーもなくなっていく」という過程を排除した方法論は見事に音に開花しています。ダニー・ハサウェイやスティーヴィーが築いた’70s SoulにHip HopやJazzyな質感も加えたCool極まりない音構築は全編で貫かれており正直シビれまくりです。
 アルバムは最近では珍しいともいえる生ドラムのカウントからスタートする「Star」でスタート。Popには程遠いDeepでJazzyなファンク・アプローチに思わず歓喜。ライブ感溢れる生演奏がいきなり味わえます。続く「Best Is Yet To Come」も淡々と進む進行に浮遊感を伴うエレピがたまらん好作。優しく美しい「Beautiful Love」、自分をリスペクトすることで最高の未来があるとポジティヴに歌われる詞が最高の「Message」と肩の力を抜いた装飾なき素晴らしいバンド・サウンドを提示。中盤も「ワシら、勝手にやってまっさかいに」と涼しい顔して高度なジャム・セッションを展開するとこもたまらん「Relax」、アコギの音にストリングスも絶妙な最も親しみやすいメロを持った極上ラブソング「That's How I Know」と絶妙の流れ。そしてディアンジェロを彷彿させるズブズブ・スロウ・ファンク「Ball Of Clay」、子宮の中を泳いでるような感覚になる「You Are」から最後を飾るミシェルのベースがセンス抜群の「No More War」までヒューマン・グルーヴが堪能できます。特筆すべきはミシェルのスライ後期のような間と休符を重視したファンクなベース・ラインで、激Coolな空間を構築する立役者ともなっています。
「忘れかけてた真のグルーヴを現在に問いかける大傑作。30年経っても聴けそうです」
::more
2008.06
02
Category : West Side
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
ego snoop
 


 豪華な布陣で臨んだ力作「Tha Blue Carpet Teatment」に続いて投入された、スヌープのファンク趣味モロ出しの問題作。今回、驚いたのが核となるトラックを担ったQDT MUZICなるプロデューサー・チーム。なんとウェッサイのファンク・マスターDJクイックのQにスヌープ・ドッグのD、そして何となんとのテディ・ライリーのTというドリーム・チームでした。この3人でまず思い浮かぶのが80年代のロジャー大先生が一躍シーンに浸透させた「トークボックス」の愛好家ってことで、ロジャー亡き後の正式後継者揃い踏みってメンツに思わず聴く前から興奮です。最近のT-Painよろしく、現行シーンでもトークボックスの威力・効力は絶大でニーズも証明済みです。そんな中、低迷しつつあったテディの起死回生的起用には思わず拍手です。さすがスヌープの親分、わかってらっしゃると太鼓もちでもしたくなります。
 まず必聴はイントロに続く「Press Play」です。大物の風格満載の堂々たる幕開けに相応しい好トラックにいやがうえにも盛り上がります。IsleysのVoyage To Atlantisを上手く使ったDJ Quikのセンスもキラリ光る逸品。80's Funkの重鎮でGap Bandのリード・シンガーだったCharlie Wilsonが熱く参戦した、Coolなトラックにテディのトークボックスもいよいよ炸裂する「SD Is Out」も興奮の一撃。ダークなラップが渋くフックを歌うUncle Chuccの歌で目が覚める「Neva Have 2 Worry」あたりもナカナカの出来。そしてヒット・シングルであり殆どスヌープが歌う問題作「Sexual Eruption」。80年ファンクを意識したPVもメチャおもろかったですが、一回聴いた時からやたら頭の中で鳴りよる曲です。続いてまったり感充満で完全にRaphael Saadiqの曲として成立してる「Waste Of Time」や、ミネアポリス・ファンク再現となるザ・タイムのカヴァー「Cool」などバラエティ豊かに連なります。でも中盤で一番グッときたのは、結局The Neptunesが手掛ける中毒性の高いパーカッシヴな「Sets Up」で最近のスヌープらしい安定感に満ち溢れてます。目新しさこそ無いですが、激ハマリトラックとなりました。続く能天気なトラックにすっとぼけたスヌープ節がやけにハマる「Deez Hollywood Nights」もグレイトでここらは実にええ流れです。テディの手掛けたオリエンテッドなトラックにトークボックスも登場の「Let It Out」の後は異色ともいえるカントリースタイル「My Medicine」が登場。スヌープも惚れこむ、アウトローの気持ちが分かるカントリー大御所Johnny Cashのスタイルで飄々と流すとこなど実に新鮮な展開。後半では、やはりテディ関与の早回しも登場のチル・アウト系の「Those Gurlz」、プリンス・フィリップ・ミッチェルのソウル魂も宿る「One Chance (Make It Good)」などもさりげなく、実にええ感じ。Charlie Wilsonが再び渋い喉を披露する「Can't Say Goodbye」あたりもちょっと大袈裟な感じがToo Muchであったりしますが一瞬Guy復活かと錯覚する瞬間も。しかし何にせよ、おもろいアルバムです。
「好き勝手やったポジティヴな“自己陶酔”作。Hip Hopは何でもありってことをカッコよく体現。」
::more
2008.06
01
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
amy winehouse



 人間、見た目で判断したらあきません。最初、評判を呼んだ時も、ピアスにタトゥー入れまくりで安もんのB級パンクの姐ちゃんかと思いました。暫くしてゴーストフェイスキラーのMore Fishに収録された彼女の声を聴いて一気に気になる存在に。あれよあれよと言ってる間にグラミー・アーティストとまでなったエイミー嬢でございます。その大ブレイクとなった2ndですが彼女のビリー・ホリデーやダイナ・ワシントンなどのJazzyなルーツと、60年代アーリーソウル趣味が見事にブレンドされた大傑作であることは、もはや言わずもがな。本アルバムでエイミー嬢の歌唱と同等に凄いのは全体の音作りです。ベイビー・ワシントンやアーマ・トーマスの初期アーリーソウルの音や、'60s Motownのあのサウンドの雰囲気をHipに再現。エイミー嬢のブルージーな資質を活かしつつ、フージーズやナズ等を手掛けたサラーム・レミや、メイシー・グレイ等を手掛けたマーク・ロンソンが今の空気を吸った最高のヴィンテージ・ソウルに見事仕上げてます。ロンドン出身のエイミー嬢ですが二人のアメリカHip Hop、R&Bプロデューサーによって、アメリカン・ルーツ・ミュージックを今に見事昇華させてくれてます。
 中身はヒット曲「Rehab」でスタート。実体験でのアル中のリハビリで、「施設に入るくらいならレイ・チャールズやダニー・ハザウェイを聴いた方がマシ」と言ってのける歌詞が痛快です。続く「You Know I'm No Good」は前述のゴーストフェイスも取り上げた曲で、ウータン好みのザラついたサウンドに乗っかるジャジーなエイミー嬢が渋すぎです。次の「Me & Mr Jones」もゆったりスウィングするビッグ・バンドにエラ・フィツジェラルドの如く絡むエイミー嬢がカッコよすぎる好曲。中盤からはアーリー・ソウル・スタイル満開です。実はあのアイシャドーもロネッツ好きからきてるそうで、そのガール・グループ好きも伺える「Back To Back」、モロ60'sソウルを想起させる切なさがたまらん「Love Is Losing Game」、マーヴィン&タミーのクラシック「Ain't No Mountain~」の改作「Tears Dry On Their Own」、必殺のハチロク・バラード「Wake Up Alone」と実にシビれる流れ。元々の本編最後の「He Can Only Hold Her」もインプレッションズ風シカゴ・サウンドで素晴らしいですが、次からのボートラも無視できない傑作の嵐。フォートップス風ビートがエエ感じの「Addicted」、ウッドベースが肝の極めてHip Hop的な「Close To Front」、スカ・ビートにも豪快に乗る「Monkey Man」に相性抜群のGhostface Killer参戦版「You Know I'm No Good」とグレイトとしか言いようの無いトラックの連打です。今なら絶対ボートラ入りがお薦めです。
「ローリン・ヒルあたりに演って欲しかったスタイルをU.K.からブチかましたエイミー嬢。スランプ無しでドンドン頼んまっせ!」
::more